昨年12月ヒューレット・パッカード・エンタープライズ (HPE)は、マイクロソフトとの提携を拡大し、Azureを推奨パブリッククラウドとすること発表した。新サービス “HPEフレキシブルキャパシティ with Microsoft Azure”は、この発表を契機にして開発されたものである。本特集では、日本ヒューレット・パッカードで本サービスを担当する菊地 真美恵氏(テクノロジーサービス事業統括ソリューション・パートナービジネス本部)に、その狙いとパートナーにとってのビジネス機会を聞いた。

参考: HPEがMSとの提携を正式発表--Azureを推奨パブリッククラウド 

ソリューション・パートナービジネス本部 菊地 真美恵氏
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パートナービジネス本部
菊地 真美恵氏

ITやビジネス関連の報道で、今やクラウドが話題にならない日はない。調査会社IDC Japanによれば、2020年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、2015年比2.7倍の7,346億円と予測されている。一方で、引き続きオンプレミス向けのITサービスを含む国内ITサービス市場も2020年まで年間平均成長率1.7%と着実な成長が見込まれている。つまり、パブリッククラウドだけでなく、オンプレミスを含むITサービス全体の成長が見込まれ、新たなビジネス機会が創出されると期待されているのだ。

このような背景の中、HPEはフレキシブルキャパシティ with Microsoft Azureを発表した。菊地氏は次のように話す。

「HPEでは、クラウドに対して、“Right Mix” (ライトミックス)という考え方をしています。これは、オンプレミスに適したシステム、パブリッククラウドのシステムを最適配置して利用するというものです。今回発表したHPEフレキシブルキャパシティ with Microsoft Azureは、この“Right Mix“の考え方に基づき、システムだけでなく、契約と請求、サポート窓口、使用量ポータル・レポートをすべてHPEが包括的にサポートするものです。顧客はPublib Cloud環境を開発環境やDRサイト、急に必要になったプロビジョニング先としてもご利用していただくことができます。」

HPE フレキシブルキャパシティ with Microsoft Azure

HPEフレキシブルキャパシティ: オンプレミスとパブリッククラウドのいいとこどりのサービス

フレキシブルキャパシティは、日本ヒューレット・パッカードが従来から提供し、高い実績を誇るサービスである。HPEがサーバーやストレージなどの必要なITリソースを予備のリソース込みで顧客先に設置し、サービスを提供する。そして、費用は実際の利用分だけ(※1) 支払うことになる。(※1 基本料金が設定)

月額料金にてお支払い

顧客は、キャッシュアウト・費用の最適化、過剰な投資を抑制によるリスクの低減、システム増設のリードタイム短縮によるビジネス機会損失の防止、フレキシブルキャパシティポータルサイトによる日々の利用状況の把握、管理工数の削減など多くのメリットをフレキシブルキャパシティを導入することで得ることができる。

フレキシブルキャパシティがもたらすメリット

「フレキシブルキャパシティは、無駄なIT初期費用投資をおさえたスモールスタートと長い購買プロセスなく即時のスケールアップを実現します。つまり、オンプレミスとパブリッククラウドのそれぞれのメリットを兼ね備えた俊敏性の高いサービスと言えます。」と、菊地氏は説明する。

フレキシブルキャパシティ with Microsoft Azure の特徴

今回発表されたフレキシブルキャパシティ with Microsoft Azureは、契約と請求、サポート窓口、使用量ポータル・レポートをMicrosoft Azure サービスも加えてHPEに一本化ができるようになったということだ。フレキシブルキャパシティの特長を業界をリードするパブリッククラウドサービスであるMicrosoft Azureに対しても適用できるということになるわけだ。

「フレキシブルキャパシティにMicrosoft Azureを加えることで真のオンプレミスとパブリッククラウドのいいとこどりのサービスになったと言えます」と菊地氏は自信を持つ。

では、どのようなユーザーが想定されるのだろうか?

「ゲーム業界、インターネット関連事業、通信メディア業界といったビジネスが急成長しているお客様や数年後のリソース予測が難しいお客様です」と菊地氏。

例えば、新しいネットサービスを企画し、スモールスタートで開始し、ヒットにあわせてシステムを拡張していくといった事業タイプを持っているユーザーである。その他にも、クリスマス・年末商戦などの季節変動が大きいビジネスを行っているユーザーにも有効だろう。

フレキシブルキャパシティ with Microsoft Azureがパートナーのビジネス機会を拡大

菊地氏は、フレキシブルキャパシティ with Microsoft Azureにより、HPEパートナーはさらに事業拡大のチャンスが広がるという。具体的な事例を挙げて以下に説明する。

「ある国内のパートナー様では、フレキシブルキャパシティを利用して、お客様に対してクラウドサービスを提供しています。フレキシブルキャパシティを活用したことで、初期投資を抑え、インフラ調達に対してキャッシュフロー・オフバランス化の維持することに成功しました。ビジネスの成長に合わせて、調達工数を大幅に削減し、お客様の長期囲い込みにも成功しています。

パートナー様は、このようなサービスに豊富な機能を持つMicrosoft Azureを加えることができます。つまり他社とは一歩進んだRight Mixのソリューションをお客様に提供することが可能となります」

顧客のおかれている状況に合わせて、パートナーがオンプレミスとパブリッククラウドを組み合わせた提案をできるということになるのだ。

最後に、パートナーへのメッセージを聞いた。

「HPEにはマイクロソフトとの30年近くにわたる長期の協調関係があります。今回の提携も長い信頼関係に基づく両社のパートナーシップがもたらしたものです。現在、国外でも国内でも急成長しているMicrosoft Azureに対して、本サービスを提供することで、新しい時代の価値をお客様・パートナー様に提供できると考えています」(菊地氏)

“オンプレミスだけ”“パブリッククラウドだけ”という時代ではない現在、両者のいいとこどりのサービスを提供できることはパートナーにとって大きな差別化になるに違いがない。ぜひ、事業計画の一つに加えて検討して欲しい。

[HPE パートナーニュースフラッシュ 2016年9月21日号 特集記事]
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