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ブレードシステムのメリットと管理・運用の実際

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ブレードシステムのメリットと管理・運用の実際
ブレードシステムのメリットと管理・運用の実際
ブレードシステムの利点とは?
ブレードシステムの構築
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ブレードシステムの構築

エンクロージャーに複数のサーバーを収容できる省スペース性の高さがブレードシステムの特徴である。そのため、図3に示すようにブレードサーバー、ネットワークスイッチモジュールなどがひとつの筺体に集約されており、その配線もブレードサーバーのベイ位置、メザニンカードのスロット番号、インターコネクトベイ(ネットワークスイッチなどを装着する効面のベイ)で一意に決定される。この点は留意が必要であろう。たとえばEthernetメザニンカードを使用する場合は対応するEhernetスイッチが正しいベイ位置に設置されている必要がある。図4にC7000エンクロージャーのI/Oのマッピング図を示す。

メザニンスロットの位置とインターコネクトベイの対応には注意が必要
図4:メザニンスロットの位置とインターコネクトベイの対応には注意が必要

ラックマウントサーバーでは必要不可欠なケーブリングも、ブレードサーバーではバックプレーンを介した接続により大きく改善されている。配線するケーブルの本数が圧倒的に少ないのだ。

また、HP BladeSystem c-Class エンクロージャーでは、同時に、ブレードサーバーの柔軟な運用を可能にする「Virtual Connect」というテクノロジの利用も可能だ。LANはMACアドレス、SANはWWN、VLAN IDといった識別子を使ってサーバーとエンドツーエンドで接続している。そのためサーバーを移設した際には、SAN側やLAN側の設定変更などの作業がどうしても必要になってしまう。

そこで、ブレードサーバーと外部のSANやLANとの間に抽象化層を設け、外部のSANやLANとサーバーとの間を切り離そうというのがVirtual Connectテクノロジである。具体的には、管理ツール(HP Virtual Connect Manager)を用いてI/O接続プロファイルを作成、そのI/Oプロファイルをエンクロージャー内(これをVirtual Connect Domainという)のサーバーに自由に割り当てようというものだ。たとえば、1基のサーバーが不具合を起こして停止しても、エンクロージャー内の別のブレードサーバーに不具合を起こしたサーバーのI/Oプロファイルを割り当て素早く代替サーバーとして起動させるわけだ。サーバーの移動に当たってSAN、LAN側の設定変更は必要はない。

ブレードサーバーの柔軟な運用を可能にするVirtual Connect
図5:ブレードサーバーの柔軟な運用を可能にするVirtual Connect

Virtual Connectを利用するには、Virtual Connectに対応するイーサネットモジュールやファイバチャンネルモジュールが必要だ。HP BladeSystem c-Class用としては「1/10Gbバーチャルコネクト イーサネットモジュール」、「HP BladeSystem c-Class用4Gbバーチャルコネクト ファイバチャネルモジュール」が用意されている。ブレードシステムを構築する際にはVirtual Connectの使用を検討してみる価値があるだろう。


ブレードサーバーを用いたクラスターの構築

ブレードサーバーは省スペース性に優れることから、Serviceguardを用いたクラスターの構築にも最適である。ミションクリティカルなデータベースサーバーは、Serviceguard等を用いた高可用性(HA)構成を取ることが多いが、Integrityブレードはもちろんサポートしている。性能の点から見ても4P/8C搭載のHP Integrity BL870cは、データベース・サーバーに余裕で対応できるミッドレンジクラスの処理能力を備えており、基幹システムをブレードで構築する時代がやってきたといってもいいだろう。また、オラクルデータベースのライセンス体系において、IntegrityブレードのItaniumプロセッサーは、その他のマルチコアプロセッサーと比較してコア係数が優遇されている。コア数あたりのライセンス数を33%も削減可能でありコスト面でもメリットが大きい。省電力、省スペースを生かしデータベースサーバーをすっきりまとめながら、信頼性に優れたクラスターシステムを構築するのにはブレードサーバーは最適といえるだろう。


ブレードシステムの運用

構築に関する話題から運用に移ることにしよう。ブレードサーバーはラックマウントなどのサーバーとは勝手が異なる部分が多数ある。たとえばOSのインストールはどうするのだろうか?

HP BladeSystemでは、DVDからのインストールをサポートする。エンクロージャーに収容できるDVD(エンクロージャーDVD)を用いるか、または個別ブレードサーバーにUSBでDVDドライブを接続してのインストールが可能だ。

また、Ignite-UXは他のIntegrity Serverと同じように使用できる。Ignite-UXサーバーが用意できる環境なら、インストールに関してはラックマウントサーバーと何ら変わるところがない。

ブレードサーバーの運用で気になる点と言えば管理性が挙げられるだろう。エンクロージャーに多数のサーバーが収容されているため、管理が面倒になるのではないか、との疑問を抱く方もいるだろう。実際はその逆で、Integrityブレードやx86ブレードの混在環境でもWebベースでシームレスに簡単に管理が出来るようになっており、管理負荷増大といった分散化したサーバーの課題をこのブレードが解決してくれるのである。

HP BladeSystemの管理は、WebベースのSIMSMHなどの管理ツールを使うといった点で、他のIntegrity サーバーと変わらないが、HP BladeSystemでは「ブレードエンクロージャーの情報」が新たに加わる点がラックマウントサーバーとの違いになる。ブレードエンクロージャーの情報は、ブレードエンクロージャーの管理モジュールであるOnboard Administrator(OA)から取得することができる。ブレードサーバーやエンクロージャー全体のステータスまでが一目で分かるように工夫されており、ブレードサーバーのエンクロージャー内での物理的な位置をビジュアルに確認できるなど、ブレードシステムの管理の負担を大きく軽減してくれる。 (図6)

OAによるブレードの管理
図6:OAによるブレードの管理

また、サーバーの個別情報に関しては、ラックマウントサーバーなどと同じくサーバー内部のiLOから取得することができる。OAへはWeb経由での直接アクセスも可能で、ブレードエンクロージャーのみ管理するのであればSIMなどを介さずにブレードシステムの管理が可能だ。(図7)

エンクロージャーの情報もWebベースのSMHに集約される
図7:エンクロージャーの情報もWebベースのSMHに集約される

OAやiLOのアップデート時には「エンクロージャーごと停止させなければならないのでは?」と思われそうだが、そういうことはない。サーバーは稼働状態のままファームウェアのアップデートが可能だ。サーバーを停止させる必要はまったくない。

最後に、バックアップについても触れておこう。ブレードサーバーでもテープ、ディスク、そしてSANへのバックアップが可能だ。ただし、BL870cに関しては物理的形状からテープブレードやディスクブレードを併設できないため、SANへのバックアップかIgnite-UXサーバーにバックアップを行うことになる。Ignite-UXは先に述べたようにブレードシステムでも変わらず利用することができる。基本的には、機種ごとの若干の違いに注意するだけでバックアップもラックマウントシステムと同じようにできると考えて構わないだろう。

以上、今回はHP BladeSystem導入に当たってユーザーが気になる点をまとめてみた。すでに先進的なユーザはブレードサーバーを使って基幹システムを構築しており、省スペース性、省エネルギーといった観点からも導入を検討すべき時期にきていることが分かっていただけたのではないだろうか。


Bladeの活用例

  コスト競争力向上を推進するために基幹業務システムのサーバー統合を実施
全日本空輸株式会社
 

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