HP OneViewを採用し顧客向けサービス基盤のサーバー/ストレージ/ネットワークを統合管理 さらに、HP Insight Onlineとの組み合わせにより稼働監視から障害対応までのフローを効率化

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「パナソニックISでは、HP OneViewを利用した仮想化基盤/クラウド基盤の統合管理のノウハウを蓄積しています。今後、HP OneViewとSystem Centerを連携させた実効性の高い運用管理の仕組みを、コンサルティングサービス、構築サービスとして幅広いお客様にご提供していきたいと考えています。」

−パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
サービスビジネス本部 IDCサービス事業部
インフラ構築グループ 安部川 大輔 氏

 

HP OneViewがサービス基盤の統合管理を実現

パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)が、パナソニックグループ企業向けのアプリケーション配信サービス基盤を刷新した。ユーザーの伸張に伴うリソース拡張に柔軟に適応できるシステム設計を採用。また、インフラストラクチャー統合管理ソフトウェア「HP OneView」を導入して、システム環境のセットアップ迅速化、日常的な運用負荷の低減、サービスを停止させない仕組みを新たに構築した。

業界

IT


目的

  • Windows Server 2003のサポート終了を機に、パナソニックグループ企業向けアプリケーション配信サービス基盤(画面転送型シンクライアント環境)を刷新。刷新に合わせ、サーバー環境のセットアップや運用管理、障害対応の工数と時間を削減できる新たなインフラ管理の仕組みを実現する。

業種

IT


アプローチ

  • 運用管理性に優れたサーバー/ストレージ機器を選定するとともに、サーバー群を仮想化基盤上に集約して機器構成をシンプル化。サービス基盤全体を統合的に監視・管理可能なツールを新たに導入する。

ITの効果

  • データセンターの中核を担うインテル® Xeon® E5-2600 v2製品ファミリー搭載の「HP BladeSystem」を採用しサーバー増設によるシステム拡張を容易に
  • 優れた自律運用機能を備えた、高性能なインテル® Xeon® プロセッサーを搭載する「HP 3PAR StoreServ 7200」を採用し共有ストレージの運用負荷を低減
  • インフラストラクチャー統合管理ソフトウェア「HP OneView」によりサーバー/ストレージ/ネットワークの統合的な管理を実現
  • セットアップ、運用管理、障害対応それぞれの負荷とコストを大幅に削減
  • HP OneView(ハードウェア管理)、HP Insight Online(問題検知と通報)、Microsoft System Center(仮想化ハイパーバイザー、OSおよびアプリケーション管理)の連携により障害の把握/通報/対処を迅速化

ビジネスの効果

  • サービス提供にかかるセットアップ・運用管理の工数・時間を削減し同時にサービス品質を向上
  • インフラのライフサイクル全体にわたる管理が可能になりリソース計画も容易に
  • グループ企業のビジネスを支える次世代のサービス基盤と運用管理の仕組みを確立
  • ノウハウを蓄積し「仮想化基盤と統合運用管理ソリューション」の外販を視野に
 

チャレンジ

グループ企業向け アプリケーション配信基盤を刷新

パナソニックISが、パナソニックグループ企業向けのアプリケーション配信サービス基盤を刷新し、新たに統合的なシステム管理環境を整備した。サービスビジネス本部 副本部長の酒井智幸氏は、プロジェクトの概要を次のように説明する。

「当社はパナソニックのみならず、グループ企業、代理店、加盟店に対してもシステム提供を行っています。その中のひとつに、あるグループ企業とその加盟店が、店舗運営や管理に利用する重要なシステムがあります。2001年より、この業務アプリケーションを顧客側のシンクライアント環境に配信するサービスを提供してきましたが、今回はサービスの基盤にあたる部分を全面的に刷新しました。最新のサーバー/ストレージ機器を導入して仮想化基盤を構築するとともに、インフラから仮想化環境、OS、アプリケーションまでを統合的に運用管理できる仕組みを新たに導入しています」

サービス基盤刷新を検討する直接的なきっかけとなったのは、構成機器の老朽化と2015年7月に迫るWindows Server 2003のサポート終了であった。だが、加盟店の伸張に伴う処理要求の拡大に、インフラ増強や運用管理の負荷が高まってきた状況も大きな要因だ。サービスビジネス本部 IDCサービス事業部 インフラ構築グループの安部川大輔氏は、次のように話す。

