HP MSM760無線LANコントローラーを採用し、
HP MSM430アクセスポイント300台の導入・運用を効率化

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「高速無線LAN環境の全社導入は、モビリティによる業務効率化とともに“拠点のショーケース化”にも寄与するものです。ネットワーク構築ビジネスにおけるソリューションの幅も広がり、自社での導入・運用・活用の経験が実際の商談にも結びついています」

−キヤノンシステムアンドサポート株式会社
情報システム部 部長 内田 哲三 氏

 

高信頼で投資対効果に優れた高速無線LAN環境を構築

キヤノンシステムアンドサポートが、ワークスタイル変革を担うスマートデバイス活用と、自社拠点のショーケース化によるビジネスチャンス拡大を目的に、全国200拠点への高速無線LAN環境の導入を進めている。全国拠点に展開する「HP MSM430アクセスポイント」300台を「HP MSM760無線LANコントローラー」により本社で一元管理。導入展開および運用時における作業負荷の大幅な低減を可能にするとともに、高信頼で投資対効果に優れた高速無線LAN環境を実現した。

業界

販売・IT

目的

  • 全国約200の販売・技術・サポート拠点への高速無線LAN環境の導入。スマートフォンやタブレットPCなどのスマートデバイス活用の利便性を高め、ビジネスの生産性と業務効率を向上させる。

アプローチ

  • 全国200拠点/300台の無線LANアクセスポイントを無線LANコントローラーで本社から一元的に管理することで、セキュリティおよびガバナンスの強化、多数のアクセスポイント導入負荷の低減、多拠点の稼働監視を効率化する。アクセスポイント/コントローラー製品は信頼性とコストパフォーマンスを重視。

ITの効果

  • HP MSM430アクセスポイントを採用しIEEE 802.11nによる高速無線LAN環境を実現
  • HP MSM760無線LANコントローラー(3ノード構成)により全国の拠点にある300台のアクセスポイントをWAN/インターネット経由で一元管理
  • アクセスポイント100台の初期設定を2日間で完了するなどリモート管理により導入負荷を大幅軽減
  • アクセスポイントのリモートでの稼働監視、接続デバイス監視、機器情報に基づく資産管理を実現

ビジネスの効果

  • 高速で安定した無線LANアクセス環境を優れたコストパフォーマンスで実現することで業務効率を向上
  • 無線LANコントローラーによる一元管理で200拠点の無線LAN環境のガバナンスを強化すると共にビジネスの生産性を向上
  • 高速無線LAN環境の実現により有線ポートを持たないスマートデバイスの社内利用を推進し利便性を向上
  • 無線LAN環境が整備された自社拠点を顧客へのショーケースとして活用
 

チャレンジ

全国約200拠点への高速無線LAN環境の導入を決断

キヤノンシステムアンドサポート(以下、キヤノンS&S)は、キヤノングループのITソリューション事業における販売・サービス・サポート領域を担う。キヤノン製品によるドキュメントソリューションを起点に、情報共有やクラウド、モバイル、セキュリティなど幅広いソリューションを組み合わせ、快適で生産性の高いオフィス環境をトータルに提案。その高い競争力は、全国を網羅するおよそ200拠点から提供される顧客指向のサービスによって支えられている。

「現在、ITを活用した全国200拠点における生産性向上と顧客サービス強化に取り組んでいます。その具体例が、キヤノンMJグループの全体方針のもとに推進する、スマートデバイスを活用したワークスタイル変革です。販売や保守サービスは社外での活動時間が長いため、外出先でも社内と同じように業務が行えるようにすることがテーマです」と情報システム部 部長の内田哲三氏は話す。

ワークスタイル変革と歩調を合わせて、全国200拠点への高速無線LAN環境の導入が検討された。これは、自社のネットワーク構築サービスビジネスを支援・強化するという目的にも合致するものだった。

「高速無線LAN環境は、お客様にとって関心の高いテーマです。お客様への提案に際して、私たち自身が無線LAN環境を使いこなしているか、その快適性を実感できているかで説得力が変わります。また、プリンターなど無線LAN対応のキヤノン製品も増えてきており、デモンストレーションや検証を行う上での必要性も高まっていました」と情報システム部 情報システム管理課 課長の加藤尚男氏は話す。

