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技術資料

HP ProLiant サーバ

目次

はじめに/HP BladeSystemのモジュール式インフラストラクチャの概要
  サーバブレード アーキテクチャ
  ネットワークおよびストレージインターコネクト
  電源インフラストラクチャ/導入管理/将来の開発
  結論/関連情報

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HP BladeSystem テクノロジ


電源インフラストラクチャ

  HP ProLiant BL p-Classシステムには、集中型リダンダント電源サブシステムがあります。この電源インフラストラクチャには、ホットプラグ対応電源装置、電源エンクロージャ、およびシステムに電力を配分するHP ProLiant BL p-Classバスバーが含まれています(図13参照)。この電源インフラストラクチャ システムでは、単相または三相のAC電源を使用することができます。オプションのケーブル接続キットを使用すると、-48VDCの電力を供給する施設で、外部電力にシステムを直接接続することができます。  
 
図13 ProLiant BL p-Class power infrastructure
図13 HP ProLiant BL p-Class power infrastructure
 
  HP ProLiant BL p-Class電源インフラストラクチャは、リダンダントAC電源とともに使用すると、フェイルオーバー処理機能を提供します。電源エンクロージャには、3Uと1Uの2つのタイプがあります。どちらのタイプも、単相または三相AC電源を-48 VDCに変換し、リダンダントAC電源(AおよびB)に接続するように設計されています。

一方のAC電源に障害が発生した場合の冗長性を確保するために、各電源からの給電は、最大定格電力の半分に制限する必要があります。電源エンクロージャのどちら側も、十分な電力をラックに供給できなければなりません。

3U電源エンクロージャは、HP ProLiant BL p-Classバスバーを介して、BL p-Classサーバブレードに-48 VDCの電力を冗長化して供給することができます(図14参照)。HP ProLiant BL p-Classバスバーにより、各サーバブレードとインターコネクトブレードへのリダンダント電源ケーブルが不要になるため、ラック内に多くのサーバを簡単に導入することができます。
 
 
図14 Redundant power distribution with a 3U power enclosure and bus bars
図14 Redundant power distribution with a 3U power enclosure and bus bars
 
  バスバーの設計には、スケーラブルとミニがあります。スケーラブルバスバーは、1台のラックで最大5台のBL p-Classサーバブレードエンクロージャをサポートします。ミニバスバーは、最大で3台のエンクロージャをサポートします(42UラックにBL p-Classサーバブレードをフル搭載する場合は2組のミニバスバーが必要です)。
注記: HP ProLiant BL p-Classバスバーは、3U電源エンクロージャとのみ使用することができます。1U電源エンクロージャは、HP ProLiant BL p-Classバスバーが現実的でない(小規模のシステム)か、既存の配電コンポーネントが使用されているインストレーション向けのものです。
-48 VDCを装置ラックに供給している施設では、電源エンクロージャは必要ありません。代わりに、オプションのケーブル接続キットで施設の-48 VDC電源をバスバーに直接接続します。
 

HP ProLiant BLサイジングツール

HP ProLiant BLサイジングツール 14は、HP ProLiant BL p-Classシステムを導入するサイトの計画と準備に必要な情報を提供するツールです。このツールは、システム構成基準に従って、据付面積要件、配電要件、環境仕様などのサイト計画情報を生成します。

サイジングツールは、管理者が以下の事項を決定するのに役立ちます。
  • 信頼性のある稼動のために各ラックが必要とするDC電力量
  • 特定のインストレーションに対して必要なHP ProLiant BL電源インフラストラクチャ(バスバーソリューション、電源タイプ、電源の数)
  • 各ラックのサポートに必要な施設のACインフラストラクチャとAC給電量
  • HP ProLiant BLサーバの各ラックがデータセンターで生成する熱負荷量
  • ユーザが正しいコンポーネントを注文するのに役立つ、部品番号の記載された推奨部品の一覧表と図解付きの注文ガイド
  サイジングツールには、リダンダント電源の供給に必要な電源および電源エンクロージャの数を判断するためのPower Calculatorが含まれています。Power Calculatorは、サーバおよびインターコネクトブレードあたりの電気的負荷と熱負荷を概算し、施設計画を支援します。正確な電源要件の判断には多くの変動要素が係わっています。したがって、Power Calculatorは、正確な結果の提供を目的としたものではありません。正確な電力計算が必要な場合は、管理者がハードウェアおよびソフトウェア構成の実際の消費電力を測定する必要があります。

