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HP ProCurve Switch シリーズ導入事例

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ミッションクリティカルな業務を支える医療系ネットワーク
“コスト”を最大の評価指標に位置付けて構築

東京女子医科大学東医療センターは、CTやMRI、X-Ray(レントゲン)などの画像のフィルムレス化を志向する医療画像システムの拡充にともない、新たな医療系ネットワークを導入。HPのHP ProCurve Switch シリーズを採用することでTCOを削減し、余裕の生まれた予算をアウトソーシングによるリモート監視に振り向けることで、24時間365日遅滞なく稼働を続けるマネージメント体制を整えた。
東京女子医科大学東医療センター
さまざまな先端医療システムを収容する新たなネットワーク基盤を構想
ネットワーク機器選定における最大の評価指標はコスト
今後5年間を見据えたTCOを他社製品の半分程度に削減
VRRPやスパニングツリー機能を活用して可用性を向上
リモートによる監視体制を導入しネットワークの安定稼働を実現
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目的

アプローチ

・ 24時間365日遅滞なく業務を支える安定した医療系ネットワークの構築
・ 各診断機器の画像のフィルムレス化をはじめ、電子カルテやレセプト、処方箋、オーダリングなど、様々なシステムが運用できる標準規格準拠、広帯域のネットワーク を低コストで実現
・ 東京女子医科大学東医療センター内の8つの建物にHP ProCurve Switchシリーズを新たに設置し、10Gbps のバックボーン回線で結ぶ
・ HP ProCurve Switch シリーズの持つVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)やスパニングツリーといった機能を活用し、ネットワークの可用性を向上

システムの効果

ビジネスへの効果

・ HP ProCurve Switchシリーズのライフタイム保証によってTCOを削減
・ 余裕のできた予算によって、外部のプロフェッショナルによるリモート監視ならびにマネージメント体制を導入
・ 今後の電子カルテシステム等の本格導入などにも柔軟に対応できる拡張性を確保
・ 医療における質の向上と安全性の確保に貢献

さまざまな先端医療システムを収容する新たなネットワーク基盤を構想

東京女子医科大学の東医療センターは、同学が運営しているさまざまな医療施設の中でも東京女子医科大学病院に次ぐ規模を誇る総合病院である。
1998年に新外来棟を竣工、三次救急医療センターの開設、2004年には新(東)病棟を竣工、周産期センターを開設するなど施設を拡充してきた。診療科目についても、開設当時からの内科、外科、小児科、皮膚科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科などをはじめとする22診療科を設置。約250名の医師と約420名の看護師が勤務し、495病床を擁する東京都北東部の地域中核病院としての使命を担っている。
そんな同センターの医療を支える基盤として欠かすことができないのが、ITへの取り組みだ。同センターの情報システム部門にあたる医療情報映像室の課長補佐を務める池水孝之氏は、部門の使命をこう語る。
「医療機関の業務は人命にもかかわるミッションクリティカルなものであり、24時間365日遅滞なく稼働を続ける安定したシステムを構築し、高信頼の運用を行っていく必要があります。その継続的な取り組みこそが、医療の質の向上と安全への寄与に他なりません」
そうした中で持ち上がってきたのが、医療系ネットワークの導入計画である。CTやMRI、X-Ray( レントゲン)などの画像のフィルムレス化を指向する医療画像システムの新規導入にともない2008年夏頃から構想を開始した、同センター内の8つの建物すべてに高速ネットワークを敷設する計画だ。「将来的には、電子カルテや医事、検査、処方、オーダリングなど、さまざまな医療系システムをこのネットワークに収容していくことを目指しています」と池水氏は言う。
医療情報映像室 課長補佐 池水 孝之 氏 住友電設株式会社 情報通信システム事業部 東部第一情報ネットワーク部 営業技術課 竹本 和志 氏
医療情報映像室
課長補佐
池水 孝之 氏
住友電設株式会社
情報通信システム事業部
東部第一情報ネットワーク部
営業技術課
竹本 和志 氏

