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技術資料

HP ProLiant サーバ

目次

はじめに
  Volume Shadow Copy Services (VSS)について
  製品紹介
  環境構築と動作確認
  従来のExchange Serverのバックアップ方法との比較
  技術情報へのリンク / Q&A

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BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows とHP StorageWorks ストレージ・アレイ・システムを組み合わせて実現するMicrosoft® Exchange Server 2003 のVolume Shadow Copy Service (VSS) トランスポータブルバックアップ

環境構築と動作確認

 
全体概要
VSSを使用することで実現されるバックアップの流れ
環境構築の注意点
バックアップ
Tape Storageからのリストア
 

全体概要

図5:システムの全体図

図5:システムの全体図

  • Active Directory(Domain Controller)
    サーバ HP ProLiant ML350G4
    OS Windows Server™ 2003 Enterprise Edition SP1
    FQDN DC.vsstest.hp.local
    IP Address 192.168.1.1
  • Exchange Server
    サーバ HP ProLiant DL380G4
    OS Windows Server™ 2003 Enterprise Edition
    OS Patch KB887827
    Application Exchange Server 2003 Enterprise Edition SP1
    BrightStor ARCserve Backup r11.1 Client Agent for Windows
    BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows Client for VSS Software Snap-shot
    HP StorageWorks Secure Path v4.0c SP1 for Windows
    HP StorageWorks VSS Hardware Provider 2003 for EVA
    HBA FCA2404 x 2
    FQDN Exchange.vsstest.hp.local
    IP Address 192.168.1.2
  • Backup Server
    サーバ HP ProLiant DL380G4
    OS Windows Server™ 2003 Enterprise Edition
    OS Patch KB887827
    Application Exchange System Manegement Tools SP1
    BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows
    BrightStor ARCserve Backup for Enterprise Module
    BrightStor ARCserve Backup Enterprise Option for VSS Hardware Snap-shot License
    HP StorageWorks Secure Path v4.0c SP1 for Windows
    HP StorageWorks VSS Hardware Provider 2003 for EVA
    HBA FCA2404 x 2
    SCSI Adapter Dual Channel 64bit/133MHz PCI-X Ultra320 SCSI Adapter
    Tape Storage HP StorageWorks SSL1016 Autoloader
    FQDN Backup.vsstest.hp.local
    IP Address 192.168.1.3
  • HP StorageWorks Enterprise Virtual Array 5000
    Controller HSV 110
    Firmware VCS 3.020
  • Storage マネジメントアプライアンスV(SMA*1)
    IP Address 192.168.1.100
    *1 Storage Management Appliance(SMA)はHP StorageWorks EVAの設定、管理を行うApplianceサーバです。
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VSSを使用することで実現されるバックアップの流れ

Windows Server™ 2003 VSS機能の元、BrightStor ARCserve Backupはリクエスタとして、またHP Storage Works EVAはハードウェア プロバイダとして (以下HWP) VSSと連動し、下図に示す流れで最大限に本番ディスクの負荷を軽減させた状態でExchange Server 2003のオンラインバックアップを取得します。

図6:VSSを使用した、Exchangeオンラインバックアップの流れ

図6:VSSを使用した、Exchangeオンラインバックアップの流れ

  バックアップ取得動作の流れ*2
  1. BrightStor ARCserve Backupで作成したバックアップジョブを実行
  2. VSSからの指示によりExchange ライタを経由して、Exchangeに対する全ての書き込みを一時停止。保持していた全てのトランザクションをDisk上へ書き出し
  3. EVAに対して、バックアップ対象ボリュームのスナップショット作成を指示
  4. Exchangeの書き込み停止状態からの復帰
  5. 3で作成されたスナップショットボリュームをBackupサーバにマウントしBrightStor ARCserve Backupがバックアップデバイス(テープなど)へバックアップを取得
  6. バックアップ完了後、使用したスナップショットボリュームを削除するか、残しておくかはオプションで選択することができる
    *2 VSSの詳細な動作については、P.2『VSSの仕組み』をご参照ください。
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環境構築の注意点

