Jump to content 日本-日本語

製品  >  ソフトウェア  >  HP-UX   >  Knowledge-on-Demand  >  はじめてのHP-UX

はじめてのHP-UX

第9回:ネットワーク設定の基本

HP-UX/Integrityサーバー お問い合せ
コンテンツに進む
はじめてのHP-UX 第9回:HP-UXカーネルの構成変更
はじめてのHP-UX 第9回
ネットワーク設定の基本
デフォルト・ゲートウェイの設定
2005年12月
テクニカルライター  小林聡史
ページ:  戻る   |   1   2

デフォルト・ゲートウェイの設定

HP-UXでは、IPアドレスと同様に、デフォルト・ゲートウェイもnetconfファイルで設定します。以下の各変数を利用します。

変数 内容
ROUTE_DESTINATION デフォルト・ゲートウェイを指定する場合は、「default」と記述します。経路情報を指定する場合は、あて先のホスト名、ホストのIP アドレス、ネットワークのIP アドレスのいずれかを指定します。
ROUTE_MASK ドット表記でサブネットマスクを指定します。
ROUTE_GATEWAY ゲートウェイのホスト名もしくはIP アドレスを指定します。
ROUTE_COUNT ゲートウェイがリモート・インターフェース(1)か、ローカル・インターフェース(0)か、loopbackインターフェースかを示します。
ROUTE_ARGS route(1M)コマンドの引数やオプションを指定します。

IPアドレス設定の場合と同様に、これらの変数にも[0]、[1]、[2]……といった添え字を付けて、NICを指定します。例えば、デフォルト・ゲートウェイのIPアドレス「172.16.43.254」の場合は、以下のように記述します。

ROUTE_DESTINATION[0]=default
ROUTE_MASK[0]=""
ROUTE_GATEWAY[0]="172.16.43.254"
ROUTE_COUNT[0]="1"
ROUTE_ARGS[0]=""

では、これらの設定が正しく反映されているか確認してみます。そのためには、前回同様に「/sbin/init.d/net」スクリプトを以下のように実行し、つづいてnetstatコマンドを実行します。
   
  図3:netstatコマンドによるデフォルト・ゲートウェイ設定の確認
図3:netstatコマンドによるデフォルト・ゲートウェイ設定の確認
   
  この網掛け部分が示すように、デフォルト・ゲートウェイ設定が問題なく表示されていればOKです。

DNSクライアントの設定

DNSクライアントの設定は、「/etc/resolv.conf」ファイルを編集することで行います。ここでは、以下の2つの変数を用います。

変数 内容
search DNS問い合わせ時にホスト名に付加するドメイン名をスペースまたはタブで区切って列挙します。先頭のエントリにはローカルドメイン名を指定します。
nameserver DNSサーバーのIPアドレスを記述します。3つのエントリまで指定できます。

このときsearch変数には、DNS問い合わせ時にホスト名に自動的に付加するドメイン名を指定できます。例えばホスト名「hp55」だけでDNS問い合わせを行ったとき、ローカルドメイン「jpn.hp.com」を付加したい場合は、以下のように設定しておきます。

search jpn.hp.com
nameserver 172.16.40.1

では、nslookupコマンドを実行して設定を確認してみます。ドメイン名を指定せずにホスト名だけを指定しても、ローカルドメイン名で正しくDNS問い合わせされることがわかります。

# nslookup hp55
Name Server: nameserver.jpn.hp.com
Address: 172.16.40.1

Trying DNS
Name: hp55.jpn.hp.com
Address: 172.16.41.63

Name Service Switchの設定

HP-UXでは、ここで紹介した/etc/hostsやDNSに加えて、NISやNIS+といったネームサービスにも対応しています。これら複数のネームサービスのどれを利用するか、またはどれから先に検索するかを指定するには、Name Service Switchの設定ファイル「/etc/nsswitch.conf」を編集します。同ファイルは以下の構文で記述します。

hosts: [ネームサービス1] [ [状態]=[動作] [状態]=[動作]・・・] ] [ネームサービス2]・・・

このとき、「ネームサービス」「状態」「動作」としては以下の各キーワードと内容を記述します。

  キーワード 内容
ネームサービス DNS DNSサービス
files /etcディレクトリ内のファイル(/etc/hostsなど)
NIS NISサービス
NIS+ NIS+サービス
状態 SUCCESS 検索が完了し、ホスト情報が得られた場合
NOTFOUND 検索が完了したが、ホスト情報が得られない場合
UNAVAIL ネームサービスが利用できない場合
TRYAGAIN ネームサービスがビジー状態でタイムアウトした場合(DNSとNIS+のみ対応)
動作 continue 次のネームサービスを試行します
return 検索を終了します

ここでは例として、以下の順序でホスト名を検索する設定を行ってみましょう。
   
 
  1. /etc/hostsファイルを参照
  2. DNSサービスを参照
   
  まずは、/etc/nsswitch.confファイルをエディタでオープンします。同ファイルが存在しない場合は、新しく作成してください。なお、HP-UXではnsswitch.confファイルのサンプルファイルとして、/etcディレクトリ内にnsswitch.*ファイルが数多く用意されています。これらの中から適当なものをコピーし、編集して利用することも可能です。

nsswitch.confファイルには、以下のように記述します。

hosts: files [NOTFOUND=continue UNAVAIL=continue] dns

この記述は、ホスト名の検索時にはまずfiles(/etc/hosts)を探し、その結果がNOTFOUND(情報なし)もしくはUNAVAIL(サービス利用不可)の場合は、つづいてdns(DNSサービス)を検索するという意味を表します。

では、この設定が正しく反映されるか確認してみましょう。ここでは、各ファイルが以下のように設定されていると仮定します。
   
  図4:各ファイルの設定例
図4:各ファイルの設定例
 
ここで、nslookupコマンドを実行し、ホスト名の検索を試してみます。
   
  図5:ホスト名検索の確認
図5:ホスト名検索の確認
  この網掛け部分を見れば、/etc/hostsファイルをもとにホストhp01の情報を取得していることが分かります。

以上、今回はHP-UXにおけるネットワーク設定の方法を紹介しました。

連載記事一覧 戻る ページ:  戻る   |   1   2

連載 「はじめてのHP-UX」記事一覧

第1回:HP Integrityサーバーことはじめ
第2回:HP-UXってどんなOS?
第3回:HP-UXのファイルシステム
第4回:システム管理ツールSAMとHP-UXのシェル
第5回:SD-UXによるソフトウェア管理・その1
第6回:SD-UXによるソフトウェア管理・その2
第7回:ioscanコマンドとハードウェアパス
第8回:HP-UXカーネルの構成変更
第9回:ネットワーク設定の基本
第10回:LVMによるディスクボリューム管理・その1
第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2
第12回:HP-UXのインストール

 その他の連載記事


本ページの内容は執筆時の情報に基づいており、異なる場合があります。

お問い合わせ

ご購入前のお問い合わせ


ご購入後のお問い合わせ

オンラインサポート
製品の標準保証でご利用いただける無償のサービスです。

ショールーム

ショールーム 導入をご検討のお客様へ
業務アプリケーションの継続・標準化・開発性とシステム担当者様、システム開発者様が抱える悩み・疑問に対する解決策実体験して頂けます。
印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項