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技術資料

HP ProLiant サーバ

目次

エグゼクティブサマリー / はじめに
  分散型管理プロセッサアーキテクチャ
  ProLiant BL p-Classシステム
  内蔵Lights-OutのProLiant BL p-Classシステム専用の機能
  まとめ / 用語集 / 詳細情報

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ProLiant BL p-Classシステムの内蔵Lights-Out


内蔵Lights-OutのProLiant BL p-Classシステム専用の機能

  内蔵Lights-Outは、ブレードインフラストラクチャをサポートし、配備と管理を容易にする機能をファームウェアの形で搭載しています。たとえば、内蔵Lights-Outは、完全な仮想管理と制御を可能にするリモート管理機能を備えています。各サーバブレードは、内蔵Lights-Outアドバンストを搭載しているので、電源の割り当てメカニズムなど、インフラストラクチャ内の自身の環境の重要な側面を照会し、制御することができます。また、内蔵Lights-Outは、インテリジェンスが局所化されており、専用管理ネットワークを持ち、管理コンソールに直接接続するため、サーバブレードインフラストラクチャ全体にアラートやその他の管理情報を送信できるインテリジェントな通信チャネルを提供します。  

通信


内蔵Lights-Outは、管理エージェント、ホストOS、サーバブレード管理モジュール、電源管理モジュール間の直接通信チャネルを提供します (図3)。管理者は、内蔵Lights-Outのインテリジェントな管理機能を使用して、ProLiant BL p-Classシステムのインフラストラクチャ全体をより簡単に設定し、管理することができます。

図3. 内蔵Lights-Outは、OSとサーバブレードハードウェア間のインテリジェントな通信層を構築する
図3. 内蔵Lights-Outは、OSとサーバブレードハードウェア間のインテリジェントな通信層を構築する


Static IP Bay Configuration (静的IPベイ設定)


静的IPベイ設定は、内蔵Lights-Outファームウェアバージョン1.55以上に搭載されているサーバブレード用の新機能で、バックプレーンが強化されたProLiant BL p-Classサーバブレードエンクロージャで使用することができます。各サーバブレードの内蔵Lights-OutにDHCP、DDNSを使用してIPアドレスを割り当てたくても、これらのプロトコルが常に使用できるとは限りません。このような場合、静的IPベイ設定を使用することにより、サーバブレードエンクロージャ全体の配備を大幅に簡略化することができます。静的IPベイ設定では、サーバブレードごとに手動で設定を行うのではなく、一連のサーバブレードに静的IPアドレスを自動的に割り当てることができます。静的IPベイ設定は、内蔵Lights-Outの[BL p-Class]タブをクリックして使用することができます。

図4. [Static IP Bay Configuration]画面
図4. 内蔵Lights-Outは、OSとサーバブレードハードウェア間のインテリジェントな通信層を構築する

リモート管理


ProLiant BL p-Classサーバブレードは、リモート、ヘッドレス操作用に最適化されており、キーボード、モニタ、マウスを接続したり、KVMインフラストラクチャを用意する必要がありません。ProLiant BL p-Classサーバブレードは、内蔵Lights-Outアドバンスの機能が使用可能な状態で工場から出荷されるため、管理者は強力なグラフィックリモートコンソール機能と仮想メディア (仮想フロッピーディスクドライブ、仮想CD-ROMドライブ)機能をフルに活用できます。これらの機能を使用して、サーバコンソールを常に表示し、ソフトウェアやファームウェアのアップデートをネットワークを介して行ったり、トラブルシューティング情報にアクセスしたり、サーバをリセットして再ブートのシーケンスを便利な管理コンソールを使用して確認したりすることができます。内蔵Lights-Outは、これらの機能が安全、強力であり、サーバの状態やオペレーティングシステムに関係なく常に利用可能であることを保証します。したがって、ProLiant BL p-Classサーバブレードは、ヘッドレスサーバブレードのコスト、セキュリティ面での利点を実現し、内蔵Lights-Outアドバンスは、「リモートヘッド」(常に利用可能なキーボード、マウス、モニタ)を実現します。

