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技術資料

HP ProLiant サーバ

目次

エグゼクティブ・サマリー
  概要
  ソリューションの設計
  パフォーマンスの要素
  パフォーマンス結果
  テスト対象となったシステム構成とディスクのレイアウト
  結論

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Microsoft SharePoint Portal Server 2003と
Microsoft Solution Accelerator for Intranets
パフォーマンス・ホワイトペーパー


パフォーマンスの要素

 
ソリューションのパフォーマンスは、基準となる枠組みの中で表現されなければなりません。機能の使用と頻度の観点では、ユーザの行動を説明せずにソリューションのサポート対象のユーザについて定義することは十分とは言えません。同様に、Lab.の環境でソリューションのパフォーマンスを調べる際には、通常のユーザ作業を合理的に再現するように、テストでの作業負荷を設定しなければなりません。そうすれば、ユーザがこの結果を自分のニーズと経験に関連付けることができます。次のセクションでは、テストのポータルコンテンツおよびテストで用いられる作業負荷について説明します。また、特定のビジネスのシナリオに対して必要となるソリューションサーバのスループットの計算方法についても説明します。
 

ポータルコンテンツおよびトポロジ


顧客が望むコンテンツサイズとフォーマットの範囲を再現するための、適度な量のドキュメントが様々なポータルに存在しています。ユーザアカウントおよびプロファイル情報、サイトのコンテンツ、ユーザグループなどのコラボレーション情報も、ユーザ母集団を表現するため、そしてポータルサイトとの相互作用や、互いの潜在的な相互作用を表現するために作成されました。

以下に、HPパフォーマンスLab.で配備され、テストされた全ソリューションの設計および機能について概説します。

  • 全ユーザを様々なポータルのタイプに分類します。以下は一般的なビジネスソリューション向けの通常のポータル作業を示してしています。
    • 全社 20%
    • 事業部 15%
    • チームサイト 40%
    • MySite 25%
  • 共有サービスの機能は全ての構成およびテストに対して有効でした。
  • 全社レベルのポータルには、全従業員にとって関心のある情報が含まれ、メニューバーにはニュース、トピック、およびMySite に対するアクセスボタンがあります。メインページにはニュースヘッドライン、広告、企業のイベント、主要事業部のポータルサイトへのリンクを表示するWeb対応部分もあります。トピックのリストには 多数のコンテンツの題名が記されており、これらのうち、事業部のトピックには主要事業部のサブトピックが少なくとも4つありました。それぞれの事業部のトピックでは、その事業部自身のドキュメント・ライブラリに含まれるコンテンツ(ドキュメント)がリスト表示されています。
  • 検索機能は、複数のキーワードおよび複数の範囲を指定できるようにしました。
  • 4つの事業部のポータルでは全体的な設計は同じものが用いられました。それぞれのメニューバーには事業部のニュース、トピック、事業部のドキュメント・ライブラリ、および事業部サイト(チームサイト)にアクセスするボタンがあります。ページ上のWeb部分には役に立つリンクや、連絡先リスト、ニュースのヘッドラインが含まれています。エミュレートされるユーザは、複数レベルのトピックのリストを通じて、または直接、ドキュメント・ライブラリのWeb部分を通じてコンテンツにアクセスします。後者の方法はドキュメント管理を簡素化し、チェックアウトおよびチェックイン機能もあります。各事業部も多くのチームサイトをホストし、複数のサブサイトを有する1つまたは複数のトップレベルのチームサイトとして設定されています。
  • エミュレートされたユーザ全てに、エミュレートされたセキュリティグループに応じた特定の事業部に関連するコンテンツの一部にアクセスし読み取る権限が与えられました。エミュレートされたユーザのサブセットは、そのコンテンツにアクセスして読み取り/書き込みを行い、(ドキュメントをチェックイン、チェックアウト、およびアップロードするために)ドキュメント管理機能も利用します。
  • 各事業部は、複数のサブサイト、および事業部当たり1つまたは複数のトップレベルのサイトで、多数のMicrosoft Windows SharePoint Services (WSS)チームサイトをサポートします。それぞれのサイトには、関連する広告、イベントリスト、ドキュメント、およびディスカッションが含まれています。
  • 4つの事業部のそれぞれがホストとなるチームサイトには、コラボレーション作業やコラボレーション機能を簡素化するWeb部分が含まれています。ここには、広告、イベント、スレッド・ディスカッション、ドキュメント・ライブラリがあります。
  • 全社レベルのポータルも、個人ユーザのMySiteポータルをホスティングするように設定され、パブリックおよびプライベートなページ、警告、リスト、ドキュメント・ライブラリなどを含むデフォルトの機能を提供します。