ネットワーク機器選定における最大の評価指標はコスト

医療系ネットワークは、当初計画としてPACS(Picture Archiving and Communication Systems:医療画像管理システム)やRIS(Radiology Information System:放射線情報システム)をはじめ、生理検査システム、内視鏡システム、などを収容する。
これらのシステムには、トータルで毎年20TBを超えるデータが蓄積されていくとともに、同センター内に分散する約200台の端末から24時間365日休みなくアクセスされ、さまざまな診断や診療、あるいは教育・研究で活用される。
こうした高負荷の利用を見据えて同センターは、医療系ネットワークには10Gbps の高速なバックボーン回線が必須であると判断した。さらに、スタティック・ルーティング、ACL(Access Control List)やポートセキュリティ機能によるアクセス制御、24時間365日無停止で運用できる可用性を担保するための冗長化構成、最低でも5年間は使い続けられる保守体制、リモート接続による専任オペレーターの監視サポートといった要求仕様を取りまとめ、いくつかのベンダーに対して提案を募った。
もっとも、昨今のネットワーク基盤において、上記のような要件は決して特別高度なものでも特殊なものでもなく、ごく標準的なアーキテクチャに沿ったものと言えるだろう。その背景にあったのが、「多様なアプリケーションを受け入れるネットワーク基盤としては、特殊な最新技術ではなく、すでに多くのユーザーに使い込まれてきた“枯れた技術”をベースとしたほうが良い」(池水氏)という考え方である。
この要求仕様を満たすことを大前提とした上で、同センターが最大の評価仕様としたのが“コスト”である。
「導入時の初期費用のみならず、運用工数を含めたTCO(総所有コスト)をいかに削減できるかという観点からコストを考えてきました。病院が存在する限りネットワークは運用を続け、導入した機器も使い続けることになるからです。例えば、ネットワークの拡張に合わせて機器の増設が行われますが、購入時期のずれによる保証期間の管理には煩雑な手間がともないます。また、予備機の保守費は私たちユーザーにとっては無駄なコストであり、一方ではまだ十分に使えるにもかかわらず、保守切れによって廃棄せざるを得ない機器が出てきます。こうした非効率な投資を最小限に抑えたいと考えたのです」と池水氏は語る。
こうした検討の結果、同センターが医療系ネットワークの骨格となるスイッチとして全面採用したのが、住商情報システム株式会社ならびにSIを担当した住友電設株式会社によって提案されたHPのHP ProCurve Switchシリーズなのである。

今後5年間を見据えたTCOを他社製品の半分程度に削減

「ネットワーク機器の選定にあたって、一般的には詳細なスペックの比較や動作検証を行っておくべきと考えられているようですが、スキルのないユーザーにそれを求めるのは酷というものです。実際には主要ベンダーの製品であれば、基本性能や機能はほぼ横並びの状況です。検証に無意味に長い時間をかけるのではなく、導入実績数やベンダー、既存ユーザーの評価から判断すれば十分ではないかというのが、私の考えです。グローバルな規模でのHP ProCurve Switchシリーズに対する高評価や豊富な導入実績はよく知られているところであり、さらに直接ベンダーやユーザーに評価を確認し安心感を得ていきました」と池水氏は語る。
そして、同センターがHP ProCurve Switchシリーズを採用する最大の決め手となったのが、ライフタイム保証である。
「製品を利用し続ける限り、無期限で代替機を無償で提供してくれるライフタイム保証の制度は、他社製品との比較において圧倒的なインパクトがありました。もともとのリーズナブルな価格設定に加え、従来のように機器ごとに保証期間や保守費用を管理する手間もなくなります。5年間に費やすTCOで比較した場合、HP ProCurve Switchシリーズは他社の主力製品の半分程度に抑えられるのではないかと考えています」(池水氏)
HP ProCurve Switch シリーズ導入事例
ただ、まったく懸念がなかったわけではない。
病院内ネットワークはその性質上、データセンターのような空調の完備した室内ではなく、通路や物置などの環境変化の激しい場所に機器を設置しなければならないケースがよくあるからだ。そうした中で頻繁に発生するのが熱暴走によるトラブルであるが、オペレーティング温度0°C〜 55°C(※HP ProCurve Switch 5412zl および2900-48G)というHP ProCurve Switchシリーズの優れた耐環境性能を知り、「大きな安心感の一つになりました」と池水氏は語る。
     
ネットワーク構成図    
ネットワーク構成図
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導入ハードウェア
・HP ProCurve Switch 5412zl
・HP ProCurve Switch 2900-48G
・HP ProCurve Switch 2510G-48
・HP ProCurve Switch 1700-8
   

