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HP-UXとミッションクリティカルの「これから」

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HPとインテルが創るミッションクリティカルの未来

次世代インテル® Itanium® プロセッサーと、それを搭載するサーバー製品 -前編-

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HPとインテルが創るミッションクリティカルの未来
今年度中にリリースが予定されている次世代インテル® Itanium® プロセッサーと、それを搭載するサーバー製品により、ミッションクリティカル・コンピューティングのプラットフォームは新たな時代を迎えます。そこで、インテル株式会社 技術本部 アプリケーション・スペシャリスト 中村 正澄 氏をお迎えし、日本ヒューレット・パッカードのエンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 ビジネスクリティカルシステム製品本部 製品企画部 兼 開発部 部長 栄谷 政己とプリセールス統括本部 サーバー技術本部 ビジネスクリティカルシステム技術部 プラットフォームスペシャリスト 白井 泰博がお話をうかがいました。
インテル株式会社 技術本部 アプリケーション・ スペシャリスト 中村 正澄 氏 日本ヒューレット・パッカード エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 ビジネスクリティカルシステム製品本部 製品企画部 兼 開発部 部長 栄谷 政己 日本ヒューレット・パッカード プリセールス統括本部 サーバー技術本部 ビジネスクリティカルシステム技術部 プラットフォームスペシャリスト 白井 泰博
インテル株式会社
技術本部
アプリケーション・スペシャリスト

中村 正澄 氏
日本ヒューレット・パッカード
エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括
サーバーマーケティング統括本部
ビジネスクリティカルシステム製品本部 製品企画部 兼 開発部
部長

栄谷 政己
日本ヒューレット・パッカード
プリセールス統括本部
サーバー技術本部
ビジネスクリティカルシステム技術部 プラットフォームスペシャリスト
白井 泰博
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次世代インテル® Itanium® プロセッサーがいよいよ登場

栄谷 政己: まず、インテル® Itanium® プロセッサーの現在までの市場動向についてご説明いただけますでしょうか?
中村 正澄 氏
(以下、敬称略):
以下のグラフは、IDCがサーバー市場におけるプロセッサーのシェアを調査しまとめたもので、インテル® Itanium® プロセッサーが登場した2001年と2011年を比較したものです。RISCプロセッサーが大きく後退してインテル® Xeon® プロセッサーが拡大したのが目を惹きますが、インテル® Itanium® プロセッサーも確実にシェアを伸ばしており、10年前に比べて金額ベースでざっと100倍近くになりました。従来ミッションクリティカルな業務に使われてきたRISCプロセッサーが縮小するなかで、それに代わるものとして選択されているのが、インテル® Itanium® プロセッサーであり、インテル® Xeon® プロセッサーの上位モデルだということが、おわかりいただけるでしょう。とりわけインテル® Itanium® プロセッサーは、その高い信頼性や性能が評価され、停止が許されないシステムで、多くご利用いただいています。
2001年と2011年のプロセッサー別サーバー市場の変化(売上額)
図1:2001年と2011年のプロセッサー別サーバー市場の変化(売上額)
出典: IDC Worldwide Quarterly Server Tracker - 2012 Q2 - 28/August/2012
栄谷: その次世代インテル® Itanium® プロセッサーについて、ご紹介いただけますでしょうか?
中村: 「Poulson」という開発コード名の次世代インテル® Itanium® プロセッサー(以下、Poulson)では、マイクロアーキテクチャの大規模な刷新を行い、これから何世代にも渡って使い続ける新たなアーキテクチャを作っています。それと同時に、プロセス微細加工の更新も行い、より集約度を高め、性能を向上させながら、電力消費量も減らしています。今年度中のリリースを予定しています。
白井 泰博: 仕様面では、どう変わるのでしょうか?
中村: Poulsonでは、32nmプロセス技術を採用し、31億のトランジスタを集積します。コア数が、従来の4に対して8と2倍に増え、同時命令発行数も6から12へと倍増。54MBのオンチップメモリを搭載し、従来比約2倍の性能向上を果たしています。

同時に、アーキテクチャの改善と32nmプロセス技術を採用することで、消費電力は大幅に削減し、従来に比べ、コアあたり約5分の1に減らすことができます。以下のグラフは、リーク電流、待機電力、最大放熱量について、現行のインテル® Itanium® プロセッサー 9300番台を1とした場合(薄い灰色)、プロセス微細加工技術だけを変えた場合(濃い灰色)と、マイクロアーキテクチャまで作り直したPoulson(青)とで比較したものです。最新のプロセス、微細加工技術である程度の電力消費削減は可能ですが、今回細かいブロック単位、回路単位での修正、改善を行うことで、これだけの大幅な消費電力削減が可能になりました。
Poulsonとの消費電力量の比較
図2:Poulsonとの消費電力量の比較
出典: Intel Internal estimates
  もちろん、マイクロアーキテクチャを刷新しても、アプリケーションの互換性は保持しており、従来の資産を安心してご利用いただけます。ソケット互換も保持しており、形状やピンの配置は従来のインテル® Itanium® プロセッサー 9300番台と同様になります。いままでのソフトウェア資産だけでなく、ハードウェア資産も、できるだけ継承利用ができるように配慮した設計になっています。
白井: 信頼性はどれくらい向上するのでしょうか。
中村: これまで、インテル® Itanium® プロセッサー 9300番台はメインフレームに匹敵すると申し上げてきましたが、PoulsonはECCの拡張とインストラクション・リプレイ機能によってそれ以上の信頼性を実現しています。