2012年7月、キヤノンS&Sは高速無線LAN環境の全社導入のための要件定義に着手。「HP MSM430アクセスポイント」と「HP MSM760無線LANコントローラー」による検証を開始した。

キヤノンシステムアンドサポート
株式会社
情報システム部
部長
内田 哲三 氏


キヤノンシステムアンドサポート
株式会社
情報システム部
情報システム管理課
課長
加藤 尚男 氏


 

ソリューション

無線LANコントローラーでアクセスポイントを一元管理

キヤノンS&Sが検証に際して重視したポイントは、全国200拠点に設置する「無線LANアクセスポイントの一元管理」と、その「導入と運用負荷の抑制」だった。

「アクセスポイントの稼働状況やデバイスの接続状況を統合的に監視して、セキュリティとガバナンスを確保することは必須でした。さらに、多拠点への導入と運用の負荷をどのように軽減させるかも課題でした」と情報システム部 情報システム管理課 係長の藤原悟氏は振り返る。

検証では、本社(東京・天王洲)に「HP MSM 760無線LANコントローラー」を置き、地方3拠点に「HP MSM430アクセスポイント」を展開して、実際に設定・設置・接続・稼働・監視までを確認した。実際の手順を藤原氏は次のように説明する。

「HP MSM430アクセスポイントの初期設定を本社側で一括して行いました。設定作業はHP MSM760無線LANコントローラーに接続して認識させる、ほぼこれだけです。1台あたりわずか数分で作業を完了できました。設定済みのアクセスポイントを送付して設置は拠点に任せ、本社からWAN経由で稼働を確認していきました」

アクセスポイントを「本社で一括設定」「拠点側のスタッフが設置」「本社からWAN経由で稼働確認して運用開始」というこの手順は、本番導入でも活かされることになる。

藤原氏らは、9か月に及ぶ検証運用の中で、機器の信頼性、無線LANサービスのパフォーマンスと安定性に関しては十分な手応えが得られたという。

「検証期間中、接続やパフォーマンスなどのサービス品質は満足できるものでした。また、スマートデバイスのOS更新を実施しましたが、これもスムーズに完了できて安心しました」(藤原氏)

無線LAN環境を実現する製品は、個人向け製品のエントリークラスからエンタープライズ向けまで幅広い選択肢がある。いかに品質・機能とコストの最適なバランスを見極めた上で、製品を選ぶか難しいポイントだ。

「HPの無線LAN製品は、エンタープライズクラスの仕様を備えながら、比較検討した他の製品よりも優れたコストパフォーマンスを実現していました。また、コスト抑制という観点では『ライフタイム保証』も魅力的でした」と加藤氏は話す。

HP MSM430アクセスポイントに適用される「ライフタイム保証」は、ユーザーがHPネットワーク製品を使い続ける限りハードウェア故障時に無償交換する制度だ。交換製品は、原則として申請の翌日には日本ヒューレット・パッカードから出荷される。

「予備機を本社で持っておき、アクセスポイントが故障した際に即座にこれに交換し、予備機は申請の翌日に充当する。こうした運用がライフタイム保証を利用することで可能になりました」(加藤氏)

システム構成図

キヤノンシステムアンドサポート
株式会社
情報システム部
情報システム管理課
係長
藤原 悟 氏


電波干渉を検知して電波強度やチャネル変更を自動実行

2014年1月、キヤノンS&SはHP製品を採用し、全国200拠点への高速無線LAN環境の導入に着手した。まず「HP MSM430アクセスポイント」を60拠点に約100台を導入し、4月から本稼働を開始。第2次導入ではさらに30拠点に展開した。今後は半期ごとに30拠点ずつ導入を進め、2016年上期までに全国200拠点/300台を稼働させる計画だ。複数台を設置する拠点にはコンパクトなレイヤー2スイッチ「HP 2530 PoE+ Switch」を採用し、PoE給電が行えるようにした。

「現地でのアクセスポイントの個別設定が不要というメリットが、やはり大きいですね。HP MSM430の設置作業は当社のネットワーク構築サービスのスタッフが行っていますが、設置場所に電源を確保する必要がないこともあり、作業は30分程度で完了できています」(加藤氏)

