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はじめてのHP-UX

第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2

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はじめてのHP-UX 第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2
はじめてのHP-UX 第11回
LVMの管理コマンド
論理ボリュームのサイズの拡大
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論理ボリュームのサイズの拡大

ここでは、3台のディスク(物理ボリューム)からそれぞれ100MBの物理エクステントを確保し、合計300MBの論理ボリュームを構成する手順を紹介します。

前回説明したとおり、物理エクステントのデフォルトサイズは4MBです。よって100MBは25エクステントに相当します。そこでまずは、1つめの物理ボリュームから25エクステントを論理ボリュームlvol1に割り当てます。そのためには、lvextendコマンドの -l オプションにエクステント数を指定して、以下のように実行します。

lvextend -l 25 /dev/vg01/lvol1 /dev/dsk/c1t0d0

つづいて、2つめ、3つめの物理ボリュームについても同様の操作を行います。

lvextend -l 50 /dev/vg01/lvol1 /dev/dsk/c2t0d0
lvextend -l 75 /dev/vg01/lvol1 /dev/dsk/c3t0d0

ここで、-l オプションで指定する値が50、75と25ずつ増えている点に注意してください。同オプションの値は「拡張後の論理ボリュームのサイズ」を表しています。その拡張に用いる物理エクステントを、パラメータで指定した論理ボリュームから取得するという仕組みです。

以上の操作により、3つの物理ボリューム100MBの領域からなる300MBの論理ボリュームが作成できました。ちなみに、-l オプションの代わりに-Lオプションを用いることで、割り当てるサイズをエクステント数ではなくバイト数(MB)で指定することも可能です。

lvextend -L 400 /dev/vg01/lvol2 /dev/dsk/c2t0d0

上記例の場合、論理ボリュームを400MBまで拡張し、現在のサイズからの増分についてはパラメータで指定した物理ボリュームの物理エクステントが割り当てられます。

LVMによるディスクのストライピング

LVMを利用することで、特別なハードウェアを用意しなくてもディスクのストライピング(RAID0)を構成できます。ストライピングとは、データを1台のディスクに保存する代わりに複数のディスクに分散して保存する手法です。ディスクの台数に比例してスループットを高めることができ、とくに大規模ファイルのシーケンシャル・アクセス性能が向上します。ここでは、LVMによるディスクのストライピングの構成方法を説明します。

ストライピングの構成を考える

ストライピングのパフォーマンスをもっとも引き出すには、ストライプを構成する各ディスクの速度や容量、インタフェースなどを同一にそろえることが重要です。ディスクの性能にばらつきがあると、ストライプ全体ではもっとも遅いディスクの性能に足を引っ張られてしまいます。

また、ディスクを接続するインタフェース(SCSIなど)を複数本利用できる場合は、それぞれのインタフェースにできるだけ均等にディスクを配置します。図1の例では、2本のSCSIバスに対し、それぞれに2台ずつディスクを接続しています。
 
図1:SCSIバス間のディスクのインタリーブ
図1:SCSIバス間のディスクのインタリーブ
  図1に示すように、ディスク#1はバス#1、ディスク#2はバス#2……といった具合に、2本のSCSIバスを交互に使用するようディスクを接続するのがポイントです。こうした「バスのインタリーブ」により、ストライピングのパフォーマンスを高めることが可能です。もっとも、個々のバスのスループットを上回る数のディスクを接続すると、パフォーマンスは頭打ちになってしまいます。

ストライプ化された論理ボリュームの作成

LVMを利用してディスクのストライプを構成するには、まず複数のディスクに対してpvcreateコマンドを実行し物理ボリュームを作成します。つづいてvgcreateコマンドまたはvgextendコマンドを実行し、それらの物理ボリュームをボリュームグループに登録します。 ストライプ化された論理ボリュームを作成するには、llvcreateコマンドの -i オプションと -I オプションを用いてストライプ属性を指定します。

表4:lvcreateコマンドのストライプ属性オプション
コマンド 機能
-i ストライプを構成するディスク数
-I ストライプサイズをキロバイト単位で指定(4〜32768、ただし2のべき乗)

例えば、3台のディスクでストライプを構成する場合は、以下のように指定します。

lvcreate -i 3 -I 32 -L 24 -n lvol1 /dev/vg01

ここでオプション -i はストライプを構成するディスク数、そしてオプション -I ははストライプサイズを示します。ストライプサイズとは、データを各ディスクに分割する単位を表します。上記例では32KBと指定しているため、データ全体が32KB単位で分割され、それぞれが各ディスクに分散保存される仕組みです。なお、オプション-Lは作成する論理ボリュームのサイズを表し、上記例では24MBを指定しています。

以上、今回はLVMの管理コマンドの使い方を説明し、LVMによるディスク・ストライピングについて解説しました。

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連載 「はじめてのHP-UX」記事一覧

第1回:HP Integrityサーバーことはじめ
第2回:HP-UXってどんなOS?
第3回:HP-UXのファイルシステム
第4回:システム管理ツールSAMとHP-UXのシェル
第5回:SD-UXによるソフトウェア管理・その1
第6回:SD-UXによるソフトウェア管理・その2
第7回:ioscanコマンドとハードウェアパス
第8回:HP-UXカーネルの構成変更
第9回:ネットワーク設定の基本
第10回:LVMによるディスクボリューム管理・その1
第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2
第12回:HP-UXのインストール

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