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SAPに対する豊富な経験とグローバルブランドへの期待がHPの選定理由に

株式会社ミツバ

導入事例

株式会社ミツバ
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競争が激化する自動車部品業界。完成車メーカーからのコスト要求に応え、事業を拡大していくには一層の経営効率化、グローバル化が求められる。そうした中でワイパシステムなど自動車部品の中でもモータに強みを持つ株式会社ミツバは、SAP ERPを全社的な共通基盤として意思決定の迅速化など、経営スピードの向上と業務効率の改善に取組んでいる。同社は2007年1月にHP製品によるグループ企業でSAPをコアとした基幹系システムを稼動開始した。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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株式会社ミツバ

目的

アプローチ

ミツバでは全社的な経営効率化のためにERP導入を検討、2005年から本社及び、国内4工場でSAP R/3の稼動を開始した。その後、グループ企業へSAPの水平展開も進めている。
グループ企業は国内だけでなく海外拠点も対象になる。このため多言語対応や海外での導入をスムーズに進めることからグローバルベンダとしてHPに白羽の矢が立った。
本社及び、国内4工場でSAPが稼動した当初はレスポンスの問題が発生した。そのためグループ企業への導入を担当するプロジェクトでは、SAPのノウハウが豊富なハードウェアベンダを求めていた。
導入コストを低く抑えながら可用性の高いシステムを構成するために、HPの提案するSANブートとN+1のシステム構成を採用した。

システムの効果

ビジネスへの効果

SAPのノウハウを豊富に持つHPスタッフが窓口となり、導入企業であるミツバ、およびミツバグループ企業でありシステム開発・運用を担当する両毛システムズ側との意思疎通がスムーズに進み、当初予定した性能が発揮できた。
ブレードサーバ及びDBサーバへのN+1構成により、システムを管理するデータセンターでの占有スペースも最小限で済む。
グループ企業向け基幹システムは2007年1月に国内の対象10社のうち4社で稼動開始。2008年1月にさらに4社、同5月には2社を加える。その後、2009年には海外グループ企業でも稼動を予定。
ロジスティクスだけでなく、会計機能も含めて、ERPの導入によりミツバグループの経営スピードを上げ、グローバルな競争での生き残りを図る。

お客様背景

グローバル競争の激化でコスト競争力求められる自動車関連業界

自動車業界は完成車メーカーを頂点として、緊密なサプライチェーン構造が完成している。それはトヨタ自動車が起点になって世界的に広がっている「カンバン方式」や「見える化」といった現代の経営のキーワードにもあらわれている。そうしたサプライチェーンに何らかのトラブルが発生すると、完成車メーカーから部品メーカーまで多くの企業に影響を及ぼす。

株式会社ミツバ	R/3ロジスティクス導入プロジェクト(L−MACSプロジェクト)島田 昌信 氏
株式会社ミツバ
R/3ロジスティクス
導入プロジェクト
(L−MACSプロジェクト)
島田 昌信 氏
2007年7月に発生した新潟県中越沖地震である部品メーカーが被害を受け、生産活動がストップしたことで完成車メーカーの生産ラインが止まってしまった。災害や予期せぬトラブルなどの影響を最小限に食い止めるためには、サプライチェーンに係わる企業自身が迅速に意思決定できる体制が必要になる。

群馬県桐生市に本社を置く株式会社ミツバは、自動車用のワイパシステムをはじめとして自動車および輸送機器向けの各種モータなどを主力とする部品メーカー。企業がグローバルな競争力を高める中で、産業界ではM&Aや企業買収が日常化しているが、ミツバも2004年に傘下に収めた旧自動車電機工業株式会社と2007年4月1日付で合併。かつての競合企業と合併するこ とにより事業規模の拡大に乗り出している。

また、同社はこれまでにも完成車メーカーの海外生産移転に対応することやコスト競争力を高めるために、北米をはじめとして世界5極にも生産拠点を展開している。さらに、最近の原材料費の高騰などからも原材料の調達から生産管理、ロジスティクス、経営の意思決定の迅速化など、さらに一段とコスト競争力を高めることも課題になっている。

経営効率の向上、情報流通のスピードアップのためにSAP 社のR/3 を導入

株式会社ミツバ R/3ロジスティクス導入プロジェクト (L−MACSプロジェクト) 入江 祐介 氏
株式会社ミツバ
R/3ロジスティクス
導入プロジェクト
(L−MACSプロジェクト)
入江 祐介 氏
そのために同社は全社的な基幹システムの見直しに着手した。まず、全社的な情報流通を迅速化することを目的に、2001年にERPの導入検討を開始。いくつかのERPを綿密に比較検討した結果、本社の基幹システムとしてSAP R/3の導入を決めた。SAP導入にあたっては、全社的な業務プロセスの見直しを図るために、各担当セクションに対するヒアリングをすることで業務プロセスを把握。さらに業務プロセスの改善を目的に、SAPに合わせた標準化も図った。

「グローバルな競争が激しくなる中で、旧来のシステムでは対応しきれないほどグループ全体の情報連携の重要性が増している。連結の財務状況についても、ミツバ本体の月次決算が6稼働日で把握できても、グループ会社によってはさらに時間がかかっているのが実情。これでは迅速な意思決定もできない。そういう経営判断からSAPの導入が決まった」と同社のR/3ロジスティクス導入プロジェクト(L−MACS プロジェクト)を担当する島田昌信氏はその背景を語る。

