日本ヒューレット・パッカードは、まったく新しいカテゴリーのITインフラ製品となるHPE Synergyを発表した。キーとなるコンセンプトは、コンポーザブル・インフラストラクチャ。本記事では、その開発の背景と先進性に迫る。

HPE Synergy の紹介に入る前に、現在のエンタープライズにおけるITシステムの動向を見ていこう。

日本ヒューレット・パッカードによれば、昨今、システムの標準化でなく、仮想化基盤、ビッグデータのためのデータ分析、オブジェクトストレージの専用システムなど、新しいワークロードが増えるごとにサイロ化が進んでいるという。さらに、事業部門や営業部門で無秩序にパブリッククラウドの利用が広がるなど、今までのガバナンスの外に位置するITシステムも増える傾向にあるという。

しかし、この状況は、一概に批判するものではなく、オンプレミスかクラウドかという二者択一ではなく、“Right Mix(最適な割合)”が重要であることを理解すべきであるという。

パートナーもご存知のように、オンプレミスの利点は高い自由度であり、クラウドの利点は高い俊敏性だ。今、企業では、それを同時に実現するためのインフラストラクチャが求められているということなのだ。このためには、オンプレミスとクラウドを透過的に扱え、共通のツールを使って、共通のポリシーで両方の環境を構築から運用まで可能とすることが必要となる。

このような背景から、開発されたのがHPE Synergyだ。HPE Synergyは、オンプレミスとクラウドの両者の利点を併せ持ち、クラウド型の運用をオンプレミス環境で可能とする。

最大20フレーム(5ラック)分のコンピュート、ストレージ、ネットワークファブリックの物理リソースをコンポーネント化とし、物理・仮想・コンテナ等をリソースプールに集約し、複数のフレーム間にまたがって単一のリソースプールを構築する。このリソースプールから、ワークロードごとに最適化されたシステムを自由にかつ素早く構成することができる。

HPE OneViewベースの「HPE Synergyコンポーザー」と呼ばれる新開発のモジュールが、これらのハードウェアリソースの管理と制御を行う。ハードウェアの自動での配備、システムのダウンタイムを最小化するファームウェアアップデートの自動化といった機能も提供する。

そして、物理OSのブート環境を提供する「イメージストリーマー」は、物理サーバー群に割り当てるOSイメージの作成をわずか15秒で実現し、迅速なセットアップを可能にする。

これにより、HPE Synergyは、クラウドネイティブなアプリケーションから従来からの業務アプリケーションまで、あらゆるサービスを統合することが可能になるのだ。

さらに、HPE Synergyは、クラウド運用者がよく利用するChefやPuppet 、AnsibleといったIT構成ツールや、Microsoft System CenterやVMware vCenterからからもシームレスに運用が可能である。

これを実現しているのが『ユニファイドAPI』という機能だ。ユニファイドAPIにより、ファームウェアやドライバーの統一、BIOSやアドレスの設定、ネットワークやストレージ構成などの物理リソースの制御をできるようになるのだ。

日本ヒューレット・パッカードでは、このような物理/仮想が混在した環境、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境などのITリソースを統合してリソースプールととらえ、ワークロードに応じてリソースを自由に取り出して組み立てることが可能なインフラのことコンポーザブル・インフラストラクチャと呼んでいる。そして、HPE Synergyを世界初のコンポーザブル・インフラストラクチャ製品であるのだ。

世界初のコンポーザブル・インフラ製品 HPE Synergy登場! 

パートナーにとって、新しいビジョンと新しいアーキクチャーで構成されるHPE Synergyと、これを支える最新のITインフラ製品・テクノロジーを紹介する『Synergyはじめてセミナー 〜オンプレミスから始めるハイブリッドインフラへのアプローチ〜』が毎月開催されている。

次回は、4月13日 日本ヒューレット・パッカード本社にて、開催される予定だ。興味あるパートナーはぜひ参加して欲しい。新しい気づきが得られるに間違いない。

[HPE パートナーニュースフラッシュ 2016年3月31日号 特集記事]
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