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クラウド技術による全社システム基盤の刷新

横河レンタ・リース株式会社

お客様事例

横河レンタ・リース株式会社
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HP BladeSystem Matrixを自社導入し、
ソリューションパッケージ「FlexOperations」を開発

「長年使い続けてきた全社システムは、その時々のビジネス要求に応じて拡張してきたため、複雑でムダの多い構造になっており、新しいアプリケーションやパッケージの導入すら難しい状況でした。 そこで私たちは、システム運用効率の大幅な向上とコスト削減、同時に、収益拡大に貢献するシステムをめざしてHP BladeSystem Matrixの導入を決断したのです」

横河レンタ・リース株式会社
常務執行役員 CIO 情報システムセンタ
センタ長 藤田育弘氏
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
PDF(837KB)

目的

アプローチ

スプロール化(無秩序な拡大)したシステム基盤の正常化
保守費、運用管理コストの大幅な削減
プライベートクラウド構築・経験をITエンジニアリング事業に活用
独自のパッケージソリューションの開発
システム基盤に「HP BladeSystem Matrix」を採用
運用の統合化を重視しシステムを選定
仮想化されたシステム基盤に旧システムを統合

導入効果

ビジネスへの効果

年間保守費用を43%削減
年間運用工数を67%削減
ダイナミックなシステム構成の変更が可能に
バックアップ環境の構築も自動化
ビジネス要求に応えるシステム基盤の実現
柔軟性・俊敏性と信頼性、優れた投資対効果を実現
独自のパッケージソリューション「FlexOperations」を開発


お客様背景

“所有から活用へ”という時代のニーズに応える

計測器・コンピューター機器を中心とした「レンタル事業」と「ITエンジニアリングサービス事業」を展開する横河レンタ・リースが、「HP BladeSystem Matrix」を採用して全社のシステム基盤を刷新した。その狙いは2つある。まず、高コストで硬直化したシステムを、クラウド技術に基づく柔軟で運用効率に優れたITインフラへ移行すること。もうひとつは、ビジネス支援システムとしての役割の強化だ。横河レンタ・リースの常務執行役員 CIOの藤田育弘氏は、刷新の背景を次のように語る。

横河レンタ・リース株式会社 常務執行役員 CIO 情報システムセンタ センタ長 藤田育弘氏
横河レンタ・リース株式会社
常務執行役員 CIO
情報システムセンタ
センタ長
藤田育弘氏

「長年使い続けてきた全社システムは、その時々のビジネス要求に応じて拡張してきたため、複雑でムダの多い構造になっており、新しいアプリケーションやパッケージの導入すら難しい状況でした。そこで私たちは、システム運用効率の大幅な向上とコスト削減、同時に、収益拡大に貢献するシステムをめざしてHP BladeSystem Matrixの導入を決断したのです」

横河レンタ・リースでは、ビジネスの屋台骨である「レンタル事業」において、より付加価値の高い サービスの提供に取り組んでいる。

「現在提供している『計測器資産管理支援サービス』(商品名「ソクナビ」)は、お客様の開発設計現場の生産性を高め、資産の流動化とコスト低減に貢献するオンラインサービスとしてご好評をいただいています。ITを活用したサービスをさらに拡充し、タイムリーに提供可能にすることでレンタル事業の付加価値を高めていく取り組みを急いでいます」(藤田CIO)

携帯電話やデジタル家電製品の開発需要を背景に、計測機器を中心とするレンタルビジネスは好調だ。しかし、ライバルとの競争も激しさを増している。実は、藤田CIOはシステム刷新と並行して、もうひとつ別の戦略プランを練っていた。

「2つ目の中核ビジネスである『ITエンジニアリングサービス事業』の競争力強化です。私たち自身のHP BladeSystem Matrix導入、クラウド技術を採用したシステム基盤再構築の経験を踏まえ、独自のサービスと組み合わせてパッケージソリューションの開発をめざしたのです」

この計画が、後に「FlexOperations HP BladeSystem Matrix Version」として結実する。横河レンタ・リースのHP BladeSystem Matrix導入プロジェクトは、“全社システム基盤の刷新”、“ITエンジニアリングサービス事業の強化”という2つのテーマを掲げて2010年4月にスタートした。



ソリューション

運用管理の視点からITインフラを見直す
横河レンタ・リース株式会社 情報システムセンタ システム開発運用部 システム基盤開発グループ グループリーダ 角南(すなみ)雅彦氏
横河レンタ・リース株式会社
情報システムセンタ
システム開発運用部
システム基盤開発グループ
グループリーダ
角南(すなみ)雅彦氏

