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ブレード型Linuxサーバで運用されるリスク計算システムで新たにオープンソースのフレームワークSeasar2を採用

株式会社三菱東京UFJ銀行

導入事例

株式会社三菱東京UFJ 銀行
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三菱UFJフィナンシャル・グループの中核銀行である株式会社三菱東京UFJ銀行は、2006年10月現在、 リスク管理システムの再構築を進めている。このシステムは金利や為替、債券などの相場変動に伴う損益やリスク指標を分析するもので、金融機関にとっては経営の健全性を維持し、より効率的に運営していくために欠かせない存在だ。三菱東京UFJ銀行では、HP BladeSystem上で稼働する市場リスク管理システムを再構築するに当たって、高度な金融関連知識を持つ技術者が効率的に開発を進められるよう、新たにオープンソースのフレームワーク「Seasar2」を採用した。
お客様のビジネス概要と課題
お客様のチャレンジ
HPのソリューションと
ビジネスベネフィット
会社概要
 

事例キーワード

業種: 金融
ソリューション: リスク管理
製品: HP BladeSystemHP ProLiant BL20p
ソフトウェア: Red Hat Enterprise Linux 4

目的

  • オープンソース開発フレームワークへの積極的な挑戦
  • 低コストで大量CPUを利用できるx86サーバのLinux機を導入
  • 開発コストの抑制
  • 現行の市場リスク管理システムを開発、保守している技術者の業務知識を有効活用したい

アプローチ

  • パートナーである電通国際情報サービスなどの全面協力によるシステムインテグレーション
  • 処理能力や拡張性、信頼性に優れ、オープンソースソフトウェアの稼働プラットフォームとして扱いやすいブレードサーバ

システムの効果

  • x86のブレードLinuxサーバを活かした高い計算処理能力、拡張性を提供
  • 効率的なオープンソース開発フレームワークとの親和性が高いプラットフォームを提供

ビジネスへの効果

  • Seasar2により工数を削減
  • 既存のHP BladeSystemサーバブレードを維持して利用

お客様のビジネス概要と課題

長年のノウハウが蓄積された市場リスク管理システムの全面再構築が必要に

UFJIS株式会社 市場業務システム部 プロジェクトリーダー 割田昭一 氏
UFJIS株式会社
市場業務システム部
プロジェクトリーダー
割田昭一 氏
三菱東京UFJ銀行が再構築を進めている「市場リスク管理システム」は、 1999年に構築されたシステムがベースとなっている。

「三菱東京UFJ銀行は、2006年1月にUFJ銀行と東京三菱銀行の合併で誕生しましたが、リスク分析システムは1999年に構築されたシステムを発展させつつ使い続けています」と、その経緯を説明するのは、市場リスク管理システムの構築に携わっているUFJIS株式会社 市場業務システム部 部長の石戸伸道氏。

これまで、その基本的な機能自体は大きく変わっていないというが、UFJ銀行時代の2004年には、取引量の増大やリスク評価ロジックの複雑化・高度化、そしてユーザーからの「処理時間を短縮したい」といったニーズに対応するため、処理能力の大幅な増強が行われた。システム全体から計算機能のみを切り出し、多数のHP ProLiant BL20pサーバブレードによって分散処理を行わせることで、 計算能力は約20倍と飛躍的に向上したという。 

UFJIS市場業務システム部 プロジェクトリーダーの割田昭一氏は、HP BladeSystemを選択した理由を次のように説明している。

「ブレードサーバは1CPUあたりのコストが安く、 多数のCPUを並列で利用する分散処理に適しています。選定に際しては数社のブレードサーバで実際のパフォーマンスを比較し、品質や信頼性なども検討した結果、このシステムにふさわしいプラットフォームとしてHPのブレードサーバを選びました」

そして、三菱東京UFJ銀行となってからは、経営規模がさらに拡大しただけでなく、市場リスク管理システムの要件にも変化が生じ、構成変更が必要となった。

「今回は、これまで市場リスク管理システムで使ってきた基盤ミドルウェアが更新時期にあること、合併に伴ってリスク計算の元データを提供するフロント側のシステムが変更になるなどの理由から、全面的な再構築が必要となりました」と、UFJIS市場業務システム部 プロジェクトリーダーの大伴浩二氏は言う

