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Oracle9i Real Application Clustersによる
インターネット店舗構築事例

株式会社ファーストリテイリング

導入事例

株式会社ファーストリテイリング
日本ヒューレット・パッカードサイトマップ
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次世代のビジネス基盤を、Oracle9i RACで構築

いまやカジュアル・ブランドの代名詞ともなった「ユニクロ」を展開する「株式会社ファーストリテイリング(以降:ユニクロ)」は、インターネット店のバックボーンとなるDBシステムを、それまでのOracle8iからOracle9i Real Application Clusters(RAC)で再構築。システムの可用性と冗長性を強化することで、顧客の利便性を中心に据えた視点で購買行動のシームレスな流れを増強。機会損失の排除やシステム保守負荷の軽減とともに、さらなるビジネス基盤の形成を実現した。

事例キーワード

業種: 流通業
ソリューション: Oracle
ビジネスの背景
導入のポイント
システムの構築
今後の展望
会社概要
PDF(139KB)
ユニクロ

ビジネスの背景

インターネット店独自の差別化戦略が功を奏し、アクセスが急増
   
ユニクロは、「お客様の求めるものを、お客様の求める形態で提供したい」というマーケット・インな姿勢を貫き、全国に広がる店舗網と並行して1999年・春にカタログ通販を、さらに2000年・秋にはインターネット店をスタートさせた。このECサイト構築には、日本ヒューレット・パッカード(当時はコンパックコンピュータ)がパートナーとして参加したのである。

当時のシステム構築上の留意点は、人気ブランド「ユニクロ」のインターネット店として、相応のアクセス数が予想されたことである。つまり、24時間稼働し続けるインターネット店を支えるシステムやネットワークのパフォーマンス、信頼性、さらに基幹システムや倉庫システム等との連動性を保ちながら、大量のオーダーを安定的に処理する必要があったのだ。そこでデータベースにOracle8iを据え、高い信頼性の下にそのパフォーマンスを最大限に引き出すプラットフォームとしてTru64 UNIX ベースのAlphaServer ES40を選定。さらに、2台のサーバをクラスタ化したOracleパラレルサーバ構成にすることで、いつでも安心してお買い物ができる可用性を実現したのである。

「当初インターネット店は、近隣にユニクロ・ショップがないとおっしゃるお客様へのサポートなど、実店舗の補完的な位置づけが大きかった。しかしその後、店舗網の拡大が続いたこともあり、ネット独自の差別化を図っていきました。つまり売り場効率の問題などから、各店舗に常備しにくい特別サイズの商品、あるいはアーティストとのコラボレート企画商品など、インターネット店ならではの品揃えを拡充してきました」(神田事業部長)

また店舗数の拡大に伴って、インターネット店へのアクセスも拡大するという相関関係が見られた。ネット上で買い物をするだけでなく、Webで商品を閲覧して最寄りの店舗で購入するなど、顧客自身がさまざまな活用の仕方を開始したのである。

「例えば、全国の店舗に先行して浴衣の販売を行うなど、地域や商圏に縛られず、しかもリアルタイムな対応が図れるインターネット店の特性を活かしたフラッグシップ的な販促企画を進めていきました。おかげさまで、企画の度にアクセスの集中が著しく、ピーク時にはクラスタ構成のCPU稼働率が双方とも100%に肉薄するという状態が生まれ始めたのです」(岡田部長)

 
岡田章二氏
株式会社ファーストリテイリング
業務システム部
部長 岡田章二氏
 
神田充教氏
株式会社ファーストリテイリング
カスタマーダイレクト事業部
事業部長 神田充教氏

導入のポイント

経営戦略強化とシンクロしたシステム基盤の再構築を目指して

ユニクロ店舗写真
また2003年4月には、それまでテキストベースだったメールマガジンをHTML版にした。80万人の購読会員をもつこの媒体に、商品の画像などが表示できるようになったことによって、顧客の反応はさらに加速。ゴールデン・ウイーク以降、毎週末にはアクセスが激増。CPUのキャパシティはいよいよ限界に近づいていったのである。

