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導入事例

中北薬品株式会社

HP Integrity NonStop サーバー

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中北薬品株式会社
汎用機システムからNonStop Himalaya®へ移行、スピードと利益重視の経営を実現
享保11年(1726年)創業以来273年、中北薬品株式会社(以下:中北薬品)は、人々の『健康でありたい』という願いに応えるために、「信用、誠実、質素」の気持ちを大切に事業を続けてきました。現在、業界第10位の医薬品卸の総合商社として中部圏を中心に活動を展開しています。同社は薬価改定などの厳しい医療費抑制策の環境下にあって、医薬関連機関の一翼としてその責任を全うし、受注から配送までの合理的なあり方を追求すべく、企業努力を続けてきました。その大きな柱の一つがコンピュータ・システムへの投資です。効率的な経営と利益獲得のために、96年にはCompaq NonStop™ Himalaya®による情報系システムを構築、98年には基幹系も汎用機からHimalayaへ移行。こうして基幹系と情報系を同一プラットフォームで稼動させることによって、リアルタイムでの実績把握を実現、経営体質の強化を図っています。
導入事例
規制緩和のもとで進む競争激化に迅速に対応
  必要なときに必要な情報が取り出せる迅速さが生き残りのカギ
  社員全員の意識改革を徹底し、現場のパソコン利用が定着
  厳密で迅速な実績把握が明日の利益につながる
  基幹系もHimalayaに移行し、運用コストも大幅削減
  全社挙げてサポートしてくれた姿勢をベースに今後もユーザの立場に立った提案を
  システム構成図

物流センター外観
物流センター外観

規制緩和のもとで進む競争激化に迅速に対応


本社営業統括本部業務風景
  営業活動全般を統括する本社営業統括本部業務風景
 
 国民医療費が29兆円を超えようとしているなか、社会保険の本人自己負担の2割への引き上げや、老人医療の自己負担などを中心とする医療費抑制のための政策が次々と打ち出されています。そのなかで薬価制度の改革も進められ、2000年の薬価制度廃止に向けて、薬価改定が続いてきました。医薬品卸業界ではこうした情勢のもとで卸同士の合併が進み、企業規模の拡大によって、厳しい価格競争下でも生き残る体力をつけようとする動きが急ピッチで進んでいます。
 中北薬品は単純にスケール・メリットの追求に走るのではなく、医療関連で新しい可能性が生まれている分野に注目、いち早く営業体制を強化するとともに、効率的な経営の実現を目指してきました。例えば、ここ数年全国的に進行しつつある医薬分業に対応して、同業他社に先駆けて調剤チームを組織、精力的に調剤薬局への営業を進め、前年と比べて非常に大きな売上の伸びを達成しています。
 さらに同社が力を入れているのが、情報システムの改革による経営効率化を通じた強靱な企業への飛躍です。永年にわたって稼動してきた汎用機による基幹系システムは、主に在庫管理用に利用されていました。
 そのため営業活動に必要な実績管理は、実績データをプリントアウトし、そのコピーを参照しながら管理職が自らExcelで再入力し、加工しなければならず、大変な手間と労力がかかっていました。また夜間バッチ処理時間を確保するため、受注の締め時間が午後8時に制限されており、リアルタイムでの営業実績の把握が十分にしきれないという問題もありました。

必要なときに必要な情報が取り出せる迅速さが生き残りのカギ


中北 馨介 氏
  営業統括本部
常務取締役本部長
中北 馨介 氏
   
  佐野 敏彰 氏
  情報システム本部
本部長
佐野 敏彰 氏
   
  NonStop Himalaya S70000
  マシン・ルームに設置され、基幹系・情報系双方で利用されているCompaq NonStop™ Himalaya® S70000
 
 創業270年を記念して95年9月に「クリーン270プロジェクト」が発足し、社内生産性の向上を目指して、アクション検討委員会で具体的な内容の検討が始まりました。
 「社長から社内にある電子情報の活用効率を早急に向上するようにと厳命されました。どのように実行していくかいろいろ考えた末に、まず情報系システムの構築から始めようと決心しました」(中北常務)
 当時同社では、タンデム(当時)のK100による無停止24時間受付可能の受注システムがすでに稼動していました。
 「情報系にとってまず決定的に重要な点は、検索速度の速さです。K100は信頼性を高く評価していたのですが、同じタンデム(当時)のHimalayaの情報検索のデモンストレーションを見てびっくりしました。Mirrorというクライアント・ソフトとの組み合わせでしたが、あまりに速いのです。ハードウェアに何か仕組んであるのではと思ったくらいです。これを見て、今考えている情報系システムは、HimalayaとMirrorの組み合わせしかないと判断しました」(中北常務)
 またシステム的に見ても、オンライン・トランザクション処理が可能で、情報検索能力に優れ、COBOLを使用することを前提にすると、選択肢はHimalaya以外にありませんでした。
 システム構築にあたって最も重視したのが、必要なタイミングに必要な最新の情報やデータを手元に取り出すことができるようにすることでした。それは二つの側面から現実化を図りました。一つはリアルタイム性の確保です。
 「リアルタイム性をどこまで追求するのか、1秒ごとなのか、30分単位なのかという議論までやって、売上実績データの15分ごとの更新を決めました」(佐野本部長)
 以前の仕組みでは締日前日までの売上実績しか掴めませんでした。そこで今回のシステム構築では、締日当日の直前までを最新実績として全社レベルで把握しながら営業へ指示できることを目指したのです。
 もう一つは、データの詳細な分析をユーザ自らができるようにすることです。従来、各市区別のメーカ売上構成など営業上不可欠なデータの分析は、いちいち電算部門に依頼しなければならず、しかもかなりの時間を要していました。こうした点を克服して、全社レベルで自由にデータを分析・加工し、迅速かつきめ細かな営業戦略の立案に役立てることを意図したのです。
 「極端な話、在宅勤務で経営の意思決定ができるようにしたかったのです。情報を見たいときに見られるようにしておけば、インターネットを使って、どこからでも指示を出すことができるのですから……例えばハワイとか(笑)」(中北常務)