図5および図6は、様々なページのWeb部分、構造、およびドキュメント・ライブラリの観点から、テストで用いられる全社レベルおよび事業部のポータルのトポロジを示しています。なお、用いられたドキュメントのストレージの実装方法は2つのポータルのタイプ間で異なることに注意してください。

全社レベルのポータルでは複数のドキュメント・ライブラリが使用されています。このドキュメント・ライブラリには、それぞれ特定の事業部(または業務部門)に関連し、一般的な企業の人々が関心を持つであろう資料が含まれています。このようなコンテンツの例には、人事部のオンライン医療保険請求サービス、マーケティング部からの関連トレードショーやその他の販促用資料入手サービスなどがあります。特定の事業部のトピック経由でコンテンツにアクセスすることができ、サブトピックのツリーにはグループ別の資料が含まれているため、関心のあるコンテンツへの容易なナビゲーションが可能になっています。

対照的に、4つの事業部ポータルは、特定の事業部(および1つまたは複数のプロジェクトチーム)のメンバーとみなされるユーザのホストとなるように設計されています。このユーザは部分的にコンテンツ作成の責任を持ちます。チームおよび事業部のポータルは、ドキュメントのチェックイン/アウトなど、ドキュメントの作成および改訂を容易にするために設定されています。それぞれのチームサイトには各チームのドキュメント・ライブラリがあり、その一方で、事業部のポータルは単一のドキュメント・ライブラリを共有し、ドキュメント・ライブラリのWeb部分または事業部固有のトピックのリスト経由でアクセスが行われました。

それぞれのユーザの「MySite」には、ユーザのプライベートおよびパブリックなドキュメント・ライブラリの両方について、適度な量のドキュメントが含まれています。プライベートな領域はそのユーザのみが閲覧でき、多くの場合、作成中でまだ公表できない、ユーザの個人的なドキュメントやコンテンツを保存するために使用します。パブリックな領域には他のユーザもアクセスすることができ、検索もできます。つまり、パブリックな領域では個々のユーザが、ソリューションポータルのユーザに資料を簡単に「公開」することができます。


図5. 全社レベルのポータルトポロジ

図5. 全社レベルのポータルトポロジ
図6. 事業部のポータルトポロジ

図6. 事業部のポータルトポロジ

作業負荷の設計および実装


このソリューションの作業負荷はSegue Silk Performer* スクリプトを使って4つの主要なモジュールにより実装されています。この4つのモジュールは、それぞれ主なポータルおよび配備されているWebサイトのタイプ(全社レベル、事業部、Microsoft Windows SharePoint Servicesのチームサイト、または個々のユーザのMySite)の「通常の」作業負荷を表しています。それぞれのモジュールでは、関連するWeb部分(たとえば、検索、トピックのブラウズ、ニュース、広告、イベント、ドキュメントのオープン/読み取り、チェックアウト/インなど)の利用についての情報が含まれ、様々なポータルのユーザのタイプについての「一般的な」作業を適切なパーセンテージで表します。一般的な全作業負荷を表すのに、これらの全てのモジュールと、前述したパーセンテージでポータル間に分類されたユーザ母集団を使用しました。2つの異なる追加の作業負荷、「検索のみ」の負荷と「チームサイトのみ」の負荷も、別個にこの機能の能力とパフォーマンスを調べるために使用されました。Segueツールセットも、応答時間およびスループットのデータだけでなく、テストされた各構成における全てのサーバに関するシステムリソースデータを幅広く収集するために使用され、それぞれの構成およびコンポーネントのパフォーマンスおよび能力を示しています。通常の結果を示すサマリの表(表2)については、結果報告と考察とともに、このホワイトペーパーの後半(セクション「パフォーマンスの結果」)で説明します。これらのデータの分析から得られた、規模の設定や構成のガイドラインとベストプラクティスの詳細についても後述します。

* : パフォーマンステストツール

規模の設定のメトリクス


ソリューションの規模を設定する際には、ソリューションのポータル・システムがサポートしなければならないピーク時のスループットを計算するために、そのビジネスに関連した情報を規模メトリクスの形で顧客から入手しなければなりません。このメトリクスは、ニーズの詳細を広範にまたは過度に分析しなくても、顧客が合理的に評価できるものです。メトリクスの値はそれぞれのソリューションポータルによって異なります。たとえば、全社レベルポータルへのアクセスの頻度は、一般的なユーザ向けチームサイトのポータルへのアクセス頻度と比べるとはるかに低いものとなっています。