  • Windows Server™ 2003のパッチの適用
    OSインストール後に最新のWindows® Security Patchを適用します。VSSを使用するサーバ(Exchangeサーバ兼Backupサーバ)にはVolume Shadow Copy Service (VSS) update-2 package*3を適用します。
    *3 http://support.microsoft.com/kb/887827/en-us を参照してください。
  • 必要条件
    Exchange Server 2003のVSSバックアップを行うためには次の条件を満たす必要があります。
    1. OS…Windows Server™ 2003
    2. Exchange Server…Exchange Server 2003
    3. BrightStor ARCserve Backup …
      Production Server (Exchange Server)
      BrightStor ARCserve Backup r11.1 Client Agent for Windows
      BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows Client for VSS Software Snap-shot

      Backup Server
      Exchange System Management Tools
      BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows
      BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows Enterprise Module
      BrightStor ARCserve Backup r11.1 Enterprise Option for VSS-Hardware Snap-shot License
    4. NTFSファイルシステム
    5. HWP(Exchange、Backupサーバ) …HP StorageWorks VSS Hardware Provider 2003 for EVA*4
      *4 HWPはExchange Server、Backup Server両方にインストールする必要があります。HP StorageWorks製品群では、EVA、VA、XP用のHWPが提供されています。HWPを使用する際の必要条件は付属のドキュメントをご覧ください。HWPに関しましては以下のHP社Webサイトをご覧ください。
      http://h18004.www1.hp.com/products/storageworks/vdsvsshard/index.html
      EVA3000,/5000用のHWPは現在HP社Webサイトからダウンロードができなくなっています。これらのストレージ用のHWPが必要な場合には日本ヒューレット・パッカード株式会社にお問い合わせください。
  • BrightStor ARCserve Backupのインストール
    対象サーバに必要なBrightStor ARCserve Backupのコンポーネントをインストールします。
  • Exchangeの設定
    HWP VSSバックアップを使用する際には全てのデータベースとLogを同じEVA上に作成されたボリュームに配置する必要があります。*5
    *5 データベースとログの移動方法については以下のマイクロソフト社Webサイトにある技術情報を参照してください。
    http://www.microsoft.com/japan/exchange/default.mspx
    注意:Exchangeのデータベースとログを、同じEVA上に作成されたボリューム内の、別の論理ドライブに配置しHWP VSSバックアップをすることが可能です。しかし、Exchangeのログを論理ドライブのルートディレクトリに配置しないで下さい。下記のエラーでHWP VSSバックアップに失敗してしまいます。必ず1階層以上のディレクトリ配下へ配置させてください。
    BrightStor ARCserve Backup エラーメッセージ
    W3401 ファイルが見つかりません。 (ファイル=M:, エラー=ファイル名、ディレクトリ名、またはボリューム ラベルの構文が間違っています。)
  • VSS Hardware Providerのインストールと設定
    1. VSS Hardware Providerのインストーラを起動します。[Next]をクリックします。
      図7:インストーラの起動
      図7:インストーラの起動
    2. License Agreementに同意して[Next]をクリックします。
    3. インストールパスを指定します。(本検証ではデフォルトパスを使用)[Next]をクリックします。
    4. Ready to Install the Programのページが表示されるので[Next]をクリックし、インストールを開始します。
    5. HWPの設定画面が表示されたら、SMAのIP Addressを入力し[Logon]をクリックします。
      図8:SMAのIP Addressの設定
      図8:SMAのIP Addressの設定
    6. Enter Username and Passwordが表示されたらEVA管理ツールのユーザ名とパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
      図9:ユーザ名とパスワードの入力
      図9:ユーザ名とパスワードの入力
    7. SMAに複数台のEVAが接続されている場合は、VSSを使用するEVAと筐体内コピーの種類を選択します。
      図10. EVAと筐体内コピーの種類の選択
      図10. EVAと筐体内コピーの種類の選択
    8. インストールを完了します。
      図11:インストールの完了
      図11:インストールの完了