VRRPやスパニングツリー機能を活用して可用性を向上

今回導入された医療系ネットワークの具体的な機器構成を見てみよう。
マシンルームのある病棟に、コアスイッチとなる2台のHP ProCurve Switch 5412zl Intelligent EdgeならびにディストリビューションスイッチとしてHP ProCurve Switch 2510G-48(5 台)、HP ProCurve Switch 2900-48G(1台)を設置。さらに、そのコアスイッチから10Gbps のバックボーン回線を経由し、別の棟のHP ProCurve Switch 2900-48G( 2台)、HP ProCurve Switch 2900-48G(1台)、HP ProCurve Switch 2510G-48(4台)とHP ProCurve Switch 2900-48G(2台)、HP ProCurve Switch 2510G-48(5台)とHP ProCurve Switch 2900-48G(2台)といったスイッチと接続される。
また、事務棟において端末を束ねているHP ProCurve Switch 1700-8も、VDSL 経由でコアスイッチへと接続されている。
ネットワーク基盤の設計にあたった住友電設の情報通信システム事業部東部第一情報ネットワーク部営業技術課の竹本和志氏は、その概要をこう語る。
「先々の保守性や拡張性を重視し、できる限りシンプルな構成のネットワーク基盤を構築することを心がけました。また、HP ProCurve Switchシリーズが持つVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)やスパニングツリーといった機能を活用することで機器の冗長化とフェイルオーバーを行い、ネットワークの可用性を高めています」
VRRPとはルーティングの多重化を行うためのプロトコルである。複数のスイッチについてグループ分けを行っておき、いずれかのスイッチが障害を起こした際に、同グループに属する別のスイッチに自動的に通信を引き継がせる。一方のスパニングツリーは、ループ状に形成されたネットワーク内でデータが永遠に循環するのを防止するための制御手法である。通常使用する経路を一つ設定しておき、障害時にはあらかじめ設定された優先順位に従って迂回ルートによる通信を行うのだ。
また、いずれのスイッチも48ポートを搭載したモデルが選ばれているのがこの機器構成の特長だ。
「医療の世界では、この先どんな機器がどんな形で増えていくか分かりません。例えば、電子カルテのシステムが本格的に導入された暁には、プリンタが一気に増設されることが予想されます。そうした拡張に対する余力を常に確保しておくためにも、最初から48ポートを備えたモデルを導入しておくことが適切と判断しました」と池水氏は語る。

リモートによる監視体制を導入しネットワークの安定稼働を実現

もう一つ、医療系ネットワークの運用面で注目しておきたいのが、アウトソーシングをベースとしたマネージメントの確立だ。
先に述べたように非常にミッションクリティカルな基盤であるにもかかわらず、同センターのITスタッフ自身が「運用・監視は住友電設、私どもは判断と指示という住み分けが確立できたことで、私どもが運用や監視に費やす手間は、ほとんどゼロに等しい」(池水氏)というのである。
この運用体制について、竹本氏は次のように説明する。
「ネットワーク管理ソリューションとしてHP Network Node Managerを導入するとともに、弊社センターからリモートによるサポートサービスを提供しています。スイッチ本体から個々のポートにいたるまで稼働状態を24時間365日体制で監視し、何かトラブルが起こった場合には即座に連絡をとり、オンサイト保守にあたります」
実は、こうした充実した管理を可能とした背景にあるのが、同センターが最大の評価指標として追求してきた“コスト”というポイントなのである。
「HP ProCurve Switchシリーズを導入することでネットワークのTCOを削減することができましたが、必ずしもその目的は、単に安く仕上げるためだけにあったわけではありません。余裕のできた予算を、住友電設のプロフェッショナルによるリモート監視に振り向けることができました。要するに、長期にわたる安定稼働をトータルに見据える中で、限りある予算の最適配分を実現できたことに、HP ProCurve Switchシリーズを導入した最大の成果があったと言えます。事実、2009年6月に運用を開始して以来、医療系ネットワークは重大なエラーやボトルネックを発生させることはなく、安定して稼働を続けています」(池水氏)
引き続き同センターでは、今回の医療系ネットワークを土台として、さらなる拡充を図っていく計画だ。
「繰り返しになりますが、各種診断用画像のフィルムレス化は当センターが推進する医療IT化の第一歩であり、この先には電子カルテやオーダリングなど、さまざまなシステムの展開が控えています。また、東京女子医科大学全体としての情報インフラと、当センターのネットワークとの整合性を担保していく必要があります。ゆくゆくはこのネットワークの利用を、病診連携や遠隔医療を実現するための基盤としても発展させていかなくてはなりません。まだまだ課題は山積していますが、より高度なサービスレベルの維持やセキュリティの確保を含め、今後の医療系ネットワークのあるべき姿を探りつつ、前進していきたいと思います」と、池水氏は将来を見据えている。
  本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。  

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