第1のテーマである“全社システム基盤の刷新”、その全体像を情報システムセンタグループリーダの角南雅彦氏は次のように紹介する。

「今回リプレース対象としたのは、1999年以来AS/400上で稼働させてきた基幹業務システムをはじめ、グループウェア、データウェアハウス等の情報系システム、ならびに業務支援システムと全てを網羅するものです。オフコンからオープンシステムまで、新旧アーキテクチャの混在した環境を全面刷新して標準化するとともに、アプリケーションも大幅に見直しました」

経営トップから現場まで、まさに全社を巻き込んだ一大プロジェクトである。藤田CIOは、プロジェクトには「独自の視点を持って臨んだ」と語る。

「最も重視したのは、すべてのシステムに同一の運用管理手法を適用することでした。“運用の統合化がすべて”と言っても過言ではありません。運用効率を起点に考えると、サーバーやストレージの標準化がなぜ必要なのか、物理環境をなぜ統合すべきなのか、いっそう明確になります」

HP BladeSystem Matrixは、藤田CIOが追求する「運用を統合できるシステム」の条件にまさに合致していた。

「HP BladeSystem Matrixはブレード型サーバーによる高密度な集約が可能で、ストレージやネットワークを含むシステム基盤をシンプルかつコンパクトに統合できます。しかも、複数の担当部門が分担することなく、“ひとつの技術要素”で統合的に運用管理できることが大きな魅力でした」(藤田CIO)

HP BladeSystem Matrixは、“クラウドアプライアンス”とも呼べるシステム製品である。世界で50%を超えるシェアを持つブレード型サーバー「HP BladeSystem」をベースに、仮想ストレージ製品「HP StorageWorks EVA」、ネットワークI/Oを仮想化する「HP Virtual Connect」、迅速なプロビジョニングや自律的な運用を可能にする「HP Insight Dynamics管理ソフトウェア群」を構成済みの環境として提供する。

続けて、情報システムセンタ 堀岳史氏がもうひとつのポイントを指摘した。

横河レンタ・リース株式会社 情報システムセンタ システム開発運用部 システム基盤開発グループ 堀岳史氏
横河レンタ・リース株式会社
情報システムセンタ
システム開発運用部
システム基盤開発グループ
堀岳史氏

「ハードウェア、OS、アプリケーションのライフサイクルはそれぞれ異なります。従来のシステムでは、アプリケーションを使い続けたくても、ライフサイクルの短いハードウェアに合わせてシステム全体を再構築しなければならないケースがありました。この課題を解決するためにも、システム基盤を構成するハードウェアの標準化は不可欠でした」

目指したのは“いつでも交換できる”サーバー環境である。物理サーバーはブレード型サーバー「HP ProLiant BLシリーズ」に統一した。

「HP BladeSystem MatrixをSANブート構成とし、システム領域をストレージ側に配置することでサーバーブレードを容易に交換できるようにしました。これにより、物理サーバー障害からの迅速な復旧も可能にしています」(堀氏)

物理サーバーの統一とSANブートの採用――これが、システムコンポーネントごとに異なるライフサイクルという中長期的な課題だけでなく、迅速な障害復旧という目前の課題に対しても有効な解決をもたらした。システムごとにレベルの異なる可用性への要求に対して、「複雑な仕組みを作り込むことのない合理的な解決策ともなった」と堀氏は評価する。

“統合”をキーワードにシステム基盤を刷新

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システムの自動構築にバックアップ機能を統合

HP BladeSystem Matrixでは、プール化されたサーバーやストレージのリソースに対し、管理画面上で構成図を描くだけでプロビジョニングの手順をメニュー化できる。あとは作成したメニューから選ぶだけで自動的にシステムが構成される。

「新しいシステム基盤上では、実際に3日もあればアプリケーションパッケージを導入して稼働させることができるでしょう。物理環境の設計・構築、ハードウェアの発注から始めなければならない従来の方法では3カ月。これがわずか3日にまで短縮できるのです」(堀氏)

このスピード感は、企業内クラウド、プライベートIaaSと呼ぶに相応しいものだ。

横河レンタ・リース株式会社 システム事業本部 エンジニアリング事業部 事業推進グループ グループリーダ 松尾太輔氏
横河レンタ・リース株式会社
システム事業本部
エンジニアリング事業部
事業推進グループ
グループリーダ
松尾太輔氏

「これまでは、物理サーバー環境のセットアップだけでも1〜2日を要していました。HP BladeSystem Matrixでは、わずか20分で完了できます。私たちは、これをもう一歩進めて実運用における効率性を高めました。“データバックアップの統合化”です」
(システムエンジニアリング事業本部 松尾太輔氏)