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バックアップ

BrightStor ARCserve Backup Exchange VSS バックアップの特徴
従来のExchangeオンラインバックアップでは、Exchangeのオンラインバックアップ機能を使用することにより、通常運用時のExchangeリソースの利用とバックアップ運用時によるリソースの利用が重なってしまいます。このバックアップの間、Exchangeのサービスを利用しているユーザに対して応答が遅くなるなどの影響を及ぼすことがバックアップ運用に関する課題のひとつとなっています。
BrightStor ARCserve Backupと BrightStor ARCserve Backup r11.1 for Windows Client for VSS Software Snap-shotを利用し、Windows Server™ 2003 VSS機能、HP StorageWorks EVA対応のHWPを連動させ、作成したスナップショットボリュームをバックアップすることで、バックアップ運用時にExchangeサービスの再開を早め、かつディスクもExchangeに開放されますので、バックアップ取得時のアプリケーションシステムへの影響を最小限に抑えたバックアップ運用が実現できます。

バックアップ手順
BrghtStor ARCserve BackupでExchange Server 2003 HWP VSSバックアップを実行するには次の手順に従います。

  1. BrightStor ARCserve Backupのバックアップマネージャの[ソース]タブを選び、ブラウズされたリストから対象となるサーバを展開し、[Microsoft Exchange Writer]を展開します。
  2. バックアップするストレージグループを選択します。
    注意:1つのバックアップジョブでは1つのストレージグループを選択することを推奨します。一度に複数のストレージグループを選択すると、スナップショットが切り離されず、バックアップが失敗する場合があります。
    図12:バックアップ対象(ストレージグループ)の選択
    図12:バックアップ対象(ストレージグループ)の選択
  3. [Microsoft Exchange Writer]を右クリックし「ライタオプション」を選ぶと、ライタのオプションを設定できます。「ライタ オプションを使用する」、及び「トランスポータブル スナップショットを使用する」にチェックを入れます。またバックアップ時に作成したシャドウコピーを保持する場合は、「バックアップ後にシャドウコピーを保持する」にチェックを入れます。
    図13:ライタ オプションの選択
    図13:ライタ オプションの選択

    図13:ライタ オプションの選択
  4. [グローバルオプション]の「ボリュームシャドウコピーサービス」からVSSのオプションの設定ができますが何も設定を変更する必要はありません。
    図14:グローバルオプションの選択
    図14:グローバルオプションの選択
  5. [デスティネーション]タブから「グループ」を選択し、「任意のグループを使用」をチェックします(個別のグループを選択することも可能)。また「マルチ ストリーム」にチェックを入れ、「メディアプール」を指定します。これまでメディアプールを使用していない場合は、新たに入力して下さい。(VSS H/W Snapshotを使用したバックアップジョブは、マルチストリーミングジョブとして実行されるため、必ずマルチストリームにチェックを入れる必要があります。
    図15:バックアップ先テープの選択
    図15:バックアップ先テープの選択
  6. [スケジュール]タブからバックアップを繰り返す方法を決めて、「実行」ボタンをクリックし、バックアップのジョブを登録します。(例では「一度だけ」を選択しすぐに実行させます)
    図16:スケジュールの決定
    図16:スケジュールの決定
  7. バックアップを実行するアカウントを確認します。
    図17:バックアップのためのアカウントの確認
    図17:バックアップのためのアカウントの確認
  8. ジョブの内容および実行時間を確認して登録します。手順5で「任意のグループを使用」にチェックを入れた場合、「即実行」を選択するとエラーが表示されます。その場合は、実行日時指定を選択してジョブを実行してください。
    図18:警告メッセージ画面
    図18:警告メッセージ画面
    図19: バックアップの実行確認
    図19: バックアップの実行確認
  9. 登録したジョブの確認はBrightStor ARCserve Backupのジョブ ステータスの画面から行います。ジョブステータスの一覧に作成したジョブが登録されていることを確認し、指定した時間に実行されることを確認します。
    図20: ジョブ ステータスの確認
    図20:ジョブ ステータスの確認
  10. バックアップが正常に終了したことを確認します。ステータスは「終了」、前回の結果「完了」になります。
    図21:バックアップ完了の確認
    図21:バックアップ完了の確認
    バックアップが終了するとExchange Serverのトランザクション ログが切り詰められます。

