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Red Hat Summitセッションレポート'10 Boston

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11-NOV-2010, revised 25-MAY-2012
bostonseaport1  タブレット欲しいですよね。銀座の某店にいつ Android 2.2が並ぶのかとそわそわする毎日です。

Red Hat Summit  6月 22日から 25日に掛けて行われた Red Hat社の Red Hat Summit & JBoss Worldに参加してきました。かなりの今更感が漂いますが、内容が最新の Linuxに関する話ですので、現時点でも古いと云う事はないのではと信じつつレポート遅報させて頂きます。

entering1  云う迄もなく今回のメインはこれから出て来る Red Hat Enterprise Linux 6がメインであり、少々遅めのレポートであっても内容的には一部の人には十分価値があるのではないか、また Red Hat Summit(以降 RHS)の流れをつかんでおきたいと云う、ごくごく少数の方のためにも恥ずかしながら掲載させて頂きます。
bostonseaport2 bostonseaport3 entering2 entering3 entering4 entering5
pdf  Red Hat Summit & JBoss Worldと云う名前の通り Linux系、JBoss系のセッションが併設されています。また、イベントのタイトルには記載がありませんが、Cloudを中心としたセッションも用意されています。これら 3つのセッション毎の資料については下記の linkをご覧ください。
 Red Hat Summit資料このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。  JBoss World資料このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。  Cloud資料このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

session1 session2  私は Linuxを中心とした RHSセッションにしか参加しておりません。本書では、この RHSセッションの中でも私的に興味深い、私の理解がある程度及ぶものについて簡易な説明を付与したものです。大量にある資料を読まれる際の一助になればと思います。
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ドキュメント

 個々のドキュメントのリンク先は、当該ドキュメントへの直接リンクとはしておりません(非技術的理由とセッション後のファイル名称が一部変更されている等のため)。お手数ですが、セッションのタイトル名もしくはファイル名からリンク先の該当するファイルを参照してください。
summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf
- `Achieving Peak Performance from Red Hat KVM-Based Virtualization`
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summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf1  いくつかあった KVMのパフォーマンス関連セッションの中で一番面白かったものです。今まであまりお目に掛かった事が無い SR-IOV(single root I/O virtualization)でのパフォーマンスデータや、ネットワーク周りのレイテンシーデータ等が非常に興味深いものがありました。
summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf2 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf3 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf4 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf5 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf6 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf7 summit_jbw_2010_kvm_performance.pdf8
Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf
- `Accelerating IT Migration Success with a Rock-Solid HP and Red Hat Enterprise Linux Platform`
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Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf1  Red Hatと HPの共同セッションですが、殆どは HP関連の内容でした。Solarisから Linuxへのマイグレーションを行うための SLPK(Solaris to Linux Porting Kit)や、Insight Controlを初めとした管理支援ツールによるスムーズな管理作業支援が紹介されていました。事例紹介として、Chicago市、Whold Foods社、NYSE Euronext社の事例紹介がありました。最後の事例だけ Red Hat社サイトの詳細情報への URLがありますが、2008年半ばのものなので若干古い感じがするのは否めません… ダメダメですね。
Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf2 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf3 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf4 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf5 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf6 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf7 Heublein-Barooah-Accelerating-Migration-to-a-Rock-Solid-Platform.pdf8
ChoosingRightFileStorage.pdf
- `Picking the Right File and Storage System for your Application`
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ChoosingRightFileStorage.pdf1  ファイルストアのためのファイルシステムセミナーです。RHEL6でサポートする Ext4と XFSの最大容量が発表されました。XFSは 100TB迄が実環境でテストされている事。またこれは GFS2を利用した場合でも 100TB迄が同様にテストされているとの事。Ext3と Ext4のサポートは 16TB迄との事でしたが、Ext4に関しては RHEL6が正式リリースされる迄には変更されると期待しております。NFSと GFS2の使い分けについては、GFS2で必須な RHCSが 16台までしかスケールしないためそれ以上を求めるには厳しい事、NFSは簡単である事等が説明されていました。データとしてはファイルシステムの作成時間、大量の小さいファイルの作成時間。大きいファイルの作成時間等が公開されました。揮発性ストレージで write cacheを利用する場合にデータ整合性を保持するためには barrierオプションが有用との説明がありました。ちなみに、RHEL5.5/x86_64上に XFSエクステンションを追加し #mkfs.xfs /dev/cciss/c0d0p3とかやると `no barrier support`と表示されますが、RHEL6ではサポートされると云う事なんでしょうか。あと、DL560G1とかのショボイ環境上で 300万の空ファイルを #mktempして #ls >/dev/nullしたところ、Ext3でざっくり 3分(キャッシュが効いて 1分)程度掛かっていたのが、XFSだと 30秒(キャッシュが効いて 14秒)程度になりましたので、小さいファイルを大量に、それもフラットに配置しなければならない携帯事業者向け案件とかでは非常に有用かと思われます。ちなみに、Ext3でも hased Btreeを指定すれば 1分は切りますけど…
ChoosingRightFileStorage.pdf2 ChoosingRightFileStorage.pdf3 ChoosingRightFileStorage.pdf4 ChoosingRightFileStorage.pdf5 ChoosingRightFileStorage.pdf6 ChoosingRightFileStorage.pdf7 ChoosingRightFileStorage.pdf8
RHSummit_Intel_Xeon_Mission_Critical_Server_Session_post.pdf - `Intel® Xeon® Processor 7500 Series Servers: A Catalyst for Mission-Critical Transformation`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

