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マルイグループを支える情報システムの実力
「お客様のお役に立つために進化し続ける」ことを経営理念とするマルイグループ。店頭での接客を通じたカード発行やWeb通販会員登録、店舗とWebの在庫一元管理化など、店舗・カード・Webの三位一体型ビジネスを推進し、マルイグループはお客様の利便性の向上を図って進化し続けています。
そうしたマルイグループの情報システムサービス企業として多様な事業活動全体を支えるのが、株式会社エムアンドシーシステム(以下、M&Cシステム)です。マルイグループを支える情報システムはどういったものなのか、M&Cシステムに伺いました。

マルイグループの経営理念、“三位一体型ビジネス”とは?

──── マルイグループと言えば、「駅のそばのマルイ」「赤いカードのマルイ」と他の百貨店とは一線を画す革新性のあるビジネスを展開されているイメージがあります。「赤いカード」から現在の「エポスカード」に至るまでの、進化を教えてください。
高橋 純一 氏 初代の「赤いカード」は、代表的なハウスカードとして広く知られることとなりましたが、そのルーツは丸井が1960年に発行を始めた日本最初のクレジットカードにあります。カードの発行だけでなく、1966年に業界初のコンピュータ導入、1974年には業界初のPOSオンライン信用照会システムを開始するなど、丸井は常に先進のITシステムを取り入れた事業を展開してきました。

1975年から16年間皆様にご利用いただいた「赤いカード」は、1991年にVISA・JCB加盟店でも使える提携カードの「エムワンカード」に発展し、1994年には「マルイカード」、2000年にはWebとの連携を強化した2代目「赤いカード」にと、常にその時代のニーズを取り入れたカードへ進化を続けてきました。

そして2006年にVISAのスペシャルライセンシーを取得し「エポスカード」をスタートさせました。エポスカードは丸井店舗に加えて世界のVISA加盟店でご利用いただける汎用カードとして本格的に稼働したわけです。これまでのカードシステムはホストコンピュータ上で構築してきたのですが、エポスカードのスタートを機にITインフラも一新しました。ICチップを搭載した汎用クレジットカードでありながら、いままでのカードと同様に“今日の買い物から使える”店頭即時発行を実現したこともあって、お陰様で470万の会員(2010年度期末の時点)の方にご利用いただいております。加盟店でのご利用も加わり増大するトランザクションに対応してITインフラも“オープン化”して再構築を行いました。
 
画像1:初のクレジットカード(1960年)
画像1:初のクレジットカード
(1960年)
クレジットメンバーズカード(1972年)
画像2:クレジットメンバーズカード
(1972年)
赤いカード(1975年)
画像3:赤いカード
(1975年)
エムワンカード(1991年)
画像4:エムワンカード
(1991年)
マルイカード(1994年)
画像5:マルイカード
(1994年)
新赤いカード(2000年)
画像6:新赤いカード
(2000年)
──── 「エポスカード」の「エポス」とはどういう意味なのでしょうか?また、マルイグループの理念を教えてください。
久保田 賢 氏 その名称は、社内の公募で決まりました。「エポス(epos)」は、「新時代」を意味する英語“epoch”を語源とした造語で、お客様の新たなライフステージを支えられるカードでありたいと理念を込めています。マルイグループでは、「お客様のお役に立つために進化し続ける」ことを経営理念として掲げています。そして、お客様に少しでも近づき、そのご期待にお応えするために、店舗・カード・Webが融合して相乗効果を発揮する三位一体型ビジネスを進めています。
──── 三位一体型ビジネスとはどういったものなのでしょうか?
鈴木 亨 氏 ここ数年お客様の“お買い物の仕方”が変化してきていると思います。「Webで調べて店で買う」とか「店で試着して帰宅後にネットで購入」といった店舗とWebの使い分けが行われているのです。店頭と同じ物をWebでも買えるようにする「クリック&モルタル」といった考え方がありますが、消化仕入を主体とする百貨店系の小売業の場合は単品在庫が把握できない場合が多く、実現は容易ではありません。マルイグループの場合は元々ファッション商品の単品管理に1995年から取り組んでいたこともあり、店頭の単品在庫をリアルタイムで把握する仕組みがありました。これに加えて、グループ内に年商200億(2010年度)規模のWeb事業部門とエポスカードがあったのでこれらを融合させることを考ました。

Webショップで在庫がない場合でも、店頭の商品を取り寄せてお届けする「店頭在庫連動」やWebで探した商品の在庫がある店舗の案内、さらには店舗内に設けた「ウェブチャネルパーク」にてWebで選んだ商品を試着してから購入できる機能など、店舗とWebを連携させたサービスを展開しています。