14 サイジングツールは、http://h30099.www3.hp.com/configurator/calc/Power Calculator Catalog.xls (英語)からダウンロードできます。

導入

  HP ProLiant BL p-Classシステムは、数十台または数百台のサーバブレードと関連インターコネクトを同時に導入する大量導入向けに設計されています。大量導入は、電源バスバー、シグナルバックプレーンと電源バックプレーン、およびケーブル接続を不要にするインターコネクトモジュールを使用することによって、簡略化することができます。また、HP ProLiant BL p-Classシステムには、サーバブレードとインターコネクトの導入を容易にするHP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack (RDP)などのツールが付属しています。RDPを使用すると、管理者は、コンピューティング要件の変化に応じてブレードを簡単に取り外して取り替えることもできます。  

ケーブル接続の簡素化

計画段階が終わったら、管理者は、大量のサーバブレードとインターコネクトを短時間で導入(および再導入)することができます。サーバブレードおよびインターコネクトモジュールは、ケーブルを使わずに電源バックプレーンとシグナルバックプレーンに接続できるため、管理者は、運用要件の変更に応じたブレードの取り外しと交換を簡単に行うことができます。電源パックプレーンを介して電源が常に使用可能な状態なので、1枚のブレードを交換するためにエンクロージャ全体の電源を切る必要はありません。15

GbEインターコネクトスイッチキット(第1および第2世代)は、サーバブレードエンクロージャへのネットワークケーブルの本数を、サーバブレードのタイプと使用されている構成によって最大で32本から1本にまで減らすことができます。

HP ProLiant BL p-Classシステムは、iLOプロセッサを使用してリモート運用およびヘッドレス運用を可能にします。キーボード、ディスプレイ、マウスが直接接続されていないことで、ラック導入がさらに簡素化されます。

15 管理者は、OSを正しくシャットダウンしてから、任意のサーバブレードをエンクロージャから取り外す必要があります。

HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack (RDP)

RDPには、Windows Edition (Windows®、Linux® 、およびVMware ESXを導入)とLinux Edition (Linuxのみを導入)があります。RDPは、ネットワーク性能を低下させることなく、自動化されたスケーラブルなシステム導入を実現する、リモートのコンソールベースの方法を提供します。IT管理者は、RDPを使用して大量のサーバを迅速に導入することができます。

RDPは、業界標準のPXEテクノロジとマルチキャスティング テクノロジを特徴としています。組み込まれているSmartStart Scripting Toolkitには、設定プロセスの多くの手順を自動化するための一連のモジュール式DOSベースユーティリティが含まれており、サーバブレードハードウェア、インターコネクトスイッチ、およびSANコンポーネントを設定するためのサンプルスクリプトを提供しています。

すべてのHP ProLiant BL p-Classサーバには、PXE対応のネットワークアダプタが備わっています。RDPを使用すると、管理者は、設定済みのソースサーバのファイルをコピーして編集し、ターゲットのHP ProLiant BL p-Classサーバブレード用の設定スクリプト(サーバプロファイル)を作成することができます。管理者は、その設定スクリプトとScripting Toolkitユーティリティをネットワーク共有またはブート可能なサーバ コンフィギュレーション ディスケットにコピーすることができます。サーバ設定用のスクリプトとOSインストール用のスクリプトを組み合わせることによって、IT管理者は、新しいサーバブレードを迅速に設定し、OSをリモートでインストールすることができます。このリモートプロセスによって、数時間または数日かかっていた通常のインストール時間が分単位にまで短縮され、大量のサーバブレードの導入時間を短縮することができます。

Windows用のRDPには、GbEおよびGbE2インターコネクトスイッチの導入と変更の機能があります。管理者は、RDP Windows Editionを使用してサーバブレードを導入し、RDP内にスクリプトを組み込んで関連するスイッチVLANを設定することができます。また、Switch Add-onユーティリティが、GbEインターコネクトスイッチ上のVLAN設定を認識して管理します。Windows 32ビットインタフェースまたはコマンド行インタフェースを使用して、以下の作業を行うことができます。
  • GbEインターコネクトスイッチMIB (Management Information Base)システム情報を表示
  • GbEインターコネクト スイッチ デバイスをデータベースに追加またはデータベースから削除
  • スイッチポートと、GbEインターコネクトスイッチの各スイッチポートのVLAN設定を表示
  • GbEインターコネクトスイッチポートのVLAN設定を変更
  • 認識されたデバイスの物理接続のスイッチポートへの割り当て(Windowsインタフェースのみ)
  Windowsインタフェースは、認識されたすべてのスイッチ、それらの各スイッチポート、スイッチの説明、およびVLAN割り当てを表形式で表示します。

