Jordan Ahli BankがHP ConvergedSystem 100 for Hosted Desktopsへの移行でTCO削減と合理化を実現

「年内にHDI環境を700人のユーザー用に拡大する予定です。人数が多いように聞こえますが、HP Moonshotシャーシ4台ですべてを実行できます。このようなパフォーマンスを業界標準サーバーで実現するには、70台が必要になるでしょう。」

−Jordan Ahli Bank、CTO、Waleed Qassem氏

 

Jordan Ahli Bankは1955年に資本金35万ヨルダンディナールで設立され、ヨルダン王国の金融界でイノベーションを起こし続けています。先進的な取り組みにより、ヨルダン金融界の最先端を走り続けてきました。この哲学はテクノロジー投資にも当てはまります。最近、Jordan Ahli Bankはデスクトップの一元化プロジェクトに着手し、銀行支店における妥協のないパフォーマンスと接続性を実現するため、HP Moonshotソリューションを選択しました。

業界

金融

目的

  • 銀行支店へのデスクトップの提供を改善し、アップタイム向上、TCO削減、管理の合理化を実現する

アプローチ

  • テクノロジーパートナーのSMS社と連携し、HP ConvergedSystem 100 (HP Moonshot 1500シャーシとHP ProLiant m700サーバー) を通じて数百台のHDI環境を実装する

ITの効果

  • 従来のVDIアーキテクチャーより90%高速に実装できるため、使用開始までの時間を短縮
  • ハードウェア障害時に技術者を現地に派遣する必要がなくなり、アプリケーション開発に費やせる時間が増加
  • 複雑性、ケーブル接続、ストレージネットワークを排除し、データセンターの設置面積を最小化

ビジネスの効果

  • 他のVDIソリューションとは異なり、支店のソフトウェアや周辺装置と完全に連携可能
  • ハードウェアを最小化し、エンドポイントの端末の使用期間を2倍に延長することで、TCOを44%削減
  • 支店の従業員による応急処置を可能にし、銀行業務のアップタイムを最大化
 

イノベーターの優位性

先見の明によって新たなチャンスを発見した場合、大きな成果を得るには果敢に行動する必要があり、躊躇すれば競争相手との奪い合いになります。Yousef Mouasher氏とSuleiman Sukkar氏が1955年に設立したJordan Ahli Bankは、ヨルダン東部で初めて設立された銀行です。

やがて、ヨルダン王国で6番目の公開株式会社となりました。それ以来、主要なヨルダン企業として、ヨルダンの歴史と遺産の両方に深い関わりを持っています。現在はレバノン、パレスチナ、キプロスでも事業を展開しています。

IT部門も進歩的な伝統を引き継いでおり、2010年にはサーバー仮想化プロジェクトを実施し、データセンターの設置面積の削減、エネルギー消費量の節約、そして運用の合理化を実現しました。


先進的な取り組み

このプロジェクトがきっかけとなり、Jordan Ahli Bankはデスクトップ環境の仮想化を検討し始めました。確かに、多数ある支店のエンドユーザーがサーバー仮想化によるコスト削減と管理上のメリットを享受できれば、企業全体での成果につながります。

「デスクトップ仮想化がもたらす柔軟性と信頼性を、遠隔地の支店で活用するのは名案だと思いました。」と、Jordan Ahli BankのCTO、Waleed Qassem氏は振り返ります。「しかし、目標とする機能をそのソリューションで実現するのは、想定よりも複雑な作業でした。」

しばらく前に、Qassem氏のITチームは、業界標準サーバーとMicrosoft/VMwareのソフトウェアソリューションを使用したデスクトップ仮想化環境の構築を検討し始めました。「当初は、管理、コスト、サポートの面から合理的に見えました。」とQassem氏は語ります。


不十分なテクノロジー

チームは、支店にあるデュアルクアッドコアのワークステーション2台にデスクトップを提供するという小規模なPOC(Proof-of-Concept)を実施しました。しかし、問題が発生しました。「まず、デスクトップがサーバーのすべてのCPUを独占してしまいました。また、当行の環境内でどのように拡張できるのかを把握できませんでした。」とQassem氏は振り返ります。

また、支店での接続性も問題になりました。「これらの支店のデスクトップは、すべて顧客サービスに関連しています。これらのマシンのアプリケーションや周辺装置がすべて正常に動作しなければ、顧客の不満につながります。」とQassem氏は説明します。

各マシンには小切手スキャナーやプリンター、バーコードリーダー、場合によってはドキュメントスキャナーが接続されているため、周辺装置を仮想デスクトップ環境に統合できることが必要です。「何を試しても、周辺装置を正常に動作させられませんでした。」とQassem氏は振り返ります。


適切なソリューション

この頃、Jordan Ahli BankのテクノロジーパートナーであるSMS (Scientific and Medical Systems) 社が、HP Moonshot Systemを使用したホステッドデスクトップ(HDI:Hosted Desktop Infrastructure)の案をQassem氏とチームに紹介しました。この案では、共有ではない専用のリソースをデータセンターからデスクトップに提供します。「従来のデスクトップ仮想化手法では失敗していたため、HDIは非常に興味深い案に思えました。」とQassem氏は語ります。

その後、HPの営業担当者がヨーロッパのHPラボと連携して、HDIのリモートのPOC(Proof-of-Concept)を準備しました。「リモートで接続し、すべてのアプリケーションと周辺装置について、支店のデスクトップを包括的にテストしました。パフォーマンスに問題はなく、すべて正常に動作しました。」とQassem氏は説明します。

