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HP BIアクセラレータ導入事例

鳥居薬品株式会社

導入事例

鳥居薬品株式会社
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HPのBIアクセラレータにより、SAP BIのレスポンスを劇的に改善

鳥居薬品株式会社は、1998年より日本たばこ産業株式会社(JT)のグループ企業となり、医薬品の製造・販売を手がけている。同社は、医薬品適正使用と自社品普及を行うMR(医薬情報担当者)の活動支援のためにSAP NetWeaver BIを活用してきたが、そのレスポンスに悩みを抱えていた。そこで、SAP のソフトウェア・テクノロジとクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサを搭載したHPのハードウェア・テクノロジの融合が生み出したアプライアンス製品である、HPのBIアクセラレータを導入し、レスポンスの改善に成功した。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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鳥居薬品株式会社

目的

システムの効果

総合力、スピード、変革力、情報力を経営ビジョンとする鳥居薬品が、研究開発主導型医薬事業をめざす日本たばこ産業との協業体制の下で、医薬品の製造・販売に特化するためには、全国の支店に在籍するMRによる、医薬品営業の支援体制の強化は避けて通れない課題だった。そこで、同社はエンタープライズポータル、顧客管理、実消化データ分析にSAPのソリューションを活用してきた。実消化データ分析にはSAP NetWeaver BIを活用してきたが、そのレスポンスに悩みを抱えていた。そこで、SAP NetWeaver BIのレスポンス改善を目的としてHPのBIアクセラレータを導入した。
HPのBIアクセラレータは、SAPのソフトウェア・テクノロジとHPのハードウェア・テクノロジが融合したアプライアンス製品であるため、カスタマイズの必要がなく、導入が容易。短期間にスムーズなシステム構築が可能
クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサ 5300番台を搭載した高性能ブレードサーバであるHP ProLiant BL460cと、高性能ディスクアレイであるHP StorageWorks EVA4100の組み合わせが、SAP NetWeaver BIアクセラレータの性能を最大限に引き出す

アプローチ

ビジネスへの効果

営業支援のためにSAP NetWeaver BI 7.0を導入
SAP NetWeaver BI 7.0のレスポンス改善のためにHPのBIアクセラレータを導入
これまでデータ分析にかかっていた時間の短縮
より高度な分析が実現可能に
必要な情報をタイムリーに入手することが可能に
迅速で精度の高い意思決定の実現

お客様背景

日本たばこ産業との協業体制において、医薬品の製造・販売に集中

東京都中央区に本社を構える鳥居薬品株式会社の歴史は長く、その起源は、1872年に創業者の鳥居徳兵衛が横浜市境町で洋薬輸入商「植野屋」を創立した時点にまで遡る。その後、1909年に薬品試験所を設置し、私封医薬品の製造販売を開始。1921年に株式会社鳥居商店を設立。そして、第二次世界大戦後の1949年に、鳥居薬品株式会社を合併し、商号を現在の鳥居薬品株式会社に改めている。

同社の企業ミッションは、「世界に通用する医薬品を通じて、お客様、株主、社会、社員に対する責任を果たすとともに、人々の健康に貢献する」こと。同社は、1963年に、自社開発アレルギー診断治療薬「アレルゲンエキス」を発売。その後も、1979年に尿酸排泄薬「ユリノーム」を発売、1986年に自社開発蛋白分解酵素阻害剤「注射用フサン」を発売、1993年に外用副腎皮質ホルモン剤「アンテベート軟膏・クリーム」を発売するなど、世界に通用する医薬品の開発・販売に専念してきた。

しかし、新薬の開発に長い期間と多額の投資を必要とする医薬品業界の動向を見据えて、同社は1998年より日本たばこ産業株式会社(JT)のグループ企業となり、1999年から、研究開発主導型医薬事業をめざす日本たばこ産業との間で、協業体制の下で事業を推進している。この協業体制は、日本たばこ産業が新薬の研究開発に集中し、鳥居薬品が製造・販売に集中する医薬事業推進体制により、お互いのリソースを有効活用し、最大限の相乗効果を狙ったもの。