内蔵Lights-Outは、ProLiant BLサーバブレードラインをはじめとする、あらゆるProLiantサーバプラットフォームにおいて同じ「ルック&フィール」を実現する一貫性のある管理インタフェースを提供します。この管理インタフェースはHP System Insightマネージャと完全に統合されているため、1つの管理コンソールで障害、設定、パフォーマンスを詳細に監視することができます。System Insightマネージャでは、ネットワーク上の内蔵Lights-Outデバイスは管理プロセッサとして検出されます。管理プロセッサは、そのホストサーバに自動的に関連付けられます。その際、管理者の操作は不要です。System Insightマネージャは、サーバブレードとブレードインフラストラクチャの管理機能、在庫と資産の追跡機能、検出フィルターを使用してデバイスの検出を制御する機能も備えています。たとえば、System Insightマネージャを使用して、サーバブレードエンクロージャとラック内のProLiant BL p-Classサーバブレードとその位置をグラフィック表示し、サーバブレードの管理を簡略化することができます (図5)。

図5. System Insightマネージャでは、サーバブレードエンクロージャのレイアウトのグラフィック表示が可能
図5. System Insightマネージャでは、サーバブレードエンクロージャのレイアウトのグラフィック表示が可能

診断ポートとローカルI/Oポート


ProLiant BL p-Classサーバブレードには、アクセスの利便性を高め、ネットワーク障害の発生時にネットワークを介して内蔵Lights-Outにアクセスできない場合に備える目的で、診断ポートまたはローカルI/Oポート (どちらが装着されているかは、サーバブレードモデルによって異なります)が装備されています。これらのポートを使用して、内蔵Lights-Outに確実にローカルアクセスすることができます。

ProLiant BL p-Classシステムには、診断ケーブル (図6a参照)またはI/Oケーブルが添付されています (サーバブレードのモデルによって、添付されるケーブルは異なります)。これらのケーブルは、サーバブレードの前面に接続します。ケーブルには、RJ-45ネットワークコネクタが装着されています。管理者は、RJ-45コネクタを使用して、ブラウザを搭載したクライアントデバイスをサーバブレードに直接接続し、内蔵Lights-Outのインタフェースにアクセスすることができます。内蔵Lights-Outのブラウザインタフェースを介してサーバブレードに仮想KVM、コンソール、仮想メディア接続できるので便利です。

ローカルI/Oケーブルは、内蔵Lights-OutのインタフェースにアクセスするためのRJ-45コネクタに加えて、2つのUSBポートを備えています。一方はビデオポートで、もう一方はカーネルデバッグポートです (図6b参照)。ローカルI/Oケーブルは、サーバブレードの前面に接続します (BL20p G2の2.8GHzモデルとさらに新しいモデル、BL30pの全モデル)。

図6a. BL20pに接続する診断ケーブル 図6b. BL20p G2に接続するローカルI/Oケーブル
図6a. BL20pに接続する診断ケーブル 図6b. BL20p G2に接続するローカルI/Oケーブル

サーバブレードの診断ポートまたはI/Oポートの使用中は、サーバブレードのファームウェアが、内蔵Lights-Outのイーサネットポートへの接続を不能にします。内蔵Lights-Outのイーサネットポートを使用してファームウェアのアップグレード、リモートコンソールのセッション、またはXMLスクリプティングが進行中の場合、内蔵Lights-Outのファームウェアは診断ポートまたはI/Oポート (装備されているポートは、サーバブレードのモデルによって異なります)への切り替えを行いません。したがって、重要な機能の実行が中断されることはありません。重要な機能の実行中にはサーバの青色のユニット識別LEDが点滅し、診断ポートまたはI/Oポート (装備されているポートは、サーバブレードのモデルによって異なります)が使用できないことが示されます。

POST LEDインジケータ


内蔵Lights-Outのファームウェアは、ProLiant BL p-Classシステム専用に、POSTプロセス中にフィードバックを行うよう強化されています。ProLiant BL p-Classサーバブレードはリモート管理されるので、モニタが接続されません。そのため、技術者や管理者は、ベイに新しいサーバブレードを装着する際、メモリカウントとPOSTプロセスを監視することができません。そこで、内蔵Lights-Outのファームウェアが、POSTプロセスが正しく完了したかどうかを示します。ブートプロセス中、サーバヘルスLED (緑色)が点滅します。ブートプロセスが正しく完了すると、サーバヘルスLEDは緑色のまま点灯し、サーバブレードに制御が戻ります。POSTプロセスが失敗すると、サーバヘルスLEDが緑色から黄色に変わります。

