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第3のプラットフォーム、「新基幹系サーバー」の新潮流

第2回

HP Integrity NonStop サーバー

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第3のプラットフォーム、「新基幹系サーバー」の新潮流・第2回

新基幹系サーバーは、いわば“2つの顔を持つITインフラ”である。使い勝手はLinuxやUNIXと同じでありながら、その中身はメインフレームを超える堅固なカーネルと無停止型システムを擁しているからだ。例えばHP Integrity NonStopサーバーは、POSIX標準に準拠したUNIX環境を提供し、ApacheやTomcat、GNU系ツールなど、およそ200種類のオープンソースソフトウェアが利用可能だ。この「オープンな基幹系」は、現在のメインフレームが抱える深刻な人材不足の問題を解消する切り札となる。メインフレームとオープンシステムの双方のメリットを合わせ持つ「新基幹系サーバー」が持つ魅力について、前回にひきつづき掘り下げていきたい。
HP Integrity NonStop サーバー コラム
第1回
第2回
NonStopサーバーは"2つの顔を持つITインフラ"
NonStopサーバーはどれくらいオープンか?
Visual Studio .NETによるビジュアル開発を実現するETK
第3回
テクニカルライター 吉川和巳

NonStopサーバーは"2つの顔を持つITインフラ"

ミッションクリティカル分野で急速に台頭しつつある新基幹系サーバーの特徴、それは"オープンな基幹系"ともいうべき性質だ。例えば、代表的な新基幹系サーバーであるHP Integrity NonStopサーバーでは、メインフレームを上回る信頼性とスケーラビリティを提供する 「NSAA(NonStop Advanced Architecture)」※注1「NonStopカーネル」を中心に、オープンなテクノロジーやAPIをひととおりサポートしており、開発者から見れば一般的なUNIXやLinuxと変わらない環境を整えている。 

 
図1:NonStopサーバーがサポートするオープンソフトウェア環境
図1:NonStopサーバーがサポートするオープンソフトウェア環境

「メインフレームのコードは書きたくない」

これまでメインフレームを中心にITシステムを構築していた企業にとって、オープン標準への移行は避けて通れない道である。それは技術的な良し悪しというよりも、IT分野を取りまく環境の変化に理由がある。これについて、セイバー・ホールディングスでメインフレームからNonStopサーバーへの移行を担当したアラン・ウォーカー氏は、次のように説明する。「メインフレーム・プログラマーにも優秀な人材は多く、高いモチベーションも維持している。しかし最近では、大学を卒業した若くて優秀なプログラマーは、メインフレームのコードを書きたがらないのが実情だ」(アラン氏)。

つまり、いかに信頼性や方法論が確立されたメインフレームであっても、そのノウハウをきちんと伝承する「人材」が集まらないのが今の状況である。ここ数年、都市銀行や証券取引所で頻発するメインフレームの大規模な障害は、こうした人材面でシステム維持が困難になりつつある現れと見ることもできる。いまやメインフレームでシステムを運用しつづけることは、それだけで大きなリスクになってしまうのだ。

とはいえ、メインフレーム・クラスの膨大なトランザクション処理能力と揺るぎない信頼性を、すぐさま現在のWindowsやLinux、UNIXに求めるのは難しいケースも少なくない。とりわけ前出のセイバーのように、毎秒15,000件ものトランザクションをこなす巨大システムを従来のオープンシステムに移行するのはリスクが高い。こうしたケースでは、使い勝手はLinuxやUNIXとほぼ同じで、その中身はメインフレームを超える堅固なカーネルと無停止型システムを擁した、いわば“2つの顔を持つITインフラ”である新基幹系サーバーが最良の選択肢となるだろう。

NonStopサーバーはどれくらいオープンか?

では、新基幹系サーバーは具体的にどの程度のオープン性を確保しているのか、ここではNonStopサーバーを例にとり紹介していこう。実のところ、NonStopサーバーの前身である旧タンデムコンピューターズのNonStop Systemでは、Guardianと呼ばれるメインフレーム・ライクな独自環境を提供してきた。しかしGuardianと共存可能なオープン環境「OSS(Open System Services)」の導入が10年以上前から進められており、いまやOSSはNonStopサーバーの標準環境として豊富な実績を有している。実際に、前述のセイバーのシステムは、このOSSのみで構築されている。以下の図は、OSSがサポートするおもなAPIや製品である。
 
図2:NonStopサーバーがサポートするおもな標準APIや製品
図2:NonStopサーバーがサポートするおもな標準APIや製品
  第一に、OSSはPOSIX標準に準拠したUNIX環境である。周知のとおりPOSIX標準とは、UNIX環境が備えるべきAPIを規定し、ソースレベルの互換性を提供するISO規格だ。商用UNIXやLinuxの大半がPOSIX標準をサポートしている。よってOSSでは、ファイル操作やプロセス管理、スレッド・プログラミング、メモリ管理、同期、シェルなどの基本機能について、一般的なUNIXと同一のAPIを利用できる。POSIX標準をベースに記述されたアプリケーションであれば、再コンパイルによってOSSにスムーズに移行可能だ。

オープンソースコミュニティが200以上のツールを移植

このPOSIX準拠のUNIX環境をベースに、OSSではANSI C/C++およびANSI COBOLをはじめ、FortranやPascal、そしてレガシー言語であるTALによるプログラミングが可能だ。またJavaについても、J2SE 1.4.2互換のJava仮想マシン(JVM)を提供するほか、2006年にはJ2SE 5.0対応も予定している。 