社員全員の意識改革を徹底し、現場のパソコン利用が定着


情報系システム総合メニュー
  情報系システム総合メニュー
   
条件検索画面
  条件を絞り込んで必要な情報を分析する条件検索画面
 
 96年6月、情報系システムの構築が開始されました。開発にあたって最も意識したのが、企画部門など一部ではなく、全社員がシステムを活用できるようにすることでした。営業関係を中心にエンドユーザは700〜800名に上ります。その一人ひとりがパソコンを利用、情報系システムを活用できるようになることを目指しました。まず社内へのLAN導入をステップに、電子メールやOffice系ソフトの利用など、社員の意識改革のためにさまざまな手立てを講じました。
 「PCを普及させるためにメールから始めようと全支店で勉強会を開き、1カ所1カ所行脚しました。社内のやり取りはメールで行うこと、支店長会議の提出文書はPowerPoint以外は認めないなどを決定、実行に移しました」(中北常務)
 一方開発にあたっては、従来使っていた汎用機のコード体系をすべて改めるなど基本要件設定に最も時間を割き、慎重に検討、作業を進めました。
 「従来のシステムではメーカ・コードやユーザ・コードが足りなくなっていました。そこでシステムの将来性を考えて、全く新しいコード体系でスタートすることにしました。商品コード体系だけでも10万件以上に上ります。これらを全て変更したわけですから、大変な作業でした」(佐野本部長)
 96年10月、情報系システムが稼動を開始。まずは情報系導入用に100台のパソコンを配置し、全社挙げての意識改革に取り組んだ結果、情報系システムはユーザに広く活用されるようになってきています。
 例えば、従来は営業担当一人ひとりの半期の営業実績というレベルでデータを抽出していました。それが最近では、ある部門の2カ月単位の販売と回収、利益を前年比でどうなっているかというレベルまで掘り下げて、検索できます。さらにそれを市区郡別に検索するなど多様な分析が行えるようになりました。
 「システムが定着し、ユーザが使いこんでいくに従って、自分の欲しいものがわかってきて、検索条件をどんどん追加して使うようになりました。その分、検索はきめ細かく深くなりハードになっていますが、構想段階での狙いが現場にまで理解され、着実に実現してきていると評価しています」(中北常務)

厳密で迅速な実績把握が明日の利益につながる


 同社が売上実績の迅速で厳密な把握のために、これほどまでに情報系システムの整備に力を注いだのは、医薬品卸業界固有の事情が大きく関係しています。例えば各医薬品メーカの代理店利益政策のなかには特定商品の販売目標が達成された場合に報奨金が支払われるという制度があります。ここまでは自動車業界にも存在する普通の形態ですが、目標値が多種多様に渡り、数百種類の小額報奨金の積み上げが医薬品卸の経営に大きな影響を与えます。
 つまり、毎月、月末午後12時に売上は締められますが、その最後の30分まで数十種類の品目、報奨金の詰めは行われます。売上集計実績が前日までしか把握できないとすれば数時間は手探りの状態になります。ここで1円でも目標に達することができなければ、報奨金は支払われないので、売上の最速で正確な把握がその月の医薬品卸の利益を左右することになります。毎月のこうした積み重ねが、会社全体の年間利益に直結していくわけです。
 「実績の掴み方をアバウトにではなく、締め日までどの程度不足しているかを正確に把握し、目標達成の手段をいち早く講じ、利益獲得の一助としていかなければなりません。当社の情報系システムの正確さと迅速さを評価して、最近ではメーカ・サイドもMirrorのデータがどうなっているかを尋ねてくるまでになっています。このような実績が医薬品の卸値の交渉にも有利になってくるのです」(中北常務)

