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ウィルコムの新しい高速モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」を支える認証システムを日本ヒューレット・パッカード が構築

株式会社ウィルコム

お客様事例

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認証システム「AYA」のHP-UX AAAサーバーで処理時間の最小化へ挑戦

ブロードバンドモバイルネットワークが進化を続けている。株式会社ウィルコムは、2009年10月1日に次世代モバイルデータ通信サービスと呼ばれてきたWILLCOM CORE XGPのサービスを 東京・山手線の内側の一部地域を対象にスタートした。このサービスでは上り下り最大20Mbpsの高速なインターネットアクセスが可能になる。WILLCOM CORE XGPを構成するシステムのうち、重要なポジションを占める認証システムに日本ヒューレット・パッカード のテクノロジーが採用されている。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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株式会社ウィルコム

目的

アプローチ

WILLCOM CORE XGPサービスの中核となる認証システム「AYAシステム」の高速かつ安定稼働
WILLCOM CORE XGPサービスを利用する顧客にストレスを与えない認証処理速度の実現
顧客情報などを格納する専用のDBは高速処理の実現とノンストップサービス提供のための冗長構成
通信事業者のサービスシステムに実績のある標準プロトコルを採用し認証・許可を行うHP-UX AAAサーバーを提案し信頼性の高い認証システムを構築
2009年4月のWILLCOM CORE XGPエリア限定サービス提供までの短い開発期間で「AYAシステム」構築にチャレンジ

システムの効果

ビジネスへの効果

モバイルインターネットアクセスユーザーから不満の多かった認証にかかる時間の短縮に貢献する為、AYAシステム処理時間を最短にし、認証完了までの時間短縮に貢献
システム計画段階から予定していた高いスペックを本番稼動でも安定的に継続
2009年4月のWILLCOM CORE XGPエリア限定サービス開始以来、トラブルのない高い信頼性を継続中
MVNOへのWILLCOM CORE XGPサービス提供で認証システム拡充にも段階的に対応できるサポートを提供

お客様背景

2009年10月、ウィルコムがWILLCOM CORE XGPの本格サービス開始

WILLCOM CORE XGP Card
ビジネスやライフスタイルの多様化にともないインターネット利用環境も進化を続けている。それとともにブロードバンドの利用があらゆる分野で普及し、トラフィックも急増している。加えてモバイルデータ通信サービスの領域でも高速アクセスに対するニーズがビジネス分野やエンターテインメント分野で高まっている。

それに対してウィルコムの出した答えは独自に開発した2.5GHz 帯の電波を利用するWILLCOM CORE XGP サービス。WILLCOM CORE XGPは時分割して同じ周波数を使用するTDD(時分割複信)方式を採用し上り下りともに最大20Mbpsの「上下対称の高速データ通信」を実現している。

これに加えてウィルコムが従来からのPHS事業で構築してきた「マイクロセル方式」のネットワークインフラが強みになる。数10メートルから数100メートルおきに基地局を設置して通信エリアを確保。これらの基地局が相互に連携して通信エリアをカバーすることでトラフィックを分散して安定した高速データ通信サービスを可能にする。通常の携帯電話からのアクセスや他のブロードバンドデータ通信サービスが、ひとつの基地局で広いエリアをカバーするために、ひとつの帯域を多くのユーザーがシェアしなければならず通信実効速度が低下する場合があるのに対して、WILLCOM CORE XGPサービスではそうした現象が起こりにくいインフラが整備されている。



ソリューション

業界標準プロトコルや汎用品の利用と 両社の優れた協力体制が、短期間での商用環境構築を実現

ウィルコムはWILLCOM CORE XGPサービスの中核となる認証システム(AYA システム:WILLCOM CORE XGPの認証システムのニックネーム)に日本ヒューレット・パッカードの製品を採用している。WILLCOM CORE XGPではXGP通信カードなどを挿入したパソコンや携帯端末などから発信された電波を基地局が受け、IPネットワークで接続されたアクセスゲートウェイに端末やユーザーの情報が送られる。その段階でAYAシステムによる接続認証が行われてインターネットに接続できるようになる。AYAシステムは、業界標準のプロトコルを搭載し認証とともに課金情報の処理も行う。