さらに注目すべき点は、NonStopサーバーのための国際的なユーザコミュニティ「ITUG」を中心に、オープンソースツールの移植が精力的に進められていることだ。ITUGは800社以上の企業が参加するコミュニティであり、ツールのポーティング以外にもオンラインでの情報交換や毎年開催される大規模なユーザ会「ITUG Summit」の開催など、NonStopサーバーとオープンソース文化の融合を目指した活動を行っている。実際に、これまでITUGによってApacheやTomcat、Pythonや、GNU系の定番ツールなど、およそ200種類のオープンソースソフトウェアがNonStopサーバーに移植済みである。さらに近い将来に約300種類のソフトウェアが追加されるという。よって、例えばLinuxベースのアプリケーションをNonStopサーバーに移植するような場合、プログラム・コードに限らずビルドスクリプトや設定ファイルの書き直しも最小限にとどめられる。 

ITUGのようなコミュニティの存在は、メインフレームでは考えられなかった現象である。ベンダーサポート以外の手段でツールやノウハウを得られるということは、ユーザ主導のシステム構築を可能にする重要な要素と言えるだろう。 
 
図3:NonStopサーバーとオープンソース文化の融合を目指すITUGのWebサイト
図3:NonStopサーバーとオープンソース文化の融合を目指すITUGのWebサイト
http://www.itug.org/

Visual Studio .NETによるビジュアル開発を実現するETK

UNIX環境としてのNonStopサーバーのもうひとつユニークな点は、マイクロソフトVisual Studio .NET(以降、VS.NET)のアドオンとして動作する「ETK(Enterprise Toolkit)」が利用可能なことだ。このETKの利用により、「Windowsマシン上のVS.NETでコーディング、ビルド」→「NonStopサーバーにデプロイして実行」というクロス開発が可能になる。ETKのおもな特徴は以下の通りである。  
  • VS.NETのアドオンとして動作
  • 開発言語としてC/C++、COBOL、pTALをサポート
  • HP NonStop SQLによるデータベース開発やCORBA開発をサポート
  • Visual SourceSafeによるソースコード管理が可能
  ETKは、VS.NETのアドオンであるため、使い勝手はVS.NETそのものである。Windowsプログラミングに慣れた開発者であれば、違和感なくスムーズに習得できるはずだ。またVisual SourceSafeによるソースコード管理にも対応している。

では、ETKを利用した開発の流れを簡単な例で紹介しよう。VS.NETをインストール済みのWindowsマシン上にETKをインストールすることで、新規プロジェクト作成時に「NonStop Server Project」と呼ばれるプロジェクト・テンプレートが表示される。これを選択し、ウィザード上で使用言語などを選択することで、NonStopサーバー対応アプリケーションのためのプロジェクトを作成できる。
 
図4:Visual Studio .NETでNonStopサーバー対応プロジェクトを作成
図4:Visual Studio .NETでNonStopサーバー対応プロジェクトを作成
  プロジェクトを作成すると、選択した言語に応じて、ひな形となるソース・ファイルが作成される。あとは、VS.NETを利用した通常のプログラミングと同様に、コーディングを進めていくことができる。
 
図5:Visual Studio .NETによるC++プログラミング
図5:Visual Studio .NETによるC++プログラミング
  図5は、C++言語を利用して「こんにちは」というメッセージを表示するコードを記述し、VS.NETでビルドを実行した例である。画面下の「出力」部分には、sample.cppファイルのコンパイルとリンクが成功したことを示すメッセージが表示されている。この時点で、VS.NETが動作しているWindowsマシン上には、NonStopサーバーをターゲットとした実行可能ファイルが作成されている。ちなみにNonStopサーバーには、RISCプロセッサーベースとインテル® Itanium® 2プロセッサーベースの2種類の製品ラインアップがあり、ETKではこのどちらに対応したバイナリを生成するか指定できる。

ビルドが成功したら、ETKのデプロイ機能を使用して、実行可能ファイルをターゲットとなるNonStopサーバーにデプロイ(配置)する。あとはNonStopサーバー上で、デプロイした実行可能ファイルを起動すればよい。
 
図6:NonStopサーバーのシェルで実行
図6:NonStopサーバーのシェルで実行
  図6のように、NonStopサーバーのOSS環境の使い勝手は、一般的なUNIX環境と同じである。デフォルトのシェルとしてcshが利用でき、ITUGのサイトなどで提供されるフリーのbashを利用することもできる。

Visual Inspectによるリモートデバッグ

さらにNonStopサーバーでは、Windows対応のリモートデバッグツール「Visual Inspect」を提供している。同ツールを利用することで、リモートのNonStopサーバー上で動作するコードのリモートデバッグが可能だ。
 
図7:Visual Inspectによるリモートデバッグ
図7:Visual Inspectによるリモートデバッグ
 

Visual Inspectを使えば、コードのステップ実行や変数値のウォッチなどをWindowsマシン上のGUIから行える。従来のメインフレームやUNIXサーバーのような、テキスト表示のみの開発環境による地道なデバッグ作業といった印象はそこにはない。リッチなGUIを活用してNonStopサーバーのメモリ領域やレジスタ内容を確認しながら、生産性の高い開発作業が可能だ。

以上、今回はNonStopサーバーが提供するオープン環境と開発ツールにフォーカスし、新基幹系サーバーのオープン性を検証した。ここで見てきたとおり、NonStopサーバーは開発者から見れば「おなじみのUNIX環境」を提供しつつ、経営者や運用担当者から見れば「基幹業務を支える骨太のミッションクリティカル環境」を提供する。これら2つの顔を持つ新基幹系サーバーとして、明確なバリュープロポジションを示していると言えるだろう。


※注1 NSAA(NonStop Advanced Architecture)
TMR構成採用による更なる可用性、信頼性を追及した新世代のNonStopアーキテクチャ
・HP Integrity NonStop NS16000 サーバー 〜NonStop アドバンスド・アーキテクチャ(NSAA)採用〜

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