HP Smart Storage Administrator (HP SSA)

HP Smart Storage Administrator (HP SSA) は、ホストに接続されたSmartアレイや、ホストバスアダプターおよびSASスイッチなどのストレージデバイスを設定および管理する、単一のインターフェイスです。HP SSAは、アップデートされた設計で既存のHPアレイコンフィギュレーションユーティリティ (ACU) に置き換わるもので、オンライン化されるさまざまなSmartストレージイニシアチブに新しい特長と機能をもたらします。

さらに、GUIの強化に加え、ステータスのダッシュボード、より豊富なデバイス情報の提供、モバイルデバイスでの実行など、新機能が追加されています。既存のACUスクリプトは最小限の変更で引き続き利用できます。

物理ドライブと論理ドライブのいずれもHP SSAで設定および管理ができます。また、より簡単な直接接続ストレージの管理および潜在的な問題の監視や診断が可能になります。ストレージパフォーマンス全体を向上させるための機能も多く含まれています。

注: ユーザーガイドおよび販売情報については、次のHPのWebサイトを参照してください。
www.hp.com/go/hpssa (英語)

新機能


  • SSD Over Provisioning Optimization - この新機能は、ドライブにデータが書き込まれる前にすべての使用済みブロックを解放することにより、ソリッドステートドライブを最適化します。最適化プロセスは、アレイに最初の論理ドライブが作成されたとき、および障害の発生したドライブの交換に物理ドライブが使用されたときに行われます。但し、このオプションをサポートしているのは一部のコントローラーのみです。
  • Rapid Rebuild Priority - この設定では、障害の発生した論理ドライブの再構築を行うための内部コマンドを、どのコントローラーが取り扱うかについての緊急性を決定します。HP SSAでは、低/中/中高/高の4つの設定が利用できます。
  • Auto RAID 0 - この機能は指定されたそれぞれの物理ドライブ上に単一のRAID 0ボリュームを作成し、ユーザーによる複数のドライブの選択およびRAID 0としての設定を同時に行うことが可能になります。