「従来の環境では、ユーザー数の増加や機能の拡張に応じて個別にサーバーを構築してきました。ラックマウント型サーバーやストレージ機器の増設には、データセンターとの事前調整や準備を含めて大きな手間がかかります。また、システムに何らかの問題が発生した場合は、個別の機器にログインして障害内容を確認してからサポートセンターに連絡する、という手順だったため解決に時間を要していました。サービス停止の許されないシステムなので、問題解決の迅速化は喫緊の課題でした」

これらの課題を解決するために、安部川氏を中心とするプロジェクトは次のように方針を定めた。
@システム構築の迅速化と工数削減が可能な仕組みを整備する
Aハードウェア増設の手順を簡略化して工数を削減する
B障害対応を迅速化しサービス品質と信頼性を向上させる

「私たちは、サービス基盤の設計と構成機器を見直すとともに、実効性の高い運用管理ツールの選定を進めました。慎重に検討を重ねた結果、ブレードサーバー製品『HP BladeSystem』とユーティリティストレージ『HP 3PAR StoreServ 7200』、そして統合管理ツールとして新たに『HP OneView』の採用を決めました」(安部川氏)

パナソニック インフォメーション
システムズ株式会社
執行役員
サービスビジネス本部 副本部長
(IDC・コミュニケーションサービス担当)
兼 IDCサービス事業部長
酒井 智幸 氏

パナソニック インフォメーション
システムズ株式会社
執行役員
サービスビジネス本部 副本部長
(IDC・コミュニケーションサービス担当)
兼 IDCサービス事業部長
酒井 智幸 氏


パナソニック インフォメーション
システムズ株式会社
サービスビジネス本部
IDCサービス事業部
インフラ構築グループ
安部川 大輔 氏

パナソニック インフォメーション
システムズ株式会社
サービスビジネス本部
IDCサービス事業部
インフラ構築グループ
安部川 大輔 氏




 

ソリューション

インフラ設計を見直すとともに HP OneViewを採用

安部川氏らが着目した「HP OneView」は、サーバー、ストレージ、ネットワークまで、ITインフラ全体の最適管理に寄与するHPの戦略製品である。複数のツールを使い分ける必要なしに、機器の導入から運用、インシデント対応まで、ライフサイクル全体を通して統合的な管理を実現する。

HP OneViewの機能を俯瞰的に見ておこう。HP OneViewは、HP Systems Insight Manager(SIM)を中心に複数のツール群で実現してきたハードウェア管理機能を刷新・統合し、2013年11月にリリースされた。「プロファイル配布」によりサーバーの設定を自動化する機能や、物理サーバーのBIOS設定や物理結線をビジュアルに表現して直感的な管理を可能にする機能は、これまでのハードウェア管理の常識を変えるものだ。 3つの課題を解決し成果を最大化するために、安部川氏が最初に取り組んだのは“サービス基盤のあるべき姿”を描くことだった。

「システム構築、ハードウェア増設、障害対応それぞれを迅速化するために、サービス基盤の設計から見直しました。具体的には、業務アプリケーション/データベース/アプリケーション配信(Citrix XenApp)を仮想化基盤に統合し、インフラのシンプル化を図っています。仮想化基盤を構成するサーバー/ストレージともに、物理的な拡張や変更の容易な製品であることを重視しました」(安部川氏)

HP BladeSystemとHP 3PARストレージは、パナソニックISが提供するクラウドサービス基盤において実績のある組合せだった。データセンターの中核を担うインテル® Xeon® E5-2600 v2製品ファミリー搭載のブレードサーバーと、I/Oを仮想化するHP VirtualConnectを搭載したHP BladeSystemは、サーバー増設や予備機への交換などに際して物理配線を不要にするなど、ブレードならではの拡張や変更のしやすさで定評がある。また、高性能なインテル® Xeon® プロセッサーを搭載するHP 3PAR StoreServ 7200は、無停止でのディスク増設・容量拡張やメンテナンスが可能だ。

HP BladeSystemとHP 3PARは、機器構成をシンプル化して運用の効率化にも寄与することが実証されていましたので迷わず選定しました。これにHP OneViewによる統合的なインフラ管理を組み合わせることで、より大きな効果が期待できると考えました」(安部川氏)

 

ベネフィット

システム構築、ハードウェア増設、 障害対応を迅速化

では実際に、HP OneViewが「システム構築」「ハードウェア増設」「障害対応」に対してどのように貢献するのか聞いていこう。 「システム構築/ハードウェア増設の例からお話ししましょう。HP OneViewの『プロファイル配布機能』を利用することで、サーバーハードウェア(ブレード)の導入から初期設定までを、最短60分で完了できるようになりました。セットアップ全体にかかる時間も、従来の1/3にまで短縮できています。データセンター側との事前調整がほとんど不要になったことも大きいですね」(安部川氏)