お客様のチャレンジ

オープンソースのJava開発フレームワークで 長年に渡って蓄積してきた金融系の知識を効果的に活用

UFJIS株式会社 市場業務システム部 プロジェクトリーダー 大伴浩二 氏
UFJIS株式会社
市場業務システム部
プロジェクトリーダー
大伴浩二 氏
しかし、全面的な再構築を行えば膨大な工数、そして予算が必要になる。そこで、既存プラットフォームやフレームワークなどを有効活用し、効率的に開発を進めることになった。

まずプラットフォームには、他のシステムがすでに使っている既存のJ2EEベースのプラットフォームが決定した。

「しかし、この開発に携わる主要メンバーは、Javaには詳しくありません。ですが、長年に渡って金融系に関わってきた技術者たちですから、その金融に関する深い知識を活かしたい。そのため、Javaを使うにしても、EJBでなくPOJO(Plain Old Java Object)で開発できるようなフレームワークを探すことにしました」(大伴氏)

このようなフレームワークはいくつか存在しており、UFJISでは開発パートナーである株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)とともに比較検討を行った。

「Javaフレームワークとしてはオープンソースのものが特に大きく成長していますから、その良さを最大限に活用したいと考えていました」と大伴氏は言う。

オープンソースはライセンス費用がかからないのはもちろん、ベンダーの都合で製品開発やサポートが中断されることもある商用ソフトより将来性を期待できる、といった良さもある。だが、オープンソースをビジネスで使うためには、機能や性能のみならず、そのサポート体制が非常に重要となる。

「どんなソフトでもバグはありますから、そのフィックスを高いプライオリティで対応してくれることが欠かせません。さらに、技術サポートや実績なども考慮した結果、ISIDがサポート事業を展開するSeasar2を選びました」(大伴氏)

現在、ISIDには、Seasar2のチーフ・コミッターである比嘉康雄氏も所属している。Seasar2はISIDの社内でも活用されており、すでにかなりの実績がある。こうした点が、採用の最大のポイントだったようだ。

HPのソリューションとビジネスベネフィット

工数削減効果を確認しつつ開発計画を推進中

株式会社電通国際情報サービス 金融ソリューション事業部 金融ソリューション開発部 市場ソリューショングループ 木村雅彦 氏
株式会社電通国際情報サービス
金融ソリューション事業部
金融ソリューション開発部
市場ソリューショングループ
木村雅彦 氏
市場リスク管理システムは、2007年春から段階的にリリースし、2008年春に完了するという計画で開発が進められている。

今回の再構築では、システムの管理ロジック部分はデータベースや基盤ミドルウェアの変更など、ソフトウェアは大規模に入れ替わる予定だ。2006年10月現在、まだ開発に着手したばかりで定量的な効果は把握されていないが、Seasar2による工数削減の効果は既に実感されている。中でも特に、S2Daoの効果は大きいという。

「また、今の段階では、特に大きなバグなども出ていませんし、安定性も良いですね。市場リスク管理システムにおけるSeasar2の実績をしっかり確認した上で、可能なら他のシステムにも展開していくことになるかと思います」(大伴氏) 

一方、ハードウェア的に大きな変化はなく、2004年に計算エンジンとして導入されたHP ProLiant BL20pサーバブレードも継続して利用されることになっている。

「急激な取引増などがあり得るので、それに対応できるよう、あらかじめパフォーマンス的に余裕を持たせていたのです。HPのブレードサーバは導入以来、ずっと安定稼働を続けてきていますし、もし必要になればソフト的な変更なくブレード枚数を増やすだけで能力を拡張できますから、今後も安心して使っていくことができますね」(割田氏)

会社概要

株式会社三菱東京UFJ銀行
所在地: 東京都千代田区丸の内2-7-1
頭取: 畔柳信雄
資本金: 9,969億円
従業員数: 34,274名 (東京三菱銀行・UFJ銀行2005年3月末ベース計数の単純合算)
URL: http://www.bk.mufg.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。
UFJIS株式会社
所在地: 東京都中央区日本橋1-7-17 日本橋御幸ビル
取締役社長: 中村新太郎
資本金: 1億5,000万円
従業員数: 400名
URL: http://www.ufjis.com このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

  本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。  
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