日本ヒューレット・パッカードを選定した理由について株式会社ウィルコム第一ノード開発部の井部氏は「通信事業者向けのシステム構築の実績は理解していたがそれだけではない。こちらが提示した高いスペックに対して真摯に検討し実現の可能性を開いてくれたことが大きい」と語っている。もちろんWILLCOM CORE XGPを構成するシステムはAYAシステムだけではない。無線、アクセス、コアネットワークなどを提供する他のベンダも参加している。その中で「認証」という中核的なシステムを担当するだけに、他のシステム開発との連携を図る必要も出てくる。「今回のプロジェクトでは、WILLCOM CORE XGPを構成する全てのシステム開発で、仕様検討の初期段階から他ベンダと連携し、構築するシステムの外郭を決めるフェーズが重要だったが、このときにも日本ヒューレット・パッカードのエンジニアの適切なアドバイスが役立った」(井部氏)のだという。

各システムとの開発工程の連携にも 日本ヒューレット・パッカード のサポートが貢献

もちろん通信サービスの提供開始というあらかじめ設定された短い期間の中で、「ウィルコム側のエンジニアと友好関係を築き、それぞれのタスクを期限内で完了することができた。その問題解決力と実行力を高く評価している」(井部氏)というだけでなく、「そうした意味では、日本ヒューレット・パッカードは我々にとっては強力なパートナとなっている。技術的に難しい案件でも米HPのテクニカルスタッフを活用して問題解決を迅速に行っただけでなく、こちらの問い合わせに対しても的確な回答を引き出して伝えてくれた」(第一ノード開発部の田中敏順氏)と、日本ヒューレット・パッカードの対応に対して全幅の信頼を寄せている。

AYAシステムには、業界標準のRADIUSプロトコルやEAPを活用したネットワークデバイスおよびアプリケーションの標準に準拠したユーザー認証、許可やアカウンティングサービスを提供するHP-UX AAAサーバーを採用しているが、各システムとのインタフェースの開発などは、他ベンダとの工程の連携が重要になる。AYAシステムの各システムとのインタフェース開発については日本ヒューレット・パッカードが担当したが、各システムが独自に開発を進め最終的に結合試験を行うという開発スタイルでは、最後に重大なトラブルが発生したりまたトラブルを見逃してしまったりするケースも起きやすい。

短い期間での開発を効率良くするために「開発の各フェーズでシステム間の結合試験を行うことを共通マイルストーンとした。期間が短い中でもけっして妥協せずに開発を進めてきたが、その中でも日本ヒューレット・パッカードの的確なアドバイスと柔軟な対応が際立っていたことで、高い品質を維持できたと思う」(第一ノード開発部の南保行氏)とプロジェクト全般にわたる日本ヒューレット・パッカード のサポート力がプロジェクトの成功につながったと語っている。

サービスの価値向上への熱い思いとこれを支えた 日本ヒューレット・パッカード の技術力に高い評価

WILLCOM CORE XGPの開発に対しては、様々な要求条件があったが、その中でもモバイルデータ通信サービスの価値を今以上に向上させるためには、認証にかかる時間の短縮は、重要かつ大きなテーマであった。モバイルデータ通信の認証処理には、様々な装置を介在するため、AYAシステムの処理時間を短くするだけでは、サービスとしての十分な成果には、必ずしも結びつくとは限らないが、それでもこの開発に携わったメンバーには、「AYAシステムでの処理時間の最小化」へのこだわりがあった。サービスを利用するユーザーにとっては、どれくらいのデータスループットが実現されているのかに関心が向いてしまう。しかし通信サービスで利便性を向上させる要素はそれだけではない。それ以外にも、サービスを利用する際の認証にかかる時間をなるべく短くし、お客様の待ち時間を短縮することが、サービスの価値を向上させることにつながる。