HP OneViewでは、様々なハードウェア設定を定義した「プロファイル」を物理サーバーに配布して自動設定が可能だ。ファームウェアの整合性を確保したりBIOS設定を同一に保つ、といったことも人手を介さず自動化できる。セットアップの時間短縮だけでなく、人的なミスを解消するメリットももたらす。

従来の環境では、ラックマウント型サーバーの設置からネットワーク配線、初期設定、OSインストールを経てセットアップを完了させるのに、ほぼ一日の作業時間を要していたという。

「また、ラックマウント型サーバーを都度要求によって増設してきた従来の環境では、増設にかかるコストが変動するため、導入の計画予算化が難しいという状況もありました。今回、サーバーブレードの機種と仕様を標準化することで、増設コストの“削減と定額化”を同時に実現できました」(安部川氏)

次に「障害対応の迅速化」という課題を、HP OneViewがいかに解決したか聞こう。安部川氏は次のように語る。

HP OneViewのダッシュボードで、機器のヘルス状態や問題発生個所が一目瞭然になりました。また、障害発生と同時にHPサポートセンターに自動通報される『HP Insight Online』を利用することで、問題の検知、原因の特定、問題の解決というプロセスが迅速化され、サービス品質の向上に結びついています」―安部川氏

採用されたHP BladeSystemHP ProLiant BL460c Gen8サーバーブレードは、 “自働サーバー”と称される通り高度な自己診断・自動通報機能を備えている。サーバー内蔵の独立した管理モジュール「HP iLO Management Engine」が、HDDやメモリのエラー、CPUやファンなどハードウェアの不調を検知すると、「HP Insight Online」がHPサポートセンターに自動通報。契約時間内であれば即日保守部品が出荷され、その到着に合わせて保守を行える。サービス停止やデータ喪失といった深刻な状況に陥る前に、問題への対処が可能になるわけだ。

「従来は、管理者が問題発生の通報を受け、機器にログインして障害内容を確認してからサポートセンターに電話連絡していました。HP OneViewとHP Insight Onlineを利用することで、通報まで20〜40分というロスを解消し、管理者を電話対応から解放することができました」(安部川氏)

HP OneViewは、HP BladeSystem(サーバー)、HP 3PAR StoreServ(ストレージ)、HP VirtualConnect(ネットワーク)までインフラの統合的な管理を担う。その上で稼働する仮想化ハイパーバイザー、OS、アプリケーションの管理はMicrosoft System Centerに統合された。

「運用の現場では、HP OneViewとSystem Centerのコンソールを分けて利用しています。インフラ側とアプリケーション側それぞれの担当者が、それぞれの視点で稼働状況を把握するとともに、問題発生時には協力して解決に取り組みます。障害が通報されたときに、即座に問題個所や状況を目視できるようになったことが大きな成果と考えています」(安部川氏)

HP OneViewソリューションを 広くサービス提供

「アプリケーション配信サービスを利用するユーザー数は5年前の約1.5倍に達し、右肩上がりで増えています。今回の刷新で、ビジネス要求に応じた柔軟な拡張が可能なサービス基盤を実現しました。同時に、HP OneViewを中心にサービス品質向上に寄与する統合的な運用管理環境も整備されました」(安部川氏)

パナソニックISの強みは、50年近くにわたる豊富なシステム構築と運用を通じて培った「現場力」にある。先進的なテクノロジーにいち早く着目し、自社における導入検証を経て、顧客価値の高いソリューションを提供するビジネススタイルは独自性が高い。

「パナソニックISでは、HP OneViewを利用した仮想化基盤/クラウド基盤の統合管理のノウハウを蓄積しています。今後、HP OneViewとSystem Centerを連携させた実効性の高い運用管理の仕組みを、コンサルティングサービス、構築サービスとして幅広いお客様にご提供していきたいと考えています。アプリケーション、仮想化環境、ハードウェアすべての階層で自動化された手順を活用し、高品質なITサービスを持続的に利用可能なソリューションとなります」と安部川氏は語って締めくくった。

 

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

〒530-0013 大阪市北区茶屋町19番19号 アプローズタワー16階

URL:http://service.is-c.panasonic.co.jp/ 

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本件でご紹介のHP製品・サービス

導入ハードウェア
HP BladeSystem HP ProLiant BL460c Gen8
HP ProLiant DL380p Gen8 HP 3PAR StoreServ 7200
HP StoreOnce 4500  

導入ソフトウェア
HP OneView 

導入サービス
HP Insight Online 

本ページの導入事例は、PDFで閲覧頂けます。  PDF (1.24MB)

本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。