インタビュー:ヒューレット・パッカード認定プロフェッショナル、 最高レベルの認定資格
「Master ASE」取得者に聞く!

 

認定プロフェッショナル・プログラム【ExpertOne】は、ヒューレット・パッカードのテクノロジーやソリューションの専門技術を備えていることを証明するワールドワイドな認定制度である。その中でも、Master ASEは、「先進的ソリューションとITに対するビジネス要求を結び付ける深い技術スキル」、「組織の経済的ニーズおよびビジネスニーズとITソリューションを整合する能力」、「複雑なソリューションを提案フェーズから実装フェーズまで日本ヒューレット・パッカードの全ポートフォリオを使用して設計、実装できる能力」を保持する最高レベルの認定資格である。

今回の特集では、国内で活躍するMaster ASE 5名の方に集まってもらい、取得に至った背景、日々の活動、学習方法などを聞いた。

まず、みなさんの自己紹介をお願いいたします。(順番は、社名の50音順)

碓井さん:SCSK株式会社(SCSK)の碓井です。ネットワーク分野の Master ASEを取得しています。現在、業種を問わずに、ネットワークの提案、設計、構築、サポートを行っています。 ネットワーキングについては、HP Procurve時代から10年以上取り扱っています。現在は、無線製品やデータセンター向けスイッチまで含めて対応しています。

平島さん:SCSK株式会社(SCSK)の平島です。ネットワーク分野の Master ASEを取得しています。現在、碓井と同様に業種を問わずに、ネットワークの提案、設計、構築、サポートを行っています。HPネットワーキング製品以外の他社ネットワーク製品も担当し、マルチベンダーでの提案やプロジェクトマネージャーも行っています。

井手元さん:三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND) の井手元です。ネットワーク分野の Master ASEを取得しています。現在、ネットワークに係る開発業務に携わっています。昨年までは、当社でHP製品を三菱ブランドで提供する製品サポートの部署に所属していました。

姚さん:MINDの姚(よう)です。ネットワーク分野の Master ASEを取得しています。現在、井手元と同じ開発業務を担当しています。井手元と同様に、昨年まではHP製品を扱っていた部署に所属していました。2010年頃からネットワークに関わり始めて、当初はHP Procurve製品を主に取り扱い、今は各種HPネットワーク製品を担当しています。

山崎さん:シーティーシー・テクノロジー株式会社(CTCT)の山崎です。ストレージ分野の Master ASEを取得しています。現在、HP ProLiant、HP Integrity Server / Superdome 2などのサーバー製品や、 HPストレージ製品に対する保守サポートを行っている部署に所属して、障害対応や問題の切り分けなどの業務を担当しています。幅広い製品に対応しているため、地域や業種を問わず、全国のお客様を支援させていただいています。

みなさんがHP Master ASE を取得された分野で、担当された案件や活動をご紹介ください。


SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業本部
ITエンジニアリング事業本部
エンタープライズ第二部
営業第二課
ITスペシャリスト
碓井 雄一郎 氏

 

碓井さん(SCSK):
紹介させていただきたい案件としては、HPでも事例として公開され、日経ネットワークでも紹介されたアステラス製薬株式会社様の全国拠点のネットワーク基盤を刷新した事例です。アステラス製薬グループ・国内12拠点、グループ17,000ユーザーが利用するネットワーク基盤再構築したものです。有線LANでは、シャーシ型レイヤー3スイッチ「HP 10500シリーズ」、ボックス型レイヤー3スイッチ「HP 5800シリーズ」を採用し、それぞれ2台をネットワーク仮想化技術「HP IRF(Intelligent Resilient Framework)」を使って、Active-Activeでスタッキングして"2台分の帯域を持つ1台の仮想スイッチ”として運用しています。また、同時に無線LANの再構築も実施しています。
HP ネットワーク導入事例

既存ネットワークではHPネットワーク製品以外が利用されていました。当初は、HPネットワーキング製品に対して、お客様の信頼は高くありませんでしたが、当社が地方拠点にHPネットワーク製品を提案、導入していただいたことをきっかけに現場での実績を重ね、本案件につなげていきました。
本事例は、HPからは、国内最大級のHPネットワーク導入事例だと聞いています。

 


