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DDIポケット株式会社

HP Integrity NonStop サーバー

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DDIポケット株式会社
Himalayaの安定性と信頼性をバックボーンに国内最大級訳330万ユーザの課金処理をリアルタイム環境で実現
DDIポケット株式会社(以下:DDIポケット)は、1995年にPHS(Personal Handyphone System)ワイヤレス技術を駆使した移動体通信企業として誕生。以来、顧客の利用形態に即したきめ細かな料金メニューの設定、全国に張り巡らされた基地局網を活用した位置情報システム、さらに高速、低コストな通信特性を活かした文字通信サービスやインターネット時代への対応など、PHSがもつ可能性を追求してきました。同社は、顧客本位の料金体系の下で、さらにスムーズな課金業務を遂行。併せて、よりきめ細かな顧客サービスを生み出すために、Compaq NonStop Himalaya S74000を核とした「新料金システム」を構築。国内最大級のユーザ数でのリアルタイム環境にて課金処理を実現し、さらなる発展に向けた大きな礎石を築きました。
導入事例
新たな成長期を睨んだビジネス戦略を展開
  ビジネス拡大にシンクロした柔軟なシステムへのリプレースを決断
  短期構築、信頼性とパフォーマンスの高さでHimalaya +『UMS』パッケージを選定
  『UMS』の機能をブラッシュアップして課金のリアルタイム処理環境を築く
  システム効果と今後の成長性への期待
  システム構成図

受付風景
受付風景

新たな成長期を睨んだ ビジネス戦略を展開


エッジ イメージ
  ハイブリッド携帯通信“エッジ”によって、PHSの可能性はさらに広がった
   
  荒井 淳 氏
  情報システム本部
システム統括部長 荒井 淳 氏
 
 PHSのトップキャリアDDIポケットは、ここ数年間、加入者の増加とそれに伴う呼量(トラフィック)の増大が続いてきました。またそれに伴って、料金体系や割引プランも顧客ニーズを反映した結果、ますます多様化が進んでいます。
 移動体通信市場全体が拡大するなかで、一時苦戦を強いられたPHSですが、64Kbpsという高速なデータ伝送速度と、リーズナブルな料金設定などによって、広範な顧客層の支持を集め捲土重来を果たしました。
 なかでもDDIポケットは、早い時期から基地局網の整備や出力の向上を図り、通話エリアの広さやつながりやすさ、通話品質の良さなどを実現。さらに、音声通信に32Kbpsの帯域を確保したクリアな音質、常に複数の基地局から電波をキャッチするツインウェーブ機能や、高出力で指向特性の高いアダプティブアレイ・アンテナなどによる伝送品質の向上、最大5,000文字受信を可能にしたeメール機能や各種コンテンツの充実を実現した「ハイブリット携帯通信“エッジ”」の登場によって、その優位性を確固なものとしたのです。
 ちなみに、2000年10月末現在のPHS加入者数は、586万6,600人。その56%に当たる329万9,200名が、DDIポケットのユーザで占められています。
 「また、かつて電話は『家庭』に属するものでしたが、いまや個人個人の通信手段『個電』へと変わってきました。つまり電話は外出時だけでなく、各自が家庭のなかでも使うツールになってきたわけです。DDIポケットは、この流れをいち早く捉え、建造物の中での通話品質の向上などにも力を注いできました」(荒井システム統括部長)
 先に示した同社の市場占有率の高さは、このような企業努力の結実です。

ビジネス拡大にシンクロした柔軟なシステムへのリプレースを決断


小田 一穂 氏
  株式会社大和総研
システムソリューション事業本部
副本部長 小田 一穂 氏
   
梅田 暁 氏
  株式会社大和総研
システムソリューション事業本部
通信システム事業部
次長 梅田 暁 氏
 業界のトップランナーであるDDIポケットは、加入者の増加速度やトラフィックの増加も大きく、それに伴って、顧客ニーズを反映させたさまざまな料金体系の多様化を進めてきました。そのなかで、旧来のメインフレーム・ベース、バッチ処理ベースの課金システムは、タイムリーな情報の反映が難しく、またハードウェア的なリソースも不足し始めていました。
 「CPUやストレージなどの増設をしながら対応を図っていくのか、あるいは新規システムへのリプレースを図るのか、という選択を迫られることになったのです。そこで1998年3月頃から具体的な検討を開始。その結果、増設に関わるコストも大きく、今後ますます拡大が予想される市場への対応性などを考え合わせると、システムのリプレースを図ることが得策という結論に達しました」(荒井システム統括部長)
 新システムの要件としては、今後も予想されるビジネスの拡大に歩調を合わせながら的確な拡張が図れること。また、従来のホスト・システムは、課金データ処理を日に数回のバッチで行っていましたが、これではシステム上の課金データと、実際の累積料金の間にタイムラグが生じます。したがって、例えば通話料がある一定金額に達した時点で通知を行う「セーフティプラン」などの場合には、不都合が生じることになります。そこで、リアルタイムな処理環境の整備も重要なポイントだったのです。
 こうして同年6月、各ベンダに対して提案を募りました。DDIポケットと、同社の創業時から基幹システムの構築〜保守・運用管理に至るアウトソーシングを一貫して引き受けてきた株式会社大和総研(以下:DIR)が、各社からのプレゼンテーションを仔細に吟味。その結果、同10月にHimalaya と米国VERIZON Data Services(以下:VERIZON)が提供するパッケージ『UMS(Usage Management System)』を組み合わせたコンパックの提案が採用されました。

