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技術資料

HP ProLiant サーバ

目次

  0 HP BladeSystemプランニングチェックシート
1 はじめに
  2 コンポーネントの紹介
   
サーバブレード
インターコネクト
パワーエンクロージャ/パワーディストリビューション/ファシリティ電源キット
  3 構成時の注意事項
   
電源仕様/AC電源の場合/DC電源の場合
電源容量の算出
  4 設置上の注意事項
   
概要/ラックマウントの確認/ 設置場所の確認
電源の確認/空調の確認/まとめ

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4 設置上の注意事項

4.1 概要

 
ラックマウントサーバとの違い
集約度の高い構成での留意点
 

4.1.1 ラックマウントサーバとの違い

ラックマウントサーバとの主な違いとして、電源に100V ACを使用できないという点があります。HP BladeSystemでは、200V ACもしくは-48V DCを必要とします。また、UPSを構成する場合には、電源部をパワーエンクロージャで集約する形になっているので容量計算に注意が必要となります。
逆に、その他の点から見ると、HP BladeSystemと一般のラックマウントサーバで変わる点はほとんどありません。

4.1.2 集約度の高い構成での留意点

集約度が高い構成(1ラックあたり数十台規模のサーバを集約するような構成)の場合、重量、発熱量、消費電力などのチェックが重要です。小規模な構成の場合でも、当然これらの項目のチェックは必要となりますが、集約度が高くなった場合はファシリティの要件を満たせなくなる場合が多いためです。また、ラックマウントサーバに比べて1ラックあたりに搭載できるサーバ台数が多く、集約された構成で提案される場合が多いため、HP BladeSystemではこの部分のチェックが重要となります。表5にHP BladeSystemの構成規模に応じて、特に注意を払う点をまとめます。
検討の結果、条件を満たせないことがわかった場合、1ラックあたりのサーバ台数を減らすなどの対応が必要となります。なお、これらの確認を行う際には、当初は小規模構成であっても将来的な拡張により大規模構成になると考えられる際には、大規模構成で検討しておくことを強く推奨致します。
  < 表5 HP BladeSystemの構成規模と留意点 >
規模の目安 小規模構成(数台〜十数台)
サーバエンクロージャ1〜2台
大規模構成(数十台〜)
サーバエンクロージャ3台以上
ラックの確認 ラックマウントの可否
前面吸気・背面排気への対応
左記 および
ラックの搭載可能重量
設置場所の確認 ラックの周辺スペースの確保 左記 および
床耐荷重
電源の確認 200V ACまたは-48V DCの供給
UPSの必要性
電源供給容量
左記 および
電源供給容量
(200V ACの単相、三相の検討など)
空調の確認 ラックの周辺温度
前面吸気・背面排気への対応
左記 および
空調能力の確認

4.2 ラックマウントの確認

 
概要
HP製ラックの確認
他社製ラックの確認
Telco(Telecommunications)ラックの確認
 

4.2.1 概要

HP BladeSystemを設置する場合には、エンクロージャをラックにマウントできるかどうか確認する必要があります。HP製ラックのRack10000であれば、ラックマウントの可否についての確認は不要です。また、他社製のラックに関しては、ラックマウントの可否について、表8などを利用して確認する必要があります。Telco(Telecommunications)ラックの場合には、専用の取り付けオプションにより、ラックマウントを行うことができます。

4.2.2 HP製ラックの確認

HPから現在提供しているラックオプションのRack10000シリーズを利用する場合には、特にHP BladeSystemのラックマウントの可否を確認する必要はありません。また、そのほかのHP製ラックの中でもRack9000シリーズやHP Rack System /Eなどは、一部制限もありますがラックマウントできます。表6にHP製ラックの搭載可否についてまとめます。
  < 表6 ブレードおよびパワーエンクロージャの物理的搭載の可否(HPラック) >
ラック名称 搭載
可否
ラックマウント時に必要なオプション 制限事項
Rack 10000シリーズ
(現行製品)
不要  
Rack9000シリーズ 不要 背面スペースが狭く、バスバー(P.17参照)装着時に取り回しに難あり
HP Rack System /E エンクロージャの固定時に、別途市販のM8ボルトとスプリングナットが必要 背面スペースが狭く、バスバー(P.17参照)装着時に取り回しに難あり背面スペースが狭く、パワーボックス(P.17参照)はラックマウント不可
その他
(Rack7000シリーズ等)
不可    

4.2.3 他社製ラックの確認

HP製以外の他社製のラックを利用する場合、ブレードエンクロージャやパワーエンクロージャがラックにマウントできるかどうかを確認する必要があります。HP BladeSystemは、エンクロージャにサーバを搭載するので、いったんHP BladeSystemのエンクロージャが他社製のラックに搭載できることを確認できてしまえば、サーバごとに確認しなくてもよいというメリットがあります。
  < 表7 HP BladeSystemエンクロージャの外形寸法 >
  サーバブレードエンクロージャ 3U パワーエンクロージャ 1Uパワーエンクロージャ
高さ 26.7cm(10.5インチ) 13.4cm(5.3インチ) 4.4cm(1.7インチ)
44.7cm(17.6インチ) 44.7cm(17.6インチ) 44.7cm(17.6インチ)
奥行き 73.3cm(28.9インチ) 69.0cm(27.2インチ) 69.0cm(27.2インチ)

