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HP ProLiant/Linux + Oracle9i RACによる
3階層基幹システム構築事例

株式会社ベンチャー・リンク

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変化するビジネスモデルに柔軟に対応できる基幹システムを通じてROIを最大化

株式会社ベンチャー・リンクは、フランチャイズビジネスのコンサルティングや育成支援とともに、その経営ノウハウと加盟店(フランチャイジー)の経営資源をリンクさせた新しいビジネスモデル「FCファクトリー」を開発ならびに展開している。同社は、この新しいビジネスモデルを支えるミッションクリティカルな基幹システムを、HP ProLiant/Linux+Oracle9i Real Application Clustersによって構築。そして、データベース/アプリケーション/Webフロントの3階層システムすべてをLinuxで構築することで、今後の変化にも柔軟に対応できる、世界でも類を見ない先進的なシステムを実現した。HPが提唱するアダプティブ・エンタープライズを具現化したシステムだ。

事例キーワード

 
業種: サービス業
ソリューション: データベース/DWH、企業情報インフラ、ハイ・アベイラビリティ
製品: HP ProLiant / HP 9000 サーバ /
ストレージ製品
OS: Linux / HP-UX
アプリケーション: Oracle
 
成長するフランチャイズビジネスモデルで全国の中堅・小規模企業の活性化を推進
変化するビジネスモデルに応じて柔軟に対応できる基幹システムが必要
RoIT最大化、TCO削減からHP ProLiant/Linuxによる全面的な基幹システムを構築
ビジネスニーズの変化に対応できるアダプティブ・エンタープライズ・システムを実現
会社概要
PDF(102KB)

成長するフランチャイズビジネスモデルで全国の中堅・小規模企業の活性化を推進


全国の中小企業活性化を目指して、1986年に設立された株式会社ベンチャー・リンク(以下、ベンチャー・リンク)は、多岐にわたるフランチャイズ(以下、FC)ビジネスモデルを開発・展開してきた。その趣旨に共鳴する全国の地域金融機関との緊密な連携により、旧来の地理的な商圏を超えて、全国レベルで生産者と購買者のマッチングを図るなど、現在では約12万社を超える企業会員をネットワーク化している。同社のビジネスをシステム面で推進してきたIT統括部長・吉田智氏は、その事業推移を次のように語る。

「当社は以前から自社でホストを所有し、現在では約12万社の会員企業と140を超える金融機関をオンラインで結ぶ仕組みを築きました。しかし、目まぐるしく変化する時代の中で、『自社のリソースやパワーは、会員企業へのサービスの開発や提供といった“本来業務”に集中すべき』という考えから、当初からホストの運用は外部化を図る方が得策だと判断。そのパートナーとしてインテックを選びました」

このように、早い時期からコア・コンピタンス経営を進めてきたベンチャー・リンクの特長は、常に時代変化を先見した視点で、新たなビジネスモデルを形成し、実践し続けてきたことだ。例えば、ネットワーク上に「ビジネスそのものを流す」ことがある。これは大きなポテンシャルを秘めたニュー・ビジネスの原石を発掘し魅力的なFCビジネスに育て上げていくこと、そして新規事業への進出を目指す事業主にそのFCを紹介し仲立ちするという、フランチャイザー+ベンチャー・リンク+事業主との“Win-Win-Win”の構造を築き上げたのである。

こうしたビジネスモデルによって、大きなサクセス・ストーリーを描いたFC企業は多い。例えば、岡山県の一企業から一気に全国展開のベーカリー・レストラン・チェーンへの飛躍を遂げた「サンマルク」、福島県の一企業からわずか1年足らずで先行企業を抜いて全国N o . 1 の中古車販売網をもつチェーンに昇りつめた「ガリバー」、さらに不動産管理業から外食産業への進出を図り事業の全国展開を短期間で成功させた「炭火焼肉酒家牛角」もある。

 
ベンチャーリンクロゴ
ベンチャーリンク受付

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変化するビジネスモデルに応じて柔軟に対応できる基幹システムが必要


ミーティング風景

約12万社の会員を管理する基幹システムは、時代変化を先取りしたビジネスモデルを構築し続ける同社の事業にとって、文字通り中核を成すものだ。しかもそれは、スピーディなビジネスモデルの変化に対応するために、5年ごとに全面改定が図られてきた。事実、現在FC支援の要となっているビジネスモデル「FCファクトリー」が確立されたのは、1999年1月に移行した基幹システム“OPEN・Link-VISION”(第4次基幹システム)の稼働以降のことである。
FCファクトリーは、FC本部を運営する企業と加盟店、さらに金融機関をつなぎ、運営企業やそのブランド、会員企業やそれが参加する個店ごとの実績、さらに与信等の金融機関情報を相互にクロスさせてハンドリングする独自のビジネスモデルだ。同社の顧客は、FC本部の運営企業と、その既加盟店や加盟店見込客である会員企業、そして紹介者となった金融機関の3 重構造になっている。

