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中国でのIT構築を全面的にサポート、
現地におけるSAPグローバルテンプレートを実装

パナソニック コミュニケーションズ大連有限公司

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パナソニック コミュニケーションズ大連有限公司
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パナソニック コミュニケーションズの中国進出を支える
日本ヒューレット・パッカード-中国HP プロジェクトマネジメントオフィス

2005年に中国の遼寧省大連市に設立されたパナソニックコミュニケーションズ大連有限公司(以下PCD)は、パナソニック コミュニケーションズ株式会社(以下PCC)にとって2ヶ所目となる中国拠点だ。コードレス電話や光ディスクドライブを中心に生産販売する。同社では、全世界にてその生産および在庫管理、販売、会計をトータルに管理するために、SAPのグローバルテンプレートを導入している。同社では、今回大連拠点に必要となるIT構築およびSAPの実装をわずか6ヶ月の準備期間でスピーディな操業開始を実現した。 
その成功要因は、PCDの中国戦略の現場を支えるPCC情報システムとPCDの緊密な連携と、中国の現地事情に精通したHPのコンサルタント、深いERPの知識を持つ中国HPスタッフの国を越えたグローバルなコラボレーション体制であった。
日本ヒューレット・パッカード-中国HPプロジェクト・マネジメント・オフィス
中国進出成功のための必須要件
中国に根ざしたグローバル製造業として
会社概要
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panasonic ロゴ

事例キーワード

業種: 製造業
ソリューション: マネジメント、ERP
製品: HP ProLiant DL380HP StorageWorks MSAHP StorageWorks MSL
ソフトウェア SAP R/3、Microsoft SQL Server 2000、Microsoft Exchange Server

現地事情と計画のギャップを埋める、 日本ヒューレット・パッカード-中国HPプロジェクト・マネジメント・オフィス

  パナソニック コミュニケーションズ 大連有限公司 信息系統部 部長 緒方 洋一 氏
  パナソニック
コミュニケーションズ
大連有限公司
信息系統部 部長
緒方 洋一 氏

パナソニック コミュニケーションズ大連有限公司(以下、PCD)が6ヶ月という短期間で操業を開始できた理由のひとつとして、国内本社であるパナソニック コミュニケーションズ株式会社(以下、PCC)がこれまでの海外進出で培ってきた「グローバル・テンプレート」の存在がある。この点について、SAPR/3とITインフラの構築を統括したPCD 信息系統部 部長 緒方洋一氏は、次のように説明する。

「これまでPCCでは、北米、メキシコ、イギリス、マレーシア、フィリピン、そして中国の珠海に拠点を築いてきました。各国間の業務の標準化を進めてきた結果、基本的な業務内容は統一されています。そこでSAP R/3のグローバル・テンプレートとして基本業務のひな形を用意することで、新しい海外拠点を短期間で立ち上げることが可能になります。これがPCCのグローバルIT戦略です」とはいえ、ローカライゼーションおよび中国の実情に沿ったスムーズな実装はそう簡単ではない。必要となる追加カスタマイズはもちろんのこと、そこには日本では通常想定しないような、様々な現地の特殊事情が存在する。そうした何が起こるかわからない環境において、最重要事項となるのが、日本の常識と中国の常識のギャップを埋める「コミュニケーション能力」だと緒方氏は説明する。その一例として同氏は、ネットワーク回線契約時のエピソードを挙げる。「中国では、日本における“契約”の常識が通用しません。例えば日本では通常、事前に契約書を確認して、細かな条件や支払い時期について契約内容を修正していくのが当たり前です。しかし中国では、どの通信事業者からも『契約内容の変更はあり得ない』と説明されました

PCDの操業準備を進める上では、こうした常識の違いが随所でネックになったという。つまり、中国の常識をふまえた上で、現地の業者やスタッフといかにしてスムーズなコミュニケーションを持てるかが、同社にとっての最大の課題となっていた。「工場の立ち上げまでの決められた時間の中で、現地スタッフ、日本人スタッフはじめ非常に多数の人間が関わりますから、どこかで遅れが生じると全体が遅れてしまいます。そうした中で全員がスムーズに意思疎通を図ってプロジェクトを進めていくことが一番のポイントでした」と緒方氏は語る。こうした中で、HPのプロジェクト・マネジメント・オフィスは、いわば現地事情と計画のギャップを埋めるコミュニケーション・オフィスの役割を果たした