松尾氏のチームは、HP BladeSystem Matrixのプロビジョニング時に、データバックアップ環境が自動的に構築される仕組みを独自に開発した。

「実運用の手順としては、SANストレージHP StorageWorks EVAの標準機能でスナップショットを取得し、HP Data Protectorを使ってテープメディアに2次バックアップするところまでが自動的に実行されるようにしました。また、データのリストアもGUIから簡単な操作で行えるよう作り込んでいます」
(松尾氏)

もうひとつ重要なポイントがある。日常的に行うデータバックアップの“業務の統合化”という決断だ。

「これまでデータバックアップは、システム単位で、システムごとに異なるスケジュールで行うのが常識でしたが、新システムではこの手順も統合しました。簡単に言えば、HP BladeSystem Matrix上に構築されるすべてのシステムを、データ領域もシステム領域も、ストレージ側で1回でまるごとバックアップしてしまうのです」(角南氏)

「バックアップ環境を統合し、自動化することで運用効率高め、コスト削減を実現できる」(藤田CIO)という判断がなされたわけだ。藤田CIOはその成果を次のように紹介する。

「運用の統合を実現した新しいシステム基盤によって、大きなコスト削減効果が期待できます。ハードウェアとソフトウェアの保守費を年間で43%削減し、運用にかかる工数は67%削減を見込んでいます」

具体的には年間8.7億円の保守費を5億円に、15人体制の運用管理チームを5人に削減できるという試算である。スプロール(無秩序な拡大)化の進むシステム基盤を抱える企業にとって、見逃せない数字ではなかろうか。




効果と今後の展望

FlexOperations HP BladeSystem Matrix Version登場

2010年8月、横河レンタ・リースは「FlexOperations HP BladeSystem Matrix Version」を発表した。HP BladeSystem Matrixによる全社システム基盤の構築と運用――その経験から得たノウハウを結集し、独自開発のバックアップ機構とサポートサービスを統合したパッケージソリューションである。

「データバックアップは、長年に及ぶシステム基盤構築のプロフェッショナルとしての経験を活かせるテーマです。システムの自動構成に合わせてバックアップ環境の自動構築が可能なこと、バックアップを含む“標準化された運用プロセス”を手に入れていただけることが、お客様にご提供できる最大のメリットとなります」(藤田CIO)

最新のクラウド技術が活用できるシステムでも、正しい運用がなされなければその効果は半減する。横河レンタ・リースが提供する“リファレンス”を利用できる意義は大きいはずだ。

「クラウドならではの柔軟性・俊敏性と、基幹システムにも耐えうる信頼性を両立させることが最大のチャレンジでした。そのため、HP BladeSystem Matrixを安心してご活用いただくためのサポートサービスも充実させました」(松尾氏)

統合型のシステム製品において、ハードウェア連携の整合性を確保するためには正しいメンテナンスが欠かせない。ファームウェアアップデートも重要なポイントのひとつだ。

「システム全体を健全な状態に保つには、物理環境と仮想化環境の統合的な管理、標準化されたプロセスに基づくシステム運用、最新ファームウェアの正しい適用とメンテナンス、これらすべての条件が整う必要があります。お客様に安心して最新のクラウドアプライアンスを導入・ご活用いただくために、私たちが身をもって体験し取得したノウハウをFlexOperationsに注ぎ込みました」(松尾氏)

今回の刷新によりシステム基盤のTCO(総所有コスト)は大幅に改善されたが、「将来にわたって投資対効果を維持・向上させるための打ち手も万全」と藤田CIOは強調する。

「HP BladeSystem Matrixのキャパシティプランニング機能を活用すれば、実運用の詳細データに基づき、電力効率までを考慮した最適なサーバー導入・統合計画を立案することができます。もう二度とスプロール(無秩序な拡大)に陥ることはありません」

ムダなリソースを持たない、必要なときに必要な分だけ使う――その意味で、クラウドとレンタルビジネスの狙いは共通している。全社システム基盤の刷新、ITエンジニアリングサービス事業の強化という2つのテーマを掲げた横河レンタ・リースは、HP BladeSystem Matrixによってそれぞれ大きな成果を手に入れようとしている。



会社概要

横河レンタ・リース株式会社
所在地: 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト 4階
代表取締役社長: 水島 達二
資本金: 5億2800万円
従業員数: 737名
設立: 1987年1月23日
事業内容: レンタル事業、コンピュータ販売・エンジニアリングサービス
URL: http://www.yrl.com/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: レンタル事業、エンジニアリングサービス
  BladeSystem Matrix, ProLiant BL460c, ProLiant BL490c, StorageWorks EVA,
HP Virtual Connect, HP Insight Dynamics


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