そもそもインターネット店は、顧客自身が自らの都合に応じて直接アクセス。品選びから注文に至る一連の行動を、居ながらにして実施できる。そんな商圏や営業時間に縛られないチャネルだ。

トラフィック増による、画像表示やレスポンスの遅延、あるいは決済までのアイドルタイムの発生は、せっかくサイトを訪れた顧客の利便性や購買意欲を削ぎ、重大な機会損失を招きかねない。常に「売り手が、どう売りたいか」ではなく「お客様が、どう買いたいか」に気を配ってきた同社にとって、そんな事態は、絶対に避けなくてはならないものだったのである。そこで当初の「読み」を嬉しい形で裏切るアクセスの急増に伴って、システム・パフォーマンスの上方修正が求められたのだ。

「折から当社では、時代変化に対応した商品力と販売力の強化などを核とした『DNA改革』を進めており、事業インフラの再構築を目指す『G4(第4世代)プロジェクト』が進行中でした。というのも、現在のインフラは、6年前に『500店舗体制・売上1500億円』を目標に築かれたものです。しかし、今や私達の業務形態は、商品企画〜製造〜販売を完全に自社で一気通貫させるものになり、販売チャネルも拡大。また店舗数も、数年以内には1000店舗という店舗数も視野に入っています。そこで、これらを現状に則したものにしていこう…、ということです。今回のインターネット店のシステム再構成は、そんな戦略の一環としてあり、旧来別立てだった中国や英国の店舗システムも、ここに統合する形で進めることになりました」(岡田部長)

システムの再構築に際しては、これまでの構築〜運用成果での実績や、その中で育んだユニクロのビジネスに対する理解への評価、さらにOracleとの協調的パートナーシップによる国際的な実績等を加味して、再び日本ヒューレット・パッカードが指名された。


システムの構築

ハードウェア構成、チューニング、運用アドバイスなど、
立体的なサポートでパフォーマンスの最大化を追求

日本ヒューレット・パッカードはシステム再構築の核として、Oracle9i RACを提案した。これは、複数のサーバがひとつのDBを共有する”シェアード・ディスク”に基づいて、複数のノード間で負荷分担を実行。24時間・365日安定して動作し続けるコンティニュアス・コンピューティングを支える可用性・信頼性を一層強化したい、という狙いによるものだった。

「以前から私達は、インターネット店でのご購入までのアクションは、3クリック以内で完結することを目指してきました。これは、お客様の利便性を第一に考え、『品選びをして〜カゴに入れて〜レジに行く』という、実際の購買行動との親和性を保ちたかったからです。したがって、せっかく商品をネット上の買い物カゴに入れていただいたのに、決済段階になったら品切れだった、といった事態は致命的です。また業務改革の一環として、これまで別個に運用されていた電話受注によるダイレクト販売の処理も、このシステムとの統合を図ることにしました。そこで今後一層拡大が予想されるトラフィック環境の中でも、リアルタイムな在庫の引き当てや業務システムとの連携、24時間受注などを的確に実行するパフォーマンスと信頼性を確保する必要がありました。その意味でもRACの提案は、まさに渡りに船でした」(神田事業部長)

また、システムのパワーを十二分に発揮するためには、Oracleの物理設計からインストレーション、Backup/Recovery、パフォーマンス・チューニング、さらに運用後のコンサルティングに至るライフサイクル全体をカバーする最適化提案が不可欠だ。そこで日本ヒューレット・パッカードは、それらを包括的に提供するHP InfraRED for Oracleサービスによる全面的なサポートで、ユニクロの期待に応えたのである。

他方、RACの可用性をさらに高めるためには、そのプラットフォームとなるハードウェア自体の信頼性も大きなポイントとなる。そこでDBサーバには、旧システムのHP AlphaServer ES40から、CPUのクロック数も約2倍となり、キャッシュやメモリ、I/Oスループットなどでも大きくスペック・アップしたHP AlphaServerES45を導入。ストレージには、今後のビジネスの成長を見据え、ディスク単体の領域拡大を可能にするHP StorageWorks MA8000をSAN構成で導入することにした。