HP グローバル・デリバリ・モデル
 
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中国進出成功のための必須要件: 国境を越えた信頼関係とパートナーシップ

今回のプロジェクトには、PCDおよびPCCに加えて、日本ヒューレット・パッカードおよび中国HPのコンサルタントが参加。HPは、グローバル・テンプレートのローカライゼーションに加えて、SAP R/3のアドオンの開発を担当している。また日々のプロジェクト管理業務を担当するPMO(Project Management Office)サービス、および必要なハードウェア・プラットフォーム(HP ProLiant DL380)を導入している。

コンペにあたり、他拠点では、別のベンダーが採用されていた背景もあった。しかし公平なコンペの結果、同社はHPのコンサルティング能力を選択。「我々が提示した要件に対して、HPとの打ち合わせでは個々の担当者から的確な答えを返していただけました。」

とりわけ緒方氏は、ベンダー選定段階でプレゼンを受けた、中国HPのERPコンサルタントの優秀さを強調する。中国HPのコンサルタントは、PCDが提示した要件に基づいて、グローバル・テンプレートのローカライゼーションの進め方を非常に具体的に提案した。「弊社の中国進出にかかわるすべての懸案事項について中国HPのコンサルタントと議論しました。中国でのビジネス、およびIT構築において非常に経験豊富な方で、お話しているだけで課題が半分解決したなと思うくらいです。とにかくここに相談すれば、何か答えが出てくるだろうと感じました」。こうした中国HP、日本ヒューレット・パッカード両面からのサポートおよびコンサルタントの能力が、HP選択の大きな理由となった。

緒方氏の判断が正しかったことは、プロジェクトの開始直後に明らかとなった。中国のインフラ事情が特殊なのは良く知られることだが、PCDが最初に直面した大きなトラブルは「電源不足」である。「プロジェクトの初期段階では工場が完成しておらず、準備事務所に開発サーバを設置して作業を進めていましたが、その課程で電源不足に陥りました。当然、あらかじめメール連絡で事務所の電源容量を確認していましたが、実際に現地に来てみると事態は異なっていたのです」(緒方氏)

こうした状況において緒方氏を強力にサポートしたのが、 日本ヒューレット・パッカード-中国HPのプロジェクト・マネジメント・オフィスだった。「このとき即座に代替案を3種類ほど提示していただき、東奔西走していただきました」(緒方氏)。

具体的には、中国HPのデータセンターに間借りする案や、現地のデータセンターと一時的に契約する案などが検討された。最終的には突貫工事でことは解決したが、こうした想定しないトラブル時に現地事情に精通したIT専門スタッフがいるということは、非常に心強い要因であった。

こうした緊急時、やはりコミュニケーション能力が必須だと緒方氏は説明する。「担当してくれた中国HPのコンサルタントの方は、いずれも中国語はもちろん日本語と英語も非常に流暢で、コミュニケーション面で非常に助けられました」。HPは今回、中国におけるIT構築のみならず中国進出そのものを支援する窓口として、ビジネス・コンサルタント的サポートも提供したといえる。

「HPさんからは日本の常識と中国の常識のさまざまな違いについて、いろいろ教わりました。例えば弊社における現地スタッフの採用試験について、中国におけるITエンジニアのスキルや資格の実情をふまえて相談したりしました。ともかく困ったことは何でも相談相手になっていただけるという点で、大きな信頼を寄せていました」「今回のプロジェクトを進める上では、本当に信頼できる国を越えたコンサルタント達の存在が本当に大きかったです。立ち上げ段階でかなり困難な場面が数多くありましたが、さまざまな対応策を寄せていただきました。我々にとっては、本当にベストチョイスだったと思います」(緒方氏)


中国に根ざしたグローバル製造業として: 業務の「ローカル化」そして組織の「ローカル化」

グローバル製造業のチャレンジ
 

工場の操業開始という最初の目標を達成できたPCDにとって、次の目標は「業務をいかにローカル化していくか」である。

そうしたローカル化の手始めとして、緒方氏はSAP R/3による「手冊管理」への対応に着手する考えだ。手冊管理とは、中国での保税加工貿易(関税支払いを保留して輸出入する貿易)に特有の業務である。登記手冊と呼ばれる書類を作成し、個々の輸出入について「輸入した原材料の量」と「輸出する製品の量」を一致させなければならないという作業が発生する。当然のことながら、SAP R/3の基本機能やグローバル・テンプレートでは、中国特有の商習慣である手冊管理には対応できない。「この手冊管理は、おそらく中国進出したどの企業にとっても大変悩ましい業務だと思います。現状のシステムでは、残念ながら手冊管理にはまだ対応していませんが、私の任期中にはかならず仕上げるつもりです」と、緒方氏はその意気込みを語る。