    図22:バックアップ実行前後でのExchange トランザクション ログの状態
    図22:バックアップ実行前後でのExchange トランザクション ログの状態
    バックアップ実行前 バックアップ実行後
    (バックアップ実行時、ログの切り詰めが行われる)
    ライタオプションにて「バックアップ後にシャドウコピーを保持する」にチェックを入れた場合は、バックアップ後もスナップショットボリュームが保持されますが、チェックを入れていない場合は、バックアップが正常に終了するとバックアップ中に作成されたスナップショットボリュームは自動的に削除されます。

    バックアップジョブ実行中のEVAの状態
    バックアップジョブの実行中、Web経由でSMAにログインし、バックアップ対象EVAの状態を見るとアプリケーションサーバで使用されているボリュームのコピー(スナップショット)が作成されていることを確認できます。(黄色の感嘆符は、EVAが現在、動作中(コピー作成中)であることを示しています)
    図23:バックアップ実行中のEVAの状態
    図23:バックアップ実行中のEVAの状態
    バックアップジョブ実行中のバックアップサーバの状態
    バックアップジョブ実行中にバックアップサーバで[コンピュータの管理]⇒[ディスクの管理]を見ると、EVA上で作成されたコピーボリューム(スナップショット)がバックアップサーバにマウントされていることを確認できます。
    図24:バックアップジョブ実行中のバックアップサーバの状態
    図24:バックアップジョブ実行中のバックアップサーバの状態
スナップショットの整合性のチェックについて
マイクロソフト社では、VSSを使用したExchange Server 2003のバックアップではVSSリクエスタがスナップショットの整合性をチェックする必要があると定義しており、現在のリリースのBrightStor ARCserve Backupではテープにバックアップする前にデータベースファイルとログファイルの確認を行っています。そのため完全に整合性の確認が取れたデータのバックアップを行う事が可能になっています。多くのトランザクションログが存在する場合や、データベースファイルのサイズが大きい場合、実際にバックアップによるデータ転送が行われる前にかなりの時間が必要となる場合があります。*6
*6 スナップショットの整合性チェックについては以下のマイクロソフト社Webサイトにある技術情報を参照してください。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;822896

バックアップに関する注意事項
バックアップ時に何らかの問題によりバックアップが失敗した場合、スナップショットを削除する設定にしているにも関わらず、VSSで作成されたスナップショットが残存する場合があります。
その場合には下記手順を参考にして対策を検討してください。

残存するスナップショットの削除方法例

  1. スナップショットデータの保存
    必要に応じてスナップショットデータを退避します。ディスクアドミニストレータよりスナップショット用に割り当てられたディスクのパーティションにドライブ文字を割り当てます。割り当てたドライブ文字よりエクスプローラ等を使用して作成されたデータファイル全体を別の場所に保存します。
  2. パーティションの削除
    ディスクアドミニストレータより上記スナップショット用のディスクパーティションを削除します。ディスクパーティションの削除は十分に気を付けて行ってください。
  3. スナップショット領域の削除
    作成されたスナップショットのボリュームをディスクのツールを利用して削除します。

ハードウェアおよびソフトウェア環境により実際の手順・操作方法が異なりますので詳細はメーカ様へお問い合わせください。


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Tape Storageからのリストア

Microsoft® Exchange Server 2003 ライタを使用してMicrosoft® Exchange Server 2003の復元を行なうには下記の2通りの方法があります。

  • ”Point-In-Time Restore” バックアップ時のデータ時点へ復元します。バックアップ後に生成されたデータはすべて失われます。
  • ”Roll Forward Restore” バックアップ後に生成されたログ ファイルを適用して最新のデータベースの状態まで復元することができます。すべてのログ ファイルが利用できる場合、バックアップ後に生成されたすべてのデータを保持できます。*7
*7 Exchange Server上のログ ファイルが失われてしまった場合や循環ログを有効にしている場合には”Roll Forward Restore”を行なうことはできません。