短期構築、信頼性とパフォーマンスの高さでHimalaya +『UMS』パッケージを選定


NonStop Himalaya S74000
  国内最大級約330万ユーザの課金処理を24時間×365日、リアルタイム環境で実行するCompaq NonStop Himalaya S74000
 
 「他社の提案は、いずれもUNIXサーバとOracleデータベース、サード・パーティのアプリケーション製品の組み合わせというものでした。しかし、これらはいずれも、CPUのパラレル処理を図らない単一構造的な考え方なので、必ずどこかに負荷集中によるボトルネックが生じます。また、これまでテラバイト・レベルの膨大なデータを、24時間×365日安定的に稼動させたという実績がなかったので、信頼性の面でも不安が残りました」(荒井システム統括部長)
 今回コンパックが提案したUMSを提供するVERIZONは、米国Bell Atlanticと米国GTEの合併によって誕生した米国最大の通信キャリアVerizon CommunicationsのITサービス企業です。ここでの実績を活かして築かれた『UMS』はスケーラビリティに優れ、すでに日本でも同じKDDIグループ企業であるツーカー・グループでも採用実績がありました。
 また『UMS』は、データベースのアーキテクチャがテーブル・ドリブン構造になっており、今後の新サービスの登場や料金体系変更などにも、テーブル設定でフレキシブルな対応を図ることができます。今後、インターネット・メールなどの送受信ができる『H″Link』などをはじめとするデータ通信のトラフィックがますます増加するものと思われます。そのような場合も、旧来のホストではできなかったリソース配分の動的な変更が自由に行えることも、大きな選定条件となりました。もちろん、非常に大規模なデータを、スピーディかつ安定的に無停止で処理するバックボーンとして、Himalaya の信頼性やスケーラビリティが今回の提案の大きなキーとなっていました。
 以上の経緯の下、1999年4月に仕様が決定。翌2000年1月には、システム・テストがスタート、同7月にはカットオーバを迎えました。こうして300万人を超える加入者の課金を司る新料金システムが稼動。Himalaya 単一システムの事例としても、国内最大級のものとなったのです。
 「料金計算システムにおいてハードへの投資とデータ処理量とはリニアな関係にあります。そういった意味で旧来のホストシステムでは、ハード資源のキャパシティ・プランや増加時のアプリケーション・チューニングなど困難な面がありました。今回Himalaya というプラットフォームを使うことでそういった問題が解消できると期待しました」(DIR梅田次長)
 「確かに海外のパッケージは、商習慣や文化の違いなどから、必ずしも日本のビジネス環境に最適かどうか疑問が残るケースも少なくありません。しかし、今回提案されたシステムは、すでにツーカー・グループでの稼動実績があったこと、そして海外ベンダとのコミュニケーションやオファーの面でも、多国籍企業としてのコンパックの体力に期待できそうだという点が、選定を後押しすることになりました」(DIR小田副本部長)
 「実際には、それぞれ独立した基地局から課金ログデータが発生するといったDDIポケットのネットワークの特性に対応しながら、それらをお客様のご利用情報として一つに集約・処理する仕組みづくり、さらにその集約条件の自在な設定など、DDIポケットの業務に特化した提案要求をVERIZONに提示し、一緒に『UMS』を鍛えていくという局面も多かったですね」(荒井システム統括部長)

