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【SAP-HPキーパーソン対談】

インメモリテクノロジーが、 ミッションクリティカルシステムを変える日。 (1/2)

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インメモリテクノロジーへの注目が大きく高まっている。SAPが2010年に投入したインメモリデータベース「SAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。」は、その圧倒的な処理性能によって"リアルタイムデータ分析"の実用性を飛躍的に前進させた。SAPが次に見据えているのは、基幹業務システム領域へのSAP HANAの適用だ。Real-time data platformへの進化を指向するSAP HANAが、ミッションクリティカルシステムをどう変えていくのか。SAPジャパンのキーパーソン松舘学氏とHPの日野創に聞いた。

2014年7月24日

  対談者

SAPジャパン株式会社 松舘学氏
SAPジャパン株式会社
ソリューション&イノベーション統括本部
リアルタイムプラットフォーム部
プリンシパルソリューションアーキテクト
松舘 学氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社 日野創
日本ヒューレット・パッカード株式会社
HPサーバー製品統括本部
エンタープライズサーバー製品部
プロダクトマネージャー
日野 創

20時間のMRPバッチ処理を15秒で完了

まず、SAPがインメモリデータベースに注力してきた背景をお聞かせください。

(SAPジャパン株式会社 松舘 学氏 (以下、松舘 氏))
SAPは「R/3」と呼ばれるアプリケーションで知られていることと思います。「R」はリアルタイム、「3」は3階層のクライアント/サーバー構造を示したものでした。重要なのは「R」の方で、「リアルタイムシステムを提供する」というSAPの企業ビジョンに通じています。販売と生産、在庫と発注と会計の情報が即座に連携して、リアルタイムで可視化されるようなシステムです。
しかし現実的には、トランザクション系(OLTP)とデータウェアハウスなどの分析系(OLAP)でデータベースが分断されており、売上が立った瞬間には集計に反映できない、キャンペーンの効果は終わってみるまでわからないという状況が起っています。バッチ処理の完了を待って翌日あるいは数日遅れでレポートされる、というのが一般的なOLTPとOLAPの連携の形です。
SAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 開発の背景には、「ERPをもっと速くしたい」「真のリアルタイムシステムを実現したい」という思いが強くありました。SAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 を語る上でのキーワードの一つが「OLTPとOLAPの統合」です。リアルタイムシステムはこれまでは"技術的に不可能"だったのですが、インメモリ―テクノロジーとハードウェアの進化が状況を大きく変えました。

HP ConvergedSystem for SAP HANA

(日野)
ボトルネックはアプリケーションでなくデータベースだったと、それで自ら「インメモリデータベースSAP HANAこのリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。」を開発されたのですね。ERPを速くしたいという動機が、OLTPとOLAPの統合を可能にして、いままさに"リアルタイム分析"を実現しています。

(松舘 氏)
はい、超高速インメモリ処理ですぐに成果を出せるのがリアルタイム分析です。SAP Business Suite powered by HANAでは、トランザクション処理とレポート処理に使うテーブルに同一のSAP HANAのカラムストアテーブルを利用しているため、データを更新した瞬間にSAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 のカラムストアに反映し、分析やレポートの処理を数秒単位で実行できます。実際に、ある製造業のお客様では20時間を要していたMRPのバッチ処理を15秒で完了するようになりました。これにより機会損失を減らすとともに、部品在庫も大幅に削減しています。


HP ConvergedSystem 500 for SAP HANA登場

HPのSAP HANAにおける取り組みをお聞かせください。

日野
(日野)

(日野)
HPは、SAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 のリリースとほぼ同時にアプライアンス製品を発表、2013年にはブレードをいち早く採用したモジュールアーキテクチャ製品を投入するなど、SAP社と世界規模で緊密に協力しています。2014年4月には最新の「HP ConvergedSystem 500 for SAP HANA」の提供を開始しました。インテル® Xeon® プロセッサー E7 v2を搭載する4ソケットサーバー「HP ProLiant DL580 Gen8」をベースにしたSAP HANAアプライアンスです。最大60のCPUコア、最大3TBメモリ(6TBに拡張予定)という巨大なリソースを活用でき、基幹システムのデータを更新しながらリアルタイムに分析を並行処理するような、"新しいミッションクリティカルワークロード"にお応えします。

HP ConvergedSystem for SAP HANA

インテルのテクノロジーを最大限に活かした高い処理性能 このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