ユーザがドキュメントをブラウズ、検索、チェックアウトしたり、またはリストから選択したりする場合、通常、新しい情報のページ(画面)が表示されます。ドキュメント管理といった、より複雑な機能は特に多くのリソースが必要で、複数のWebページの情報表示を開始する場合があります。一般に、1つのユーザ向け機能は、おおよそ、ユーザのデスクトップ上で1つの新しいHTTPページを表示することに相当します。したがってスループットの計測は、1秒当たりのHTTPページが、1秒当たりで計算された操作数にほぼ等しいことを前提に行われています。

次のリストは、規模設定のための主なメトリクスで、ガイドラインとして通常の数値を示しています。

  • ユーザの数- ポータルにアクセスする潜在的なユーザ(または加入者)の数。
  • 1日当たりのアクティブなユーザの割合 - 1日の間にアクセスする全てのユーザのパーセンテージ。一般的には10〜50%です。これは重要な数字であり、通常はコンテンションのポイントにあたります。
  • 1日当たりの1ユーザの操作数 - ポータルのホームページへのアクセス、検索、カテゴリのブラウズ、ドキュメントの検索、媒体の表示などです。これはユーザの役割(読者、著者、レビューア、または寄与者)によって異なり、一般に、1日当たりの操作数は1〜10です。
  • 1日当たりの時間 -営業日の時間(ポータルサイトのアクセスは異なった標準時にまたがることもあります。したがって1日当たり10時間というのは米国内の各地にまたがる企業としては典型的な数字です。)
  • ピーク係数 - ピーク時の利用が平均的な利用をどのくらい超えるかを表す比率。ビジー状態中にパフォーマンスが低下しないように、ピーク時の利用に対してシステムの規模を設定してください。一般的な比率は3:1です。
    注意: ピーク係数は、平均のポータルサイト・スループットに対する、ピーク時のポータルサイト・スループットの比率の概数です。一般的には、1〜4です。

以下に示す式と、各ポータルの使用特性についての定量的なメトリクスを使用すると、ポータルのピーク時に必要なスループットを1秒当たりの操作数として算出できます。

 

 

ユーザ数 × 1日当たりのアクティブな
ユーザのパーセンテージ
× 1日当たりのアクティブな
ユーザ1人の操作数
× ピーク係数
360,000 × 1日当たりの時間数

 

 

定数360,000は次の式から導き出されたものです。

 

 

100(%変換) × 60 (1時間当たりの分数) × 60 (1分当たりの秒数)

 

 
  • 「1日当たりのアクティブなユーザ1人の操作」をポータルまたはサイトのタイプ、および下記の関連機能によって分類してください。
    • 全社レベルのポータルアクセス
    • 事業部のポータルアクセス
    • Windows SharePoint Services (WSS)チームサイトの利用
    • MySiteの利用

以下の例では、このトータルソリューションの作業負荷について、事業部レベルのポータルコンポーネントに必要なスループットを算出する方法を示しています。このプロセスによって、サーバの数やタイプを見積もり、トータルソリューションに必要となる様々なポータルコンポーネントおよびサービスをサポートすることが可能です。

表1には、約10,000のユーザをサポートしている事業部のポータルサイトを表す特性が例として示されています。つまりこれは、適度に分割された従業員グループで、一般的なポータル機能とわずかな割合の複雑な機能の組み合わせを利用します。多くの場合、ほとんどのユーザは、カテゴリをブラウズする、ニーズに合うドキュメントを検索する、またはホームページで事業部のニュースまたは広告を読むことによって情報を探すといった簡単な作業でサイトにアクセスします。

なお、(ドキュメントのチェックインおよびドキュメントのアップロードを含む)ドキュメント管理に適用される重み付けに注意してください。こうしたより複雑な作業には、いくつか別のステップを経る必要があります。したがって他の機能に比べ3倍の値に設定されています。

表1. 事業部ポータル - 特性の例

特性

a. 潜在的なユーザの数 10,000
b. 1日当たりのアクティブなユーザの割合 80
1日当たりのアクティブなユーザ1人の一般的な操作の数 32 × (重み付け = 1.0) =32
1日当たりのアクティブなユーザ1人の複雑な操作の数 + 8 × (重み付け = 3.0) = 24
c. 1日当たりのアクティブなユーザ1人の操作の数 56
d. 1日当たりの時間数 12
e. ピーク係数 4

 

 

10,000 × 80 × 56 × 4
360,000 × 12
= 41.48操作/秒

  上記のように、これらの特性から、1秒当たりの操作数が約42というピーク時の予測スループット要件が導き出されます。それぞれ計画している主要なポータルおよびサイトのタイプに対して、これと同じ方法で測定を実行してください。こうしたポータルごとの予測値の合計が、このトータルソリューションで必要となるスループットを1秒当たりの操作数で表すものです。

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