『UMS』の機能をブラッシュアップして課金のリアルタイム処理環境を築く


 また、通話料金の累積や限度額超過の通知を、いかにリアルタイムに実現するかという点でも、さまざまな工夫が求められました。この実現には課金情報を「契約者ごと/締め単位」で累積したり、通話状況の発生やクラス別分類を図り、さらにそのデータ累積は、明細データベースとシンクロが図られていなければなりません。これらは、『UMS』がもともともっている機能をブラッシュアップして実現を図りました。
 「基地局からの課金ログは、ネットワークセンター設備で一旦蓄積してHimalaya に入ってきますので、今回のレイティング・システムをより正確に表現すれば、『24時間常駐バッチによって、リアルタイム環境を築いた』ということになります。従来、夜間一括で明朝までに反映されていた計算処理結果が、24時間随時反映されるようになり、基幹システムのサービスレベルが向上しました」(DIR小田副本部長)
 「運用サイドとしては、大きなデータベースの場合、その切り分けをどうするか非常に悩むところです。今回は、データベース、ハードウェア、トランザクション・ツールなどを含め、窓口がコンパックに一本化されていたので助かりました。また、膨大な通話明細を取り扱うファンクションに関しては、すべて『UMS』を中心としたHimalaya 内に構築し、顧客管理や請求管理などのほかの基幹系システムとを疎なインタフェースで結ぶことを実現しています。これによりシステム変更に対する柔軟な構造化ができています」(DIR梅田次長)
 また、PHSはバックボーンにINS網を利用しており、もちろん他キャリア間とも自由な通話が行えます。したがって、通信キャリア間での精算機能も重要な位置を占めています。これに関しても、通話データをお客様明細と各通信事業者用明細に分割生成。それらの対応関係を相互に紐づけしながらグループ処理する仕組みを築き、正確な売上・コスト管理と利益ベースの代理店インセンティブ算出を実現しました。

システム効果と今後の成長性への期待


 以上見てきたように、今回構築された新たなレイティング・システムは、リアルタイム処理と同等の環境を創出。トランザクションの発生に伴う逐次計算処理やリアルタイムな料金累計処理によって、限度額超過通知やセーフティプランでの通話規制のジャスト・イン・タイム、通話料金明細照会へのスピーディな反映などを実現しました。
 「テスト運用開始後、2000年3月からは新・旧システムの併行稼動を行い、新システムへのソフト・ランディングを図りました。その4ヵ月間は、順次ファンクションごとの新旧切り替えを行いつつ、実業務への影響が生じない工夫を図りながら、検証と移行を図っていきました。また、その間コンパックは3交代制などのシフトを組んで、アメリカとの時差を埋め、VERIZONとの綿密な連携やチューニングを図ってくれたので助かりました」(DIR梅田次長)
 「今後、さらなるお客様サービスの充実に向けて、『H″Link』のコンテンツやメニューの充実などを含めた、情報系の活用領域を拡大していきたいと考えています。コンパックには、これらに伴うHimalaya のパワーアップに関するアドバイスや技術的サポートをお願いしたいと思います」(DIR小田副本部長)
 「情報系サービスによるお客様満足度向上という面では、すでに2000年9月から、お客様一人ひとりのご利用状況を分析し、ほかの料金コースでご利用になった場合の再計算を行い、最適な料金コースをご案内するDMを差し上げております。今回のプロジェクトは、当時の繁野 高仁取締役(現KDDI情報システム本部 システム1部長)のリーダーシップの下『低コストで柔軟性を有したシステムを』という基本思想の実現を目指してきました。当システムはビジネス展開と一体となった逐次的な拡大を図ることができるフレックス構造となっていますので、今後の発展に応じてよりコストパフォーマンスが向上してくるものと期待しています。これからもコンパックには、ビジネス・テンポにシンクロしたシステム構成の最適化プランやその実装面で、お手伝い願いたいと思います」(荒井システム統括部長)
 コンパックは今後ともDDIポケットの事業展開を支えるバックボーンシステムの成長とともに歩んでまいります。

DDIポケット株式会社概要

 
本店: 東京都港区虎ノ門3-5-1
設立: 1994年7月
代表取締役社長: 岡田 健
資本金: 752億5,100万円
売上高: 2,807億3,500万円(2000年3月)
従業員数 1,200名
事業内容: 第一種電気通信事業
URL: http://www.ddipocket.co.jp/
 

担当者から一言

 今回DDIポケット様で本番稼動を開始した料金計算システムは、以前にツーカーグループ様向けシステムで一度経験しておりましたが、PHS独特の要求もあり、いろいろと大変な局面がありました。その度にDDIポケット様やSIである大和総研の皆様の強力なご支援をいただいて無事稼動にこぎつけることができたと思っております。お客様に請求書を出すための基幹システムですから、品質・運用面での要求も厳しいものですが、Verizon Data Servicesと協力して益々の安定運用に向け努力していくとともに、当システムをDDIポケット様の強力な武器としてご活用いただけるよう、今後もさまざまなご提案をさせていただきたいと考えております。
この記事は、旧コンパックコンピュータ株式会社の導入事例です。会社名や製品・サービス名などは当時の情報ですので現在の状況とは違う場合があります。
NonStop Himalaya™は、現在のHP NonStop Serverの旧名称です。
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