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良品廉価のパンを食卓に届けるために

東日本大震災後の対応と流通BMS
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5Sの業務改善と、ドラッカー5つの質問

── はじめに、2011年3月11日の東日本大震災の際、被災地への支援活動についてお教えください。

石毛 幾雄 氏:  震災発生直後より、農林水産省および宮城県をはじめとする自治体からの支援要請を受け、グループ総力を挙げて緊急食糧供給活動を行いました。関東をはじめ中京、関西地域の各工場から供給し、毎日避難所に届けることができました。2011年11月の累計でパン類1,563万個、おにぎり807万個、菓子48万個を供給でき、当社に与えられた社会的責任を果したかと思います。
山崎製パン株式会社 計算センター 室長 石毛 幾雄 氏
山崎製パン株式会社 計算センター
室長 石毛 幾雄 氏


── 一方、工場や店舗など、多く被災を受けたのではないでしょうか?

石毛 幾雄 氏:  ヤマザキグループ全体で、仙台工場をはじめとする東日本に所在する各工場が操業停止や設備の損壊、仙台エリア中心にデイリーヤマザキ40店舗が一時休店ととても大きな被害を受けました。震災後は、原材料の調達、計画停電、断水や物流障害、さらには大量発注と、まさに緊急事態の連続でした。

そうした中、部門別製品施策、営業施策を推進するとともに、「なぜなぜ改善」と「2本立ての5S」による業務改善に取り組み、内部管理体制の充実と業務の効率化を実施しました。その結果、調達可能な原材料を用いて、品種数を1,800品から164品へと大幅に絞り込み、部門ごとに緊急事態に即応する生産販売体制を敷き、被災地への食糧供給と通常製品の安定供給に対応したわけです。



── 食糧支援を使命と考える企業理念は、具体的にはどういったものなのでしょうか?

石毛 幾雄 氏:  「良品廉価」「顧客本位」の精神を根本に、「企業経営を通じて社会の進展と文化の向上に寄与することを使命」とし、「常に良きものへ向かって絶えず進歩し続ける」ことを経営基本方針としています。そして、ドラッカー5つの質問※を取り入れて具体方針としているのです。

というのは、パン作りに必要なのは原材料と技術と、付加価値が多いわけではないのです。たとえば、プレザーブといった果実の原型が比較的保たれているジャムは、従来のものと比較するとあまり日持ちしません。そうした、こだわった原材料のために、原材料のための専用工場も設営しています。配送の仕組みも同様で、流通を自社で持つことでお客様と接する機会が得られ、それぞれのお客様にそれぞれの商品をお届けでき、かつ様々な事態でもフレッシュな状態で柔軟に配送を行うことができます。

※「われわれのミッションは何か、われわれの顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か、われわれにとっての成果は何か、われわれの計画は何か」といった、経営ツールとして経営学者のピーター・ドラッカーが開発した評価法。

写真(1):輸送機への積み込み準備(航空自衛隊小牧基地)
写真(1):輸送機への積み込み準備(航空自衛隊小牧基地)



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