またエポスカードの会員様にはネット会員サイト「EPOS Net」をご紹介しているのですが、EPOS NetのIDだけでWebの商品購入ができたり、Webショッピングのサイトから簡単にエポスカードの申込みができるなど、カードとWebの連携サービスも進めています。
五十嵐 睦 氏 店舗でも様々な取り組みをしています。テスト段階なのですが、お客様が商品を検討するツールとして一部の店舗ではタブレット端末を導入しています。例えば、靴の場合は実際に履いて確かめないとなかなか購入しにくい商品ですので、Webで探しながら実際に確認していただくことができるわけです。

タブレット端末やスマートフォンによって、Webはお客様にとって、“どこでもじっくり探せる”より身近なツールになってきており、まだまだ店舗・カード・Webが融合した相乗効果が発揮できると考えています。

M&Cの企業方針
図1:M&Cシステムの企業方針
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マルイグループを支えるシステムのあるべき姿とは?

──── M&Cシステムはどういった方針なのでしょうか?
高橋 純一 氏 マルイグループとして営業の主軸となっているのは店舗ですが、三位一体型ビジネスを構成するもう一方のカードとWebは、ほとんどシステム産業です。そのため、M&Cシステムは下請けなのではなく、店舗のバックエンドのシステム産業の部分を含めて、パートナーとしてサービスを提供していくことが使命だと考えます。システムがマルイグループを支えるという自覚の中で、情報システムサービス企業ではありますが、コストセンターに陥らずに「お客様のお役に立つために進化し続ける」活動が必要になるわけです。

このためM&Cシステムの社員はシステム要員として採用せず、マルイグループ内で常に人事交流をしています。売場を経験したシステム開発担当者もいれば、システム運用を経験して営業スタッフになる人もいるわけです。これにより、現場の感覚がシステムに反映されやすくなり、ユーザー側のシステムに対する理解度も高くなります。

もうひとつ重要な要素がシステムサービスの安定性・信頼性の強化です。加盟店でのカード利用やWebの利用拡大により24時間安定したサービスを提供し続けることがお客様サービスに欠くことのできない要素になってきているのです。そういった観点からエポスカードのシステムを構築する際にはシステムインフラの選定時に安定性・信頼性を重要視しました。決裁ネットワークと接続し、加盟店でのカード利用やキャッシングサービスを24時間稼働させる与信決裁システムには、トランザクション処理の無停止運用に実績があり、通信機能の充実したHP Nonstopサーバーを採用しました。また、カード基幹システムをオープンシステムで構築するに当たっては、システムの心臓部となるデータベースサーバーにHP Integrity Superdomeを用いて集中管理し、周辺に用途別にUnixとx86サーバーからなる多数のアプリケーションサーバーを分散配置して構成することに しました。
──── 例えば、HP NonStopサーバーを導入いただきました背景はどういったものだったのでしょうか?
鈴木 亨 氏 HP Nonstopサーバーの導入は1987年まで遡ります。導入以前は40店舗のPOS端末との通信を13台のミニコンに分散して行っていました。カードの情報はホストコンピュータに持っておりPOSからの通信をミニコンが中継していて、閉店後に各ミニコンの磁気テープを集めて夜間バッチ処理でホストコンピュータに反映させていました。ミニコンはテープの書き込みエラーなどで良く故障したので、長いモデムケーブルを用意してあって、障害が起きるとケーブルをすぐにミニコンの待機号機に差し替えてオンラインを復旧させられるよう準備していました。

そんな状況でしたので、ハード障害が起きてもオンラインサービスが停止しないHP Nonstopサーバーというのは衝撃的でした。通信系のミドルウェアが充実していたことも、導入した要因のひとつでした。
──── システムの24時間化はどのように実現したのでしょうか?
高橋 純一 氏 2003年にキャッシングの24時間サービスをしたいというニーズがあり実現方法の検討をしました。当時キャッシングの決裁はホストコンピュータで行っていて、夜間バッチ処理の間はホストコンピュータのオンラインサービスを停止させる必要があったのです。当初案は夜間のキャッシング決裁用にもう1台ホストコンピュータを用意し、データの同期を取った上でシステムを切り替えるという物でしたが、どうしてもシステム開発内容が複雑になってしまい、コストも高額になりました。

