HPE Integrity VM仮想化テクノロジーを採用し
アプリケーション資産を保護しつつITインフラを最新化

“アプリケーション資産を長期にわたり保護する手法として、『HPE Integrity VM』による仮想化統合が有効であることが実証されました”

―豊田合成株式会社
IT推進部 運用室
溝口 賢一 氏

 

豊田合成が基幹業務システムのITインフラを刷新した。新たなプラットフォームに選定されたのは、インテル® Itanium® プロセッサー 9500 製品ファミリー搭載「HPE Integrityサーバー」。HP-UX 11i v3のサーバー仮想化テクノロジー「HPE Integrity Virtual Machines」を利用し、ミッションクリティカルな要求に応えるUNIX仮想化基盤を構築した。豊田合成は、HP-UXベースのアプリケーション資産を保護しながら、高性能の最新ハードウェア製品のメリットを享受することに成功。サーバー台数とデータベース関連コストを抑制し、導入コストをおよそ1/2に削減した。

業界

製造

目的

  • 販売から調達、生産、物流、会計までを網羅する基幹業務システムの刷新。旧システムの移行先となる次世代プラットフォームを選定しシステム基盤を構築する。

アプローチ

  • ミッションクリティカルなアプリケーションを統合する仮想化基盤を構築。既存アプリケーション資産を保護しつつ、信頼性・可用性の向上、TCO削減を実現する。

ITの効果

  • インテル® Itanium® プロセッサー 9500 製品ファミリー搭載HPE Integrityサーバーを採用
  • HPE Integrity Virtual Machinesによりミッションクリティカルな要求に応えるUNIX仮想化基盤を構築
  • HPE Integrity VMのOnline VM Migration機能を活用しシステムの可用性を向上
  • 物理サーバー8台を3台に削減、アプリケーション製品のライセンス見直しなどにより保守費を90%削減

ビジネスの効果

  • 旧システムの移行先となるミッションクリティカルなUNIX仮想化基盤を実現
  • HP-UXベースのアプリケーション資産を保護しつつ最新の高性能サーバーのメリットを享受
  • オンライン処理、バッチ処理とも大幅にパフォーマンスを向上
  • 最新データセンター/バックアップセンターへのITインフラ移設によりBCPを強化
 

チャレンジ


HPE Integrity Virtual Machinesを採用し高信頼のUNIX仮想化基盤を構築

豊田合成が、ミッションクリティカルな基幹業務システムのITインフラを刷新した。8台のミッドレンジサーバーを撤廃し、仮想化された3台の「HP-UX 11i v3搭載サーバー」で最新化。既存のアプリケーションを改修することなく、新たなUNIX仮想化基盤への移行を実現した。IT推進部 運用室 室長の古山剛氏は次のように説明する。

「ビジネスが成長する中で、オンライン処理のレスポンス悪化やバッチ処理時間の伸長が課題になっていました。ハードウェア老朽化に伴うこれらの課題を解決しつつ、2021年の旧システム撤廃という目標に向けてITインフラ機器を最新化しました」

豊田合成は、ゴム・樹脂などの高分子系自動車部品の専門メーカーとしてトヨタグループの一翼を担う。18の国と地域に67のグループ企業を展開し、3万5千人超の従業員を擁する企業グループを構成している。国内のビジネスを網羅する基幹業務システムは「新基幹」と呼ばれ、ユーザーは2,000名を超える。本プロジェクトでリーダーを務めたIT推進部 運用室の加藤崇氏は次のように話す。

「販売から調達、生産、物流、会計までを網羅し、豊田合成のビジネスの根幹を支えるシステムです。日中のオンライン処理から夜間バッチまで、新基幹には24時間の連続稼働を支える高い信頼性が求められます。もうひとつ、ITインフラ刷新において私たちが重視したのは『アプリケーション資産の長期保護』でした」