同社が掲げる経営ビジョンは、総合力、スピード、変革力、情報力。この4つの力を武器に、医薬品の製造・販売を強化している。

営業支援のためにSAP NetWeaver BIを導入。レスポンスの改善が課題となっていた

鳥居薬品株式会社は、日本たばこ産業株式会社(JT)との協業体制において、医薬品の製造・販売に集中している。そのような同社にとって、全国の支店に在籍するMR(医薬情報担当者)の自社品普及(医薬品営業)の強化は避けて通れない課題だった。

鳥居薬品株式会社
そこで同社では、2006年11月より、企業ポータルシステムとしてSAP Enterprise Portal 7.0を、顧客管理システムおよびコールセンターシステムとしてSAP CRM 5.0を、経費精算システムとしてSAP ERP 6.0を導入し、SAPのソリューションによる営業支援体制の強化に努めてきた。MRの実消化実績の把握と活動分析のためには、SAP NetWeaver BI 7.0を導入して活用してきた。

MRの1日は、毎朝、前日の実消化データを確認し、医薬品卸売業者とコミュニケーションをとることからはじまる。MRは、毎朝、SAP NetWeaver BI 7.0にアクセスし、自分が担当する病院・薬局の前日の納品実績を確認し、自らあるいは上司と相談して訪問プランを立案して、顧客を訪問することが活動の柱となる。

しかし、同社はSAP NetWeaver BI 7.0の運用開始後、ある悩みを抱えていた。それは、扱うデータが巨大であるため、SAP NetWeaver BI 7.0のレスポンスがMRの満足いくものではないというものだった。他の製薬企業におけるBIツールとの比較では、平均以上のレスポンスを実現できていたが、毎日、時間に追われているMRにとっては、貴重な時間をそのような待ち時間に費やしたくはない。また、レポートが上がってくるのが遅れれば、前日の納品実績データの把握がそれだけ遅れてしまい、意思決定もそれだけ遅れることになる。その日の営業プランの立案が遅れれば、取り返しのつかないミスにつながる場合もあるだろう。

鳥居薬品株式会社
こうしたSAP NetWeaver BI 7.0のレスポンスに対する不満の声は、本社の営業グループだけでなく、実際に、全国の支店に在籍するMR、チームリーダー、支店長の間からも上がっていたという。SAP NetWeaver BI 7.0のレスポンスを改善し、効果的に運用することが同社の重要課題となっていたのだ。

鳥居薬品株式会社 情報システム部 担当者(以下、鳥居薬品)は、「SAP NetWeaver BI 7.0のシステムは、かなり高性能のハードウェアに搭載していたのですが、約1000万件のデータからインデックスを作成し、クエリを実行するので、レポーティングが遅くて仕方がないというのが実情でした」と当時の状況を語る。

また、同社のSIパートナーを務めている株式会社NTTデータウェーブの担当者(以下、NTTデータウェーブ)も、「パフォーマンス・チューニングによる対処も行いましたが、限界を感じていました。また、ハードウェアをさらに高性能のものにアップグレードすることでの対処も検討しましたが、ハードウェア・アップグレードで改善効果が得られるという確かな根拠がなかったため、踏み切れませんでした。正直なところ、打つ手がないという状況でした」と当時を振り返る。


ソリューション

BIアクセラレータの導入を検討。HP BIA検証センターで実際に効果を確認

そんな時に、同社にとって耳よりな情報がもたらされた。それは、2007年6月に開催されたHP主催、SAPジャパン共催によるセミナーで、BIアクセラレータというアプライアンス製品の存在を知らされたことだった。

BIアクセラレータは、インテルとSAPが共同開発したアプライアンス製品で、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサを搭載したブレードサーバと、SAP NetWeaver BIアクセラレータソフトウェアをプリインストールして提供されるもの。BIアクセラレータはアプライアンス製品なので、ソフトウェアのインストールやカスタマイズといった手間がかからず、導入が容易だという特長を持っている。

BIアクセラレータは、64ビットに対応したインテル® 64 アーキテクチャの技術を使って、対象となるすべてのインデックスを圧縮して、物理メモリ上にロードしてクエリを実行し、SAPNetWeaver BI 7.0の分析エンジンとの間でクエリの応答を行う。また、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサが持つ高い並列処理性能に加えて、複数のブレードサーバに分散して処理を行うことによって、処理速度は劇的に向上する。

