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第5回:SD-UXによるソフトウェア管理・その1

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はじめてのHP-UX 第5回
SD-UXによるソフトウェア管理
HP-UXのソフトウェア・オブジェクト
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HP-UXのソフトウェア・オブジェクト

バンドルとプロダクトとは、ソフトウェアを管理する単位を表しており、HP-UXではこの2つを含めて以下のような単位を利用します。これらは、「ソフトウェア・オブジェクト」と呼ばれます。

  • バンドル(bundles)――プロダクトやファイルセットの集まり
  • プロダクト(products)――ファイルセットやサブプロダクトの集まり
  • サブプロダクト(subproducts)――ファイルセットの集まり
  • ファイルセット(filesets)――ファイルの集まり
  ソフトウェア・オブジェクトの階層構造
  図 2:ソフトウェア・オブジェクトの階層構造
   
  図2に示すように、HP-UXのソフトウェアは、ソフトウェア・オブジェクトの階層構造に基づいて管理されます。この階層構造のおかげで、大量のファイルからなる多数のアプリケーションを簡単に管理できる仕組みになっています。

では、階層構造の実際の例として、「HP Cコンパイラ」の構成をswlistコマンドで調べてみましょう。上記例では、インストール済みソフトウェアのひとつとして、以下のバンドルが表示されていました。

  B3901BA C.05.50 HP C/ANSI C Developer's Bundle (S800)

ここで、「B3901BA」はバンドル名、「C.05.50」はレビジョン番号、そして「HP C/ANSI C Developer's Bundle (S800)」は製品の内容をそれぞれ意味します。このバンドルに含まれるプロダクトの一覧を表示してみます。そのためには、「swlist -l product <バンドル名>」と入力します。例えば、以下のような具合です。

# swlist -l product B3901BA

これにより、プロダクト一覧が以下のように表示されます。

  B3901BA.C-ANSI-C C.05.50 HP C/ANSI C Compiler
  B3901BA.X11MotifDevKit B.11.23.03 HP-UX Developer's Toolkit - X11, Motif, and Imake
  B3901BA.Caliper B.11.23 HP IA-64 Performance Measurement Tools
  B3901BA.SIN B.11.23 HP IA-64 static binary instrumentation tool
  B3901BA.WDB-GUI B.11.23 GUI for the HP WDB Debugger
  B3901BA.WDB B.11.23 HP Wildebeest (HP WDB) Debugger
  B3901BA.Auxiliary-Opt B.11.23 Auxiliary Optimizer for HP Languages.
  B3901BA.C-Dev-Tools B.11.23 C Language Development Tools

ここでは、HP Cコンパイラのバンドルを構成するプロダクトとして、「HP C/ANSI C Compiler」をはじめ、X関連ツールキット、パフォーマンス計測ツールCaliper、デバッガwdbなどが含まれていることが分かります。また、バンドル名とプロダクト名は「.」で区切って表示されます。例えばデバッガwdbのプロダクト名は「B3901BA.WDB」となります。

つづいて「swlist -l fileset <プロダクト名>」と入力することで、プロダクトの中身を調査できます。

# swlist -l fileset B3901BA.WDB
  B3901BA.WDB.WDB B.11.23.03 HP Wildebeest (HP WDB) Debugger
  B3901BA.WDB.WDB-DOC B.11.23 HP Wildebeest (HP WDB) Documentation
  B3901BA.WDB.WDB-MAN B.11.23 HP Wildebeest (HP WDB) Man Pages

このように、プロダクトB3901BA.WDBを構成する3つのファイルセットが、<バンドル名>.<プロダクト名>.<ファイルセット名>という形式で表示されます。さらに続けて、ファイルセットB3901BA.WDB.WDB内のファイル一覧も見てみましょう。

# swlist -l file B3901BA.WDB.WDB
  /opt/langtools
/opt/langtools/bin
/opt/langtools/bin/faq
/opt/langtools/bin/gdb
/opt/langtools/bin/vdb
/opt/langtools/bin/vdbterm
/opt/langtools/bin/vdbvim
/opt/langtools/lib
/opt/langtools/lib/hpux32
/opt/langtools/lib/hpux32/librtc.sl
/opt/langtools/lib/hpux64
/opt/langtools/lib/hpux64/librtc.sl
/opt/langtools/newconfig
/opt/langtools/newconfig/RelNotes
/opt/langtools/newconfig/RelNotes/WDB