Qassem氏が特に強い印象を受けたのは、HDIのグラフィックス品質でした。「金融機関にとって、グラフィックスの優先度が高いとは思われていないかもしれません。しかし、高解像度の画像は、署名照合や小切手画像の確認などの重要な業務で必要なため、グラフィックスは欠かせません」。とQassem氏は話します。


専用リソースの活用

最終的に、Jordan Ahli Bankは、HP MoonshotをベースとしたHDIソリューションを使用して、支店のデスクトップをリモートで提供することを決定しました。「このHDIソリューションを従来のVDIソリューションと比較して評価しました。POC(Proof-of-Concept)により、HDIは従来のVDIソリューションよりあらゆる面で優れていると確認できました。その主な理由は、共有リソースではない専用のハードウェアリソース (CPU、RAM、GPU、SSDストレージ、Ethernetネットワーク) をユーザー単位で割り当てているからです。」とQassem氏は説明します。

HP ProLiant m700サーバーおよびHP Moonshot 1500シャーシをベースとするHP ConvergedSystem 100 for Hosted Desktopsは、Citrix XenDesktopに最適な検証済みのターンキーソリューションであり、単一のHP Moonshotシャーシで180台のユーザー占有型のデスクトップを提供します。

ProLiant m700には、4基のAMD Opteron X2150プロセッサー (プロセッサー、8GBのRAM、)、64GBのオンボードSSDストレージ、統合型のAMD Radeon HD 8000シリーズグラフィックスGPU、デュアルポートGbネットワークインターフェイスコントローラーがそれぞれ4ユーザー分、物理的に独立して搭載されており、豊富な専用リソースをエンドユーザーに提供します。


小さな設置面積で大きな成果

Moonshotソリューションは、当面のタスクに対して最適なサイズのテクノロジーでした。さらに、競合するVDIソリューションやJordan Ahli Bankの以前のデスクトップ環境と比較して、明確なメリットがあります。

HP Moonshotを使用したHDIの実装は迅速かつスムーズで、従来のVDIアーキテクチャーのインストールより最大90%高速でした。「物理的な準備に長い時間はかかりませんでした。」とQassem氏は振り返ります。「専用のストレージネットワークが不要だったため、簡単でした。それぞれのm700サーバーのローカルストレージですべて実行されます。また、これらのMoonshotサーバーにはシャーシ内で直結するネットワークが装備されているため、大量のケーブルやネットワークスイッチを新たに導入する必要もありませんでした。リモートアクセス用にCitrixでMicrosoft Windowsのデスクトップイメージを展開し、運用を開始できました。」


自己完結型の支店

IT管理者の視点から見ると、支店が自己完結型になりました。「以前は、支店のデスクトップで何らかの障害が発生すると一大事でした。」とQassem氏は話します。「データセンターにいる私たちにとっては、技術者を現地に派遣する必要が生じます。派遣は何時間もかかる場合がありました。診断と修理の作業をしている間は、支店で1つの端末が使用できないことになり、顧客サービスに影響が及びます。」

HDIを使用すると、問題の有無の確認や、ソフトウェア/ネットワークに関する問題の解決をITチームがリモートで行えます。モニターやワークステーションに物理的な問題がある場合でも、簡単な方法で解決できます。「それぞれの支店にスペアを用意してあり、ハードウェアの問題が発生した場合は、支店の従業員が新しいユニットをコンセントにつなぐだけで対処できます。」とQassem氏は説明します。「貴重なITスタッフの時間を節約して、アプリケーション開発などの価値の高いプロジェクトに使用できるようになります。また、支店におけるアップタイムも最大化できます。」

ソフトウェアやサービスパックのアップデートも合理化されました。「技術者を現地に派遣して手動でデスクトップをアップデートする代わりに、ネットワーク経由でアップデートを提供できるため、以前よりもはるかに短い時間で実施できます。」とQassem氏は語ります。


将来に向けたスリム化とシンプル化

HDIへの移行により、TCOが約44%削減されたため、Jordan Ahli Bankのリソースの節約も実現できました。「3年ごとにエンドユーザーのデスクトップを交換する場合、コストがかさみます。」とQassem氏は話します。「HDIによって、各マシン内の複数の障害点を回避できるため、支店にあるすべてのエンドポイントの端末のの使用期間を基本的に2倍にできました。」

Qassem氏が最終的に目標としているのは、エンドポイントで使用する端末を超薄型のゼロクライアントに移行することです。これにより、支店のデスクトップモデルの柔軟性と拡張性をさらに高められます。「ゼロクライアントならば、数年以内に故障する可能性がある要素を基本的に排除できます。」とQassem氏は話します。「ハードドライブやパワーサプライがなくなり、必要な機能はネットワークを通じて使用します。電力供給もネットワーク経由です。」

現在、Jordan Ahli Bankでは120人のユーザーがHDIソリューションを使用しており、今後はさらなるイノベーションに取り組む計画があります。「年内にHDI環境を700人のユーザー用に拡大する予定です。人数が多いように聞こえますが、HP Moonshotシャーシ4台ですべてを実行できます。」とQassem氏は話します。「このようなパフォーマンスを業界標準サーバーで実現するには、70台が必要になるでしょう。それでも、MoonshotによるHDIの統合性には及ばないのです。」

 

会社概要

Jordan Ahli Bank


本件でご紹介のHP製品・サービス

導入ハードウェア

導入ソフトウェア

  • Citrix XenDesktop
  • Microsoft Windows

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