セミナーでBIアクセラレータの存在を知らされ、関心を抱いた同社は、HPとSAPジャパンの担当者を同社に招いて、改めてBIアクセラレータの説明を受けたという。しかし、これまで様々な改善策を講じても解消しなかった問題が、そのような簡単な改善策で解消するとは信じがたかった。鳥居薬品は、「説明を受けても、そんなに簡単に処理速度が向上するとは信じられませんでした。正直に言って、疑心暗鬼でした」と当時の心境を語る。

だが、その後の検証作業で得られた結果は、そのような同社の不安を吹き飛ばすことになった。同社は2007年8月上旬から9月上旬にかけての約1カ月間、HPがBIアクセラレータの導入を検討しているお客様に対して、無償で開放しているHP BIA検証センター(東京都千代田区大手町)に、実際に社内で運用しているデータを持ち込んで検証作業を行ったという。

鳥居薬品株式会社
検証作業に立ち会ったNTTデータウェーブは、「HPの迅速な検証支援体制のおかげで、HP BIA検証センターを使わせていただくことになりました。そこで、鳥居薬品さんが実際に社内で運用しているSAP NetWeaver BI 7.0からデータをエクスポートし、HP BIA検証センターに持ち込んで検証作業を行いました。SAP NetWeaver BI 7.0のみの環境、SAP NetWeaver BI 7.0にBIアクセラレータを加えた環境という2つの環境で、パフォーマンスを比較してみました。また、鳥居薬品さんが実際に社内で運用しているSAP NetWeaver BI 7.0の環境とも比較してみました。その結果、キューブの特性など条件にもよりますが、BIアクセラレータを導入することで、数倍から数十倍のパフォーマンス向上が得られるという実証を得ました」と検証作業を振り返る。

即座にBIアクセラレータの導入を決定。短期間にスムーズな導入を実現

検証結果を持ち帰った同社は、即座にBIアクセラレータの導入を社内決議し、導入に向けて具体的な作業に入った。同社が導入を決定したBIアクセラレータは、クアッドコア インテル®Xeon® プロセッサ 5300番台を搭載したブレードサーバ、HP ProLiant BL460cと、HP 独自の新世代RAIDテクノロジを搭載したファイバチャネル対応のディスクアレイ、HPStorageWorks EVA4100を組み合わせたもの。この2つの高性能ハードウェアの組み合わせが、SAP NetWeaver BIアクセラレータソフトウェアのパフォーマンスを最大限に引き出すことになる。

HP ProLiantファミリは、1993年の誕生以来、常に高いマーケットシェアを誇ってきたx86サーバ製品。厳格なテストをクリアしたその品質と信頼性は、多くのユーザからの支持によって裏付けられており、ブレードサーバ市場において高いマーケットシェアを誇っている。

HP StorageWorks EVA4100は、HP独自の新世代RAIDテクノロジを搭載したディスクアレイ。搭載されたすべてのディスクをストレージプール(大きな仮想ディスク)として扱い、ディスクのゾーニングや、RAIDボリュームの物理ディスクへの割り当てといった作業を、すべてコントローラが自動的に行ってくれるため、管理にかかる手間と工数を削減できるだけでなく、面倒なチューニングなしで最適なパフォーマンスを得ることができる最新のディスクアレイだ。

同社にこれらのハードウェアが納入されたのは、2007年11月上旬のこと。その後、SAPジャパンのBIアクセラレータ専門コンサルタントを招いて指導を受けながら11月下旬から本番運用に向けての準備に入った。この過程でのトラブルはまったくなかったという。NTTデータウェーブは、「トラブルの発生を予想していましたが、実際には、導入作業はとてもスムーズに進みました。BIアクセラレータ用のインデックスを作成するだけですから、作業自体も容易でした。HPのきめ細かい導入支援もあって、BIアクセラレータ導入にあたって、トラブルはまったくありませんでした」とBIアクセラレータ導入のしやすさを語る。

以上のような過程を経て、同社でBIアクセラレータが本番運用に入ったのは2007年12月上旬のこと。本番運用前のテスト運用や、細かい問題への対処など、準備に要した時間は延べ24時間程度だったという。このことからも、BIアクセラレータの導入しやすさを理解していただけるだろう。