クルマの環境・安全・快適性能に寄与する多様な製品を開発・生産・提供する豊田合成にとって、アプリケーションに埋め込まれたビジネスロジックは、いわば競争力の源泉である。加藤崇氏を中心とするプロジェクトは、この資産を活かしながら最新ITインフラへの刷新を目指した。実現の鍵となったのは、サーバー仮想化テクノロジー「HPE Integrity Virtual Machines(VM)」である。

「HP-UX 11i v3オペレーティング環境が提供する『HPE Integrity VM』を利用し、仮想化基盤上で既存のOS/アプリケーション/データベースを稼働させる方法を採りました。これにより、アプリケーション資産の長期保護、高い信頼性と運用と導入のコスト抑制を同時に実現したのです」(加藤崇氏)

既存の物理サーバー群を置き換え、将来の移行先となるUNIX仮想化基盤に選定されたのは、インテル® Itanium® プロセッサー 9500 製品ファミリー搭載「HPE Integrity rx2800 i4サーバー」である。

豊田合成株式会社
IT推進部 運用室
プロジェクトリーダー 加藤 崇 氏


豊田合成株式会社
IT推進部 運用室
室長 古山 剛 氏


豊田合成株式会社
IT推進部 運用室
溝口 賢一 氏


豊田合成株式会社
IT推進部 運用室
加藤 範久 氏


 

ソリューション


インテル® Itanium® プロセッサー 9500 製品ファミリー搭載HPE Integrity rx2800 i4サーバーを採用

HPE Integrity rx2800 i4サーバーは、インテル® Itanium® プロセッサー 9500 製品ファミリーを最大2CPU/16コア搭載。ミッションクリティカル領域で圧倒的な実績を誇る「HP-UX 11i v3オペレーティング環境」を稼働する。

「HP-UXが、安定性に優れたアプリケーション実行環境であることは経験済みです。問題が起こっても安易に再起動するようなことがなく、原因の切り分けと問題解決が容易なこと、長期間サポートされることなど、他の汎用的なOSとは違う安心感があります。HP-UXベースのシステムを20年来使い続けてきましたので、運用ノウハウの蓄積があることも大きいですね」(古山氏)

豊田合成のように、「ハードウェアを最新化しながら、既存のソフトウェアを使い続けたい」というニーズは根強い。2007年にリリースされたHP-UX 11i v3は、2025年末までの長期サポートが保証されており、国内外で数多くの企業がミッションクリティカルシステムを稼働させている。互換性を維持しながら、仮想化テクノロジーなどの機能強化を続けていることも支持されている理由だ。

「x86サーバーでの仮想化には10年以上前から取り組んでいましたが、『HPE Integrity VM』を利用するのは今回が初めてでした。私たちは、2014年に実機による検証環境を構築して、アプリケーションの稼働検証、パフォーマンス検証、仮想化機能の動作テストを入念に行いました」とIT推進部 運用室の溝口賢一氏は振り返る。

「HPE Integrity VM」は、HP-UX 11i v3オペレーティング環境の機能として提供される。1CPUあたり最大20の仮想マシンを稼働させ、サービス停止なしに仮想マシンをホスト間で移動する「Integrity VM Online Migration」を利用可能だ。HP-UX環境において、ハイパーバイザーによるx86サーバー仮想化と同等のメリットを享受できる。

「検証の結果、既存のOS/アプリケーション/データベースを改修なしで稼働できることが確認できました。これを受けて、2016年より本番環境の構築プロジェクトをスタートさせました」(加藤崇氏)

TGテクノ株式会社
ITグループ インフラチーム
野倉 祐輔 氏


インテル® Itanium® プロセッサー
9500 製品ファミリー搭載



物理サーバー8台を3台に削減しつつ 高いパフォーマンスと信頼性を実現

HPE Integrity VMを採用したUNIX仮想化基盤は、2016年12月に構築を完了した。HPE Integrity rx2800 i4サーバーをはじめとするプラットフォーム群は、最新鋭のデータセンターに設置。同時に、遠隔バックアップセンターでのデータ保護体制も強化された。加藤崇氏を中心とするプロジェクトは、本社敷地内で運用してきた既存システムからのデータ移行、本番稼働までの手順とスケジュールを入念に詰めていった。

