サーバー仮想化で損しない!OEM版ライセンスガイド

サーバー仮想化で損しない!OEM版ライセンスガイド


昨年3月、HP Partner Newsで「躍進する、仮想化サーバー製品「Hyper-V」の特徴マイクロソフト・HPによる強力な販売・サポート体制」と題して、Hyper-V特集を実施した。今回、約1年が経過しての、最近のHyper-V導入動向と課題について、日本マイクロソフト株式会社OEM統括本部第三営業部シニアマネージャー 鶉橋研治氏に話を聞いた。

-まず、サーバー仮想化市場について、お聞かせください。

 
マイクロソフト株式会社
OEM統括本部第三営業部
シニアマネージャー
鶉橋研治氏
 

鶉橋氏:「昨今の厳しい経済状況にあっても、コスト削減や効率化を狙えるサーバー仮想化市場は、成長が止まらない数少ないエリアです。これまでもサーバー統合による効率化メリットを提案していたことに加え、昨春の震災以降、企業の節電努力やビジネス継続の観点も加わり、市場はさらに勢いを増して拡大していると感じています。昨年取材を受けた際に、中堅・中小企業での増加傾向があるという話をさせていただきました。この市場の動きに対して、日本マイクロソフトとして日本HP様と共に中堅・中小企業での導入支援を強化し、さまざまな活動を実施してきたことが、サーバー仮想化市場の成長につながってきていると思います。数年前は仮想化を特別なモノと感じていたユーザーが、当たり前に導入する1つのソリューションとなってきたと認識しています。」

-その成長する仮想化サーバー市場において、核となる製品が、仮想化ソフトウェアです。Hyper-V の導入状況はどうでしょうか?

鶉橋氏: 「IDC Japanのレポートによれば、2010年度にはすでに2年連続でHyper-Vが導入率トップでしたが、2011年上半期の導入企業数においてもトップを獲得できました。Hyper-V導入増加の背景として、Windows Server OS標準のサーバー仮想化技術として、導入が容易であることがあると言えると思います。仮想化サーバーが当たり前になればなるほど、使い慣れたWindows Server と同じ操作性、管理性であることが、Hyper-Vユーザーの拡大につながっていると考えています。」

-では、Hyper-V をどのような用途で導入しているのでしょうか? お教えください。

鶉橋氏: 「他社の仮想化ソフトウェア導入目的と同じように、サーバーの集約が大きな用途の1つであることは変わりません。仮想化されていない物理サーバーの多くは、CPUの稼働率観点では100%使い切れていることがあまり高くありません。その割にはサーバーの設置面積が必要であったり消費電力がかかるなど、サーバー運用に関係する日々の維持コストがバカになりません。そのため、仮想化されたサーバーに統合することで、運用効率を上げ、導入・保守コストを削減することが可能になります。これがサーバー集約化の大きなメリットといえるでしょう。」

-Hyper-V の導入拡大に従って、なにか別の課題は、見えてきましたか?

鶉橋氏: 「はい、仮想環境下でのライセンスに対する問い合わせが増えきています。中でも、OEM版サーバーライセンスについてのお問い合わせも増加しています。そのため、日本マイクロソフトでは『OEM版Windows Server仮想化ライセンス ガイド』(URL表示) という冊子を作成いたしました。この冊子の中では、基本的な仮想化ライセンスの考え方や、OEM版ならではの質問への回答をまとめています。HP様が、「Windows Server® バンドルプラス(以下バンドルプラス)」として販売されている製品も、OEMライセンスの形態の1つとなりますので、基本的には考え方は変わりません。」

-例えば、どのような質問が多いのでしょうか?

鶉橋氏: 「はい、仮想化インスタンスの移動に関する質問を多くいただいています。ハードウェアベンダー様にご販売いただいているOEMライセンスを使用してWindows Serverを稼働している場合、その上のWindows Serverインスタンスを移動できるのか?といったものです。」

-その回答は、どのようになりますか?