BIアクセラレータによるBI環境の高速化支援
BIアクセラレータによるBI環境の高速化支援

効果と今後の展望

パフォーマンスは数倍から数十倍向上。エンドユーザからも好評

本番運用に入ったBIアクセラレータの効果について、うかがってみた。鳥居薬品は、「一言で言えば、速くなりましたね。それまでは、レポートを要求してから、レポートが上がってくるまで数秒から数十秒待たされていましたが、そのような待ち時間がなくなりました。個々の操作でそれぞれ発生していた待ち時間がなくなりましたから、トータルでは、かなりの待ち時間がなくなったことになります」と、BIアクセラレータの導入によるレスポンスの改善について語る。

NTTデータウェーブも、「それまで27秒かかっていた処理が3秒に、というように、劇的にレスポンスは改善しました。フィルタ操作をして90秒程度かかっていた処理が5秒になった、というケースもあります。BIアクセラレータの導入前と導入後で比較すると、もともと速かったレポートでも数倍、遅かったレポートでは数十倍の速度向上が見られます」と、BIアクセラレータの導入効果を語る。

また、こうしたレスポンスの改善は、全国の支店に在籍するMR、チームリーダー、支店長といったエンドユーザにも好評だという。「これまでは、SAP NetWeaver BI 7.0はイライラするから使わないと言っていた人たちも、BIアクセラレータの導入後は、ストレスなく使えると言って、SAP NetWeaver BI 7.0を使ってくれるようになりました」と、エンドユーザの反応を語る。

運用面でも、HPのハードウェアやサポートに対する信頼は厚く、不安はまったくないという。「当社はSAP NetWeaver BI 7.0もHPのラックマウントサーバで運用しているので、BI環境はすべてHPのハードウェアで構成していることになります。また、過去に導入したHPのブレードサーバの実績からも、今回のブレードサーバ導入に、不安はまったくありませんでした。今回、BIアクセラレータとして導入したHP ProLiant BL460cについては、万一の障害発生時に備えて、ホットスタンバイ用のブレードを1枚追加して、可用性にも配慮していただきました。HPのハードウェアはクオリティが高いだけでなく、きめ細かいサポートもありがたいですね」と、鳥居薬品はHPのハードウェアやサポートを高く評価している。

また、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサ5300番台についても、「発熱が少なくて、心配していたブレードサーバのファンの音も静かで、安心しています。45ナノメートル・プロセス技術で製造された最新のプロセッサも、今後、ぜひ使ってみたいですね」と、高く評価している。

以上のように、鳥居薬品株式会社は、BIアクセラレータの導入により、課題として抱えていたSAP NetWeaver BI 7.0のレスポンス改善に成功した。レスポンスの改善により、SAPNetWeaver BI 7.0は、さらに大きな導入効果を同社にもたらすはずだ。リアルタイムのデータアクセスが可能になり、ビジネス環境の変化に対応する、迅速な経営判断が可能になる。
また、SAP xAPP Analyticsを用いれば、ノンコーディングで業務アプリケーション開発が可能になるため、実消化データ以外の様々なデータ分析に、SAP NetWeaver BI 7.0を活用することができる。鳥居薬品は、「今後は、MRの営業支援以外の用途でも、SAP NetWeaver BI 7.0によるデータ分析を活用していきたいですね」と、ますます意欲的だ。同社は、SAPNetWeaver BI 7.0と、BIアクセラレータをフル活用することにより、適切な情報に基づく迅速な経営判断で、ビジネス環境の変化に対応し、医薬品の製造・販売をさらに強固なものにしていく考えだ。


会社概要

鳥居薬品株式会社
所在地: 東京都中央区日本橋本町3-4-1 トリイ日本橋ビル
代表取締役社長: 松尾 紀彦
資本金: 5,190百万円
従業員数: 852名(平成20年3月31日現在)
設立: 1921年(大正10年)11月1日
事業内容: 医薬品の製造・販売
URL: http://www.torii.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 製薬
  BIアクセラレータHP ProLiant BL460cHP StorageWorks EVA4100
  HP BIA検証センター

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