「およそ10年分、数億件のデータを従来機から書き出し、これをデータセンターに持ち込んで新システムにインポートしました。当初の見込みでは1週間を要する作業でしたが、データ量の削減やバックアップの取得方法、新システムへ戻す手順を徹底的に見直すとともに、プロジェクトチームのメンバー全員が連携して2日で移行を完了させました」とTGテクノ株式会社 ITグループ インフラチームの野倉氏は振り返る。

アプリケーションサーバー4台、データベースサーバー2台、検証機と待機系が各1台、計8台のミッドレンジサーバーで構成されていた従来の環境が、UNIX仮想化基盤では2ソケットサーバー3台に集約された。

「オンライン処理のレスポンスは改善され、バッチ処理時間も半減させることができました。データベースやアプリケーションのチューニングだけでは、これだけ大きな性能向上は難しいでしょう。ハードウェア最新化のメリットを、まさに実感しています」とIT推進部 運用室の加藤範久氏は評価する。

UNIX仮想化基盤では、オンラインマイグレーション機能「Integrity VM Online Migration」によってサービスを止めることなくメンテナンスが可能になり、計画停止時間が大幅に短縮されたという。また、統合ストレージには「HPE 3PAR StoreServ 7400(4コントローラーモデル、SSD/SAS構成)」が、バックアップアプライアンスには「HPE StoreOnce 4300」がそれぞれ採用された。

「サービス無停止でバックアップを取得し、日次によるバックアップセンターでのデータ保護が可能になりました。システム全体のバックアップは、HPE 3PAR StoreServ 7400のスナップショットを利用して週次で取得しています」(野倉氏)

HPE Integrity VMによるUNIX仮想化基盤


 

ベネフィット


アプリケーション資産を長期保護しつつ 次世代の成長に向けた基盤を実現

サーバー仮想化による統合効果は大きく、UNIX仮想化基盤のハードウェア導入コストは従来システム比で半減されたという。また、アプリケーション製品のライセンスを見直すことで、ソフトウェア保守費も大幅に削減された。運用保守にかかるコストを、将来にわたって抑制することが可能になったのだ。

「既存のアプリケーションに手を加えることなく、最新ハードウェア上で稼働できたことが私たちにとっては大きかったと思います。アプリケーション資産を長期にわたり保護する手法として、『HPE Integrity VM』による仮想化統合が有効であることが実証されました」(溝口氏)

「拡張の容易な仮想化基盤が整備されたことで、旧システムに残っているプログラムの移植も安心して進めることができます」(加藤範久氏)

「ハードウェアを最新化しながら、既存のソフトウェアを使い続けたい」――多くの企業が現実解を求めているこのテーマに、HP-UX 11i v3とHPE Integrity VMは、ひとつの成功のシナリオを提示したと言えるだろう。最後に、古山氏が次のように語って締めくくった。

「プロジェクトでは、若いメンバーが実際の現場で事実をしっかりと確認し、状況を見極めたうえで適切な判断をするという姿勢を貫いてくれました。HP-UXによる仮想化基盤は、彼らとともに次世代を担う資産となるでしょう。HPEには今後もいっそうのご支援を期待します」
“HP-UX 11i v3オペレーティング環境が提供する『HPE Integrity VM』を利用し、仮想化基盤上で既存のOS/アプリケーション/データベースを稼働させる方法を採りました。これにより、アプリケーション資産の長期保護、高い信頼性と運用と導入のコスト抑制を同時に実現したのです”

豊田合成株式会社 IT推進部 運用室
プロジェクトリーダー 加藤 崇 氏


会社概要

豊田合成株式会社

所在地:愛知県清須市春日長畑1番地

URL:http://www.toyoda-gosei.co.jp/


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