“Point-In-Time Restore”
“Point-In-Time Restore”を実行するには次の手順に従います。

  1. Exchangeシステムマネージャでストレージグループに含まれるすべてのデータベースのマウントを解除します。
    図25:リストア前のExchange Serverの状態
    図25:リストア前のExchange Serverの状態
  2. データベース、ログが復元されるパスに以前のデータベース、ログが残っていないことを確認します。残っている場合には別のフォルダへ移動もしくは削除しておきます。別のストレージグループに所属するデータベース、ログのファイルを削除しないように十分注意してください。
  3. BrightStor ARCserve Backupのリストアマネージャの[ソース]タブを選び、「ツリー単位」を選択します。
  4. 対象のサーバを展開し、[Microsoft Exchange Writer]を展開します。リストアしたいストレージグループを選択し、「バージョン履歴」から復元したい対象を選びます。
    図26:リストア対象の選択(ストレージグループ)
    図26:リストア対象の選択(ストレージグループ)
  5. [デスティネーション]タブから「ファイルを元の場所にリストア」が選ばれていることを確認します。(Exchange VSSライタのリストアでは「ファイルを元の場所にリストア」のみをサポートしています。)
    図27:リストア先の選択
    図27:リストア先の選択
  6. [スケジュール]タブからバックアップを繰り返す方法を決めて、「実行」ボタンをクリックしバックアップのジョブを登録します。(例では「一度だけ」を選択しすぐに実行させます)
    図28:スケジュールの決定
    図28:スケジュールの決定
  7. リストアを実行するアカウントを確認します。
    図29:リストアのためのアカウントの確認
    図29:リストアのためのアカウントの確認
  8. ジョブの内容および実行時間を確認して登録します。
    図30:リストアの実行確認
    図30:リストアの実行確認
  9. 登録したジョブの確認はBrightStor ARCserve Backupのジョブ ステータスの画面から行います。ジョブステータスの一覧に作成したジョブが登録されていることを確認し、指定した時間に実行されることを確認します。
    図31:ジョブ ステータスの確認
    図31:ジョブ ステータスの確認
  10. リストアが正常に終了したことを確認します。ステータスは「終了」、前回の結果「完了」になります。
  11. データベースとログがExchangeで指定するパスに復元されていることを確認した後、Exchangeシステムマネージャですべてのデータベースをマウントします。
  12. Exchange Serverのサービスが利用可能であることを確認し、バックアップ時の状態に復元されていることを確認します。

Exchangeのデータベースをマウントできなかった場合にはリストア後の注意事項を参照ください。

“Roll Forward Restore”
“Roll Forward Restore”を実行するには次の手順に従います。今回はストレージグループに含まれるひとつのデータベースを復元します。

  1. Exchangeシステムマネージャでストレージグループに含まれるすべてのデータベースのマウントを解除します。
  2. データベース、ログが復元されるパスに存在するExchange のチェックポイント ファイル(拡張子 .chk)を別のフォルダへ移動もしくは削除しておきます。対象のストレージグループ用のチェックポイント ファイル以外のファイルを削除しないように十分注意してください。
  3. BrightStor ARCserve Backupのリストアマネージャの[ソース]タブを選び、「ツリー単位」を選択します。
  4. 対象のサーバを展開し、[Microsoft Exchange Writer]を展開します。リストアしたいストレージグループをさらに展開しリストアしたいデータベースを選択し、「バージョン履歴」から最新のバックアップ履歴であることを確認します。
    図32:リストア対象の選択(データベース)
    図32:リストア対象の選択(データベース)
  5. [デスティネーション]タブから「ファイルを元の場所にリストア」が選ばれていることを確認します。(Exchange VSSライタのリストアでは「ファイルを元の場所にリストア」のみをサポートしています。)
  6. [スケジュール]タブからバックアップを繰り返す方法を決めて、「実行」ボタンをクリックしバックアップのジョブを登録します。
  7. リストアを実行するアカウントを確認します。
  8. ジョブの内容および実行時間を確認して登録します。
  9. 登録したジョブの確認はBrightStor ARCserve Backupのジョブ ステータスの画面から行います。ジョブステータスの一覧に作成したジョブが登録されていることを確認し、指定した時間に実行されることを確認します。
  10. リストアが正常に終了したことを確認します。ステータスは「終了」、前回の結果「完了」になります。
  11. データベースとログがExchangeで指定するパスに復元されていることを確認した後、Exchangeシステムマネージャですべてのデータベースをマウントします。*8
    *8 ストレージグループに含まれるデータベースのうち、ひとつめのデータベースをマウントしたタイミングでログの再生が始まります。これはWindows イベントビューアのアプリケーションログを参照することで確認できます。
  12. Exchange Serverのサービスが利用可能であることを確認し、復元したデータベースが存在する最新のログファイルの地点まで復元されていることを確認します。