標準機能


主な機能
  • 簡単に使えるGUIでHP Smartストレージ (直接接続ストレージ - DAS) を設定
    • 現行のすべてのHP Smartストレージ (G7およびGen8以降) でSSDおよび論理ドライブを提供またはサポート可能で、HP ProLiantサーバー全体で一貫したユーザーエクスペリエンスが実現します。
    • RAID 1 ADMやRAID 0、1、10、5、50、6、60などによるアレイ構成をサポートします。
    • ハードウェア要件に適合したどのHP ProLiantプラットフォームからも、一貫した画面で簡単に利用できます。
  • ストレージの管理性を向上
    • 再構築、サーフェイススキャン、パリティの初期化やその他のアクティビティの進捗を報告、評価します。
    • ユーザーインターフェイスが強化され、よりシンプルに操作できます。
    • ユーザーインターフェイスが強化され、よりシンプルに操作できます。
  • 潜在的な問題の監視と診断
    • Smartアレイ、HBA、統合コントローラー、I/Oアクセラレータなど、より多くのデバイスについて視覚的に把握しやすくなります。
    • 再構築、サーフェイススキャン、パリティの初期化やその他のアクティビティの進捗を報告、評価します。
    • HP SmartSSD Wear Gaugeに対応。ソリッドステートドライブ (SSD) の使用率を監視して、現在のワークロードに基づいたドライブの残り寿命を通知することにより、ユーザーにメリットをもたらします。
  • ストレージパフォーマンスの最適化
    • HP Smartキャッシュ (ライセンス形式で提供) を作成およびセットアップできます。
    • SmartアレイファームウェアをバイパスしてSSDへのパスを最適化することにより、HP SSD Smart Pathでソリッドステートドライブ (SSD) の読み取りパフォーマンスを向上することができます。
アクション HP SSAの中央のパネルにはアクションパネルがあり、選択したデバイスの現在のステータスおよび構成に応じて実行できるタスクや、タスクの選択後にそのタスクに関するオプションや情報などが表示されます。
ドライブ消去 物理ディスクまたは論理ボリュームを消去します。ハードドライブを破棄、再配備、または返送する際に役立ちます。
Heal Array Heal Arrayは、コマンドを入力してアレイ内の障害が発生した物理ドライブを正常なドライブと交換する機能です。交換後も、元のアレイおよび論理ドライブのナンバリングは変化しません。
HP Smartキャッシュのサポート HP Smartキャッシュはライセンス形式で提供されている機能で、ソリッドステートドライブをハードディスクドライブメディアのキャッシュデバイスとして利用できるようになります。これにより、ハードディスクドライブの代わりにソリッドステートドライブからデータにアクセス可能です。HP Smartキャッシュには、アプリケーションパフォーマンスの向上、アプリケーショントランザクションのレイテンシを低減、変更なしですべてのオペレーティングシステムで利用可能などの特長があります。HP Smartキャッシュの利用にはライセンスが必要です。詳細および技術要件については、HPのWebサイト http://h50146.www5.hp.com/products/servers/
proliant/management/smartcache/
(日本語) を参照してください。
SSD Over Provisioning Optimization この新機能は、ドライブにデータが書き込まれる前にすべての使用済みブロックを解放することにより、ソリッドステートドライブを最適化します。最適化プロセスは、アレイに最初の論理ドライブが作成されたとき、および障害の発生したドライブの交換に物理ドライブが使用されたときに行われます。但し、このオプションをサポートしているのは一部のコントローラーのみです。
HP SSD Smart Pathのサポート HP SSD Smart Pathは、ソリッドステートドライブ (SSD) の読み込み速度を向上させるHPの最新機能の1つです。Smartアレイドライバーは、各SSDにアクセスするための最適なパスを選択します。これによりSSDの読み込み速度は最大4倍になります。HP SSD Smart PathはSSDへの最適なパスを選択し、すべてのRAIDレベルでの読み取り速度とRAID 0での書き込み速度を向上させます。利用するにはHP SSAのバージョンが9.40.12.0以降である必要があります。詳細については、HPのWebサイト www.hp.com/go/ssdsmartpath (英語) を参照してください。
HP SmartSSD Wear Gaugeレポート HP SmartSSD Wear Gaugeレポートには、システムに接続されているソリッドステートドライブの現在の使用率および予測される残り寿命に関する情報が含まれます。このユーティリティはシステム内のストレージデバイスから可能な限りの情報を収集してすべての問題を検出し、詳細な構成レポートをzip形式で作成します。ユーティリティはCLIまたはGUIモードで実行できます。
論理ドライブ拡張 論理ドライブ内のデータに影響を与えずに既存の論理ドライブの容量を拡張できます。アレイに空き容量があれば、論理ドライブがいっぱいになっても容量を拡張できます。アレイに空き容量がない場合は、アレイにドライブを追加してから論理ドライブを拡張します。この機能が利用できるのは一部のアレイコントローラーのみで、特定のオペレーティングシステムでのみ使用できます。
個々のLUNの移動または削除 この機能により、コントローラー上に占めている位置に関係なく任意のLUNを削除または移動できます。
オンラインでの高度な容量拡張 高度な容量拡張は、既存のアレイに対して縮小または移動という2つの新しい操作を可能にすることで、Smartアレイコントローラーの従来の容量拡張機能を補完します。アレイの縮小操作により、既存のアレイからドライブを取り外すことができ、アレイの移動操作では、ある物理ドライブセットから別の物理ドライブセットにディスクアレイの内容をオンラインで移動できます。この機能はオフラインでも利用できます。
オンラインアレイ拡張 オンラインでアレイに1台以上の物理ドライブを追加し、ドライブアレイのストレージ容量を増加させる機能です。アレイに容量を追加すると、1つ以上の論理ドライブを作成できます。この機能は拡張をサポートするアレイコントローラーでのみ利用できます。
オンライン論理ドライブ拡張 アレイ内の空き領域を利用して論理ドライブの容量を拡張する機能です。
オンラインでのミラーの分割とオフラインモードでの再結合 1台または複数のRAID 1またはRAID 1+0論理ドライブのあるアレイを、RAID 0論理ドライブを持つ2つの同一の新しいアレイにオンラインで分割します。