ラックマウントの確認の際には、ラックの中にエンクロージャ自体が収まることを確認します。また、エンクロージャをラックにマウントするためのラックレールの取り付けや、電源やケーブルの取り回しに使用する背面スペースの確保などを確認します。

また、HP BladeSystemの空冷のために、ラックに65%以上の開口部を確保する必要があります。HP BladeSystemは前面吸気・背面排気となっていますので、それを妨げないような構造が求められます。さらに、大量のサーバを集約したHP BladeSystemの構成では、ラック自体の強度の制限の確認も必要になります。ラック自体の強度が確保できない場合、ラックに空きがあるような場合でも、機材をすべて搭載できない可能性もあります。他社製ラックにエンクロージャを搭載可能かどうかの目安として、表8および図39を添付します。
  < 表8 他社製ラックの確認事項 >
内容 必要な条件 備考
48.26cm(19インチ) 業界標準の19インチラックRETMA(EIA)規格のラックであれば取り付け可
奥行き 91.44cm(36インチ) 以上背面スペースを含む
RETMAレール間の距離 前面と背面のRETMA(EIA)レール間が73.66cm(29インチ)以上76.20cm(30インチ)以下 間隔が短い場合、レールの取り付け不可詳細に関しては図39を参照
背面スペース 背面のRETMAレールとラックのリアドアの間に8.89cm(3.5インチ)以上隙間がある 背面スペースが狭い場合、システムケーブルの収納等に問題が発生
耐荷重 725.75kg(1600ポンド)以上 最大搭載時重量
開口部 65%以上の開口部 空冷のために必要
ドア等の構成 前面吸気・背面排気に対応 空冷のために必要
ケーブル取り回し ラック上面と底面に最大20.32cm2のケーブル取り回しの穴が必要 インターコネクトがパッチパネルで構成された最大ケーブル太さ(スイッチなどを利用する場合は、これより小さくても可)
 
 他社製ラックへの搭載(ラック側面図)
図39. 他社製ラックへの搭載(ラック側面図)

4.2.4 Telco(Telecommunications)ラックの確認

Telcoラックは、HPから提供される専用のオプション(Telcoキャビネット用ラックレールキット)が用意されており、ラックマウントの確認は不要です。
  < 表9 ブレードおよびパワーエンクロージャの物理的搭載の可否(Telcoラック)>
ラック名称 搭載可否 ラックマウント時に必要なオプション 制限事項
Telcoラック Telco キャビネット用ラックレールキット
(245249-B21)が必要
 

4.3 設置場所の確認

 
概要
ラックの周辺スペースの確認
床耐荷重の確認
 

4.3.1 概要

HP BladeSystemの設置の際には、HP BladeSystemを搭載したラックについて、周辺にスペースをとれるかということと、床の耐荷重を超えていないかの確認が必要です。周辺スペースを確保できない場合、メンテナンスや空調の面で不具合が生じるので、設置環境の見直しが必要となります。床の耐荷重が設置するHP BladeSystemの重量を満たせない場合には、耐荷重を満たせるように分割した複数のラックで構成するなどの対応が必要となります。なお、耐荷重の確認の際には、将来的な増設の計画なども含めて検討することを推奨致します。

4.3.2 ラックの周辺スペースの確認

HP BladeSystemを搭載したラックの周辺には、メンテナンスと適切な空調を確保するため、十分なスペースが必要となります。このスペースは通常のラックマウントサーバと同様です。下記のスペースをラックの周りに用意して下さい。
  < 表10 HP BladeSystemのラック周辺のスペース >
内容 必要な条件
ラック正面6 3.5cm(25インチ)以上
ラック背面 76.2cm(30インチ)以上
ラック背面と他のラック背面の間隔 121.9cm(48インチ)以上

4.3.3 床耐荷重の確認

大量のサーバを集約できるHP BladeSystemの場合、1ラックの最大構成はラックの重量も合わせてほぼ1トン程度になります。従って、ラック面積(ほぼ1m2)あたりにほぼ1トン近い荷重がかかることになります。このような条件は、比較的床強度を持つ場所でも厳しい条件です。
例えば、オフィスビルなどでは500Kg/m2程度の耐荷重が一般的といわれています。これに、鉄板の設置などによる床補強を行うことで、750Kg/m2程度の耐荷重まで向上させることも可能と考えられます。しかし、そのような対策を行っても対応できない場合には、ファシリティの変更や、耐荷重を超えないように複数のラックに分散した構成を検討します。
サーバをフル搭載したサーバブレードエンクロージャ環境で、ラック重量を500Kg以下に押さえた構成例を図40に示します。
 
 ラック重量500Kg以下の構成例
図40. ラック重量500Kg以下の構成例

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