電源の割り当てと解放


サーバブレードアーキテクチャにおける内蔵Lights-Outの最も重要な機能のひとつが、電源リソース管理の支援です。サーバブレードを起動するには、インフラストラクチャから必要な電源を確保する必要があります。内蔵Lights-Outは、サーバへの電源投入前に、十分な電源が確保されているかを電力管理モジュールに確認します。以下の場合、電源投入要求が内蔵Lights-Outに送られます。

  • サーバブレードの物理的な電源ボタンが押された場合
  • Wake-on-LAN信号を受信した場合。Wake-on-LAN機能を使用することにより、PXE (Preboot eXecution Environment)を使用してオペレーティングシステムとアプリケーションをインストールすることができます。この場合、ラックにサーバブレードを装着し、電源投入と配備を後で行うことができます。PXEを使用すると、サーバブレードは、ローカルなハードディスクドライブからオペレーティングシステムが起動する前にネットワーク上のPXEサーバからブートイメージをロードし、実行することができます。
  • 内蔵Lights-Outの標準のWebブラウザを使用して仮想電源ボタン要求を行った場合。管理者は、仮想電源ボタンを使用して、「ハングアップ」したサーバの電源投入サイクルを強制的に実行するなど、サーバの電源をリモート制御することができます。内蔵Lights-Outの他の側面と同様、仮想電源ボタンの機能はOSとは無関係に制御され、OSの状態に関係なく機能します。
  • 自動オン機能がオンになっているベイにサーバブレードを装着した場合。内蔵Lights-Outのコンソールでは、サーバブレードの装着時に自動的に電源が投入されるようにベイを設定するなど、ラックの設定を行うことができます。

電源投入の要求を受け取った内蔵Lights-Outは、サーバブレード管理モジュールにサーバブレードの電源投入の許可を要求します。要求を受け取ったサーバブレード管理モジュールは、十分な電力が供給されるかを電源管理モジュールに問い合わせます。最大電源負荷を超えずに十分な電力が供給される場合、電源サブシステムは、サーバブレードの電源投入可能の信号を送ります。十分な電力が供給されない場合、電源サブシステムは、「待機し、再試行せよ」というメッセージを返します。サーバブレードをできる限り迅速に起動するため、内蔵Lights-Outは、15秒間隔で電源投入の要求を再試行します。1分経過しても電源が投入されない場合、内蔵Lights-Outは電源投入の要求を5分間隔で再試行し、通信バスのトラフィックの増大を防止します。

電源管理モジュールが十分な電力が供給されないことを示していてもサーバブレードの電源を投入する必要がある場合があります。このような場合、強制的に電源を投入することができます。強制的に電源を投入するには、物理的な電源ボタンを5秒間押し続けるか、内蔵Lights-Outの仮想電源のWebページで選択することができます。手動での無効は十分に注意して行い、サービスの停止やデータの損失を避ける必要があります。


ラックの構成と診断


内蔵Lights-OutのWebインタフェースは、ProLiant BL p-Classシステムでのみ表示されるタブを備えています。このタブには、ProLiant BL p-Classシステムにのみ該当する情報や設定機能が表示されます。

内蔵Lights-Outは、サーバブレード管理モジュールと構成情報の通信を行います。ProLiant BL p-Classサーバブレードは、自身の固有の物理位置をSystem Insightマネージャ、内蔵Lights-OutのWebインタフェースを通じてユーザーに報告する機能を備えています。ProLiant BL p-Classシステムは、以下の位置データを内蔵Lights-Outに提供します。

  • ラックの名前 - ユーザーがラックに割り当てたわかりやすい名前。ユーザーが名前を割り当てなかった場合、"Unnamed Rack"というデフォルトの名前が割り当てられます。
  • エンクロージャの名前 - ラック内のエンクロージャにユーザーが割り当てたわかりやすい名前。ユーザーが名前を割り当てなかった場合、デフォルトでエンクロージャのシリアル番号が名前として使用されます。
  • サーバブレードのベイ番号 - サーバエンクロージャ内のProLiant BL p-Classサーバブレードが装着されているベイの番号