オンラインRAIDレベル移行 論理ドライブのフォールトトレランス方式 (RAIDレベル) を、ドライブがオペレーティングシステムからアクセス可能な状態で変更する機能です。
オンラインストライプサイズ移行 各物理ドライブに保存されているデータ量 (ストライプサイズ) を、予測されるワークロードに適した容量に透過的に変更する機能です。たとえば、大きなストライプサイズはVODアプリケーションのスループット向上に役立ちますが、小さなストライプサイズはトランザクションベースのアプリケーションの応答時間短縮に役立ちます。
HP SSA Scripting スクリプティングはオフラインまたはオンライン環境で実行できます。HP SSA Scriptingには、キャプチャーと入力の2つのスクリプティングモードがあります。スクリプトファイルの分類は次のとおりです。管理、コントローラー、アレイ、論理ドライブ、HBA。スクリプティングに関する詳細情報や例、警告メッセージについては、ユーザーガイドを参照してください。
ファームウェア不一致の通知 システム内のすべてのHHDおよびSSDに適用されます。すべてのドライブのファームウェアが一致したとき、および一部が不一致になったときに通知します。
RAID 5、50 HP SSAはRAID 5およびRAID 50のRAID設定に対応します。RAID 5ではパリティデータによってデータが保護されます。パリティデータはストライプごとに計算され、その値は他のすべてのブロックに書き込まれた同一ストライプ内のユーザーデータに基づいています。パリティデータのブロックは論理ドライブ内のすべての物理ドライブに均一に配分されます。物理ドライブで障害が発生した場合、障害のあるドライブ上に存在したデータは、アレイ内の他のドライブ上の残りのパリティデータとユーザーデータから計算できます。この復旧されたデータは、通常、再構築と呼ばれるプロセスでオンラインスペアに書き込まれます。RAID 5構成は1台のドライブ障害に耐えられます。RAID 50構成はパリティグループごとに1台のドライブ障害に耐えられます。
RAID 6、60 HP SSAはRAID 6およびRAID 60のRAID設定に対応します。RAID 6 (ADG) はRAID 5と同様、パリティデータを生成し保存することでドライブ障害によるデータ消失を防ぎます。ただしRAID 6 (ADG) の場合は2組のパリティデータを使用するため、2台のドライブに障害が発生してもデータを保護できます。1組のパリティデータが使用する容量はRAID内のドライブ1台分に相当します。この方式が最も適しているのは、データ消失は許容できないが、コストも重視しなければならない場合です。RAID 6 (ADG) 構成のアレイでデータが消失する可能性はRAID 5で構成した場合よりも低くなります。RAID 50はネスト化されたRAID方式で、アレイ内のハードディスクを複数の同一RAID 5論理ドライブセット (パリティグループ) に分割して構成します。RAID 50の最小構成は、6台のドライブを、3台ずつ2つのパリティグループに分けた構成です。ハードドライブの台数に関わらず、パリティグループの数を最大限にすることがデータ消失の可能性を最小にします。たとえば、3台のドライブで4つのパリティグループを構成するほうが、4台のドライブで3つのパリティグループを構成するよりも安全です。ただし、パリティグループを増やすと、アレイに保存できるデータ容量は減ります。RAID 60はネスト化されたRAID方式で、アレイ内のハードディスクを複数の同一RAID 6論理ドライブセット (パリティグループ) に分割して構成します。RAID 60の最小構成は、8台のドライブを、4台ずつ2つのパリティグループに分けた構成です。ハードドライブの台数に関わらず、パリティグループの数を最大限にすることがデータ消失の可能性を最小にします。たとえば、4台のドライブで5つのパリティグループを構成するほうが、5台のドライブで4つのパリティグループを構成するよりも安全です。ただし、パリティグループを増やすと、アレイに保存できるデータ容量は減ります。RAID 60はデータアーカイブや高可用性ソリューションに特に適しています。RAID 6構成は同時に2台のドライブ障害に耐えられます。RAID 60構成はパリティグループごとに2台のドライブ障害に耐えられます。
RAID 1 (ADM) および10 (アドバンストデータミラーリング (ADM)) HP SSAはRAID 1 ADMおよび10 ADMのRAID設定に対応します。RAID 1 (ADM) およびRAID 10 (ADM) 構成では、データは2台の追加ドライブに複製されます。アレイに4台以上の物理ドライブがある場合、ドライブは3台1組でミラーリングされます。このフォールトトレランス方式はRAID 10 (ADM) と呼ばれます。アレイに3台しか物理ドライブがない場合、このフォールトトレランス方式はRAID 1 (ADM) と呼ばれます。RAID 1 (ADM) およびRAID 10 (ADM) 構成は、互いにミラーリングしている3台のドライブが故障しない限り、複数のドライブ障害に耐えられます。
RAID 1、10、1+0 HP SSAはRAID 1、10、1+0のRAID設定に対応します。RAID 1およびRAID 1+0 (RAID 10) 構成では、データは2台目のドライブに複製されます。アレイに2台の物理ドライブしかない場合、このフォールトトレランス方式はRAID 1と呼ばれます。アレイに3台以上の物理ドライブがある場合、ドライブは2台1組でミラーリングされます。このフォールトトレランス方式はRAID 1+0またはRAID 10と呼ばれます。RAID 0構成はドライブ障害への耐性がありません。アレイ内のいずれかの物理ドライブが故障すると、同一アレイ内のすべてのRAID 0論理ドライブにも障害が発生します。RAID 1+0構成は、互いにミラーリングしているドライブが両方とも故障しない限り、複数のドライブ障害に耐えられます。
パリティの高速初期化 フォアグラウンドでデータおよびパリティブロックを上書きします。パリティの初期化が完了するまでオペレーティングシステムは論理ドライブを認識できず、利用できません。すべてのパリティグループが並行して初期化されますが、単一のパリティグループ (RAID 5およびRAID 6) のほうが速く初期化できます。高速初期化時のシステムパフォーマンスはどのRAIDレベルでも変わりません。
Rapid Rebuild Priority設定では、障害の発生した論理ドライブの再構築を行うための内部コマンドをどのコントローラーが取り扱うかについての緊急性を決定します。HP SSAでは、低/中/中高/高の4つの設定が利用できます。論理ドライブがオンラインスペアを持つアレイの一部である場合、ドライブに障害が発生すると自動的に再構築が開始されます。アレイにオンラインスペアがない場合、障害が発生した物理ドライブが交換されてから再構築が開始されます。

