機種選び


一言でサーバーと言っても用途に応じて、沢山の種類が提供されています。何故沢山の種類が必要なのでしょうか?もうお分かりですよね?前述のサービスの例からも分かるように、様々なサービスが提供されている中で、それぞれサービスごとに停止時の影響範囲と深刻度合いが異なるためです。例えば、ブログサイトと銀行のATMを比較すると、それぞれ影響範囲と深刻度合いが異なることが分かります。ブログサイトは、ブログの執筆者と読者だけが影響を受けますが、銀行のATMは、利用者が多い上に、お金の決済に関わることですから、社会的影響が大きくなります。このように、サービスに求められる様々な異なる要件に対して、沢山のサーバーラインアップの中から、過不足の無い適切なサーバーを選ぶことがとても重要になります。


業界No.1のサーバーラインアップ


HPEでは、このような様々な要件にも適切な選択ができるよう沢山のサーバーラインアップを用意しています。卓上タイプのコンパクトなHPE ProLiant MicroServerから、19年*1連続して x86サーバーの世界No.1シェアを誇るHPE ProLiantサーバー、最大32プロセッサー/256コアを提供可能な高い拡張性と無停止のような高い可用性が求められる環境向けのサーバーにHPE Integrity Superdome2、24時間365日連続稼動が可能な完全無停止型サーバーのHPE Integrity Nonstopサーバーまで、用途に応じた幅広いポートフォリオを提供しています。HPEでは、大きく分けて以下の2種類のサーバー製品ファミリーを提供しています。

*1:1996/Q1〜2015/Q1、詳細はこちら


【HPE ProLiant(プロライアント)サーバー ファミリー】


x86 アーキテクチャを採用し、業界標準のインテルプロセッサーやAMDプロセッサーなどを搭載したサーバーです。Professional + reliabilityの意味を込めてProLiantと名付けられたHPE ProLiantサーバー(以下、ProLiant)は、1994年に旧コンパック コンピュータで発売を開始して以来、2002年のHPEとの合併から現在まで販売を継続しているロングセラーな製品です。先進のテクノロジーをいち早く取り入れ性能と信頼性の改善を繰り返し、現在の最新機種はGeneration9 (Gen9ジェンナイン)を販売しています。コストパフォーマンスに優れたProLiantは、x86サーバー世界No.1シェアの実績が示すとおり、お客様から絶大な評価を得ています。ProLiantについては、このサイトを通じて特長とその魅力について、広く深く余すところ無くご紹介していきます。
最新のHPE ProLiant製品情報は下記リンクより確認することができます。


【HPE Integrity(インテグリティ)サーバー ファミリー】


HPE Integrity サーバー(以下、Integrity)は、銀行のATMや企業の基幹業務、スマートフォンのメールシステムなど、ProLiantよりも、より高い可用性、拡張性や効率性が求められる環境に最適なサーバーです。旧タンデムコンピューターズが1989年に発表した製品のシリーズ名を継承し、2003年にIntegrityと命名されました。Integrityは、OSからコンポーネントまで標準化されたIntegrityファミリーと、独自の無停止アーキテクチャを持つIntegrity NonStopファミリーがあります。
2014年には、インテルXeonプロセッサーを搭載した製品の提供を開始し、WindowsやLinuxのミッションクリティカルでの利用が可能になりました。

(本サイトでIntegrityサーバー製品について触れるのは、この章だけとなりますので、もう少しだけ詳しくご説明します。製品の性格上専門用語がいくつか出てきますが、ご容赦ください。)
ProLiantよりも、より高い可用性を提供とは、具体的にはどのように異なるのでしょうか?ProLiantとIntegrityとの可用性の違い、それは信頼性を高める仕組みにあります。
Integrityファミリーは、障害発生率を下げるアプローチと障害発生時の復旧を最速化するアプローチが取られているハードウェアです。プロセッサーを提供するインテルや、OSを提供する各社と協力してファームウェア開発しており、エラー復旧やエラー時のログ取得の仕組みが組み込まれています。
また、障害時にフェイルオーバー (本番機が停止した際、スタンバイ機に自動的に引き継ぎ、処理を続行させる仕組み) というアプローチを取ります。
フェイルオーバーをするために必要となるソフトウェアを作り込み、非常に短時間で復旧させることが可能です。分散システムが構成しにくいデータベースサーバーなどの環境に最適です。
HPE Integrityファミリーの製品情報及び導入事例は、下記リンクより確認することができます。


一方、Integrity NonStopファミリーは、稼働率を限界まで高めるアプローチが取られているハードウェアで、「無停止型サーバー」ともいいます。
複数並べたハードウェアをNonStop OSという特殊なOSが1つに束ねて全てを二重化もしくは三重化します( ハードウェアには、ProLiantファミリーやIntegrityファミリーと同様のものが使われています)。こちらの障害時にはフェイルオーバーではなく、テイクオーバーというアプローチを取ります。
NonStop OSにおけるテイクオーバーは、プロセス自体をペアで持たせることで、プライマリプロセスに障害が発生した場合にバックアッププロセスへ処理を引き継ぐことを実現するHPEの特許技術となっており、これにより連続稼働を実現しています。また、並列システムによって増強による拡張性が高いのも、その特長のひとつです。金融や製造、通信などの止められないシステムに多く利用されています。

HPE Integrity NonStopファミリーの製品情報及び導入事例は、下記リンクより確認することができます。



HPEサーバー各製品の主な特徴をまとめると以下のようになります。


 

ProLiant

Integrity

Integrity NonStop

Superdome X

rx2800、Blade、Superdome 2

NonStop X

NS2300/NS2400、NB56000c

アーキテクチャ

CISC

CISC

EPIC

CISC

EPIC

CPU

Intel Xeon、
AMD Opteronなど

Intel Xeon

Intel Itanium

Intel Xeon

Intel Itanium

CPU間通信

グルーレス (QPI)

独自チップセット(XNC2)

独自チップセット(XNC)*2

InfiniBand

ServerNet

CPU拡張性
(最大*1)

4ソケット
(72コア)

16ソケット
(240コア)

32ソケット
(256 コア)

16ソケット
(64コア)

4,080ソケット
(16,320コア)

メモリ拡張性
(最大*1)

6TB

12TB

4TB

768TB

384TB

OS

Windows、Linux、Solaris、VMware ESX

Windows、Linux、VMware ESX

HP-UX、OpenVMS

NonStop OS

NonStop OS

仮想化

VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、
Citrix Xen, Redhat KVMなど

VMware vSphere

HP-UX vPar & VM

なし

なし

アプリケーション

業界標準

業界標準

業界標準 (UNIX系)

専用

専用

DB
アプリケーション

SQL Server、HANA、Oracle、MySQLなど

SQL Server、HANA、Oracleなど

Oracle、DB2など

NonStop SQL

NonStop SQL

可用性

最高

冗長構成

二重化

二重化

二重化

二重化

二重化
もしくは三重化

H/W 障害監視

iLO、IMA

Onboard Administrator

Onboard Administrator*2

EMS

EMS

主な適用
システム

ビジネスアプリケーション、WEBサーバー、HPC

データベース、WEBサーバー

データベース、中継サーバー、ログ監視


*1:各シリーズ内での最大値。モデルごとに最大値は異なります。
*2:HPE Integrity Superdome 2の場合