また、信頼性をさらに揺るぎないものとする万全策として、万一どこかにトラブルが生じても、それが原因となってシステム・ダウンを起こすことのない”NSPoF(No Single Point of Failure:単一個所による障害回避)”が目指された。そこでノードはもちろん、ディスクのRAID構成、SANのマルチパス構成をはじめ、ストレージ・コントローラやクラスタ・インターコネクトなどハードウェア周りの二重化が図られたのである。

旧システムでは、HP AlphaServer群と階層化したWebアプリケーション・サーバとして、HP ProLiant DL380 6台が水平分散構成されていた。今回、これもCPUのクロック数を2倍以上に拡大。さらに”Windows NT 4.0+IIS”から”Windows 2000Server+IIS”に移行することで、一層のパフォーマンスアップを図り、HP ProLiant DL380G3 4台へのスリム化と能力アップを両立。保守コストと運用負荷の軽減も実現した。

図:システム構成図
  図:システム構成図
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さらに、旧システムのHP AlphaServer ES40を2台とDBストレージ(HP StorageWorks RA8000)は、新システムへの切り替えに伴うテスト環境として活用。さらに今後は、HP StorageWorks RA8000も新システムにSAN接続。またHP AlphaServer ES40も、仮受注サーバとして活用するなど、既存資産の有効活用にも気を配った構成が図られる。


今後の展望

さらにインターネット店ならではの大胆な挑戦を…

2000年秋にスタートした24時間稼働の「ユニクロ」インターネット店サイト
  2000年秋にスタートした24時間稼働の「ユニクロ」インターネット店サイト
「今回も、4月に構想を開始し8月にはサービス・インと、工期は非常にタイトなものでした。しかし、旧システムからの切り替えもスムーズに実現。ビジネス・チャンスを逃す心配もありませんでした。おかげさまで、メールマガジン配信後の週末や、インターネット店の独自企画立ち上げなどによって、アクセス数はさらに増加していますが、システム的には十分な余裕が生まれました」(岡田部長)

また、今回から週替わりのチラシを、PDFファイルとしてサイトに載せた。実は当初、「ダウンロード負荷などが、顧客の重荷になるのではないか…」という懸念もあった。しかし、ブロードバンドの普及やPCスペックの向上など、すでに顧客の環境は相応に進化しており、そんな心配は無用だったようだ。

「サイトに書き込まれたアンケートからも、お客様のご期待が益々膨らんでいることが、感じられます。今回のシステム再構築は、お客様にストレスを感じさせることなく、機会損失を招かないためのリスクヘッジが図れたという意味で、非常に満足のいく結果となりました。今後、お客様とのコミュニケーションをさらに深化させ、同時にMDへのフィードバックを一層強化するなど、双方向性を有したインターネット店として、よりお客様と向き合い、さらに実店舗でカバーしにくい領域への積極的な取り組みや新しい挑戦を進め、全社的なビジネス・モデル形成の牽引役を果たしていきたいと思います。日本ヒューレット・パッカードには、そんな挑戦を背後で支える基盤強化の堅持や、さらなる改善提案などをお願いしたいですね」(神田事業部長)

「当社のインターネット店は、携帯電話からアクセスされるモバイル店を含めて、すでに延べ200万人近くの方のご利用をいただいております。今後さらに、実店舗の後方支援とともに収益性にフォーカスした動きを強化し、インターネットだからこそできるサービスや実験を展開していきたいと思います。実は、これからの秋冬商品の登場の中で、さらに急激なトラフィックの拡大や、購入に伴うお客様のサイト滞在時間の拡大などが予想されます。自由な発想による企画やチャレンジができるのは、それを支えるシステムの足回りがあってこそです。日本ヒューレット・パッカードには、これからも私達の挑戦を背後で支える役割をお願いしたいと思います」(岡田部長)


株式会社ファーストリテイリング 会社概要

所在地: 山口県山口市大字佐山717番地1
設立: 昭和38年5月1日
資本金: 3,174百万円
事業内容: 自社企画開発によるノンエイジ・ユニセックスのカジュアルウェア「ユニクロ」を自社店舗で販売
企業URL: http://www.uniqlo.co.jp/
インターネット店URL: http://www.uniqlo.com/

  本ページに記載されている情報は2003年12月時点のものになります。
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