RHSummit_Intel_Xeon_Mission_Critical_Server_Session_post.pdf1  Xeon7500(Nehalem EX)での RAS(Reliability, Availability,Serviceability)機能と云う、従来 Itaniumにしか無かった高信頼性機能についてのセッションです。このセッションでは、ハードウェア観点からのみで Linux側から RAS機能が働いた場合にどう映るのかと云う事には触れておりませんでした。それについては後述の `fal_prarit_rhsummit2010.pdf`セッションで述べられていましたのでそちらをご覧ください。
RHSummit_Intel_Xeon_Mission_Critical_Server_Session_post.pdf2 RHSummit_Intel_Xeon_Mission_Critical_Server_Session_post.pdf3 RHSummit_Intel_Xeon_Mission_Critical_Server_Session_post.pdf4
Summit2010-RHEV-M-Architecture.pdf
- `Red Hat Enterprise Virtualization Architecture`
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Summit2010-RHEV-M-Architecture.pdf1  RHEL-Mの技術紹介です。RHEV-Mとは VMwareで云うところの Vcenterみたいな管理ツールです。HPは現時点で OEMしていないので社内では今ひとつ盛り上がっていませんが、今後必要になる機会は多いかと思われます。現在、仮想化環境で二重化等したい場合には、Xen/KVMの上に RHCSを構築すると云う非常に面倒な事をしなければならないのですが、RHEV-Mを使えば、ボタン 1つで複数の仮想マシン間での二重化が可能となります(前者と全く同機能と云う訳ではないですけど…)。RHEV-Mを導入しようとする際に一番ネックなのは、RHEV-Mは Windowsマシンの上でしか動作しない事です。複数の OSを運用しているお客様であっても、データセンター等ではセキュリティ的に OS毎にセキュリティを分けていたりする事があるかと思いますが、RHEV-Mを稼働させるためだけに 1台、Windowsマシンを稼働させると云うのは若干敷居が高いものがあります。ただ、これは次のバージョンで Javaベースになるとの事ですので期待しましょう。
Summit2010-RHEV-M-Architecture.pdf2 Summit2010-RHEV-M-Architecture.pdf3 Summit2010-RHEV-M-Architecture.pdf4
vvaldez_new_w_2_rhev_best_practices_adv_use.pdf
- `Red Hat Enterprise Virtualization Best Practices & Advanced Use`
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vvaldez_new_w_2_rhev_best_practices_adv_use.pdf1  HPでは OEMしていない RHEV-Hを中心とした紹介です。RHEV-Hは VMwareで云うところの VMware ESX/iみたいな USB/HDDベースのお手軽ハイバーバイザー環境です。
vvaldez_new_w_2_rhev_best_practices_adv_use.pdf2 vvaldez_new_w_2_rhev_best_practices_adv_use.pdf3
kvm-in-rhel6.pdf - `KVM in Red Hat Enterprise Linux 6`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