 
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鶉橋氏: 「OEMライセンスで稼働しているWindows Server仮想化インスタンスは、お客様がWindows Serverのライセンスをお持ちのハードウェアに対して移動させることは可能です。この場合、移動先のWindows Serverライセンスは、OEM版、パッケージ版、ボリューム ライセンスのいずれでもかまいません。

OEMライセンスは、購入したハードウェアに限り使用が許可されますので、OSライセンスそのものを、別のハードウェアに移管することはできません。これが、OEMライセンスで稼働しているWindows Server仮想化インスタンスも、移動できないのではという質問につながっているように思えます。」

-そのような質問があるということは、OEMライセンスでサーバー仮想化を導入することは、ライセンスが複雑になることでしょうか?

 

鶉橋氏:「いえ、HP様と私たちは、『バンドルプラス(OEMライセンス)の活用こそが、サーバー仮想化でのライセンスを限りなくシンプルにする。』とお伝えしています。

 
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具体的に説明しましょう。仮想環境下におけるライセンスの考え方で、お客様やパートナー様が疑問を持つ大きな理由は、Windows Server 上で複数のWindows Server仮想化インスタンスを稼働させる場合、許可される仮想化インスタンスの数がWindows Serverのエディションによって異なるためではないかと考えています。さらに、サーバー仮想化の場合、1つのサーバー上で動作するだけでなく、Live Migrationのような機能を使用して、Windows Serverインスタンスを別のサーバーに移動することができることも、従来の物理サーバー一台のライセンスを考えるだけでよかった場合と違い、複数のサーバー上のライセンスを考えなければならないということも、疑問を持つ理由の1つと考えています。

このような疑問をお持ちのお客様、パートナー様には、私たちは、『バンドルプラスのWindows Server 2008 R2 Datacenterを導入すれば、疑問はすべて解決します。』とお伝えしています。

 
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Windows Server 2008 R2 Datacenterでは、稼働できる仮想化インスタンス数は、“無制限” です。つまり、Windows Serverが稼働するサーバーごとに、Datacenterを導入すれば、一台一台仮想化インスタンスの数を計算してライセンスを追加で買い足しする必要はなくなります。しかも価格はStandardなら5本分の価格で、です。そして、稼働させる仮想化インスタンスのOSとして、Windows Server 2008 R2 に加えて、Windows Server 2003、Windows Server 2003 R2, Windows Server 2008 を選ぶことも可能です。さらに、Edition観点で見ても、Datacenterだけでなく、Standard, Enterpriseを利用することもできます。つまり、ライセンス観点からみると、仮想インスタンス数の制限がなく、立て放題、ゲストOSの種類も豊富に選べるということとなります。さらに、日本HP様からご提供いただいているOEM版Windows Serverライセンスである“バンドルプラス”製品で購入いただければ、ワンストップでHP ProLiantとWindows Server OSを同時に提供できますから、見積もサポートも非常にシンプルになります。

もちろん、従来からのバンドルプラスのメリットは、引き続き得ることができます。

Windows Server® バンドルプラス ›

-つまり、パートナー様にとって、ライセンス構成で悩まずに、提案の内容に集中できるというメリットがあるわけですね。

鶉橋氏:「はい、間違いないです!そして、パートナー様にとっては、Windows Serverが稼働するHP様の豊富なProLiantラインナップは、ユーザー様に対し、幅広い提案の選択肢を提供できるというメリットがあると考えています。」

-最後に、HPのパートナー様に対して、メッセージをお願いします。

鶉橋氏: 「私は昨年からHP様を担当させていただいています。この冬、初めてHP Partners Communicationに参加させていただきました。この際、HP様がパートナー様に対してとてもきめ細かく対応され、人と人とのお付き合いを最も大切にされていることを感じました。日本マイクロソフトでは現在、日本に根付いた活動を強化して日本のお客様との信頼関係を一層強固にしていこうということを会社の方針にしています。そんな中でまさに、HP様のこのようなお客様への姿勢が、日本に根付いた重要な活動の1つだと感じました。また、イベントで多くのパートナー様からフィードバックをいただいたことも感激しました。私もHP様と一緒になって、パートナー様を支援させていただければ、日本に根付いた活動を達成できるという思いを強くしました。これからも、さまざまなパートナー様のサポート施策を展開していきますので、ご期待ください。」

 マイクロソフト OEM 版 Windows Server® 仮想化ライセンス ガイド(PDF:2.4MB) ›

-本日は、ありがとうございました。

HP Partner News 2012年2月14日号 特集記事]
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