SCSK株式会社
プラットフォームソリューション事業本部
ITエンジニアリング事業本部
エンタープライズ第二部
営業第二課
シニアエンジニア
平島 輝雄 氏

平島さん(SCSK):
医療業界である病院様の事例を紹介させてください。病院様は、日本HP主催の ネットワーク製品紹介セミナーに参加されていました。当日、当社は、セッションの1つで、 ネットワーク製品導入事例とIRFデモンストレーションを紹介させていただきました。セッションでは、事例とIRFテクノロジーの紹介に加えて、その背景となったHP ASEやHP Master ASEの資格取得人数、検証機器が充実している当社のラボなど、当社の持つ技術力、実績なども含めて紹介しました。質疑応答セッションで、病院様からご質問をいただいたことをきっかけにして、当社の営業がフォローし、既存製品をHPネットワーキングスイッチでリプレース提案につなげています。 ネットワーキング製品の機能では、碓井も話をしたHP IRF テクノロジーやライフタイム保証を評価いただきました。


三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社
ネットワーク事業部
ネットワーク開発部
開発第三課
井手元 健太郎 氏

 


三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社
ネットワーク事業部
ネットワーク開発部
開発第三課
姚 賀 氏

 

井手元さん 、姚さん(MIND):
当社も医療関係となります。既存ネットワークは他社製品でしたが、100台のスイッチをHPネットワークで提案し、再構築しています。お客様からは、出来る限り自社で保守していきたいというご要望もあり、ライフタイム保証があったことが受注の決め手の一つでした。現在も継続して、HPネットワーク製品をご利用いただいています。

 


シーティーシー・テクノロジー株式会社
サーバサポート部
サーバサポート第二課
山崎 仁 氏

山崎さん(CTCT):
私の場合は、サポート業務を担当しているため、案件というよりも障害対応が中心になっています。問題が発生した場合、ファームウェアやドライバーに問題があるかどうかなどの切り分けを行います。これらの問題をHPサポート組織と一緒に取り組み、その解決方法が世界中のHPユーザーにアナウンスされたということが多くあります。お客様によっては、問題の解決ができないと数兆円というビジネスの機会損失が発生するといったこともあります。このような事案で問題の切り分けを実施でき、解決できたことは大きな自信となっています。

HP Master ASEを取得された経緯と学習方法をご紹介ください。

碓井さん(SCSK):
会社の方針もあり、 ヒューレット・パッカードの認定資格取得を進めました。 ASEについては、有償トレーニングを活用し、学習しました。 Master ASEについては、特に学習計画に基づいて、勉強していたわけではありませんでしたが、先ほど紹介した検証機を触ることができるラボで実機を常に触ることができる環境と様々なネットワーク構築案件 の経験が大きかったですね。

平島さん(SCSK):
はい、私も碓井と同様の進め方です。検証機に常に触れることができる環境があることが大きかったと思います。

井手元さん:
会社からの指示で取得を進めました。取得計画当初は ASEを目標としていましたが、同資格取得をきっかけとして上位資格である Master ASEを目指すようになりました。 Master ASE取得にあたっては、昨年まで当社のHP製品サポート組織にいたため、検証機に触れる機会が多くあったこと、さらに当社パートナー様向けの勉強会やトレーニングで講師をしたことも知識を深めるためによかったですね。

姚さん(MIND):
私も、井手元と同様に会社からの指示で取得を進めました。私は、以前よりシスコ製品の認定資格を持っていましたので、基本知識の理解はスムーズに進みました。しかし、上位レベルに行くと、HP IRFなどの独自テクノロジーを含めて、個別に学習を進める必要がありました。こちらは、井手元と同じですが、多くの検証機に触れる機会があったこと、当社パートナー様向けの勉強会やトレーニングで講師をしたこともよかったですね。

山崎さん(CTCT):
ASEについては会社の方針で取得し、 Master ASEについては、自分から取得を申し出て学習を進めました。過去にサーバーを取得していたため、新たにストレージに挑戦しました。ストレージの Master ASEは、合格しなければならない科目数が多く、広範囲ですが深い知識が求められ、さらに、 ストレージ製品も、ローエンド製品から、HP StoreVirtual、HP 3PAR StoreServ、HP XPなどすべて に 対応しなければなりません。そのため、知識の少ない製品については、ドキュメントを読み込み、仕様をしっかりと覚えることを心がけました。提案事例の問題も出てきますので、実際に手を動かして、必要となるサイジングを計算することなども必要でした。非常に難易度が高く、すぐに取得できるという訳ではありませんので、1〜2年をかけてじっくりとマスターしていきました。


HP Master ASEは、お客様にソリューションを提案する場合、どのように役立っていますか?

