SpringCM 社が拡張性の大幅な強化に向けてHP Moonshot ソリューションとDataStax Enterprise を導入

「 HP Moonshotテクノロジーは、非常にコンパクトなフォームファクターで、当社が求めている高密度環境を提供してくれます」

- SpringCM 社、運用担当バイスプレジデント、Chris King 氏

 

SpringCM はクラウドベースの法人向けドキュメント中心ワークフロープラットフォームで、顧客が契約書、ドキュメント、およびその他の多様なコンテンツをさまざまなデバイスや場所にわたって管理することを可能にします。 Salesforce.com ユーザーはSpringCMを使用して、タスクを効率化し、ドキュメント関連プロセスを自動化し、コラボレーションを向上することで、機密性の高いコンテンツを保護しつつ販売サイクルを加速できます。 SpringCM 社は先頃、イノベーションを加速し、Apache Cassandra を基盤とするDataStaxEnterprise 分散データベースプラットフォームの拡張性を向上するために、HP Moonshot テクノロジーを導入しました。

業界

  • 文書管理
 

目的

  • DataStax Enterprise分散データベース環境のための処理/ストレージ性能を向上しつつ、市場投入時間を短縮

アプローチ

  • HP MoonshotテクノロジーとDataStax Enterpriseを使用することでTCOを軽減し、よりコンパクトで高密度のコンピューティングアーキテクチャーを提供

ITの効果

  • ノード密度を向上し (4.3 Uスペースで従来の10倍の密度を実現)、データセンターの物理スペースを有効活用
  • 処理の迅速化(数日から数時間へと短縮)により、貴重なITリソースを有効活用
  • ビジネス全体にわたって分散型コンピューティングアーキテクチャーのための新たなモデルを提供

ビジネスの効果

  • 従来のラック型サーバーアーキテクチャーに比べて、消費電力を最大70%以上削減
  • プラットフォーム要件の簡素化により、市場投入時間を短縮
  • 拡張性を飛躍的に向上するとともに、システムの停止を伴うアップグレードやインストールを排除
 

データの掘り下げ

顧客情報管理が煩雑なプロセスなのは、今に始まったことではありません。ローロデックスがデスクの主役であった時代にも、さまざまな課題が存在していました。顧客の連絡先情報を有益なものにするためにインデックスカードに書き込まれた詳細なメモも、実際に役立つかどうかは情報管理者の意欲やファイリングシステムの効率性次第でした。

ここ40年の間に、回転式のインデックスカードオーガナイザーは大規模なデータベースに取って代わられました。営業活動そのものに変わりはありませんが、データの深さは大きく変わりました。 これらの情報を積極活用することは、顧客との関係強化や売上の増加に大きな効果を発揮します。

SpringCM社はドキュメント管理分野のリーダーで、同社のクラウドワークフロープラットフォームは、営業チームが販売サイクルにおける障害の排除のために、プロセスを合理化、共有、自動化するうえで役立つ豊富な機能を備えています。

 

自分が保有するドキュメントの把握

顧客関連ドキュメントがどこに存在しており、営業活動にどのように役立ち、それらのドキュメントに迅速にアクセスするにはどうすればよいかを把握していると、競争相手に1歩先んじることが可能になります。「ドキュメント管理とは、単なる保管と検索を意味するものではありません」と、SpringCM社の運用担当バイスプレジデントを務めるChris King氏は指摘します。

「ドキュメント管理は、営業チームが物理的な場所に制約されることなく、デスクトップやモバイルプラットフォームにわたって、あらゆるドキュメントや関連するメタデータを管理することを可能にするものでなければなりません」。

同社のプラットフォームは、広く利用されているCRMソフトウェアスイートであるSalesforce.comと連携可能で、契約ライフサイクル全体を、作成から交渉、承認、署名、アーカイブ、更新に至るまで合理化します。

これを実現するために、SpringCMドキュメントクラウドにアップロードされたあらゆるドキュメントからデータが抽出されます。 「当社は受け取った個々のドキュメントに対して、バックグラウンドで多数の処理を実行しています」とKing氏は説明します。「Salesforce.comが提供可能なメリットに加えて、さらなる付加価値をユーザーに提供するためには、ワークフローエンジンからPDF操作、OCR、ドキュメントのマージに至るまで、さまざまな処理が必要です」。

 

急激な成長

顧客のための付加価値の提供は、SpringCM社にとって多くの負荷を伴います。「私たちはバックエンドで大量のデータを生成しており、その膨大なデータを分析、ソート、検索したうえでお客様に提供しなければなりません」とKing氏は指摘します。

SpringCM社のCTOを務めるAntonis Papatsaras氏によると、同社が管理するデータ量は急激に増大しています。 「アップロードされる個々のドキュメントごとに、40〜80のワークロードステップが必要です」とPapatsaras氏は説明します。

「またドキュメントがオンラインで閲覧される都度、新たに2〜3のワークロードステップが発生します。 そのため、当社のインフラストラクチャは毎時200万ワークロードステップを処理する必要があります。 そのデータ量は実に膨大です」。

こうした状況のなかSpringCM社では、従来のサーバーアーキテクチャーとリレーショナルデータベースシステムでは、ビジネスの急成長に対応できなくなることが危惧され始めていました。 「現在のところは毎時200万ステップですが、これが400万ステップさらには800万ステップになるのもそう遠い先のことではありません」とPapatsaras氏は指摘します。 「約半年前に私たちは当社のキャパシティが限界に近付きつつあり、そのことがドキュメントの検索性能に影響を及ぼし始めていることに気付きました」。

 