kvm-in-rhel6.pdf1  RHEL6になって KVMがどう進化したかについてです。ゲストあたり 64vCPUの割り当てが可能となる事、仮想割り込みコントローラとして x2apicのサポート、Virtioでの barrierサポート、MSI割り込みのサポート、あと gPXEのサポートにより従来 PXEで必要だった tftpの代わりに httpdが利用できるのは非常に楽になります。将来サポートされる機能としては興味深いのは Virtio serialと tickless kernelによる省電力サポートでしょうか。
kvm-in-rhel6.pdf2 kvm-in-rhel6.pdf3 kvm-in-rhel6.pdf4 kvm-in-rhel6.pdf5
Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf
- `AMD Opteron™ 6100 Processor ("Magny-Cours") Architecture & Chipset Features:
Red Hat Enterprise Linux Performance Impact`
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Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf1  Opteron 6000の紹介です。仮想化の進化に一助をもたらす IOMMUの機能紹介。RHEL5.5でのサポート状況が紹介されました。余談ですが、本機のコードネームである Magny-Coursはフランスにある地名で発音はマニクールですが、ここでは英語読みでマグニコアーでした。
Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf2 Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf3 Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf4 Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf5 Magny-coursPerformanceRHEL_BhavnaSarathy.pdf6
tburke_rhel6_summit.pdf - `Red Hat Enterprise Linux 6 Roadmap`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

tburke_rhel6_summit.pdf1  ある意味今回の RHSの目玉セッションです。このセッションは再放送よろしく、セッションを複数回行われていました。リリーススケジュールは `late this year`迄の発表でした。Driver upates for timely hardware supportと云う記載がありますがこれの意味が分かりませんでした。もしこれが KMP/overrideを意味しているのなら、kernel moduleの errata kernelへの適用だけであり、ハードウェアのサポートには関係ない話だと思いますので、もしかすると RHNからドライバ単体の配布が行われると云う事を意味しているのでしょうか!? 巷で話題の ASPM(Active State Power Management)が取り込まれますが、Fedora 13では問題となるドライバも見受けれますので気になるものがあります。2.2TB超 Logical Unitからのシステム起動については UEFIが必須になる模様です。KMSも採用されていますが、これもハードウェア的に影響が大きいので注意したいところです。
tburke_rhel6_summit.pdf2 tburke_rhel6_summit.pdf3 tburke_rhel6_summit.pdf4 tburke_rhel6_summit.pdf5 tburke_rhel6_summit.pdf6 tburke_rhel6_summit.pdf7
larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf
- `Parts I and II: Performance Analysis & Tuning of Red Hat Enterprise Linux`
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larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf1  RHSで一番人気のセッションでした。参加者は首からぶらさげた IDカードに印刷されたバーコードを各セッションの受付の人にスキャンして貰ってから入場するのですが、このセッションは人数オーバーで入れない人が多数出ており、別のセッションの様子を見てから移動しようとした私も入れませんでした…………
larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf2 larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf3 larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf4 larry_shak_perf_summit2010_v4.pdf5
NEW-Virtualization-KVM-at-IBM-Posting-version.pdf - `Virtualization - Consolidation & Performance Data to Help Maximize Server Utilization`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

NEW-Virtualization-KVM-at-IBM-Posting-version.pdf  タイトル的に興味深く参加しましたが、最初の 40分間は仮想化の歴史や KVMの仕組みを延々としておりました。さぁ `Maximizing Server Utilization`な話が聞けるのか!と思ったら、IBMのサーバと組み合わせた場合の話となりましたが、きっちりと Emulated IDEの話をしてきたのは流石です!
v2v_summit_talk.pdf - `V2V Moving VMware & Xen Virtual Machines to Red Hat Enterprise Virtualization / KVM`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

v2v_summit_talk.pdf1  virt-v2vを利用した Xen/VMwareから KVMへのマイグレーション方法の紹介です。このツールは従来 RHEVでしか利用できませんでしたが、RHEL6には標準添付される模様ですので、従来コンバートツールに悩んでいた方には朗報です。
v2v_summit_talk.pdf2 v2v_summit_talk.pdf3 v2v_summit_talk.pdf4
summit2010-kvm-optimizations.pdf - `Kernel Virtualization Optimizations for KVM`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