Exchangeのサービス起動ができなかった場合にはリストア後の注意事項を参照ください。

保持されたスナップショットを使用したリストア
BrightStor ARCserve Backup r11.1では、バックアップ中に作成されるシャドウコピーをバックアップジョブ終了後も保持しておくことが可能になりました。これを使用してExchange Serverのリストアを行う方法について説明します。
注意:このリストア方法はHWPの筐体内コピーの種類の設定で“Snap Clone”を選択した場合に行うことができます。その他の筐体内コピーの種類を選択した場合、障害が発生した箇所によってはこのリストア方法が行えない場合があります。そのときには前述のTape Storageからのリストアを行ってください。

【リストア準備】
VSSを使用したバックアップ中に作成されるシャドウコピーにはRead-Only Flagが設定されます。このままではシャドウコピーボリュームをExchange Serverに直接マウントして利用することができないため、今回はリストア用に別ボリュームを用意し、シャドウコピーボリューム内のファイルをすべてコピーしました。実際のリストアにはこのリストア用に作成したボリュームを使用します。
  1. EVAにリストア用のボリュームを作成し、Backup Serverにプレゼント(マウント)します。
    図33:リストア用ボリュームの作成
    図33:リストア用ボリュームの作成
  2. リストア用ボリュームをBackup Serverにマウントし、フォーマットします。シャドウコピーボリュームとリストア用ボリュームにドライブ文字を割り当て、シャドウコピーボリューム内のファイルをすべてリストア用ボリュームにコピーします。
    図34:シャドウコピーボリューム内のファイルをリストア用ボリュームにコピー
    図34:シャドウコピーボリューム内のファイルをリストア用ボリュームにコピー

    図34:シャドウコピーボリューム内のファイルをリストア用ボリュームにコピー
 
“ Point-In-Time Restore ”
“ Point-In-Time Restore ”を実行するには次の手順に従います。
  1. Backup Serverでコマンドプロンプトを立ち上げ、C:\Program Files\Exchsrvr\binフォルダへ移動します。
  2. Eseutil.exeを使用して実行してデータベースファイルの状態を調べます。
      コマンド:Eseutil.exe /mh < データベースファイル名 >  

    Eseutil /mh実行例
      C:\Program Files\Exchsrvr\bin>Eseutil /mh K:\MB\MB.edb
      Microsoft(R) Exchange Server Database Utilities

     Version 6.5

     Copyright (C) Microsoft Corporation. All Rights Reserved.


