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次世代の「グローバル・ロジスティクス」を見据え、 品川トランクルームにUHF帯RFID(無線ICタグ)採用の荷物管理システムを導入

日本通運株式会社 東京海外引越支店

導入事例

日本通運株式会社 東京海外引越支店
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日本通運株式会社東京海外引越支店(以下、日本通運)は、首都圏の拠点である品川トランクルームにUHF帯RFIDを活用した荷物管理システムを導入した。その開発パートナーに、RFIDユーザーとしてのワールドワイドなノウハウと実績を評価して日本ヒューレット・パッカードを選定。日本通運はHPのRFID導入ソリューション HP RFID-CIP(Core Integration Package)を通じて、将来的なグローバル商用物流での展開も視野に入れた先進的な取り組みの一歩を踏み出した。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
PDF(423KB)
日本通運株式会社

目的

アプローチ

日本通運品川トランクルームにUHF帯RFID(以下、RFID)を活用した荷物管理システムを導入
将来的なグローバル商用物流を見据えたRFIDパイロット事業の実施
EPCglobal に対応したシステムの構築
検証施設HP RFID Noisyラボ・ジャパンおよび米国HPの工場などで実運用の事例を確認
HPのRFID早期導入パッケージHP RFID-CIPを採用
BEA WebLogic RFID Edge Serverを採用
HP のRFIDシステムインフラストラクチャのノウハウを活用、業務標準化を図る

システムの効果

ビジネスへの効果

RFIDを通じて、ネステナー-フォークリフト- 床面を連携し、オペレーションを意識せずに管理できる仕組みを確立
オープン化による機能とコストのベストマッチング
要件定義から運用開始まで、短期間でシステム構築を実現
荷物管理の自動化による作業担当者の負荷軽減
グローバル商用物流への基盤整備
ネステナー単位での厳密な荷物管理の実現
トランクルーム内スペースの有効利用
CSRの向上

お客様背景

高機能トランクルームを品川にオープン。RFIDを活用した荷物管理システムを導入

日本通運は、1872年設立の「陸運元会社」を前身として1937年に創立された。以来、日本の物流業におけるリーディングカンパニーとして、貨物自動車運送事業、鉄道利用運送事業、海上運送事業、利用航空運送事業、倉庫業などの事業を網羅的に展開している。また、世界37カ国、196都市に340拠点(2007年3月末現在)を擁する同社は、海外引越業界のパイオニアとして、海外発着の家財の輸送をはじめ、それに付帯する国内引越、さらに保管サービスを提供してきた。

2007年4月、同社は品川トランクルームをオープン。品川トランクルームは、海外赴任中や増改築中の家財、使用頻度の低い家財などの保管サービスを首都圏エリアの顧客向けに提供する新拠点である。

顧客の荷物は、奥行き2メートル、幅1.5メートル、高さ2.1メートルのネステナーと呼ばれる鉄製のコンテナ単位で管理される。面積約1万3000平方メートルの高大な倉庫内には、最大7200台ものネステナーを収容することが可能だ。

今回同社では、この品川トランクルームの荷物管理システムに大きく三つの理由からRFIDを採用している。

一つは、品川トランクルームのスペースを最大限に活用するためのロケーション管理、業務の効率化。もう一つは、将来的な環境への配慮だ。そして三つ目の理由は、将来に向けてのRFIDに関する知識、ノウハウの蓄積だった。

海外引越サービスへの展開も視野に入れ、柔軟な個品・位置管理を実現するRFIDの可能性を探る

本来、海外引越の家財保管は3 〜 4年で、その間家財を保管しているネステナー自体をトランクルームから出庫する頻度は少ない。しかし同社は、海外へ輸出する場合の外装梱包資材としてネステナーを反復利用する構想をもっている。

国境を越える輸送には複雑な通関処理が伴う。日本から海外に引っ越す顧客の荷物を輸送するための外装梱包資材は日本通運の所有物となるため、これら資材も輸出品としてみなされ課税の対象となる。しかし国外へ持ち出す輸出品は1年以内に日本へ戻せば免税輸入となるため、日本へ引っ越す別の顧客に外装梱包資材として使えれば、反復利用のメリットを享受できる。

例えば日本から米国に引っ越す顧客の荷物の外装梱包資材を、逆に米国から日本に引っ越す顧客にも使えれば効率的だ。しかし、必ずしも同じ外装梱包数になるとは限らない。いくつかが米国に残ったり、反対に資材が足りず日本から追加で送る必要があるかもしれない。さらに、東京発米国行きの資材が大阪に戻るといった“横移動”もあり得る。