RDPを使用すると、管理者は、ファイバチャネル ホストバス アダプタのあるサーバをStorageWorksまたは他社のSANに接続することができます。管理者は、配備コンソールにイベントを作成し、このイベントを使用して、コンポーネントのインストールや設定、サーバの再ブートを行うことができます。そして、適切なSAN管理ソフトウェアを使用して、ストレージをフォーマットしてターゲットのサーバブレードに提供することができます。

また、RDPは、HP ProLiant BLの「取り外し、取り替える」機能を有効にすることもできます。管理者は、この機能を使ってエンクロージャ内の各サーバブレードに特定の機能や役割を割り当てることができます。サーバブレードに障害が発生して取り替えた場合は、新しいサーバブレードが配備サーバを自動的に検出し、あらかじめ割り当てられたスクリプトをダウンロードして、まったく同じになるように自己設定します。その新しいサーバブレードは、自動的に障害の生じたサーバブレードの役割を引き継ぎます。そのため、サーバを稼動状態に保つための時間や労力が大幅に削減されます。

RDPの詳細は、HPのWebサイト 16 を参照してください。

16 http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/essentials/rapiddeploy_sh.html でご覧いただけます。

管理

  HP ProLiant BL p-Classシステムは、すべてのHP ProLiantサーバ用に開発された管理テクノロジを最大限に活用します。たとえば、iLOを使用して、BL p-Classシステム全体を監視するインテリジェントなデバイスを提供します。BL p-Classシステムは、HP Systems Insight Manager (HP SIM)との完全な互換性があり、HP SIMによって管理することができます。内蔵Lights-OutとSystems Insight Managerはシームレスに相互接続するため、管理者はどの場所からでも完全に制御することができます。  

内蔵Lights-Out (iLO)テクノロジ

iLOデバイスは、サーバブレードに内蔵され、標準的なWebブラウザを管理制御用の仮想デスクトップに変換する自律的なサブシステムです。HP ProLiant BL p-Classシステムには内蔵Lights-Out Advanced機能が含まれているため、管理者は、強力なグラフィカル リモート コンソールと仮想メディア機能のすべてをすぐに使用することができます。iLO Advancedを使用すると、管理者は以下の作業を行うことができます。
  • 任意の時間にサーバコンソールを表示
  • ネットワークのどこからでも、ネットワーククライアントに挿入されたディスケットからOSをリモートでロード
  • ネットワークを介してソフトウェアおよびファームウェアのアップデートを適用
  • トラブルシューティング情報にアクセス
  • サーバをリセット
  • ブートシーケンスを管理コンソールから容易に監視
  iLO管理プロセッサは、HP ProLiant BL p-Classシステムのモジュール式インフラストラクチャをサポートし、配備と管理を容易にする機能をファームウェアの形で搭載しています。各サーバブレードごとに、電源割り当てメカニズムなど、インフラストラクチャ内の各サーバブレードの環境の重要な部分を問い合わせて制御することができます。ローカライズされたインテリジェンス、専用管理ネットワーク、およびSystems Insight Managerへの直接接続によって、iLOテクノロジは、サーバブレード インフラストラクチャ全体のイベント、アラート、位置データを調整するインテリジェントな通信チャネルを提供します。たとえば、iLOのWebインタフェースは、HP ProLiant BL p-Classシステムでのみ表示されるタブを備えています。このタブには、HP ProLiant BL p-Classシステムにのみ該当する情報や設定機能が表示されます(図15)。
 
図15  The iLO web page shows rack-specific information on the ProLiant BL p-Class system.
図15  The iLO web page shows rack-specific information on the HP ProLiant BL p-Class system.