フランチャイザーは、益々細分化する市場の中で、複数のブランド展開を進めており、ブランドごとに別法人を立てているケースも多い。また、会員各社も飲食と物販など、複数のFC(事業別)に同時加盟することも少なくない。したがって、売上や収益率データも、FC運営会社別/ブランド別、あるいは会員企業別やさらにその中の事業別など、必要に応じてさまざまな切り口で集計する必要がある。FC本部と加盟店、金融機関が三位一体となってビジネスを育てていく「FCファクトリー」の実現には、このように立体的に入り組んださまざまな視点から、迅速なデータ抽出と集計を実行する基幹システムの構築が求められる。

以上のように、多次元的に入り組んだ複雑なマトリクス構造の中で、データマイニング的なデータのハンドリングを実現する第5次基幹システム(Enterprise-Link・VISION:ELV)を、既存のERPで構築することは不可能だった。しかも、FC本部/加盟店を結び、その支援を図る情報動脈として、24時間365日停止することのない厳しい可用性、さらに益々拡大するビジネスに対応して、逐次的な拡大が図れる拡張性と柔軟性が要求される。正にアダプティブ・エンタープライズの概念に基づくシステムが求められた。そこで、これまでの基幹システム運用を通じて、同社の業務を熟知していたインテックをパートナーに指名し、「FCファクトリー」に対応した新たな基幹システムの構築に取り組んだ。


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RoIT最大化、TCO削減からHP ProLiant/Linuxによる全面的な基幹システムを構築


1999年のFCファクトリー・モデルの開発によって、ベンチャー・リンクのビジネスは140を超える金融機関の6,000支店と会員約12万社、40万件のデータベースへと急成長・急拡大を遂げた。「その結果、事業拡大による反動(社員数、子会社の増大)も現れ、RoIT(IT投資対効果)の最大化とTCOの削減がIT戦略上の大きな課題となりました。また、将来的な事業セグメントにも柔軟に対応できる分離統合モデルの基幹システムが求められました。そこで、2004年の第5次基幹システム(ELV)構築に際しては、大きな投資に対応できる拡張性、そしてスピードと柔軟性、さらに可用性という必須条件に加えて、RoIT最大化とTCO削減のためにLinuxは必然の帰結でした」(吉田氏)

特に可用性はビジネスの継続に不可欠の条件だった。インテックのシニアコンサルタント・西原昌秀氏は、システムのミッションクリティカル性について強調する。

「万一締め日にシステムが止まったら、入金が遅れ資金繰りに大きな影響が出てしまいます。また通常でもシステムが停止すれば、熾烈な戦いを展開している会員に必要な情報サービスを提供できず、会員のビジネスへの影響も深刻です。そこで、システムの可用性は、電源やCPUなどが二重化されているHP ProLiantを、高可用性と事業テンポに即しながら自在なスケールアウトを図ることができるOracle9i Real Application Clusters(以下、RAC)を採用することで確保しました。さらに、Linux のパフォーマンスを、当社のLinux構築経験者を動員しHPとも協調歩調をとりつつ、ベンチマークなどを実施し商用UNIXと遜色ないことを確認した上で、データベース/アプリケーション/Webフロントの3階層のシステムすべてをLinuxで構築することを提案しました。前例がないとのことでしたが、検証結果からは予想以上の数値が得られたんです。そこで、実行への確信を得ました」(西原氏)

 
吉田 智 氏
株式会社ベンチャー・リンク
IT統括部長
吉田 智 氏
西原 昌秀 氏
株式会社インテック
シニアコンサルタント
西原 昌秀 氏

データベースの顧客情報は40万件に及び、その取引やロイヤルティに関わるシステムが扱う金額は桁違いの大きさになる。それだけに、厳しい可用性が問われるので、データベース・サーバやバッチサーバ等のRAC構成やミラーリングはもちろん、ストレージとそれをつなぐSAN-Switchや、クラスタ・インターコネクト、LAN、電源など、ハードウェアまわりもすべて二重化が図られた(図参照)。しかしその分だけ、保守や障害時の切り分けが煩雑になり、復旧も遅れがちになる。そこで、HPがそれらを一括して引き受ける体制を採用した。

また拡張性という面では、ProLiantであればキャビネット内に実装した筐体はそのままで、必要に応じてCPUを増やしていくことができ、さらにビジネスが拡大したら、随時筺体を増やせることも評価された。つまり、初期投資を抑えながら、実際のビジネスのスピードにシンクロしたかたちで、最適な投資で、過不足のない成長性を実現できる。まさにHP ProLiantは、Oracle9i RACのスケールアウトのメリットを最大限に活かすことのできるプラットフォームだったのである。