そこで、新規に24時間無停止運転が可能なHP Nonstopサーバーを導入し、ホストコンピュータ上にあったキャッシング機能をHP Nonstopサーバーに移行する案を検討したところ、開発量も少なくなり安価にキャッシングの24時間化を実現できたのです。エポスカードがスタートする際にも、このときに構築したインフラを活用して加盟店やWebからの24時間カード利用に対応することができました。

キャッシングサービス24時間化の検討案
図2:キャッシングサービス24時間化の検討案
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安心できるデータセンターをお探しの方はM&Cシステムを

──── マルイグループを支える情報システム事業と別に行われていますアウトソーシング事業についてお聞かせください。
清田 裕 氏 マルイグループとして培ったノウハウそのものがアウトソーシング事業の柱になるかと思います。1990年に戸田システムセンターを開設し、20年以上の運用をしてきました。当時は、小売業のデータセンターとして最大規模の環境でした。M&Cシステムは小売業としての業界のノウハウ、カードとWebのビジネスのノウハウ、x86サーバーからHP NonStopサーバーなどのマルチベンダーでのプラットフォームのノウハウ、そして24時間稼働の運用のノウハウを兼ね備えています。

例えば、前述のように、店舗を経験したシステム担当者がいますので、流通業のお客様に対して、お客様の業務の言葉で会話が可能です。また、お客様があまりコンピュータに精通されてない場合でも、お客様の業務をシステムの運用に置き換えて理解・対応をすることが可能です。HP NonStopサーバーはマルイグループで40台、外部事業で30台を運用保守していた実績があり、HP NonStopサーバーをはじめ高可用システムを持つお客様のご期待に応えられるかと考えています。
  戸田データセンター内のHP NonStopサーバー(左)、2012年10月増設予定マシンルーム(中央、右
画像7:戸田データセンター内のHP NonStopサーバー(左)、2012年10月増設予定マシンルーム(中央、右)

年月 内容
1931 丸井創業 (現・丸井グループ)
1960 日本最初のクレジットカードを発行
1966 業界で初めてコンピュータを導入 (IBM1440型電子計算機稼働)
1971 「丸井コンピュータセンター」 完成
1974 業界初のPOSオンライン信用照会システムをスタート
1978 池袋に丸井事務センターを開設
1984 株式会社エムアンドシーシステムを設立し、情報システム業に進出
1986 L-PACK (顧客管理システム) 1号ユーザー稼働
M-PACK (通信販売システム) 1号ユーザー稼働
1990 戸田システムセンター開設
1991 U-PACK (商品情報システム) 1号ユーザー稼働
2001 JAN-EDIパッケージ 1号ユーザー稼働
プライバシーマーク取得 (2008年1月4回目の更新)
2006 情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS) 認証取得
2007 ISO/IEC27001認証取得 (3月)
本社機能を池袋から新宿に移転(6月)
2008 ISO/IEC20000認証取得 (3月)
大手カード会社の運用を受託し、アウトソーシング事業を本格化
2010 本社機能を新宿から中野のグループ本社内に移転
2012 マシンルーム増設(10月予定)
表1:M&Cシステムの沿革
M&Cシステムのデータセンターの詳細はこちらをご覧ください

目次

プロジェクトメンバー

ストアシステム開発本部 取締役本部長 高橋 純一 氏 ストアシステム 開発本部
取締役本部長
高橋 純一 氏
システムセンター事業本部 アウトソーシング事業部長 清田 裕 氏 システムセンター事業本部
アウトソーシング事業部長
清田 裕 氏
システムセンター事業本部 アウトソーシング事業部 提携運用担当 マネージャー 鈴木 亨 氏 システムセンター事業本部
アウトソーシング事業部
提携運用担当 マネージャー
鈴木 亨 氏
システムセンター事業本部 アウトソーシング事業部 アウトソーシング担当マネージャー 久保田 賢 氏 システムセンター 事業本部
アウトソーシング事業部
アウトソーシング担当マネージャー
久保田 賢 氏
システムセンター事業本部 アウトソーシング事業部 アウトソーシング担当 課長 五十嵐 睦 氏 システムセンター本部
アウトソーシング事業部
アウトソーシング担当 課長
五十嵐 睦 氏

会社情報

M&C SYSTEMS
社名
株式会社エムアンドシーシステム
会社設立
1984年9月1日
資本金
2億3493万8千円
代表者
佐藤 元彦
売上高
99億28百万円(2010年度)
営業目的
ソウトウェア開発、
コンピュータ運営

従業員数
183名(2011年4月1日現在)
本社所在地
〒164-8701 東京都中野区中野
4丁目3番2号
03-5343-0100(代表)

URL
http://www.m-and-c.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。