追加の機能


アレイの縮小、移動、および交換 既存のアレイからドライブを取り外すことでアレイの容量を縮小できます。アレイの移動は別の物理ドライブをアレイに指定することで行われます。アレイの交換も別の物理ドライブをアレイに指定することで行われます。ただし、すべてのコントローラーがこれらの機能をサポートしているわけではありません。要件、制限事項、またこれらの操作を行う手順については、ユーザーガイドを参照してください。
スペアアクティベーションモード スペア管理機能には、スペアの動作を管理するための複数の方法があります。次に挙げるオプションから選択できます。専用 - データドライブが故障し、交換する際は、常にスペアドライブのデータで再構築される必要があります。専用モードでは、1つのスペアを複数のアレイで使用できます。自動交換ドライブ - 故障したデータドライブ用のスペアによって自動的に置き換えられます。スペアの交換時にデータドライブを再構築する必要はありません。自動交換モードでは、複数のアレイでスペアを共有することはできません。RAID 0ドライブのモードを自動交換ドライブに設定する場合は、スペアアクティベーションモードを障害予測スペアのアクティベーションに設定する必要があります。
分割ミラーのバックアップおよびロールバック HP SSA GUIで実行できる高度なタスクの1つに、ミラー化アレイの分割と再結合があります。この処理は、RAID 1またはRAID 1+0ミラーを、RAID 0論理ドライブからなる2つの同一アレイに分割します。このタスクによって、1つ以上のRAID 1、RAID 1+0、RAID 1 (ADM)、またはRAID 10 (ADM) 論理ドライブからなる1つのアレイが、プライマリアレイとバックアップアレイの2つのアレイに分割されます。ロールバックは分割したアレイを元に戻します。
ステータスアラート コントローラーをクリックすると、警告やクリティカルエラーなどのコントローラーに関するメッセージが画面に表示されます。ステータスメッセージには、警告の種類を示す、三角、丸、四角などの色分けされたアイコンが表示されます。詳しくは、ヘルプファイルまたはユーザーガイドを参照してください。
ステータスメッセージ このパネルには、ステータスアイコン (クリティカル、警告、情報) とそれぞれのカテゴリに含まれるアラートの数、特定デバイスのアラートを一度にポップアップウィンドウで表示するためのリンクなどの情報が表示されます。詳しくは、ヘルプファイルまたはユーザーガイドを参照してください。
アレイの交換 この機能は一部のコントローラーではサポートされていません。また場合によってはライセンスキーで有効にする必要があります。HP SSAはアレイの内容を既存の空のアレイや新しいアレイに転送できます。この操作を行うと、すべての論理ドライブが元のアレイから転送先のアレイに転送され、元のアレイは削除されます。使用されていたドライブは開放され、未割り当てのドライブとして表示されます。アレイの交換には時間がかかりますが、それには2つの理由があります。1つは、全論理ドライブの全データを転送先のアレイにコピーするからであり、もう1つは、データの転送中も他の論理ドライブのI/O要求を処理しなければならないためです。
VODパフォーマンスの最適化 ビデオストリーミング時のパフォーマンスを改善する、ビデオオンデマンド (VOD) に関する機能強化です。
保証 HP SSAはSmartアレイコントローラーと一緒に提供されるフリーウェア製品です。