summit2010-kvm-optimizations.pdf1 KVM利用時のチューニングです。肝となるのはスケジューラであり、CFQは高レイテンシーが必要な場合、deadlineは大規模ストレージを利用する場合に向いているとの事です。
summit2010-kvm-optimizations.pdf2 summit2010-kvm-optimizations.pdf3
Dubuque-C-Cutting-Costs-with-RHEV-June-24-20100624A.pdf
- `Cutting Costs with Red Hat Enterprise Virtualization`
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Dubuque-C-Cutting-Costs-with-RHEV-June-24-20100624A.pdf1  VMware、Hyper-Vとのコスト比較です。TCO/ROIカリキューレタと云うのが用意されているのは知りませんでした。
Dubuque-C-Cutting-Costs-with-RHEV-June-24-20100624A.pdf2 Dubuque-C-Cutting-Costs-with-RHEV-June-24-20100624A.pdf3
mwagner_mrg_perf_RevG.pdf
- `Red Hat Enterprise MRG Messaging Performance Seminar`
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mwagner_mrg_perf_RevG.pdf1  MRGのチューニングについてです。個人的は realtime系にはあまり携わらないですが、このセッションは結構面白かったです。特に ProLiantの BIOS設定にある `Dynamic Power Saving`はつい先日嵌ったばかりです。この設定は電源制御を行うもので、頻繁に CPUクロック等を落とす事により電力消費を抑えるのですが、レイテンシーを重視するアプリケーション等では非常に影響を受ける場合があります。例えば、BASE kernelと Xen kernelでの #pingの速度が後者の方が早くなると云う現象が発生します。これは後者の方が処理が重かったり clockの使い方が異なる等で CPUのクロックが殆ど落ちる事がない事から Xen kernelの方が高速になっている模様です。
mwagner_mrg_perf_RevG.pdf2 mwagner_mrg_perf_RevG.pdf3 mwagner_mrg_perf_RevG.pdf4
fal_prarit_rhsummit2010.pdf - `Pushing the Scalability Envelope`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

fal_prarit_rhsummit2010.pdf1  Xeon7500に備わった Itaniumばりの RAS機能が RHEL6でどの様にサポートされるのかと云うセッションです。#mcelogで取得できる実際のメッセージ、まだ見ぬ PCIe AERのエラーメッセージ等の説明があります。一番気になるメモリエラー時の処理ですが、RHEL6では RASを使って、そのメモリ上で稼働しているアプリケーションを停止させる事が可能となります。資料では Firefoxが MCEによって強制停止させられています。あと、#echoでの CPU停止は RHEL5でも普通に出来ますので試されると面白い(きちんとプロセスの待避も行ってくます)のでお勧めです。
fal_prarit_rhsummit2010.pdf2 fal_prarit_rhsummit2010.pdf3 fal_prarit_rhsummit2010.pdf4
NEW-RHEL-on-Hyper-V-Final_6_24.pdf - `Red Hat/Microsoft Virtualization Collaboration and Running Red Hat Enterprise Linux on Microsoft Hyper-V`このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

NEW-RHEL-on-Hyper-V-Final_6_24.pdf  私は受講しませんでしたが、Microsoftが Hyper-Vのセッションを開催しておりました。

キーノート

 キーノートは、二日目に行われました。実のところ、初日は RHSへの登録とウェルカムイブニングでしたので、実質 RHSの初日となります。およそ 2000名程度の参加者で会場が埋め尽くされました。

