ハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場をリードする HPEが発表したHPE HC380は、世界でもっとも利用されているx86サーバーであるHPE ProLiant DL380 Gen9をベースにしたハイパーコンバージドインフラストラクチャソリューションである。HPEによれば、HPE HC380は、『あなたの「仮想マシン自販機」 となる、“直感的”ハイパーコンバージドインフラ』であるという。本稿では、この言葉の意味する背景は何か、そして、HPE HC380の特徴を紹介する。

今、エンタープライズIT市場において、もっとも注目されているソリューションといえば、「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」(以下、ハイパーコンバージド)といっても言い過ぎではない。

ハイパーコンバージドとは、サーバーとストレージを統合した小型でシンプルかつ高いスケーラビリティを持つソリューションである。サーバー、ストレージ、ネットワーク、仮想化ソフトウェアや管理ツールなどのあらかじめ仮想化に必要なコンポーネントがパッケージ化され、組み合わせや相性などを心配することなく、短時間で導入可能である。

ハイパーコンバージドでは、ラック型の内蔵ディスクを搭載したサーバーがイーサネットで接続されて、複数のサーバーを1つのクラスターとして扱うことができる。必要に応じて、サーバーを増やすことが可能で、5台、10台と増やしていくときにも、簡単な設定で性能を犠牲にせずにすべてのサーバーに接続することができる。

盛り上がるハイパーコンバージド市場に対して、HPEは、2015年にHPE Hyper Converged 250 シリーズ (HC250) をリリースし、リーダシップを獲得するともに、市場の要望に合わせて、積極的に継続的な投資を行っている。

そこで、今回発表された製品が、HPE HC380だ。

 

フレンドリーなHTML5ベースのユーザーインターフェイス”HPE OneView HC UX”に注目

HPEの言葉を借りれば、HPE HC380は、『あなたの「仮想マシン自販機」 となる、“直感的”ハイパーコンバージドインフラ』だという。

この言葉を理解するには、新しく開発された、フレンドリーなHTML5ベースのユーザーインターフェイス”HPE OneView HC UX”に注目して欲しい。

HPE OneView HC UXは、

  • システム・ハイパーバイザーのライフサイクル管理
  • 仮想マシンのプロビジョニング管理
  • ソリューション全体のパフォーマンスの管理と分析

といった作業を直感的なユーザーインターフェイスで管理、分析できる。例えば、5クリックで仮想マシンの配備、3クリックでファームウエア・ドライバのアップデートが可能となるほど簡単な操作で管理が可能である。今まで仮想化テクノロジーや管理画面が苦手だったユーザーにも、簡単に操作できるカスタマーエクスペリエンスを提供しているのだ。

つまり、”HPE OneView HC UX”を利用すれば、「仮想マシン」を自動販売機でドリンクを買うように、必要な仮想マシンを設定、構築、運用できるようになるということだ。


もちろん、ハイパーコンバージドに必要となるソフトウェアとして、10年近い実績を持つ SAN ストレージからエンジンを移植したソフトウェア定義ストレージHPE StoreVirtual VSA、HPEと強固なアライアンス体制を結ぶVMware社のハイパーバイザーvSphereは工場で事前にプリインストール済み。HC250と同様、HPE OneView Instant-Onによる電源投入から15分での環境設定が完了するという導入の容易さには変化はない。そして、初期構築後はHPE OneView HC UXによって、シンプルな監視・管理で更に工数最適化を図ることが可能となるわけだ。

本製品のもう一つの大きな特徴は、世界でも最も利用されているx86サーバーHPE ProLiant DL380 Gen9をベースにしたことである。多くのニーズに答えるHC250ではあるが、もう少しネットワークを強化したい、搭載ストレージ容量を大きくしたい、さらに速いCPUを選択したいといった要望があったのも事実だ。そこで、今回、HPE ProLiant DL380 Gen9の採用により、HC250よりきめ細かいオプション選択(CPU、メモリー、ストレージなど) が可能になった。

例えば、ハイパーコンバージドインフラで利用されることが多い、仮想化デスクトップソリューションでは、現在、性能ボトルネックを招かないためにGPUを利用することも多くなっている。HC250では、選択できなかったGPU (NVIDA)をHPE HC380で構成することが可能になったことで、ストレスの少ない仮想化デスクトップ環境を提供可能となった。


もちろん、HPE ProLiant 380 Gen9を採用したメリットはまだまだある。例えば、ハイパーコンバージドといっても、信頼性が重要であることには違いはない。HPE自社製品である高性能RAID コントローラーSmartArrayを搭載したことにより、ディスク I/O 処理にCPU リソースを奪われず、ディスク故障によるリビルドもハードウェア処理で安定して稼働を実現する(HC250も同様にSmartArray搭載) 。

そして、“自働サーバー”HPE ProLiant Gen9の特徴である通報代行サービスHPE Insight Remote Supportや監視サーバー代行サービスHPE Insight Onlineとともに無償提供さているため、トラブルにも安心して、対応可能だ。

 

パートナーのビジネスチャンス

ハイパーコンバージドソリューションの適用領域は幅広いが、パートナーにとってのビジネス機会は、サーバー仮想化の統合プラットフォーム、プライベートクラウド、仮想化デスクトップ(VDI) のワークロード基盤としての提案だろう。これらの3つのワークロードに合わせて、HPEでは、推奨構成およびサポート構成(VDIのみ)を公開しているので、ぜひ確認して欲しい。


また、パートナーにとっては、HPE HC380は、HPE ProLiant DL380 Gen9をベースにしていているため、エンジニアの知識や経験がそのまま生かせることも大きなメリットだろう。

HPE HC380を具体的に検討したいパートナーには、HPEで開催される『Synergyはじめてセミナー』に参加するといいだろう。 HPEの製品戦略ならびに、HPE HC380の紹介を聞くことができる。さらに、近く大島本社にデモ機が導入されるとのことだ。また、HPEでは、新しいパートナープログラムを検討しているとのことである。こちらも、期待したい。

最後に、今、旬のハイパーコンバージドソリューションは、今、まさに旬なソリューションである。その中でも、HPE HC380は、世界No.1 x86サーバーベンダーであるHPEであればこそ、ハードウェアに完全最適化したソフトウェアを開発して、投入された競争力の高い製品である。HPE HC380はシステム基盤として簡単に導入、運用できるため、アプリケーションを含めて提案するハードルは確実に下がるはずだ。HPE HC380を、ぜひ、新年度のキー商材に加えて欲しい。


[HPE パートナーニュースフラッシュ 2016年4月27日号 特集記事]
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。
予めご了承下さい。

HPE パートナー
ニュースフラッシュ 特集


<2016年12月14日号>

<2016年11月16日号>

<2016年10月19日号>

<2016年9月21日号>

<2016年8月24日号>

<2016年7月20日号>

<2016年6月22日号>

<2016年5月25日号>

<2016年4月27日号>

<2016年3月31日号>

<2016年2月24日号>