内蔵Lights-Outは、このサーバブレードの位置情報をメモリに格納し、サーバブレード固有のWebページに表示します (図7)。サーバブレードがラックに装着されると、内蔵Lights-Outはラックの構成を問い合わせ、サーバブレードの位置情報を更新します。ラックまたはブレードエンクロージャの名前が変更されると、内蔵Lights-Outはサーバブレード管理モジュールからアラートを受け取り、影響のあるエンクロージャ内の他のサーバブレードに名前の変更を伝えます。

図7. ProLiant BL p-Classシステムでのみ使用可能な内蔵Lights-OutのWebインタフェースの例
図7. ProLiant BL p-Classシステムでのみ使用可能な内蔵Lights-OutのWebインタフェースの例


インフラストラクチャの診断


内蔵Lights-OutのWebインタフェースを使用して、ラックインフラストラクチャのユーザーレベルの診断を行うことができます。温度、ファン、ユニット識別LED、電源の存在、サーバブレードとサーバブレード管理モジュールのファームウェアのリビジョン、サーバブレードとサーバブレードエンクロージャのシリアル番号などの情報が表示されます。このインフラストラクチャの診断機能を使用して、ラックのすべての構成要素を表示し、構成要素間の通信を確認することもできます。管理者は、[Rack Topology]ページを使用して、すべての構成要素がラックの管理バスを使用して通信を行っていることを確認することができます。これらの管理モジュールのさらに詳しい情報は、[Server Blade Management Module]ページと[Power Management Module]ページに表示されます。

内蔵Lights-Outは、サーバブレード管理モジュールと電源管理モジュールのファームウェアのアップグレードの支援も行います。OSベースのファームウェアアップデートアプリケーションは、内蔵Lights-Outを介して、更新されたファームウェアと通信を行います。内蔵Lights-Outは、ホストOSとラックインフラストラクチャ間のインテリジェントな通信チャネルを提供します。


インフラストラクチャイベントログ


ProLiant BL p-Classシステムは、他のProLiantサーバとまったく同じイベント、アラートメカニズムを備えています。しかし、モジュラー形式のブレードのインフラストラクチャでは、影響を受ける可能性のあるサーバブレードに共有リソース (電源など)からアラートを送る必要があります。内蔵Lights-Outは、インフラストラクチャ内でアラートを伝送する通信メカニズムを提供します。たとえば、パワーエンクロージャから電源が取り外された場合、電源管理モジュールはサーバブレード管理モジュールにアラートを送ります。サーバブレード管理モジュールは、このアラートをサーバブレード上の内蔵Lights-Outデバイスすべてに伝送します。

内蔵Lights-Outは、インフラストラクチャからのSNMPアラートを管理エージェントに伝送することもできます。このアラートは、さらにSystem Insightマネージャや他のSNMPベースの管理コンソールに伝送されます。SNMPアラートには、ホストサーバのリセットなどのサーバイベントや未許可のログインなどの内蔵Lights-Outイベントが含まれます。


迅速な配備のための位置データ


ProLiant BL p-Classシステムは、ビジネス上のニーズの変化に応じてサーバブレードの配備を頻繁に変更する必要がある適応性の高いインフラストラクチャを構築できるように設計されています。このような適応性の高いインフラストラクチャを容易に実現できるようにするため、ProLiant BL p-Classシステムは、ProLiant Essentials Rapid Deploymentパック (RDP)と統合し、サーバソフトウェアの配備と展開のプロセスを自動化します。

RDPは、モジュラー型のProLiant BLラインのサーバブレード用に最適化された「取り外し、取り替える」機能を提供します。管理者は、定義した構成をエンクロージャ内の1つまたは一連のサーバブレードベイに割り当てることができます。エンクロージャ内のサーバブレードの交換時には、配備サーバは、新たに装着されたサーバブレードに定義済みの構成を直ちにインストールすることができます。その際、ローカルな介入は不要です。内蔵Lights-Outはラックの名前、シャーシの名前、ベイの番号を入手し、入手した情報をRDPに提供するので、適切なオペレーティングシステム構成が配備されます。
RDPを使用することにより、集中配備コンソールからリモートに最初の電源投入を行い、サーバ構成をすばやく自動的に行い、定義済みのサーバ構成に基づいて標準のソフトウェアをインストールしてサーバを完全に構築し、ITリソースを最大限に活用することができます。Rapid Deploymentパックについての詳細は、 http://www.hp.com/jp/servers/rdp を参照してください。


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