PCDのもうひとつの目標は、会社組織自体のローカル化である。「私どもの目標のひとつは、中国のための、中国人による、中国の会社となることです。そこで、いち早く現地スタッフへの移行を進め、ローカル化していきたいと考えています。ですので、現地スタッフとの信頼関係構築は非常に重要視しています。もちろんリスク要因もありますし、危機管理しながら進めていきます。例えば松下ではグループ全体で情報セキュリティの基準を持っており、それをPCD社内でも実施しています。この様な仕組みを通じて、健全な企業運営を委譲していくための基盤作りをしています。いまの思いは、やはり『人を育てる』ということです。」(緒方氏)

また緒方氏は、PCDの将来について、次のように語る。「中国の強み、日本の強みの融合こそが、PCDの将来を成功に導くと思っています。日本のやり方のよい部分と、中国のやり方のよい部分がよいバランスで融合されていくことを願っています。」と述べる。「日本人はプロジェクトのスケジュールをまず作成し、それに沿って進捗を管理します。こうした面は日本を見習ってほしい。しかし今回勃発したトラブルから、新しい発見もありました。」

「ネットワークの運用が2日後にスタートする最終段階で、通訳の方が『光の線、切れたね』と言うのです。何と、ショベルカーで工場の周りに溝を掘っている最中に、ファイバケーブルを切断してしまったのです。『もうだめだ』と思いました。以前から現場監督には、『立て札を立てて』とか『細心の注意をして』と何回も何回も注意していた場所なのです。」

しかし、幾度とないトラブルを通じて感じたのは、中国スタッフのリカバリー・スピードだったという。「中国ではトップダウンが絶対で、ネットワークの件では、建設会社のトップの方に状況を説明しました。するとたった1日で全てリカバリーしてくれました。こうした『いざという時のパワー』には、目を見張るものがあります」。緒方氏は、日本人の計画性や品質の考えなどの優れた考え方を継承しつつ、現地の方のスピード感をうまく融合させていくことに大きなポテンシャルを感じるという。

近い将来世界規模の市場となる中国において、いかにグローバルな競争を勝ち抜いていくか。同社ではそれを現地と日本の最適な融合を通じて実現しようとしている。そして、そうした融合を通じて、中国の方にとって価値ある企業として根付いていくために、日々様々な挑戦に取り組んでいる。

「生産・販売活動を通じて社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること」創業当初から変わらない松下電器の経営理念は、今まさに中国、大連において、最先端の通信ソリューション提供の拠点にて、実践され続けている。同じグローバル・製造業であるHPは、これからも中国・日本、また更にグローバルなコラボレーションを通じて同社の情熱とビジョンの具現化をサポートし続けていく。


お客様のチャレンジ

HPの提供ソリューション

結果

  • 6ヶ月の短期間で中国拠点の操業を開始
  • SAPグローバル・テンプレートの中国向けローカライゼーション
  • 現地業者およびスタッフとのスムーズな連携・協調
  • 日本ヒューレット・パッカード-中国HP PMOサービスによるプロジェクト管理
  • 現地の商習慣およびIT事情に精通したコンサルタント・チーム
  • SAP グローバル・テンプレートの実装
  • 短期間での無事操業開始
  • 中国でのビジネス立ち上げを強力にサポート

会社概要

パナソニック コミュニケーションズ株式会社
所在地: 福岡県福岡市博多区美野島4丁目1番62号
代表取締役社長: 藤吉一義
資本金: 298億4千5百万円 従業員数 17,895名(同社グループ、平成17年3月31日現在)
設立: 1955年(昭和30年)12月24日
URL: http://panasonic.co.jp/pcc/ 日本ヒューレット・パッカード外のページにジャンプします。

松下通信系統設備(大連)有限公司
所在地: 中華人民共和国 大連経済技術開発区46号地
董事長: 立石悦朗
総経理: 渡辺 隆
設立: 2005年1月
生産品目: コードレス電話、光ディスクドライブ 、デジタル複合機
 
松下通信系統設備(大連)有限公司

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