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良品廉価のパンを食卓に届けるために

東日本大震災後の対応と流通BMS
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震災後の改善と流通BMSと、将来の流通像

── 震災後、システム面ではどのような改善を行ったのでしょうか?

水野 徹 氏:  最も近々では、非常用発電設備の本格稼働を始めました。連続で2日間の自家発電が行えるものです。さらに、設備の増強、免震装置の設置も行いました。また、大阪の計算センターの立地環境を見直し、移設も行なっています。大阪も同様に、免震装置に非常用発電設備を完備しています。

石毛 幾雄 氏:  さらに、当時の教訓からバックアップ業務・設備・方式の見直しを行いました。バックアップ対象業務を拡大し、設備も東京と同様にNonStopサーバーを設置してバックアップの訓練を行なえるように通信ソフトを改修しました。訓練は一週間単位で実施しています。

図(3):NonStopサーバーの災害対策
図(3):NonStopサーバーの災害対策


── 運用面ではどのような改善を行ったのでしょうか?

水野 徹 氏:   流通BMSを導入した新基幹システムを運用しており、その効果も、実際に現れていると思います。

クリスマス・シーズンはケーキなどの通常以外の特別受注データがあり、通常は40分の集信処理も2時間かかることもあります。そのため、例年工場は2時間遅れることを前提にして対応していたのですが、流通BMSでは10分ほどで完了できたのです。

流通BMSの場合、注文データをそのまま格納して即時的に参照ができ、バッチ主体の業務プロセスからリアルタイムのプロセスへとなるわけです。今後、運用上の課題を洗い出し、改善していかなくてはと考えています。

石毛 幾雄 氏:  流通業は決まった時間に仕入れた商品を棚に並べ、一日の売上の集計をし、棚卸をして発注とするといった、いわゆるバッチ業務になっており、伝送手順がJCAから流通BMSに変わっただけなのが現状です。

今後、発注担当者が、リアルタイムに表示された端末と棚を見て発注したタイミングでデータを流す、といった業務改善によって、流通そのものがリアルタイムになっていく時代が訪れます。そうした次世代を見据え、牽引するのが新基幹システムの目指すところなのです。

写真(3):マシンルーム
写真(3):マシンルーム


── 最後に、次世代はどんな流通となるとお考えでしょうか?

水野 徹 氏:  流通BMSによってリアルタイム化が進みますが、まだ様々な課題があると思います。たとえば、発注完了かどうかの判定がしにくく、現在のプロセスではどの時点で受注を締めていいのかが判断できないのです。そうした課題を解決していくことで、リアルタイムの流通になっていくと思います。

石毛 幾雄 氏:  全部の受注が締まらないと生産開始できないのが現状ですが、リアルタイムになることで仕込みを1時間早く開始できるようになり、生産工程を改善していくことで、品質の向上が図れると思います。

さらには流通の全てがリアルタイムに繋がることで、業務を追うことなく、どんな形にも対応できるようになるわけです。現在は生産起点ですが、物流起点で生産することができるようになります。トラック満載で物流できればいいのですが、生産起点では満載になるのを待つことはできません。あるものは生産起点で、あるものは物流起点と自由に組み合わせて業務が機能するようなシステムを構築していきたいと思うのです。

── 本日は、ありがとうございました。


会社概要

社名
山崎製パン株式会社
(YAMAZAKI BAKING CO.,LTD.)
山崎製パン株式会社ロゴ

会社設立
1948年6月21日

資本金
110億1,414万3千円

代表取締役社長
飯島 延浩

売上高
9,327億円(連結)、6,209億円(単体)

従業員数
16,450人
本社所在地
〒101-8585 東京都千代田区岩本町3-10-1
TEL.03-3864-3111

URL
http://www.yamazakipan.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

(2011年12月31日現在)




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