     Initiating FILE DUMP mode...
         Database: K:\MB\MB.edb

        File Type: Database
       Format ulMagic: 0x89abcdef
       Engine ulMagic: 0x89abcdef
      Format ulVersion: 0x620,11
      Engine ulVersion: 0x620,11
     Created ulVersion: 0x620,11
      DB Signature: Create time:04/26/2005 14:49:52 Rand:68539769Computer:
       cbDbPage: 4096
        dbtime: 520697 (0x7f1f9)
          State: Dirty Shutdown
      Log Required: 96-96 (0x60-0x60)
     Streaming File: Yes
         Shadowed: Yes
        Last Objid: 644
       Scrub Dbtime: 0 (0x0)
        Scrub Date: 00/00/1900 00:00:00
       Repair Count: 0
        Repair Date: 00/00/1900 00:00:00
      Last Consistent: (0x60,DF1,4C) 04/26/2005 16:15:17
       Last Attach: (0x60,E26,1DF) 04/26/2005 16:26:27
       Last Detach: (0x0,0,0) 00/00/1900 00:00:00
         Dbid: 1
       Log Signature: Create time:04/26/2005 14:49:50 Rand:68541596Computer:
        OS Version: (5.2.3790 SP 0)

      Previous Full Backup:
       Log Gen: 0-0 (0x0-0x0)
        Mark: (0x0,0,0)
        Mark: 00/00/1900 00:00:00

      Previous Incremental Backup:
       Log Gen: 0-0 (0x0-0x0)
        Mark: (0x0,0,0)
        Mark: 00/00/1900 00:00:00

      Current Full Backup:
       Log Gen: 0-0 (0x0-0x0)
        Mark: (0x0,0,0)
        Mark: 00/00/1900 00:00:00
      Current Shadow copy backup:
       Log Gen: 0-0 (0x0-0x0)
        Mark: (0x0,0,0)
        Mark: 00/00/1900 00:00:00
      
       cpgUpgrade55Format: 0
       cpgUpgradeFreePages: 0
      cpgUpgradeSpaceMapPages: 0
     
      Operation completed successfully in 3.0 seconds.
     
    VSSを使用してバックアップを行ったとき、バックアップされるデータベースファイルのShutdown StateはDirty Shutdownとなり、未適用のトランザクションログが存在します。リストアを行う際にはそのトランザクションログファイルが必要となります。 今回の例では、データベースファイルをトランザクションログと整合性が取れた状態であるClean Shutdownにするために必要なトランザクションログファイルは96-96 (0x60-0x60)であることが分かります。
  3. Eseutil.exeを使用してデータベースファイルのソフトリカバリを実行します。 リストア用のトランザクションログボリュームに必要なファイルがすべて揃っていることを確認します。確認ができたら下記コマンドを実行しデータベースファイルのソフトリカバリを実行します。
      コマンド:Eseutil.exe /r E0x /l <トランザクションログファイルのパス> /s <システムファイルのパス> /d <データベースファイルのパス> /i  

    Eseutil /r実行例
      C:\Program Files\Exchsrvr\bin>Eseutil /r E00 /l I:\log /s I:\Log /d K:\MB /i
     Microsoft(R) Exchange Server Database Utilities

     Version 6.5

     Copyright (C) Microsoft Corporation. All Rights Reserved


    . Initiating RECOVERY mode...
       Logfilebase name: E00
          Log files: I:\Log
        System files: I:\Log
      Database Directory: K:\MB

     Performing soft recovery...

     peration completed successfully in 2.0 seconds.
     
    オペレーションが正常に終了したことを確認します。
  4. もう一度手順2のコマンドを実行し、StateがClean Shutdownに、Log Requiredが0-0 (0x0-0x0)になっていることを確認します。

    Eseutil /mh実行例
       Initiating FILE DUMP mode...
         Database: K:\MB\MB.edb

        File Type: Database
       Format ulMagic: 0x89abcdef
       Engine ulMagic: 0x89abcdef
      Format ulVersion: 0x620,11
      Engine ulVersion: 0x620,11
     Created ulVersion: 0x620,11
       DB Signature: Create time:04/26/2005 14:49:52 Rand:68539769Computer:
        cbDbPage: 4096
         dbtime: 520861 (0x7f29d)
           State: Clean Shutdown
       Log Required: 0-0 (0x0-0x0)Streaming File: Yes
         Shadowed: Yes
        Last Objid: 644
     
  5. ストレージグループ内に複数のストアが存在している場合にはリストア用トランザクションログボリューム内のすべてのファイルを一度削除し、シャドウコピーボリュームからコピーしなおします。