デバッガwdbの実体であるファイル群が一覧表示されました。このように、swlistコマンドの-lオプションを利用すれば、各階層の詳細を掘り下げていくことが可能です。

swlistコマンドの構文

ここで、swlistコマンドの構文や機能について、もうすこし詳しく説明しましょう。同コマンドは、以下の構文で使用します。

swlist [<オプション>] [<ソフトウェア・オブジェクト>] [@<ターゲット>]

swlistコマンドに指定するパラメータは、いずれも省略可能です。<ソフトウェア・オブジェクト>の部分には、一覧表示したいソフトウェア・オブジェクトを指定します。前述の例でも説明したとおり、この部分は階層構造に対応した「バンドル名.プロダクト名.サブプロダクト名.ファイルセット名.バージョン」という形式で記述します。例えば「B3901BA.WDB」というプロダクト名を指定すれば、同プロダクトについての結果だけを表示します。なおソフトウェア・オブジェクトの指定では、任意の文字列を表す「*」と任意の1文字を表す「?」をワイルドカードとして利用できます。また指定を省略すると、すべてのソフトウェア・オブジェクトが表示されます。

swlistコマンドの最後に付加できる<ターゲット>とは、同コマンドで調べる対象のホスト名やデポ(これについては次回説明します)を指定します。ターゲットを省略すると、ローカルホストにインストールされたソフトウェアを対象に一覧表示します。

【オプションを使いこなす】

swlistコマンドは多数のオプションをサポートしています。その詳細の説明はSD-UXドキュメントに譲るとして、ここでは主要なものについて簡単に説明します。

前述の例でも使用した-lオプションは、一覧表示するソフトウェア・オブジェクトのレベルを指定するオプションです。そのパラメータとしては、「bundle」「product」「subproduct」「fileset」「file」などのキーワードを指定できます。

また-aオプションは、各種の属性情報を表示するために使用します。同オプションには、以下の属性名を指定できます。

<表:swlistコマンドで使用可能なおもな属性>
属性 説明
architecture プロダクトがサポートしているターゲットシステム
category ソフトウェアのカテゴリー
copyright 著作権情報
mod_time 配布メディアが作成された日付
description 詳細情報
instance_id ソフトウェアプロダクトのID
title ソフトウェア・オブジェクトの正式名
mode ファイル・パーミッション
mtime ファイルを最後に更新した時刻
owner ファイルの所有者
path ファイルのフルパス名
corequisite ファイルセットの動作前に構成が必要なファイルセット
prerequisite ファイルセットのインストールまたは構成に必要なファイルセット
readme リリースノートなど
revision オブジェクトのリビジョン番号
size すべてのファイルセットのサイズ(バイト数)
state インストール状態

例えば、「-a size」と指定すれば、ソフトウェア・オブジェクトがホスト上で消費しているディスク容量を確認できます。以下の例では、HP Cコンパイラがバンドル全体で330MBほどの領域を使用していることがわかります。

# swlist -l product -a size B3901BA
# B3901BA 332884847
  B3901BA.C-ANSI-C 117739392
  B3901BA.X11MotifDevKit 32011722
  B3901BA.Caliper 13828466
  B3901BA.SIN 4794152
  B3901BA.WDB-GUI 4880917
  B3901BA.WDB 14665965
  B3901BA.Auxiliary-Opt 143702447
  B3901BA.C-Dev-Tools 1261786

また、 -vオプションを指定すると、ソフトウェア・オブジェクトのすべての属性を確認できます。

# swlist -l bundle -v B3901BA
  vendor tag HP
  title "Hewlett-Packard Company"
  description "Software Products from Hewlett-Packard"
  bundle tag B3901BA
  software_spec B3901BA,r=C.05.50,a=HP-UX_B.11.23_IA,v=HP
  data_model_revision 2.40
  instance_id 1
  control_directory B3901BA
  size 332884847
  revision C.05.50
  title HP C/ANSI C Developer's Bundle (S800)
  mod_date Tue Dec 7 15:04:41 JST 2004
  mod_time 1102399481
  create_date Tue Dec 7 15:04:41 JST 2004
  create_time 1102399481
  install_date 200412062304.41
  architecture HP-UX_B.11.23_IA
  machine_type ia64*
  os_name HP-U
  Xos_release ?.11.2[23]
  os_version *
  install_source bcsmktg:/SD_CDROM
  is_patch false
  <以下略>  

以上、今回は swlistコマンドの使い方を中心に説明しました。次回はソフトウェアのインストールに用いるswinstallコマンドについて解説します。

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連載 「はじめてのHP-UX」記事一覧

第1回:HP Integrityサーバーことはじめ
第2回:HP-UXってどんなOS?
第3回:HP-UXのファイルシステム
第4回:システム管理ツールSAMとHP-UXのシェル
第5回:SD-UXによるソフトウェア管理・その1
第6回:SD-UXによるソフトウェア管理・その2
第7回:ioscanコマンドとハードウェアパス
第8回:HP-UXカーネルの構成変更
第9回:ネットワーク設定の基本
第10回:LVMによるディスクボリューム管理・その1
第11回:LVMによるディスクボリューム管理・その2
第12回:HP-UXのインストール

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