「私達は、コスト面はもとより『常に新しい挑戦を続ける企業』としての先進性やアドバンテージを、システム構築姿勢においても貫きたかったのです。あらかじめシナリオを描き得ないことが特徴といわれる時代の中で、巨額な初期投資を行ない、しかもいつまでもそれを改修しながら使い続ける、という時代ではありません」(吉田氏)

確かに、HP ProLiant/Linux+Oracle9i RACによるミッションクリティカルな基幹システムの展開はこれまでにない試みだったが、それを構成する各コンポーネントの性能、信頼性、そしてトータルシステムとしてのパフォーマンスと拡張性、高可用性、柔軟性はすべて満足できるレベルに設定されている。それは、成功に導く技術力とともに、変化し続けるDNAをもったベンチャー・リンクの将来までも見越して取り組んだインテックとHPが、パートナーに選定された最大の理由だったのである。

実際の構築は、2003年12月からシステムの設置先であるインテックの横浜センターでスタート。構築過程では、インテックがアプリケーション開発とシステムの構築を担当し、HPがインフラ整備や保守サービスを実施するという分担体制が敷かれた。

「途中、Red Hat Enterprise Linuxとディスクの間でファームウェアが一致しないなど、不慮の事態も発生しましたが、HPのエンジニア達がそれこそ寝食を忘れてパッチをあてるなどの対応をしてくれました。Linuxは、ひとつパッチを当てると今度は別の箇所に影響が出る、といった問題も生じがちですが、そんな障壁を乗り越えて、実に良く動いてくれました」(西原氏)

ちなみに今回のシステムは、ノードは柔軟な成長性を考慮したスケールアウト型だが、ストレージは当初からHP StorageWorksディスク・アレイxp128を据えたスケールアップ型である。これは、複雑なマトリクスの中で、さまざまなデータを自在に切り出すデータウェアハウス的な動きにボトルネックをつくることなく応えたいという狙いによるもので、今回の基幹システムの重要なポイントでもある。

 
システム構成
図1: コンソリデーションによる効果
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ビジネスニーズの変化に対応できるアダプティブ・エンタープライズ・システムを実現


高性能ミッドレンジUNIXサーバであるHP rp8400
今回DBサーバとして使用されたHP ProLiant DL580 G2

新しいビジネスモデルに対応したELVは、2004年4月にカットオーバーの日を迎えた。これまでにない全面的なLinuxによる3階層基幹システムは、Webサーバ4台、アプリケーション・サーバ6台、データベース・サーバ2台の他トータル53台のProLiantサーバ上で、1日当たり請求先2,500社6,000件の処理、そしてFC物販系のトランザクション85,000件を扱うミッションクリティカルなシステムとして、あっけないほど順調なスタートを切る。「システム移行当日、何が起きてもおかしくないと思って待機していたら、何の連絡もないのです。それほどスムーズな稼働でした。今までのシステム人生の中で、こんな経験は初めてでした。稼働後は、旧来11時間かかっていたバッチ処理も格段に速くなり、約1時間で終了するなど、パフォーマンス面でも大きな効果が上がっています。3ヵ月経過したのでLinuxのバージョンアップを行う予定で多重化したレイヤからパッチを当てていきます。なおデータベースは年間計画でバージョンアップを行います」(西原氏)

「全面的にLinuxでELVを構築した結果、イニシャルコストを30%削減できました。ただ、ランニングコストは立ち上げ時点では変わりませんが、5年間でトータル15%は減少できると考えています。今回の基幹システムは計画通りの納期と品質で立ち上げることができました」(吉田氏)

第5 次ELV はベンチャー・リンクにとって生命線だけに、HPをハードベンダとしてではなく、「ワンストップ・サポートをしてくれるパートナーとして選んだ」と語っている。つまりベンチャー・リンクはビジネスモデル開発と顧客サポートのコア業務に、またインテックは業務ロジック形成やアプリケーション開発に専心できる基盤を支えることが、HPに求められた役割だったのである。「私達は、会員同士のBtoBマッチングとFCビジネス支援に加え、目下自らフランチャイザーとなってビジネスを展開する計画を進めています。今回、進化し続けるベンチャー・リンクのビジネスを支えるELVは、刻々と変化し続けるビジネスニーズに合わせて、インフラを拡張/縮小できる柔軟性を確保することができました。そのことによってRoITの最大化をも実現した今回の取り組みは、まさにアダプティブ・エンタープライズの概念そのものの実現である、と自負しています」(吉田氏)


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※本内容は2004年5月現在のものです。

会社概要


株式会社ベンチャー・リンク(Venture Link Co.,Ltd.)

 
設立: 1986(昭和61)年3月1日
資本金: 78億778万6051円(2003年12月末現在)
従業員数: 828人(2003年11月末現在)
主な事業内容:
1. 会員制による取引先紹介業務
2. 経営に関する雑誌等の出版業務
3. 事務用品及び日用品雑貨の販売業務
4. フランチャイズチェーン店の加盟店募集及び加盟店の指導業務代行
 
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※本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。

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