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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編

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可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編
SANからのブート――Boot from SANは決して目新しい技術ではない。HP-UXでは1997年からサポートしてきた技術だ。したがって、いまさらの感を抱く読者もいるかもしれないが、ブレードサーバや仮想化技術の普及にともない、Boot from SANに改めて注目が集まっている。本稿ではBoot from SANの活用例を紹介していこう。
可用性・管理性・保守性に優れたBoot from SAN・前編
活用の幅が広がるBoot from SAN
Boot from SANの典型的な構成例と内蔵ディスクの比較
2007年11月
テクニカルライター 米田 聡

活用の幅が広がるBoot from SAN

SAN上のボリュームからシステムのブートを可能にするBoot from SAN。冒頭でも述べたように技術的には目新しいものではない。技術的ルーツは、1980年代にはすでに普及していたNFSブートを利用したディスクレスワークステーションにまでさかのぼることができるだろう。

HP-UXにおいても、1997年にBoot from SANがサポートされてから、すでに10年が経過している。にも関わらず、現在でもローカルディスクからのブートが一般的で、Boot from SANが積極的に活用される例はまだ多いとはいえない。その背景には、ユーザーが使い慣れたブート構成を捨ててまでBoot from SANを導入するだけの理由がなかったということがあるだろう。

だが近年、仮想化やブレードサーバの利用が広がり、Boot from SANに注目が集まるようになった。仮想化技術を利用すれば、複数のOSを仮想環境下でブートさせることができるが、サーバに搭載できるローカルディスクには限りがあり、収容できるOSイメージ数が制約されてしまう。十分な容量を持つ外部ストレージ――すなわちSAN上にブートイメージを用意すれば、そうした制限を受けることなく仮想化の活用が可能になるわけだ。

さらにブレードサーバは、言うまでもなく筐体に収容できるストレージ容量に限りがあり、また多数のブレードサーバを集積するシステムでは、ストレージをサーバ内に収容しないディスクレス運用が望ましい場合もある。したがって、ブート用の外部ストレージとしてSANを利用したいという要望が生まれるのはごく自然だろう。

HPのブレードサーバでは、リップ&リプレースという機能がサポートされている。プロビジョニングの条件がエンクロージャのスロット単位に割り当てられているため、ブレードサーバを交換しても交換前と同じプロビジョニング環境でブートできるのだ。Boot from SANを用いれば、ブレードサーバに障害が発生しても、サーバをエンクロージャから抜き、交換するだけで復旧できるのである。

Boot from SANを利用するメリット

もちろんBoot from SANの利点は、仮想化やブレードサーバといったOSのインスタンスを多く必要とする構成に限定されたものではない。可用性・管理性・保守性という面から見ても、ローカルストレージより高いアドバンテージを持つのである。

可用性に関しては、言うまでもなく冗長性を備えるSANは、ローカルストレージに比較して高い信頼性を持つ。したがって、非常に高い信頼性を持つブート環境が構築できることになる。

たとえば、障害からの復旧も従来より容易になる。SANの持つ高速なバックアップ・リカバリ機能を用いて短時間に障害からシステムを復旧させることが可能になるのである。

また、SAN上に複数のブートボリュームのクローンを作成しておき、障害が発生したら直ちにブートボリュームを切り替えサーバを復旧させることも可能だ。この場合、切り替えにともなう停止時間はごくわずかですむ。

管理性・保守性についても、ブートデバイスをローカルに持つよりも容易になるケースが多い。そもそもブートディスクをローカル、データをSANと分ける構成よりも、ブート、データの双方をSANに集約してしまった方がシステムの構成としてはシンプルだろう。サーバからブートデバイスを取り除くことでストレージをSANに一元化でき、管理・保守のプロセスがよりシンプルになるわけである。ほかにも、ストレージ統合による省スペース化や、サーバ-ストレージ間距離の制限がなくなることによるスペースの効率化、サーバとストレージの切り離しによるメンテナンスの簡素化といった利点も挙げられる。

さらに、後にもふれるが、Boot from SANではSANで利用できる管理ツールがブートボリュームに対しても利用できる利点もある。

Boot from SANへの懸念は正しいか?

以上のように、さまざまな利点を持つBoot from SANだが、一方で使い慣れたローカルストレージからのブートから離れるだけに、懸念を持つユーザーは少なくないだろう。

たとえば、データとブートボリュームの双方をSANに置く場合、データのみを置く場合に比べてSANに大きな帯域が必要になるのではないか?

だが、いったんブートしてしまえばブートボリュームへのアクセスはそう頻繁ではない。それでもデータのみを置くよりはSANの帯域に対する要求は多少なりとも大きくなるが、ファイバーチャンネルの帯域は近年、非常に大きくなっているためBoot from SANが帯域を圧迫して障害を起こすという懸念は、まず考えられなくなっている。

通常の構成に比べて規模やコスト負担が大きくなるのでは?という懸念を抱くユーザーも少なくないだろう。確かに、SANスイッチやHBAは一般的なSCSIのHBAに比べると高価だ。だが、これらの価格は低下し続けており、内蔵ディスクとの価格差は縮小している。さらに、システム構成によってはBoot from SANと内蔵ディスクとの間にほとんど差がないか、あるいはBoot from SANの方がコスト的にも有利になるケースすらある。

そこで、次項ではBoot from SANの代表的な構成例や、実際の導入例を紹介していくことにしたい。
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