「WILLCOM CORE XGPのサービスのスペックを決める段階で、類似サービスの諸元を比較調査し、AYAシステムに求められる性能として、ハードルは高いが、実現は可能と思われる目標として、msec(ミリセック)の最小値である1m秒の処理時間を設定し、この実現にチャレンジすることにした」(井部氏)。「他の方式と比べて遜色のない値という点では10m秒でもよかったかもしれないが、技術的にすぐに追いつかれてしまう。段違いに高いスピードを実現することで、サービスのスペックとして大きなアドバンテージを確保できる」(南氏)というのが、ウィルコムが「AYAシステムでの処理時間の最小化」にこだわった理由だ。

システムの検討当初は、さすがに1m秒はウィルコムにとっても日本ヒューレット・パッカードにとっても高い壁となった。「当初はできるのかできないのか答えを出せないでいた。やるなら中途半端に妥協するのではなく、想定したスペックを実現したい。不可能を可能にするために何度も日本ヒューレット・パッカードとの検討を行いできるという確信が持てた」と南氏は「AYA システムでの処理時間の最小化」にこだわった開発段階を振り返る。

DB にはノンストップサービスのために 冗長構成を備えたXP20000 を採用

その「AYA システムでの処理時間の最小化」を実現するために、ユーザー情報や課金情報などを格納するWILLCOM CORE XGPサービス専用のDBにはシェアードディスクXP20000を採用した。

「XP20000の中でも最高スペックを要求したので、ミッションクリティカルな領域での実績が豊富な“ディスクシステム”であることは期待していたが、実機は検証環境に比べてはるかに高速で驚いた」(田中氏)という。認証システムがダウンしてしまえばWILLCOM CORE XGPサービスそのものが利用できなくなる。それを防ぐために冗長構成をとっており、これによりノンストップサービスの提供を可能にしている。


ウィルコムXGP 認証システム「AYA」環境
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効果と今後の展望

WILLCOM CORE XGP のサービス拡大に必要な 長いサポートに期待

ウィルコムのWILLCOM CORE XGP サービスは2009年4月のエリア限定サービスを経て、10 月1 日から本格サービスがスタートした。WILLCOM CORE XGPが拓く新たなモバイルインターネット環境を利用してデジタルサイネージ広告の配信や放送用の映像中継、鉄道沿線ネットワークなど各種の実証実験も行われている。また、WILLCOM CORE XGPインフラを利用して無線通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)も登場してくることでサービスの領域は拡大することになるだろう。

すでにウィルコムはMVNOに対する標準サービス内容や技術情報についても公開している。MVNOがWILLCOM CORE XGPネットワークを活用してサービス提供を開始すれば、MVNO が開拓したユーザーの認証もAYA システムが介在することになる。

そのためユーザーが増大すれば認証を行うAYA システムの拡張も必要になってくる。開発段階から深刻なトラブルもなく、運用を開始後もAYA システムをはじめとして各システムがトラブルを起こしていないことでWILLCOM CORE XGPサービスも安定稼働している。まだサービスインしたばかりなので今後のサービス拡充に関して断定的なことは言えないが、今後のユーザー数増大などに対応してAYAシステムの強化拡充も必要になってくるだろう。「それも大きな改造を行うのではなく、小さな改善をタイムリーに行っていくことが必要になってくる。WILLCOM CORE XGPサービスのためのシステム構築を通じて日本ヒューレット・パッカードのサポート力、適応力の高さは実証されており、今後もその実力を生かしたサポートをお願いしていきたい」(南氏)というようにパートナとしての日本ヒューレット・パッカードへの期待も高まっている。


会社概要

株式会社ウィルコム
所在地: 東京都港区虎ノ門三丁目4番7号
代表取締役社長: 久保田 幸雄
資本金: 50億円
事業内容: PHS通信サービス
URL: http://www.willcom-inc.com/ja/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 通信・メディア
  HP StorageWorksHP IntegrityHP ProLiant
  HP-UXOracle、WebLogic

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