    一度ソフトリカバリを行うとトランザクションログファイルとチェックポイントファイルの更新が行われます。更新が行われたファイルで別のデータベースファイルのソフトリカバリを行おうとしてもエラーとなり失敗します。このため、トランザクションログファイルとチェックポイントファイルをバックアップ時の状態に戻す必要があります。
    図35. ソフトリカバリ実行前と実行後のトランザクションログボリュームの様子
    図35. ソフトリカバリ実行前と実行後のトランザクションログボリュームの様子

  6. ストレージグループ内のすべてのストアに対して手順2-5を繰り返します。
  7. Exchangeシステムマネージャでストレージグループに含まれるすべてのデータベースのマウントを解除します。(図25参照)
  8. Exchange Serverの[ディスクの管理]を使用して、既存のデータベースボリュームのパーティションを削除します。その後、[デバイスマネージャ]からディスクを削除します。
  9. Backup Serverをシャットダウンします。SMAに接続し、リストア用ボリュームをBackup Serverからアンプレゼントし、Exchange Serverにプレゼントします。
  10. Exchange Serverのディスクの管理で新たにプレゼントしたリストア用ボリュームを認識します。以前のデータベースのパスと同じになるようにドライブ文字を設定し、必要があればドライブ名を変更します。
    図36. リストア用ボリュームの認識
    図36. リストア用ボリュームの認識
  11. トランザクションログボリューム内にファイルが残っている場合にはそれらをすべて削除します。
  12. Exchangeシステムマネージャですべてのデータベースをマウントします。
  13. Exchange Serverのサービスが利用可能であることを確認し、バックアップ時点のデータまで復元されていることを確認します。
 
  “Roll Forward Restore”
“Roll Forward Restore”を実行するには次の手順に従います。今回はストレージグループに含まれるひとつのデータベースを復元します。
  1. Exchangeシステムマネージャでストレージグループに含まれるすべてのデータベースのマウントを解除します。
  2. Exchange Serverの[ディスクの管理]にて、リストアを行う対象のデータベースボリュームのパーティションを削除し、さらに[デバイスマネージャ]でディスクを削除します。
  3. Backup Serveをシャットダウンします。SMAに接続し、リストア対象データベースのリストア用ボリュームとリストア用トランザクションログボリュームをBackup Serverからアンプレゼントし、Exchange Serverにプレゼントします。
  4. Exchange Serverのディスクの管理で新たにプレゼントしたリストア用ボリュームを認識します。以前のデータベースのパスと同じになるようにドライブ文字を設定し、必要があればドライブ名を変更します。リストア用トランザクションログボリュームにドライブ文字を設定します。
    図37. リストア用ボリュームの認識
    図37. リストア用ボリュームの認識
  5. Exchange Serverでトランザクションログボリューム内にあるチェックポイントファイルの名前を変更します。このときトランザクションログボリューム内のすべてファイルのバックアップを取得しておくことをお勧めします。
  6. リストア用トランザクションログボリューム内のチェックポイントファイルとすべてのトランザクションログファイルをトランザクションログボリュームにコピーします。
    図38. チェックポイントファイルのリネームとファイルのコピー
    図38. チェックポイントファイルの名前の変更
    チェックポイントファイルの名前の変更

    トランザクションログファイルのコピー
    トランザクションログファイルのコピー
  7. Eseutil.exeを使用して実行してデータベースファイルの状態を調べます。リストアに必要なトランザクションログファイルがすべてそろっていることを確認します。
  8. データベースとトランザクションログファイルExchangeで指定するパスに置かれていることを確認したら、Exchangeシステムマネージャですべてのデータベースをマウントします。
  9. Exchange Serverのサービスが利用可能であることを確認します。復元したデータベースが、存在する最新のログファイルの地点まで復元されていることを確認します。*9
    *9 トランザクションログファイルの再生は[イベントビューア]のアプリケーションログで確認することができます。

    図39. トランザクションログの再生の確認
    図39. トランザクションログの再生の確認

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