2空間ストリームMIMOテクノロジーを採用したHP MSM430アクセスポイントは、IEEE802.11n(2.4GHzおよび5GHz帯)における実効性能で最大300Mbps のパフォーマンスを発揮する。また、ビームフォーミングテクノロジーによって安定したネットワークアクセスが可能だ。

複数台のHP MSM430アクセスポイントを利用する拠点では、無線チャネルと無線出力を最適化できる「Clear Connect機能」が有効に活用されている。この機能は、無線アクセスポイントの電波干渉を検知し、無線LANチャネルおよび出力設定を自動的に調整することで、デッドスポットの解消とカバーエリアを最適化させる役割を果たす。

「一般に、複数台のアクセスポイントを設置する場合はサーベイを行いますが、全国拠点への展開では多大な手間と時間を要します。今回私たちは、検証時に計測した電波強度のデータに基づきアクセスポイントの設置間隔を決めていきました。Clear Connect機能のおかげで、デッドスポットや電波干渉などの問題は発生していません」(藤原氏)

ユーザーのトラフィックに影響しないHP MSM760無線LANコントローラー

本社・情報システム管理課では、藤原氏を中心に全国200拠点の無線LAN環境を一元的に監視・運用していくことになる。その中心を担う「HP MSM760無線LANコントローラー」は、1台で最大200台のアクセスポイントを管理可能だ。

「HP MSM760を3台導入し、チーミングによりすべてをActiveで運用しています。3台のHP MSM760はあたかも1台のように扱えます。また、コントローラーとアクセスポイントのWebベースの管理画面はデザインがほぼ共通化されており、操作や設定が容易に行えることも魅力です」(藤原氏)

HPの無線LANコントローラーは、特別な追加ライセンスを購入する必要なく冗長構成がとれ、ファームウェアをアップデートするだけで802.11acアクセスポイントにも対応できるなど、コストパフォーマンスに優れている。

また、HP MSM760無線LANコントローラーは、アクセスポイントを制御・管理するためのトラフィックだけを通す。ユーザーのトラフィックがコントローラーを経由しないため、「多数のアクセスが集中してもコントローラーがボトルネックにならない」「コントローラー障害がネットワークサービスに影響しない」という特長がある。

「チーミングにより、1台のコントローラーに障害が発生した際でも、そのコントローラーが管理するアクセスポイントの役割を他のコントローラーが自動的に引き継ぎます。監視・運用業務の継続性も確保しているわけです」(藤原氏)

HP MSM760無線LANコントローラーは、運用段階でも大きな威力を発揮している。

「運用開始直後にアクセスポイントの設定を変更したのですが、1度の操作だけで自動的に展開され、数十台分の変更をわずか数分で完了できました。また、HP MSM760の管理画面では登録されている機器情報を一覧で参照できるため、ネットワーク機器の資産管理にも役立てています」―藤原氏

 

ベネフィット

拠点のショーケース化によりビジネス機会を拡大

高速無線LAN環境を導入した拠点では、当初の狙い通り社員によるスマートデバイス活用が進んでいるという。また、拠点での展示会や商談会で無線LAN対応製品のデモンストレーションを行う際にも、有効に活用されている。

「高速無線LAN環境の全社導入は、モビリティによる業務効率化とともに“拠点のショーケース化”にも寄与するものです。ネットワーク構築ビジネスにおけるソリューションの幅も広がり、自社での導入・運用・活用の経験が実際の商談にも結びついています」と内田氏は話す。

快適で生産性の高いオフィス環境をトータルに提案する――キヤノンS&Sが全国200拠点から提供するサービスとソリューションの競争力を、新しい高速無線LAN環境が強化していくことになるだろう。

会社概要

キヤノンシステムアンドサポート株式会社

所在地:〒140-8650
東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー

URL:http://www.canon-sas.co.jp/ 


キヤノンシステムアンドサポート株式会社
本件でご紹介のHP製品・サービス

導入ハードウェア

  • HP MSM760無線LANコントローラー
  • HP MSM430アクセスポイント
  • HP 2530 PoE+ Switch

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