基幹系もHimalayaに移行し、運用コストも大幅削減


 中北薬品では情報系システム稼動後、引き続いて基幹系システムの再構築に着手しました。97年1月に開始し、98年9月にカットオーバした基幹系は、情報系と同一プラットフォームのHimalayaで運用されています。現在基幹系4CPU、情報系2CPUの合計6CPU構成のHimalaya S70000がプラットフォームとして稼動しています。
 「販売実績管理だけではなく、正確な在庫管理も利益獲得のためには必須でした。そのためには基幹系も汎用機から移行する必要がありました。汎用機で基幹業務が行われていた時は情報系のデータ更新は約一時間ごとに行われ、一日一回確定データを送信し直すという作業が発生していました。現在では受注、在庫、出荷をリアルタイムに更新しています。この結果、在庫データベースによって、発注・仕入れなどのメーカごとの的確な在庫管理が行えるようになりました」(佐野本部長)
 基幹系システムは毎日2万枚に及ぶ取引先への納品伝票を300台のプリンタで出力するなど、大量の日常的な定型業務処理を行わなければなりません。その意味では、情報系とは全く異なったレベルのシステムの安定性が求められました。98年9月にカットオーバした基幹系ですが、当初は、汎用機上で動いていたアプリケーションのHimalayaへの移行がうまくいかないという問題もありました。
 「順調に稼動するまで2カ月近くかかりました。コンパックのSEは、昼夜を分かたずトラブル処理と基幹系の円滑な稼動のために懸命に努力してくれました。おかげさまで、現在では基幹系は安定して稼動するようになっています。現在の情報系と基幹系とを合計した運用コストと以前の基幹系を比べると、40%ものコスト削減になっています。またバッチ処理時間も汎用機時代の3分の1から5分の1と非常に高速で処理できるようになりました。こうした効果は、経営的に見ても大きなメリットを生み出していると考えています」(佐野本部長)
 「基幹系リプレースの過程は平坦ではありませんでした。一時は汎用機に戻そうかと議論したこともありました。我々だけでなく、コンパックにとっても今までにない挑戦だったし、順調に稼動するようになった現在から見れば良い経験になったのではないかと考えています。これだけの経験をしたのだから、今後どんなことが発生しても対応できる体力が付いたと確信しています。早めに2000年対応も完了して良かったと思っています」(中北常務)

全社挙げてサポートしてくれた姿勢をベースに今後もユーザの立場に立った提案を


 Himalayaで情報系と基幹系双方のシステムを構築した同社にとって、コンパックに対する期待は非常に大きなものがあります。
 「情報系システム構築のため、最初に高柳社長にお会いした際、『ウチに任せてくれれば大丈夫』とのお言葉をいただき、大変安心したのを覚えています。実際のシステム構築にあたっても、高柳社長が言われたとおり全社的なサポート体制のもとで、開発作業を進めることができました。今後もこうした姿勢を堅持しながら、私たちユーザの立場に立ったベストな提案を、迅速にリーズナブルな価格で行って欲しいと思います」(中北常務)
 「コンパックは、一部のシステムやサーバを担っていたコンピュータ・ベンダからトータル・ベンダに発展したわけなので、すべてを網羅できるベンダの強みを発揮して、ユーザにとって最適な提案をして欲しいと思います。無理やり自社製品ですべて固めるようなやり方をとるベンダもありますが、コンパックには、これまでそうであったようにユーザのニーズを十分に勘案した提案を行い続けていって欲しいと思います」(佐野本部長)
 同社では今後、基幹系で最後に残った汎用機による帳票システムや請求書システムも、99年中にはCompaq AlphaServerをベースとしたOpenPrintにリプレースする予定です。
 さらに同社では、受発注業務の新システム構築に向けた計画を進めようとしています。99年8月からはインターネット・テクノロジーを利用し、Windows CE搭載の端末500台をPHSで接続するリアルタイムな受注・在庫照会などのシステムを営業支援システムとして導入、またインターネットを活用した受発注の効果的な仕組み作りの検討も既に開始しています。
 「24時間・365日眠らないセンターとノンストップ物流を目指しています。情報系システムから始まり、基幹系システムの再構築、そして物流まで貫いたシステム改革が完結して、当社は医薬品卸業界の激烈な競争のなかで勝ち抜いていく強靱な経営体質を身につけることができるだろうと考えています」(中北常務)
 今後、同社のインターネットを活用した24×365のビジネスを実現するために、Compaq NonStop™ eBusiness Solutionsが大きな力を発揮することが期待されます。

中北薬品株式会社概要

 
本社: 愛知県名古屋市中区丸の内3-5-15
創業: 1726年
代表取締役社長: 中北智久
資本金: 8億1,845万円(1999年3月現在)
売上高: 5,919億円(1998年)
従業員: 1,565人 (1999年3月現在)
事業概要: 医薬品・医薬部外品・診断用試薬・医療機器・飲料品・健康食品・酒類の製造および販売
URL: http://www.nakakita.co.jp/
 

担当者から一言

 中北薬品(株)はCompaq NonStop™ Himalaya® S70000を導入され、当初計画された目的・メリットを十分享受されているユーザ様であると思います。メインフレームをHimalayaに完全リプレースされた判断が正しかった。
 今後もインターネット受注の仕組みを当社が提案サポートし続ければ、確実に医薬品卸業界のコンピュータ利用の先端企業になると確信しています。
この記事は、旧コンパックコンピュータ株式会社の導入事例です。会社名や製品・サービス名などは当時の情報ですので現在の状況とは違う場合があります。
NonStop Himalaya™は、現在のHP NonStop Serverの旧名称です。
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