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サーバー & システム

神戸製鋼所の新たな価値を創造するシステムの構築

Web型による基幹システムの効率性と品質の追求へ
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Web型の次世代プロコン

── 従来のプロコンを見直すきっかけは何だったのでしょうか?

三角
1990年代より進んだプロコンのダウンサイジング化により、WindowsやUNIXなどのオープンシステムが導入されていましたが、システムの機能や開発方法自体は従来と変わるものではありませんでした。

2006年に、プロコンは上位の企業戦略や生産計画と下位の実際のモノづくりの現場とをつなぐ中核として、今後ますますその重要性を増すシステムなのではないかと考え、10年稼動したプロコンの老朽化に伴い見直しを始めました。


── 次世代のプロコンの基本方針をどのようなものにしたのでしょうか?

三角
旧プロコンの課題は、システム基盤の信頼性の向上、高い拡張性の確保、そして障害の局所化でした。過去9年間に発生した重大障害の41%がシステム基盤によるもので、システム基盤の障害によって対象設備の全てに影響を及ぼし、復旧に時間を要することもありました。また、システムの負荷は10年間で2倍以上増していました。

そうした背景から、「情報の徹底したオープン化」、「TCO低減」、「信頼性向上」という基本方針を打ち出して次世代プロコン構築を策定しました。


── なぜ、「情報のオープン化」に着手したのでしょうか?

三角
Web技術を使うことにより、場所を問わずどこででもプロコンの情報の参照や入力が可能となります。また、単に情報をオープン化するだけではなく、保存されている豊富な品質・操業データを活用して、情報ニーズに迅速に応える機能の構築が可能となります。

また、1990年代からのWindowsやLinuxなどの安価なサーバーの普及もオープン化の要因のひとつです。従来のプロコンは、いわゆるミニコンをベースとした独自システムを中心としていましたが、非常にコストが高いものでした。そのため、安価なサーバーの普及に伴って市場が変化し、従来のプロコンを扱うエンジニアの確保すら困難になったのです。

さらには、単に情報のオープン化を図るだけでなく、システムの「TCO低減」と「信頼性向上」も合わせて実現できると考えました。従来のシステムから新しいシステムに作り替える際、OSやミドルウェアが大きく変わってしまうことが往々にしてあります。そうなれば、貴重な業務アプリケーションソフトウェアのすべてを作り直すことになり、コストもリスクも莫大なものとなります。

そうした背景から、汎用的で上位互換を保証できる技術であることが重要となります。Java言語を使用したのもそうした理由でしたが、それに加えてオブジェクト指向設計を行うことで、ソフトウェアの再利用率を高めることもできます。その結果、ソフトウェア構築の生産性を向上させることができ、OSにも依存しないため、ハードウェアの更新時には大幅なコスト低減に繋がります。

図(2):Web型の次世代プロコンシステムの構成
図(2):Web型の次世代プロコンシステムの構成

── 「信頼性向上」という点では、どのようなことをされたのでしょうか?

三角
Web型の次世代プロコンである「製鋼統括プロコンシステム」には、業界最高水準の高可用性を実現する無停止サーバーであるHP Integrity NonStopサーバーを中心にシステムを構成しました。操業設備ごとのサーバー配置により独立性を確保し、ブレードサーバーで冗長化し、システム全体の信頼性の向上を図っています。

写真(2):神戸製鋼所 加古川製鉄所内 転炉
写真(2):神戸製鋼所 加古川製鉄所内 転炉



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