碓井さん(SCSK):
まず、基本となる資格を持っているためHPのテクニカルホットラインを利用できることは大きいですね。素早く、確実に提案につなげられます。

平島さん(SCSK):
ASE、そして、トップ資格である Master ASEを持っていることは、対外的に技術力、実績をアピールするために役立っていると思います。

井手元さん(MIND):
HPさんとの会社同士のつながりが深まったことが挙げられます。提案活動において、HPさんからの支援を強くいただけるようになりました。また、導入案件の技術サポートに関わるケースにおいても、不具合や細かい技術上の質問に対しHPネットワーク製品を熟知したエンジニアとして対応することで、お客様から信頼を頂けたのではないかと感じるシーンもありました。

姚さん(MIND):
私も、HPネットワーク製品の知識が高いということで信頼されることが大きなメリットだと思います。

山崎さん(CTCT):
官公庁案件では、RFPに ASEなどの認定資格保持者がいるかどうかがポイントとなる場合があります。弊社の場合は、サーバー、ストレージ、ネットワークで ASE資格保持者がいるため、強みになっています。
私が従事しているサポート業務においては、サーバー、ネットワーク、ストレージが絡み合った障害に対応しなくてはならないことがあります。私は、ストレージの Master ASE だけでなく、サーバー分野の ASEを取得し、さらにサーバー分野については、 Master ASE再取得の学習を進めています。このような複数のテクノロジーや知識が、お客様からの質問に対する回答に役立っています。また、お客様先に報告に行った際にも、質問にはその場で回答することで、お客様の信頼の獲得に役に立っていると考えています。

認定資格を含めて、今後の日本ヒューレット・パッカードへの期待または要望をお聞かせください

碓井さん(SCSK):
やはり、HP 認定資格の認知度を市場でもっと上げて欲しいですね。そうなることで、社内のエンジニアがさらに資格取得を進める機会にもなりますし、私たちの市場価値を上げることにも繋がると考えています。

Master ASEでは、電話でHPの開発者に直接問い合わせる権利を持てると聞いていますが、時差などを考えると、電話だけではなくメールでの問い合わせをできるようにして欲しいですね。また、製品を販売していく上では、 ネットワーキング製品の事例、不具合データベース、ワークアラウンドなどを確認できるようになるとうれしいですね。

平島さん(SCSK):
マニュアルについては、コンフィグレーション、設定例を多くご用意いただくと、提案しやすいと考えます。

井手元さん(MIND):
私も、電話ではなくメールでの問い合わせをできるようにして欲しいですね。また、買収や販売終了があった場合、資格認定が終了することは理解していますが、後継資格取得にあたり、HPがメインラインとして捉え、資格の対象として追加または除外していく製品を事前に広くアナウンスしてもらえると助かります。効率的な学習につながりますので。

姚さん(MIND):
ネットワーク製品では、 マニュアルを含めて、日本語での情報が少ないと感じています。また、原本となる英文マニュアルの精度も高めて欲しいです。マニュアルが間違っているとお客様の信頼も落ちますし、当社としても余計な工数が掛かってしまいます。

山崎さん(CTCT):
私も、HP 認定資格の認知度を市場でもっと上げて欲しいですね。そうすれば、 ASE取得者の待遇もよくなってくると思います。

本日は、長い時間、ありがとうございました。

 


ヒューレット・パッカード
認定プロフェッショナル・プログラム
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ソリューションプロバイダーにとって、人の育成が最重要課題であることは間違いがないだろう。日本ヒューレット・パッカードは、パートナーの事業の基礎となる人材育成を支援し、売上拡大に貢献したいと考えている。その中でも、最大の注力プログラムが、 認定プロフェッショナルプログラム【ExpertOne】だ。

今回の特集では、その最高レベルに位置するHP Master ASE 取得者のインタビューを届けたが、彼らが、実践的な知識を持つ、競争力を持ち続ける人材として、お客様の信頼を獲得し、事業の成長に貢献し、かつ、彼ら自身の市場価値を高めていることを、ご理解いただけたのではないだろうか?

日本ヒューレット・パッカードは、今後も営業プロフェッショナル、エンジニアを育てる最短パスとして、ExpertOne を推進し、 ASE、そして最高レベルである Master ASEの取得を推進していく。

Partner News エンタープライズ版 2015年8月18日号 特集記事]
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