Red Hat/Jim Whitehurst, CEO氏

ceo_1  テーマは、`レッドハットのモデルはお客様の求めるものと新しいアーキテクチャ、イノベーションを同時に提供する`と云うものです。 現在 ITが提供するバリューの拡大とコスト削減への要求が加速しつつあるが、実現は難しい。理由は、従来のソフトウェアのモデルでは提供できる価値が少ないこと、複雑性によって IT予算がイノベーションに使われてないこと、さらにIT予算を使っても半分以上のプロジェクトが失敗してしまうからだ。これに対して Red Hatのオープンソースモデルは、お客様が求める高い価値と、複雑性を排除できる新しいアーキテクチャを提供し、イノベーションを実現できるようになることを強調した。

ceo_2  例えば Google、Facebook、Twitterなどのサービスが無料で使えるのがあたり前である現在、ITの進化によるテクノロジーへの期待が大きい一方で、同時にコスト削減への期待も大きい。しかし一方で多くの企業のIT部門は、期待に応えることができていない。その理由の 1つ目は従来のソフトウェアのビジネスモデルにあるという。従来のソフトウェアのモデルにおいては 80%の利用者はソフトウェアの機能の 20%程度しか使っていないため支払ってるコストに対するソフトウェアの価値は少ない。理由の 2つめは複雑性にあり、企業の IT予算の多くは、プロプライエタリな技術を使った複雑なシステムの小さな変更のためにしか使われていないため、イノベーションのために予算を割り当てることができない。しかしイノベーションを期待して予算を割り当てたとしても半分以上の ITプロジェクトは失敗に終わるため期待されるような機能の提供やコスト削減は実現できない。21世紀のソフトウェアのモデルはこのような状況から変わらなければいけない。この解決アプローチは 3つあり、1つはカスタマセントリックなビジネスモデル、2つめはモダンなアーキテクチャ、3つめはイノベーションを実現することだ。レッドハットは CIO Insight Vendor Value Studyのランキングで一位になったように高い価値をお客様に提供している。また例えばクラウドコンピューティングに対してもレッドハットはモダンなモジュラーアーキテクチャで対応ができる。またクラウドを利用すればインフラの面倒なことに時間を使わずにイノベーションに専念できるようになる。また Mariottホテルでの仮想化事例の紹介ビデオは興味深いものがありました。少し前まで HP社内のプレゼンで行っていた様な近未来な仮想化がもたらす集約、管理の単純化が実際に Linux + 仮想化で実現できている事を見せつけられました。但し時期的に KVMではなく Xenではないかと個人的に思っております。

Red Hat/Paul Cormier, Executive VP(Product担当)氏

 `オラクルやマイクロソフトは「ロックイン2.0」だ。レッドハットはロックインのない柔軟性を提供する。`

 80年代はひとつのベンダーがハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェアなど全てを提供してロックインするのが当たり前だったが、サンを買収したオラクルや Azureを展開しているマイクロソフトが現在やっていることも同じようなもので、いわば「ロックイン2.0」である。これに対してレッドハットのアーキテクチャはオープンであり、例えばクラウドコンピューティングのアーキテクチャでも VMwareやマイクロソフトを排除せずに連携ができる。クラウドコンピューティングの事例として NTTコミュニケーションズがビデオで紹介され、レッドハットを選択した最大の理由が KVMであること、またオープンなインタフェースで他システムの連携も実現できたことなどが説明された。クラウドコンピューティングに対しては今後 DeltaCloud APIをベースとして CloudEngineを開発することで社内の仮想化環境と社外のパブリッククラウドの連携を実現していくが、今後も変わらずにロックインのない柔軟性と選択肢を提供していくことを強調した。

Red Hat/Brian Stevens, VP(CTO)氏

keynote  数々の新技術が紹介された。まず最初は、今年後半にリリースされる RHEL6となる。 CPUが最大 4096、メモリーが最大 64TB、ファイルシステムが最大 100TBなど従来バージョンに比較して大幅にスペックが拡張される。一方で進化した GreenITの機能により RHEL5比で電力消費量を 39%、発熱量を 33%抑制できたテスト結果が紹介された。また仮想化機能において KVM上のオラクルの性能がベアメタルに比較して劣化が少ないことや 256の VMを使った場合のスケーラビリティの高さを強調した。KVMの開発者は 4年前にはたった一人だったが、今では約 7000人になっという。次に RHEL6の新機能の cgroup を紹介し、動的にネットワーク帯域幅やディスク I/Oの制御や優先順位付けができることをビデオのデモで紹介した。さらに昨日発表された RHEV2.2を紹介し、新機能VDIによってデスクトップとサーバを統合的に仮想化できることを強調するとともに、Xenや VMware の仮想マシンを変換して RHEV2.2にインポートするデモをビデオで紹介した。さらにレッドハットのクラウドコンピューティング戦略の鍵となる DeltaCloudのデモがビデオで紹介され、RHEVと Amazon EC2の仮想マシンがポータル画面から同じように操作した。次にポータルを提供するためのツールとして新製品 JBoss Enterprise Portal Platform 5が紹介され、Googleや Twitterなどを含むさまざまな情報を集約するデモが紹介された。最後に多ノード・インメモリーのデータグリッド処理を実現する Infinispanが紹介され実際にどのようなスクリプトでデータを操作するかをビデオで紹介した。数々の新機能を紹介した Brian Stevensは、`今日は統合的なクラウドプラットフォームを紹介してきたが、Red Hat のミッションは一貫してAny application, Anywhere, Anytime`であると締めくくった。

