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ビッグデータ時代への対応

HP Tech Power Club 2014レポート 分科会

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複合イベントプロセッシングと無停止データベースの融合

2014年7月2日
複合イベント処理(CEP)と呼ばれる技術が脚光を浴びている。基幹業務で発生する大容量のデータをリアルタイムで処理し、あらかじめ設定しておいた様々な業務プロセスを自動実行させるしくみだ。これにより、今までは考えられなかったビジネスプロセスが可能になる。
日本ヒューレット・パッカード株式会社
プリセールス統括本部
シニアコンサルタント
原敏光
日本ヒューレット・パッカード株式会社
プリセールス統括本部
シニアコンサルタント
原敏光

基幹業務を変える新技術「複合イベント処理(CEP)」

ここ数年、基幹業務でもビッグデータへの対応が求められるケースが増えてきました。中でも注目されているのが、複合イベント処理(CEP : Complex Event Processing)という技術です。

CEPは、基幹業務で発生する大容量のデータを収集し、リアルタイムかつ正確に分析して、即時処理する技術です。ポイントはインメモリデータベース技術が可能にした「正確な判断」と「即時のアクション」が可能なことです。この点で、蓄積されたデータをバッチ処理して大まかな傾向を抽出する従来の情報系システムとは一線を画します。

実際の適用例をご紹介しましょう。例えば金融業では、膨大なトランザクションからあらかじめ登録した不正パターンに合致する取引を検出し、当該クレジットカードの使用を停止する不正検知システムが稼働しています。また流通業では、購買履歴やソーシャルメディアの情報を元に店頭の顧客に最適化されたレコメンデーションを行うリアルタイムマーケティングが実用化されています。この他、製造ライン制御、交通監視、災害対策など、多彩な分野でCEPが使われています。

ビッグデータのリアルタイム処理により、ビジネスの可能性を広げるCEPですが、その実現にはシステム上の様々な課題があります。これらをクリアしたプラットフォームが、HP Integrity NonStopサーバーです。


無停止のCEPを実現するHP Integrity NonStopサーバー

課題の一つは無停止運用性です。例えば、不正検知システムが10分止まれば数万件のイベントがチェックされることなく見過ごされてしまうでしょう。CEPでは1件1件のデータを「取りこぼさずに、すべて処理する」ことが求められるのです。MPP (Massively Parallel Processors) アーキテクチャと多重化されたコンポーネントによって、万一のハードウェア障害時も機器交換の際も連続稼働が可能なHP Integrity NonStopサーバーのようなプラットフォームが不可欠なのです。

もう一つの課題はスケーラビリティです。CEPが対象とする基幹系のデータは加速度的に増えていきます。5年で一桁増える場合も少なくありません。HP Integrity NonStopサーバーは、共有部分のない並列アーキテクチャを採用しているため、このようなデータや処理の爆発的な増加にスケーラブルに対応できます。

HPでは、HP Integrity NonStopサーバーと、CEPソフトウェア「WebAction」を組み合わせたCEPソリューションを提供しています。次にその構成例をご紹介しましょう。

ミッションクリティカルデータのリアルタイム分析プラットフォーム

HP Integrity NonStopサーバーによるCEPの構成例

HP Integrity NonStopサーバー上の基幹系のOLTP処理と、インメモリデータベース上で稼働するCEPプラットフォームを連携させた例です。

OLTP処理からログデータが送られてくると、CEPのルールエンジンが、あらかじめ設定されたロジックに基づき取るべきアクションを決定し、基幹サーバーにその実行を指示します。このルールエンジンの処理はすべてインメモリで実行されるため、複雑な業務ロジックも1件あたり数ミリ秒で処理できます。

<構成例1>高信頼・無停止のリアルタイムイベント処理
<構成例1>高信頼・無停止のリアルタイムイベント処理

構成例1に加えて、さらに情報系システムと連携することで、CEPの投資対効果をより高めた構成です。

ビジネスルールを実行した後のデータを、リアルタイム分析DBソフトウェア「HP Vertica Analytics Platform」をはじめとするDWHシステムにリアルタイムに提供することで、最新のデータに基づいたデータマイニングが可能になります。

<構成例2>「HP Vertica Analytics Platform」との連携
<構成例2>「HP Vertica Analytics Platform」との連携

無停止のCEPを実現するHP Integrity NonStopサーバー

最後にCEPプラットフォームを構築するWebActionについてご紹介しましょう。WebActionはCEPソフトウェアとしては最後発の製品ですが、その分、ビッグデータ時代に対応する最新の機能を網羅しています。

《高速性とスケーラビリティ》
WebActionでは、製品に組み込まれた先進のインメモリデータベースを利用して、インメモリの高速処理が行えます。このインメモリデータベースは、複数のCPUノード上で分散動作するため、CPUノードを増やすだけでデータや処理の増加にスケーラブルに対応できます。

《豊富な接続機能》
Oracle、Sybaseなど主要なデータベースはもちろん、FACEBOOK、Twitterといったソーシャルメディア、Microsoft Exchangeのメールデータ、セキュリティログ、XMLデータなどに対応した豊富なデータコネクタを用意しています。

《GUIによる設定ベースの開発》
WebActionでは、ビジネスの変化にすばやく対応するために、ドラッグアンドドロップでルールが設定できるGUIツールを用意しています。また複雑なビジネスルールもSQLに類似したスクリプト言語によって、簡単に記述できます。

CEPは、基幹系システムのビッグデータを活用してビジネスプロセスをリアルタイムに実行させる技術です。すでに、複数のお客様がHPのCEPソリューションを利用して、ビジネスプロセスの革新に取り組まれています。CEPの持つポテンシャルを、皆様のビジネスにも活かしていただきたい。これが私たちの願いです。


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