HP Systems Insight Manager

HP SIMは、BL p-Classシステム全体を管理する単一のアクセスポイントを提供します。BL p-Classシステムの自動検出および認識、障害予防アラート、インベントリレポート、およびバージョンコントロールが可能です。また、HP SIMは、各ブレードのiLOプロセッサまたはリモートInsightボード Lights-Out Edition (RILOE)カード、サーバブレード インターコネクトスイッチ、およびスイッチ管理ソフトウェアの自動検出および認識を行います。

HP SIMは、システムソフトウェア バージョンコントロールを使用して、ブレードBIOS、ドライバ、およびエージェントを最新の状態に保つこともできます。HP SIMは、ターゲットサーバを、ユーザが定義したシステム ソフトウェア ベースライン、またはHPの発行した最新のソフトウェアのいずれかと比較することによって、アップデートの必要なシステムを特定し、HPのWebサイトから最新のファームウェアコンポーネントを自動的にダウンロードします。その後、システム管理者は、[ソフトウェアおよびファームウェアのインストール]のタスクを使用して、単一または一群のコンポーネントをシステムグループに展開することができます。

HP SIMは、HPパワーマネージャ(HP PM)およびHPラックアンドパワーマネージャ(HP RPM)と連動するように設定することができます。これらのユーティリティは、無停電電源装置(UPS)などの周辺装置を管理します。HP PMおよびHP RPMをプラグインとして使用すると、HP SIMは、監視対象デバイスのリアルタイムの状態、たとえば、AC電源の障害によってUPSがバッテリ電源で動作しているかどうか、などを監視することができます。

診断ツール

HP BladeSystem製品は、迅速な配備とメンテナンスの容易さを実現するように設計されています。すべてのHP ProLiant BL p-Classサーバには、フロントパネルに診断ポートがついており、診断ケーブル(図16参照)が同梱されています。管理者は、診断ケーブルをノートブックなどのスタンドアロンコンピュータとともに使用して、サーバのラック内メンテナンスを行うことができます。
 
図16 Diagnostic tools
図16  Diagnostic tools
  診断(ローカルI/O)ケーブルは、Microsoft® Windows®デバッグコネクタ(OSデバッグ用のシリアルポートに似たもの)またはRJ-45ネットワークコネクタに接続することができます。RJ-45接続を使用すると、管理者は、スタンドアロン コンピュータをiLO診断ポートに直接接続することができます。診断ケーブルには、ブレードにアクセスするデフォルトの静的IPアドレスの示されたラベルが貼付されており、管理者は、標準的なWebブラウザインタフェースを使用して、通常のネットワークを介しているかのようにブレードを管理することができます。 診断ポートは、ブレードのiLO NICへのアクセスを、リアパネルのiLO管理ポートと共有しています。前面のiLO診断ポートを使用すると背面のiLOポートへの接続が無効になり、管理ネットワークのダウン時にもブレードに確実にアクセスすることができます。
注記: 診断イベントによって重要な機能が中断されないようにするために、ファームウェアのアップグレード、リモートコンソールセッション、XMLスクリプティングがiLO管理(背面)ポートを使用して動作している場合は、iLOのファームウェアはプロントパネルのiLOポートに切り替わりません。これらいずれかの機能が動作している間は、サーバブレードの青色のユニット確認LEDが点滅し、診断ポートが使用できないことを示します。
システム管理者は、HP ProLiant BL p-Class診断ステーション(図16参照)を使用して、ラック外にあってネットワークから隔離されたHP ProLiant BL p-Classサーバブレードの診断を実行することができます。診断ステーションにブレードへの電源供給をさせることで、技術者は、診断ケーブルでサーバブレードのフロントパネル上のiLOポートに接続したスタンドアロンコンピュータを使用して、ブレードを徹底的にテストすることができます。

また、HP ProLiant BL p-Class診断ステーションを使用すると、管理者は、ラックの外にあるインターコネクトスイッチをテストして診断することができます。診断ステーションにスイッチへの電源供給をさせることで、管理者は、EthernetまたはRS-232シリアルポートを介してスタンドアロンコンピュータをスイッチに接続し、スイッチの動作を確認することができます。

将来の開発

  HP ProLiant BL p-Classシステムには、将来のサーバブレードとインターコネクトに対応するように設計されたインテリジェントなインフラストラクチャがあります。将来のブレードは、サーバブレードエンクロージャを変更しなくても、同じ物理的形状に収まる予定です。計画されているアップグレードには、10 Gigabit Ethernet (10GbE)アップリンクを提供するインターコネクトスイッチオプション、先進のレイヤ3〜7スイッチング、および将来のネットワークプロトコルのサポートがあります。  

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