つまり海外引越で反復資材を活用するには、輸出入がアンバランスになることを前提に、輸送資材の効果的な配分が必要となる。日本はもとより世界中に分散する資材を厳密に個品管理およびロケーション管理し、その流通を柔軟にコントロールしていくための手段として、さらに将来の可能性も踏まえ、同社はRFIDに着目したのである。


ソリューション

“荷物=輸送資材”と“情報”を正確・迅速にリンク、可視化。顧客サービス向上にも貢献

日本通運株式会社 東京海外引越支店 カスタマーサービス部 営業企画センター所長 前田 敦志 氏
日本通運株式会社
東京海外引越支店
カスタマーサービス部
営業企画センター所長
前田 敦志 氏

「今回の導入はRFIDの可能性を探るためのパイロット事業という位置付けです。この取り組みを通じて蓄積したRFID活用のノウハウは、将来的なグローバル商用物流でのRFID活用へ向けての資産になるのではと考えています」と、日本通運株式会社東京海外引越支店営業企画センター所長の前田氏は説明する。

ここでカギを握るのは、“荷物=輸送資材”と“情報”を高度にリンクさせることだ。そこで日本通運は、RFIDを活用した荷物管理システムを品川トランクルームに導入したのである。

品川トランクルームでは、フォークリフトが移動するだけで広大な倉庫内のどこを通過しているかを自動的に検知。どこにネステナーを設置したかが可視化され、管理できる。従って、広範囲に多数のネステナーが存在しても、確実かつ迅速に各ネステナーの所在、荷物の内容などの情報が把握できるのだ。この利点を活かし、日本通運は顧客サービスの一環として、インターネット経由で荷物保管の申し込み、および保管情報が確認できる機能を提供している。

自社物流でもグローバルにRFID技術を実運用するHP。その実績と実装ノウハウを高く評価

この品川トランクルームの荷物管理システムを構築したのがHPだ。RFIDの実運用に向けて調査・研究を重ねてきた日本通運の目を引いたのが、HPのRFID分野における技術、ノウハウ、そして実績だったという。同社は、米国HPの世界的な大手小売業者とのRFID導入実績を高く評価したのを契機に、HPの米国メンフィス工場や千葉県にある実環境での検証施設 HP RFID Noisyラボ・ジャパンも見学し、さまざまな事例や運用現場の詳細を検証した。

HPは、数あるICタグやリーダーライターなどの中から最適なRFID端末を選定し、アプリケーションに適合を図るなど実用性を高めている。さらに、オープンシステムを構築する上でポイントとなるRFIDパートナーとのコラボレーション実績も多数ある。日本通運は、こういったHPのアドバンテージを総合的に評価した。

コンサルティングから機器選定、構築ー導入まで。HP自社で実証されたRFIDノウハウが活きたシステムに

こうして日本通運はHPのRFID早期導入パッケージ HP RFID-CIPを採用。2006年4月より導入プロジェクトが本格的にスタートした。

HPによるコンサルティングで、最適な形での業務モデルの標準化が進められた。例えばGen2 RFID(EPCglobal クラス1 Generation2 RFID)の採用はその一つだ。世界最大のRFID際標準化団体 EPCglobalが規定する最新のUHF帯RFIDである。ISO/IEC 18000-6タイプCとして国際標準規格に認定されている。EPCglobal対応を前提にシステムを構築しているため、将来的に日本通運が品川トランクルームをグローバルな物流におけるRFID活用の拠点として拡張する際にも、容易に国際標準の物流基盤を配備できるというわけだ。

また、RFIDタグの種類や添付場所をはじめ、実績に裏打ちされたさまざまな独自開発技術が実装されている。

全体構想から機器選定、構築、導入、運用までの全ライフサイクルに、HP自身のグローバルRFID活用のノウハウが活きたシステムが完成したのである。

EPCglobal EPCIS準拠のBEA WebLogic RFID Edge Serverを採用

日本BEAシステムズ

RFIDの実装から得られるメリットを最大限に享受するには、短期的な成果を生み出すRFIDソリューションの開発、配備、および管理を可能にすると同時に、発展を図るためのしっかりとした基盤を提供してくれるインフラストラクチャソフトウェアが不可欠だ。そこで、今回採用に至ったのがHPのグローバルパートナーである日本BEAシステムズ(以下、BEA)のBEA WebLogic RFID Edge Serverだった。

多様なデバイスへの対応はもちろんのこと、EPCglobal EPCISに準拠しているBEA WebLogic RFID Edge Serverは、将来グローバルな展開を予定するシステムにおいて最適な選択で、HP自身のグローバル物流においても採用している製品である。既存システム間の接続を実現し、将来的な拡張性も担保されるというわけだ。