SAP HANAは10年以上にわたるインテル社との協業関係のなかで生まれました。
インテルのデータセンター製品向けCPUの最上位製品であるインテル® Xeon® プロセッサーE7 v2ファミリーは、大量データ処理を必要とする基幹業務向けアプリケーションにも対応できるよう設計されています。SAP HANAは、このインテルが提供するマルチコアCPUの特性を最大限に生かすために、並列化による多重のアクセルを行い、パフォーマンスを高めています。

(日野)
HPがこだわったのは、ミッションクリティカルな要求に応えるSAP HANAプラットフォームとしての高い信頼性・可用性です。メモリやプロセッサーのエラーリカバリー機能、メモリの耐障害性機能、PCIeエラーを封じ込める機能など、ハードウェアベースRAS機能を拡充させています。これらは、サーバーハードウェアとファームウェアとOSを連携させて実現するHP独自のソリューションです。
また、SAP認定のデータバックアップ製品「HP Data Protector」、SAP HANAに完全対応したHAクラスターソリューション「HP Serviceguard for Linux」などを統合可能です。

HP ConvergedSystem for SAP HANA
HP ConvergedSystem for SAP HANA

(松舘 氏)
SAP HANAの開発にあたっては、インテル® Xeon® プロセッサー E7 v2によるマルチコア並列処理の最適化を中心にインテル社と協力してきました。HP社とは、アプライアンス製品の開発でドイツのSAP本社に共同でラボを開設するなど緊密な協力体制を築いています。SAPにとってHP社は、長年にわたり協力してきた重要なパートナーですからね。

(日野)
ありがとうございます。現在HPでは、HP ConvergedSystem 500 for SAP HANAの全社導入を推進しています。お客様に提供するソリューションを、まず自分たちがユーザーとして鍛えようというアプローチです。これにより、HP社内ITの要求仕様をSAP HANAアプライアンスの開発チームにフィードバックしながら、PoC(Proof Of Concept)と製品開発を並行で進めるような強力な体制で取り組んでいます。


SAP HANA、ミッションクリティカルシステムへ

SAP HANAの導入はどのような分野から進んでいますか。

松舘氏
(松舘氏)

(松舘 氏) いちばんホットなのは、SAP ERPをお使いのお客様がSAP HANAを導入して基幹システムのデータ分析をリアルタイム化するケースです。やはり、SAP ERPのデータをリアルタイムにSAP HANA上に連携させられるメリットが大きいと思います。他社の垂直統合型製品の導入をほとんど決めていたお客様が、直前でSAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 に切り替えた例もあります。

日野
(日野)

(日野)
HPでも、SAP NetWeaver Business WarehouseをSAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 に置き換えるような引き合いが増えていますね。「まずは分析系でSAP HANAの実力を確かめよう」というお客様が多いように思えます。HP自身のSAP HANA導入でも、サプライチェーンの分析系と予実管理を担う計画系からスタートしました。どちらも絶大な効果を実証しています。

(松舘 氏)
SAP ERPの基幹データベースをSAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 に置き換える事例も出てきました。SAP自社のERPも既にSAP Business Suite powered by HANAへ切り替えて運用をしています。SAP Business Suiteの最新版6.0(ECC6.0/EHP7)をお使いのお客様は、SAPが提供する無償ツールを利用して容易にデータベースをSAP HANAに移行いただけます。
SAP ERPはデータベース/アプリケーションサーバー/フロントエンドの3階層で構成されていますが、最新のSAP Business Suite powered by HANAではアプリケーションサーバーが担ってきたビジネスロジック処理をSAP HANA側に統合(プッシュダウン)して、高速にインメモリ処理する最適化を実施しました。これにより従来ビジネスロジック処理に必要だったため大量に発生していたデータベースサーバーとアプリケーションサーバー間の通信は激減し、更なる高速化が図られています。

(日野)
SAP ERPのデータベースをSAP HANA このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。 に置き換えることで、"OLTPとOLAPの連携"ではなく、OLTPとOLAPがひとつのデータベース上に統合された"真のリアルタイムシステム"が実現されるわけですね。そこには、巨大なインメモリ処理を実行するプラットフォームが必須です。「HP ConvergedSystem 500 for SAP HANA」や、間もなく登場する大規模アプライアンス機「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」がお役に立てるわけです。


インテル® Xeon® プロセッサー E7 v2 ファミリーのアーキテクチャー
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