「分科会B:ハイパースケール」


B-1 SDS最前線〜Scality RING徹底解剖〜


スキャリティ・ジャパンの矢澤 祐司様が、汎用サーバーを用いてPBクラスのオブジェクト/ファイルストレージを構築し、SDS(Software Defined Storage)を実現するソフトウェア「Scality RING」を紹介しました。Scality RINGは「RINGストレージサーバー」「RINGコネクタサーバー」及び「RINGスーパーバイザー」という3つの要素で構成され、Sproxyd、NFS、CIFS、SMB、Swiftなど数多くのプロトコルに対応しています。また、トランザクションなどのスモール・ランダムアクセス環境向きのレプリケーションと、スループット、コンテンツ配信などシーケンシャルアクセス環境向きのイレイジャーコーディング(ARC) という方式によるデータ保護などの機能を備え、データ容量が大きい場合に見られたRAIDのボトルネックを解決し、より優れた耐障害性を実現できるという特長を持っています。セッション中では、大規模環境での運用実績も紹介されました。
続いて、データの増加傾向に合わせて柔軟に拡張できる点において、Scalityとの組み合わせが非常に優れた高密度ストレージサーバー「HPE Apollo 4000」を、日本ヒューレット・パッカード株式会社 データセンター・アーキテクト佐藤香織が紹介しました。2Uラック型サーバーで従来2倍のストレージ容量を提供できるApollo 4200 Systemや、4Uで最大544TB搭載、もしくは3ノード稼動できるApollo 4500 Systemは、アプリケーション特性に応じた圧倒的なストレージ密度を提供でき、Scalityと組み合わせて導入すると、費用対効果性が非常に高いことを示しました。

「分科会C:ハイブリッドインフラ」


C-2 Microsoft×HPEの新型ハイパーコンバージドインフラ、大解剖!


価格・機能・信頼性が絶妙なHPEのハイパーコンバージドインフラ製品HPE HC250に、ついにHyper-V/Azure版が登場しました。日本ヒューレット・パッカード株式会社 テクノロジー・エバンジェリスト小川大地より、「Hyper-V対応」と「Microsoftとの共同開発」の違いを解説しました。
HPE Hyper Converged 250 for Microsoft CPSは、単なる「Hyper-V版」ではなく、Microsoft社と共同開発したクラウドインフラだと説明しました。Microsoft環境における理想のオンプレミス基盤を自動構築でき、Hyper-Vやストレージ構築はもちろん、System Center製品群やAzure Pack、 Azure連携に至るまで、チューニングも含めて自動コンフィグレーションができると紹介しました。使わない機能を省いたシンプルさ、統合基盤に耐えうる安定した動作、そして無理のない予算で買える適性価格という3つの開発コンセプトを基に、HPE HC250はクラウドにおける「Right Mix」を実現していくことを示しました。


C-3 次世代インフラ開発プロジェクト:HPE Synergy最前線


Project Synergyは、求められるワークロードに最適なリソースを自由に構成できることを目指しています。日本ヒューレット・パッカード株式会社 シニアソリューションアーキテクト辻寛之は、その最新の成果である物理環境のコントロールを容易にする新しいアプローチを、デモを交えて紹介しました。
レガシー・ビジネスとアイデア・エコノミーという2つのワークロードを、あらゆる要求に柔軟に対応できるコンポーザブル(組み立て可能な)・インフラストラクチャが必要だと示しました。その実現に向け、ハードウェアからアプリケーションまでフルスタックで再考したメモリ主導型コンピューティング「The Machine」を見据え、Project Synergyはその革新的なインフラストラクチャの開発計画の一環に位置づけられています。コンポーザブル・インフラストラクチャの3大特徴(「可変的なリソースプール」「ソフトウェア・デファインド・インテリジェンス」「ユニファイドAPI」)を実現するコンポーネントをそれぞれ紹介したあと、Synergyの管理アプライアンスにあたるコンポーザー(HPE OneView)のデモを行い、ワークロードに応じた物理環境の管理しやすさを説明しました。

展示ブースレポート




展示コーナーの様子:HPE Synergyコーナー

サーバー製品のみならず、バックアップ用途の製品や、電子錠など多様なソリューションを展示しました。中でも一番人気なブースは新製品HPE Synergyコーナーでした。本製品は現在正式発売開始前ですが、Technology Exchange分科会のために来日した、HPE Synergyの開発に関わる海外スピーカーから直接説明を聞くことができる、貴重な機会となりました。