HPとBEAは強固なグローバルアライアンス体制のもと、HP製品とBEA WebLogic RFID製品群の組み合わせを通じて、流通業・製造業向けの資産管理やサプライチェーン構築のための設計、開発、運用、サポートを提供するという提携を結んでいる。両社は日本市場に最適なサービスを展開するとともに、「RFID 2.0」という構想のもと、日本におけるRFIDの利活用を推進する活動なども進めている。

貨物ロケーション自動管理RFIDシステム(入荷〜ロケーション移送)
貨物ロケーション自動管理RFIDシステム(入荷〜ロケーション移送)

効果と今後の展望

遠隔在庫管理システムと連携。海外引越での反復資材利用への素地形成

こうして2007年4月、日本通運品川トランクルームはオープンを迎えた。今回の取り組みのメリットの一つとして、ネステナー単位での荷物の正確な位置管理が可能になったことが挙げられる。遠隔在庫管理システム「REWARDS」との連携により、ネステナーの入出庫状態やロケーションの細やかな管理が実現。顧客へ提供する荷物情報も正確かつスピーディに可視化され、問い合わせ対応の面でもプラスとなっている。

第二のメリットは、ネステナーの導入で倉庫スペースの無駄が省かれ、倉庫の稼働率が2割向上したことだ。トランクルームにおいてスペースは資産である。手作業でネステナーの中身や位置を管理するには、人が動くスペースを空けておかねばならないが、システム化されたことで余分な空間が要らなくなった。また、同一形状の直方体のネステナーを積み上げることで、スペースの無駄を省いて格納することも可能になったのだ。

第三は環境への配慮である。物流業のトップ企業として、反復梱包資材であるネステナーを活用することで環境対策にもつなげたい考えだ。

「環境への配慮は、いまや企業が社会的責任として果たしていかなければならないものです。RFIDタグの導入によってネステナーを反復資材として利用できれば、環境への配慮という点でも付加価値を提供していけるのではないかと思います」(前田氏)

今後、RFIDを使うことでネステナーの通関手続きを簡便化することも可能となる。

「ネステナーは人手をかけないための外装梱包資材ですが、膨大な数をどう管理するかが課題でした。これをRFIDと連携させたことで、ネステナーをグローバルに輸出入できる下地が整いつつあるといえます。運用しながらさまざまな可能性を含めて検討していきたいですね」と前田氏は言う。

グローバルなロジスティクス網の構築を視野にRFIDの可能性を探る先進的な取り組み

さまざまなメリットを生んでいる品川トランクルームの荷物管理システムだが、日本通運の視座はさらなる高みにある。

同社はグループ全体の経営戦略として「グローバル・ロジスティクス企業」を目指すことを掲げており、今回の品川トランクルームのシステムは、そのための確かな足がかりになるといえそうだ。

「ロジスティクス企業は、旧来の運送という価値に加えて、モノの『情報』や『位置情報』の管理といった価値が求められてきています。引越や物流というロジスティクスサービスの質とスケールを高めていくには、より積極的な情報テクノロジーの活用が不可欠です。特にRFID技術の先に大きな世界が拓けているのは周知の事実です。今回の品川トランクルームでの取り組みを通じて、その可能性をじっくりと確かめ、ノウハウを蓄積していきたいと考えています」(前田氏)

海外引越システムでは他社にないアドバンテージをもつ日本通運。日本通運のもつ、世界に広がるハードウェア、物流ノウハウ、そして統合的情報ネットワークという資産は、RFIDをはじめとする情報テクノロジーによって、さらなる付加価値サービスを生み出していくだろう。グローバルに活躍する企業のロジスティクス戦略を支えていく同社が、今回の先進的な取り組みによって、さらに大きな跳躍を遂げようとしていることは間違いない。


会社概要

日本通運株式会社
所在地: 東京都港区東新橋1丁目9番3号
代表取締役社長: 川合 正矩
資本金: 701億75百万円
売上高: 1兆3,160億円
従業員数: 37,963人
設立: 1937(昭和12)年10月1日
事業内容: 自動車輸送、鉄道利用輸送、海上輸送、船舶利用輸送、利用航空輸送、倉庫、旅行、通関、重量品・プラントの輸送・建設、特殊輸送、情報処理・解析などの物流事業全般 及び関連事業
URL: http://www.nittsu.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 運輸・流通
  RFIDソリューションHP RFID-CIP
  HP ProLiant DL380HP and BEA

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