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はじめてのHP-UX

第2回:HP-UXってどんなOS?

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はじめてのHP-UX 第2回:HP-UXってどんなOS?
HP-UXは、代表的な商用UNIX OSです。商用UNIXとしては、この他サン・マイクロシステムズ社の「Solaris」や IBM社の「AIX」があります。1983年に最初のバージョンがリリースされ、いわゆる「System V系」に分類されるOSとして20年以上にわたってバージョンアップを重ねてきました。今回は、HP-UXのリリースの経緯をはじめ、HP-UXのオペレーティング環境(OE)の概要を説明します。またHP-UXに関わる技術者のための情報源となるいくつかのWebサイトや書籍を紹介します。
はじめてのHP-UX 第2回
HP-UXの歴史
HP-UXの情報源
2005年5月
テクニカルライター 小林聡史
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HP-UXの歴史

HP-UXは、代表的な商用UNIX OSです。商用UNIXとしては、この他サン・マイクロシステムズ社の「Solaris」や IBM社の「AIX」があります。1983年に最初のバージョンがリリースされ、以来20年以上にわたってバージョンアップを重ねてきました。80〜90年代はHPが開発した「PA-RISCプロセッサー」を搭載するHP 9000シリーズ用のUNIX OSとして市場シェアを広げました。1995年にはSVR4(System V Release 4)に対応し、いわゆる「System V系」に分類されるOSとなっています。1997年のリリース11.0では64ビットのデータとアドレス空間をフルサポート。その後、2002年にリリースされたHP-UX 11i v1.6では、業界で初めてインテル®Itanium®プロセッサに対応し、その後、2003年9月にエンタープライズ向けのオペレーティング環境を備えたHP-UX 11i v2をリリースしました。2004年10月版のHP-UX 11i v2ではPA-RISCとItaniumの両方の対応を果たしています。ちなみに、HPでは11i v1、v2の各リリースについて長期サポートを提供しています。
   
 
表1:HP-UXリリースの歴史

名称

リリースID

リリース時期

アーキテクチャ

おもな特徴

HP-UX 1.0 - 1986年 PA-RISC  
HP-UX 9.0 - 1992年 PA-RISC  
HP-UX 10.x - 1995年 PA-RISC SVR4対応
LVMの提供
HP-UX 11.0 - 1997年 PA-RISC 64ビット対応
HP-UX 11i v1 B.11.11 2000年 PA-RISC OE導入
HP-UX 11i v1.6 B.11.22 2002年7月 Itanium Itanium対応
HP-UX 11i v2 B.11.23 2003年9月 Itanium
PA-RISC
現在Itaniumと
PA-RISC両対応
  (出典:日本ヒューレット・パッカード「HP-UX 11i バージョン2の概要」、Usenet newsgroup comp.sys.hp.hpux FAQ)
   
 
周知のとおり、80〜90年代はSolarisがもっともポピュラーな商用UNIX OSとして普及していました。しかしここ数年は、HP-UXがその座を奪いつつあります。例えばあまり知られていない事実ですが、国内UNIXサーバー市場においてHPは過去3年連続でシェアNo.1を獲得しています(図1)。米国の調査会社D. H. Brown Associatesの2002年のレポートUNIX Function Reviewでも、最も優れたUNIX OSとの評価を得ています。

こうした高評価の背景には、ローコストなLinuxやWindowsの普及により商用UNIX市場全体が「UNIXワークステーション」よりも「ミッションクリティカル・サーバー」へフォーカスしつつある現状があります。前回も説明したとおり、ミッションクリティカル分野ではHP-UXとHP 9000サーバーの組み合わせが圧倒的な実績を残しています。その結果、必然的にHP-UXが商用UNIXを代表するOSとして台頭しつつあると考えられます。

図1:国内UNIXサーバー市場2004年第2四半期・ベンダー別出荷金額シェア
図1:国内UNIXサーバー市場2004年第2四半期・ベンダー別出荷金額シェア

HP-UXのオペレーティング環境

HP-UXは、HP-UXカーネルとそれを取り巻く各種ソフトウェアで構成される「オペレーティング環境(OE)」として提供されています。OEには図2に示す種類があります。
 
図2:HP-UX 11iのコンポーネント
  図2:HP-UX 11iのコンポーネント
   
  【Foundation OE】
Foundation OEは、HP-UXカーネルをはじめ、ソフトウェアのインストール・ツールなど基本的なシステム管理機能を含みます。またHP JVM(Java仮想マシン)やApache Webサーバー、MySQLデータベースなども標準装備しています。

【Enterprise OE】
Enterprise OEは、Foundation OEの内容に加えて、エンタープライズ・サーバー環境向けのアプリケーションをバンドルしたOEです。プロセス単位でリソース配分を制御できるPRMをはじめ、ファイルのミラーリングを行うMirrorDisk/UX、OS内のリソース消費状況をモニタリングするためのGlancePlus Pak、そして障害管理ツールEMSなどを含みます。

【Mission Critical OE】
Mission Critical OEは、Enterprise OEの内容に加えて、ミッションクリティカル環境に対応する高可用性機能に注力したOEです。高可用性クラスタ(HAクラスタ)構築のためのクラスタウェアServiceguard、ワークロード管理ツールWLM、そしてNFSのフェイルオーバーを実現するServiceguard NFS Toolkitなどを含みます。

【Technical Computing OE】
Technical Computing OEは、技術計算用途のアプリケーションをバンドルしたOEです。3Dグラフィクス・ライブラリをはじめ、数値計算ライブラリMLIB、並列処理ライブラリMPIなどを含みます。

各OEに含まれるこれらのアプリケーションは単にバンドルされているのではなく、HP-UXを構成するコンポーネントとして厳格なテストが施されています。またApacheやMySQLといったオープンソース・ソフトウェアを含め、すべてのソフトウェアについてHPによるサポートを受けることができます。

なお、個々のOEの詳細については、以下のサイトからご利用の11iバージョンのリリースノートを参照してください。

 
マニュアル
   
  ちなみに、手持ちのマシンにインストールされているHP-UXのOE種別やリリースIDを知るには、以下のコマンドを実行します。

# swlist | grep HPUX11i

すると、例えば以下のように出力されます。

HPUX11i-OE     B.11.23.0409 HP-UX Foundation Operating Environment Component

この例では、2004年9月(0409)にリリースされたHP-UX 11i v2(B.11.23)のFoundation OEであることが分かります。
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