ドキュメント検索の見直し

SpringCMチームはこれらの膨大なデータセットを標準的なサーバーよりも高速に検索できるようにしたいと考えていました。「その手段として、大量のメモリを搭載した強大なサーバー上で新しいシステムを構築する方法も検討しました」とPapatsaras氏は振り返ります。「しかしながら、より効率的な方法として私たちが選択したのが分散型システムです」。

King氏もこれに同意し、次のように述べています。「当社は高速で、費用効果が高く、スケーラブルな手段を模索しており、私はHP Moonshotこそがその答えであると直感しました」。

SpringCM社では既にHPサーバー上でDataStax Enterpriseを運用していたため、同社はMoonshotサーバーを使用して新しいインフラストラクチャを構築するというアイディアについて、両テクノロジーリーダー企業との対話を開始しました。

「DataStax Enterpriseは当社が選び抜いたデータベースプラットフォームであり、高い拡張性とパフォーマンスを備えています」とPapatsaras氏は説明します。 「その統合された分析/サーチ機能は、ドキュメントのリアルタイム検索を可能にします」。

 

より優れたモデル

「DataStax Enterpriseのマスターレスアーキテクチャーは、同等に構成された複数ノード上のワークロードを処理できるため、私たちはこの構想が機能することを確信しました」とKing氏は説明します。 「DataStax Enterpriseによる複数ノードにわたる書き込みが可能であれば、ディスクへのパスが増加することで、パフォーマンスを向上できます。 またデータをノード間で複製することで、契約獲得を左右しかねないDataStax Enterpriseのダウンが発生するリスクも解消されます」。

そこでSpringCM社は、DataStaxチームとHP Moonshotチームの双方に構想の検証を求めました。 「DataStax社は私たちが直面している課題の解決に非常に熱心に取り組んでくれました」とKing氏は振り返ります。

「またヒューストンのHP Moonshotチームも、あらゆるステップで私たちを強力に支えてくれました」。HP Moonshotサーバー上でSpringCMのワークロードプロファイルを使用してDataStax Enterpriseのベンチマークを確認したうえで、同社はこの方法を採用することを決断しました。

 

高密度環境の実現

SpringCM社は、それぞれ15台(*)のHP ProLiant m710サーバー を格納した、2台のMoonshot 1500シャーシ を配備しました。各サーバーには、SpringCM社のSaaSベースのドキュメント管理ソリューションを支えるDataStax Enterprise分散データベースを実行するために、32GBのRAMと480GBのフラッシュストレージが搭載されています。

*シャーシには最大45台のm710を搭載可能

「HP Moonshotテクノロジーは、非常にコンパクトなフォームファクターで高密度環境を提供してくれます」とKing氏は述べています。4.3Uのスペースに15台のProLiant m710サーバー を格納することで、ITフットプリントだけにとどまらず、ビジネスアジリティの観点からもSpringCM社に大きなメリットをもたらしています。

 

拡張性の重要性

「従来型サーバーの配備には、ルート設定、ケーブル配線、ネットワーク構成などの煩雑な作業が伴います」とKing氏は指摘します。「Moonshotはシャーシ内に40Gbネットワークが組み込まれているため、サーバーを追加するだけで簡単に拡張できます」。

エンジニアリングの観点からPapatsaras氏も同意します。「運用やエンジニアリングの観点から、私たちは拡張性に配慮したソフトウェアの作成を重視しています」と同CTOは説明します。

「このようにすることで、拡張が必要になった場合も、演算能力を追加するだけでより多くのワークフローに対処できます。チームにとって最も望ましくない事態はソフトウェアの再作成です。 私たちは相性のよいアーキテクチャーとデータベースを求めており、そのニーズに応えてくれたのがDataStax EnterpriseとMoonshotです。

この統合ソリューションは拡張性に配慮して構築されており、パフォーマンスや可用性に影響を及ぼすことなく拡張可能です」。

 

消費電力を最大70%削減

このソリューションにより、SpringCMデータセンター全体の電力効率も大きく改善されました。 「私が計算したところ、基本的には標準的な電源供給回路上でフル搭載したMoonshotシャーシ5台を運用可能です」とKing氏は説明します。「これはキャビネット半分のスペースで200テラバイトのデータを保持できることを意味します」。

従来のラック型サーバーを使用して同じサイズのクラスターを構築しようとすると、増大するコストはデータセンターのフロアスペースだけにとどまりません。「従来型サーバーで当社のDataStax Enterpriseクラスターを運用するためには、120台のサーバーが必要です」とKing氏は指摘します。「私たちはその場合に比べてはるかに少ないスペースで200台のMoonshotサーバーを運用でき、電力消費量も60〜70%抑制されます。 結果は私たちの圧勝です」。

 

イノベーションを加速

Moonshotパラダイムは、SpringCM社のビジネスに新たな柔軟性をもたらし、現在同社の経営陣は同社IT環境におけるこのテクノロジーの新たな活用方法を探っています。「当社ユーザーはこの新たな環境に順応し、そのメリットを高く評価しています。そのため私たちは、OCR、ドキュメント処理、ドキュメント比較といったその他の業務のプラットフォームとしてもMoonshotを活用できるのではないかと考えています」とPapatsaras氏は述べています。

この点についてはKing氏も同意見で、「カートリッジ間の交信は非常に高速であるため、コンセプトが類似したその他のプロセスについても、複数ノードにわたる分散化が期待されます」と述べています。「本稼働環境での使用はまだ1ヶ月にしかなりませんが、私たちは早くもHP MoonshotとDataStax Enterpriseを、当社データセンターの将来的な基盤と捉えています」。

 

会社概要

SpringCM社

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本件でご紹介のHP製品・サービス

導入ハードウェア

導入ソフトウェア

  • DataStax社

HPサービス

  • CentOS 6.5、7
  • DataStax Enterprise分散データベースプラットフォーム

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