まずキャッシュのビットエラーの検出と修復ですが、従来の1ビットの自動修復と2ビットの検出に対して、2ビットの自動修復と3ビットの検出と、大きく向上しました。

また、メインフレーム以外では初めてPoulsonに搭載されるインストラクション・リプレイ機能は、メインフレームではインストラクション・リトライと呼ばれているもので、命令実行中にエラーが出たら、検知して自動的に再実行します。Poulsonのインストラクション・リプレイが特徴的なのは、途中にインストラクション・バッファを挿入し、前後をフロントエンドとバックエンドに分けたことです。これにより、前半でエラーが起きた場合はバッファまでで折り返し、頭からやり直しますし、後半でエラーが起きた場合は最初に戻ることなく、バッファまで戻ればよくなりました。
インストラクション・リプレイ
図3:インストラクション・リプレイ

マルチコア時代に向け進化し続けるHP-UX

中村: Poulsonを搭載するUNIXサーバーについて、伺えますでしょうか?
栄谷: HPとしては、この強化されたPoulsonの性能を最大限引き出すために、ハードウェア、ファームウェア、OS、ミドルウェアを強化し、新たなHP Integrityサーバーとして提供していきます。

まずお伝えしたい点ですが、HP-UXは販売開始から10年間のサポートをコミットしていますが、2007年にリリースした現在のバージョン「HP-UX 11i v3」は、2022年までサポートを延長しました。

ミッションクリティカル・コンピューティングを利用されるお客様にとって、性能、信頼性と共に重要な要素に継続性があります。ハードウェアを入れ替えながらも、ソフトウェア資産はそのまま移行して使い続けたいというお客様のご要望が数多くあります。こうしたお客様の要望などに応じてサポート期間を延長しており、今後の延長も検討しております。
中村: HP-UXの機能面はいかがでしょうか?
栄谷: もちろん、長期サポートするからといって、機能がそのままというわけではありません。バージョンはそのままに、機能強化は続けており、互換性を維持しながら、進化し続けています。

たとえば、HP-UX 11i v3の2012年9月アップデート版では、Poulsonに対応した仮想化ソリューション「vPars and Integrity VM v6」をリリースしています。
白井: vPars and Integrity VM v6は、論理パーティションの「Virtual Partitions(vPars)」と仮想化マシンの「HP Integrity Virtual Machines(Integrity VM)」を統合し、それぞれの長所を上回る新製品です。

vParsはファームウェアによるものなので、オーバーヘッドが殆どなく、お互いに干渉しない安定した環境が構築できる特長があります。また、Integrity VMは高い柔軟性と管理性のある環境が構築可能です。vPars and Integrity VM v6では、vParsとIntegrity VMを同一筐体(物理パーティション)内で混在でき、集約率を高めながらも重要なアプリケーションの安定性を確保することができるわけです*1。さらにはvParsとIntegrity VMの変換ができ、必要に応じてvParsとIntegrity VMの使い分けが容易になります。

*1: vPar とVMの共存は2013年サポート予定。
vPars and Integrity VM v6
図4:vPars and Integrity VM v6
中村: 新製品である「vPars and Integrity VM v6」のサポートは、いかがでしょうか?
白井: 現行のSuperdome 2からラックタイプ、そしてPoulson搭載サーバーまで、すべてのHP Integrityサーバーをサポートしています。仮想マシンでは、前世代のOS「HP-UX 11i v2」を稼働することもできます*2

また、ファイバーチャネルのHBAカードを複数のゲストで共有することにより、サーバーリソースを他の物理サーバーに移行しても、ストレージの設定変更が不要になり、仮想環境なのに物理環境と同様に管理できます。さらに、物理NICポートを直接ゲストにつなぐことができるので、ほぼネイティブと同等のネットワーク性能を発揮。CPU稼働率を物理サーバーと同等に抑制できるなど、仮想化ソリューションの完成形とも言える機能を実現しています。

*2: vPars and Integrity VM v6.1.5以降でサポート。
中村: 費用面はいかがでしょうか
白井: コアライセンスを採用するアプリケーションの場合、仮想化を利用することで、そのライセンス費用を抑えることもできます。

一般的な仮想化ソフトウェアでは、アプリケーションが稼働するプロセッサーのコア数すべてに対して課金されるので、仮想化によって稼働コア数を減らしてもライセンス費用は変わりません。それに対してHP-UXで稼働する多くのアプリケーションは、実際に稼働しているコア数にしかライセンス費用がかからないため、運用コストを大きく減らすことができます。Poulson搭載の2ソケットのエントリーモデルは最大16コアとなる予定ですので、そのリソースを柔軟に活用することができます。
中村: インテルの革新的なプロセッサーPoulsonと、HPの抜群の安定性を持ちながら進化を続けるHP-UXを組み合わせた新たなHP Integrityサーバーに期待しています。

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※本内容は、全てインタビューのものであり、内容に変更がある場合がございますので、予めご了承ください。
Intel、インテル、Intelロゴ、Itanium、Itanium Inside、Xeon、Xeon Insideは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。

インデックス

Project Odyssey トップ

■第4弾 NEW!
HPの次世代ミッションクリティカル仮想化技術
新しくなったvPars and Integrity VM v6

■第3弾
次世代インテル® Itanium® プロセッサーと、それを搭載するサーバー製品
前編  後編

■第2弾
「Project Odyssey」のミッションクリティカル・インフラストラクチャ・ソフトウェア
HP Serviceguard Solutions for Linux

■第1弾
HPミッションクリティカル分野のチーフテクノロジスト カーク・ブレスニカ、インタビュー
前編  後編