HPの ESN Infrastructure SW & Blades担当 VP, Scott Farrand氏

Welcome Discussion1  RHSが終了した後、近くのこ洒落たバーを貸し切り、HPのお客様を招待しての Welcome Discussionみたいなものが催されました。ここでは HPの KVMサポートのどこが弱いのか等について熱い討論が繰り広げられました(実際、熱くなってたのは私ひとりでしたが)。
Welcome Discussion2 Welcome Discussion3 Welcome Discussion4 Welcome Discussion5 Welcome Discussion6

Expo部分

 会場には EXPOよろしく、各社のシステム等が多数展示されておりました。この会場は食事をする会場の隣にあり、食事をした後や休憩しつつ話を聞いたりする事ができました。
expo-amazon1 expo-amazon2 expo-amazon3 お馴染みのアマゾン
懐かしい 5inch FD(中にデータとかは無し) expo-fd5inch
expo-hp1 expo-hp2 expo-hp4 expo-hp5 DL980がメインの HP
Oracle対抗として注目の Ingres expo-ingres
expo-redhat1 expo-redhat2 REHL6中心の Red Hat
expo1 expo2 expo3 expo4 expo5 expo6 expo7
expo8 expo9 expo10 expo11 expo12 expo13 expo14
expo15 expo16 expo17 expo18 expo19 expo20 expo21
expo22 expo23 expo24 expo25 expo26 expo27 expo28
expo29 expo30 expo31 expo32 expo33 expo34 expo35

会場について

panorama1  会場内は非常に分かり易い配置となっており、RHS, JBoss, Cloudの会場がそれぞれまとまって配置されているため、Linuxのセッションしか参加しなかった私的には移動距離が少なくて済みました。大きい会場で且つ同じ系統のセッション会場が分散している場合には、移動している間に立ち見や満員で入れない事もあるので、この様な配置は歓迎です。 panorama2
directory1
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イベントについて

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 毎晩何らかのパーティ形式の催しが開催されていました。一番大がかりだったのが、Bostonの Quincy Marketと云う歴史的建造物の中にあるバーを借り切ってのものです。ミュージシャンの演奏あり、DJブースあり、ゲームマシンありの大規模なものでした。米国で一番有名であろう地ビール、サミュエルアダムス好きにはたまらないと思われます。メインスポンサーは IBMでした、流石! party2
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redhatnight7 redhatnight8 redhatnight9 redhatnight10 redhatnight11 redhatnight12

雑感

 Red Hat Enterprise Linux 6リリース直前と云う事で、かなり充実の内容でした。個人的な感想と云うか個人的に受けた印象として、`Linuxが!`と云う様に、かつての Windowsや商用 UNIXをライバル視する方向は少なくなってきている印象を受けました。Linuxが既存システムの一部に入り込もうとしていた時期は過ぎ、完全にシステムの一部となりうるべく成熟したと云う事なのだと思われます。特に、Linuxを導入する事だけでのコスト削減を叫ぶのではなく、システム全体を見回してコストカットが難しい、今回の仮想敵とでも云うべきオラクルへの言及が非常に多かったのが印象深かったです。とは云え、シスコも同じ壇上にあがって UCSの説明をしていたのが個人的には、うーむ... とも感じました。

news1 news2  会場では毎日 RED HAT FREE PRESSと云う新聞が配られていました…
では、ではMay.
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