2005年1月に稼動開始した本社サイトのSAPシステムは、国産ベンダのサーバで構成するクラスタシステム上で稼動している。クラスタ構成としたのは可用性や冗長構成を考えての判断からである。本稼働後しばらくして、予定した性能が出ないという問題が発生した。

「最初に決定したハードウェアとアプリケーションでは問題が発生することは考えられなかったが、途中で仕様変更があり、その結果としてトランザクションが増加し、そのためにレスポンスが非常に悪くなってしまった」のが大きな要因と同プロジェクトの入江祐介氏は言う。

社内ユーザからのクレームも上がり、その対応に苦慮してきた。システム運用を担当する株式会社両毛ビジネスサポートL−MACSサポート部の中村修也部長は、「今考えれば、ベンダ側にWindowsでSAPを稼働させた時のノウハウが少なかったこともレスポンスの悪さを改善できなかった理由の一つだろう」と見ている。

ソリューション

要求どおりの提案だけでなくプラスαの提案でHPが優位に

本社システムがそういう状況に陥っていたこともあって、グループ会社へのSAP導入についてのハードウェア選定は「本社システムのベンダに固執せず、選定してゆきたい」という意思が高まってきた。

ミツバの入江氏は、「本社システムのレスポンスの悪さが問題になる中で、その原因はハードウェアにあるのかSAPなのか、それともDBなのかアプリケーションなのか、問題の発生原因がわからなかった。各ベンダに相談しても、明快に答えてくれるベンダが少なかったとも言える。そこで、このプロジェクトでは、まずSAPのノウハウを豊富に持っていること、そして海外グループ企業への展開も視野に入れていたので海外展開にも対応できるところを選びたかった」と、レスポンス改善に悩むと同時に、次の展開ではこうした轍を踏まない方向を探っていたという。そして、その2つの要求に応えられるベンダとしてHPが浮上した。

株式会社両毛システムズ 開発本部産業システムサービス部 製造SIサービスGr 金澤 仁 氏
株式会社両毛システムズ
開発本部
産業システムサービス部
製造SIサービスGr
金澤 仁 氏
両毛システムズとしてHPを活用したことはなかったが、「提案段階からSAPを中心として技術のわかる人が窓口になっており、こちらの疑問点に関してはすぐに対応してもらえた」(両毛システムズ開発本部産業システムサービス部製造SIサービスGrの金澤仁氏)ことで、両毛システムズとしてもHPを採用する方向が出てきた。

さらにSAPの事例が豊富なことで「我々よりも、むしろ両毛システムズとの間で専門家同士の技術的な連携がうまく図れるのではないかという期待感」(入江氏)もあり、本社システムのレスポンスが期待通りに高まらなかったことでHPに対しては、「机上の提案のみならず、擬似構成を使用した実機でのデモなど、幅広く対応してくれた」(入江氏)、「要求に対するレスポンスも高かった」(島田氏)ことも他のベンダと際立つ違いだった、と振り返る。

また、「提案段階でも我々の要求することに対しては、他社でも提案は良かったが、ミツバが期待している以上のプラスαが出てこなかった」(入江氏)が、HPは他ベンダとは異なるコスト低減と可用性を両立するシステム構成を提案してきたことも評価する。もちろん今後の海外展開も含めて、海外で も同じように高い信頼性を維持できるという点でもグローバルブランドであるHPの評価は高かった。

クラスタ構成に比べコスト効率の高いN+1構成

株式会社両毛ビジネスサポート L−MACSサポート部 部長 中村 修也 氏
株式会社両毛ビジネスサポート
L−MACSサポート部
部長 中村 修也 氏
今回、ミツバのグループ会社へのSAP導入プロジェクトに対してHPが提案したシステム構成は、SAP ERPを搭載したブレードサーバHP ProLiant BL20p G3で構成するアプリケーションサーバ群と、ラックマウントのHP ProLiant DL580 G3で構成するDBサーバ群、さらにHP StorageWorks EVA8000シリーズで構成するストレージシステムなど。

DBサーバについては、「高い可用性を求めるならば本社システムと同様のクラスタ構成も考えられるが、冗長性を考慮してN+1とSANブートを組み合わせた構成により導入コストを抑えると同時に、障害時でも短時間での復旧を可能にするなど運用面にも配慮してある」(両毛ビジネスサポートの中村部長)。

クラスタ構成ならば本番/検証機3台×2構成で合計6台のDBサーバを必要とする場合でも、N+1の構成とすることで本番/検証機3台に対して1台のスペアサーバを設置することで4台のDBサーバで済む。また、ブレードシステムを採用したSAP搭載サーバには、サーバとストレージの管理が可能な統合インフラ管理用ソフトHP Systems Insight Manager(SIM) とともに複数のサーバに対して同時にインストールを行うことができるRapid Deployment Pack(RDP) を採用し、障害時の復旧作業の迅速化を図っている。これによりN+1構成の場合でも、障害を起こしたサーバを切り離し、スタンバイ機への作業環境の移行をスムーズに行うことができるわけだ。

株式会社両毛ビジネスサポート L−MACSサポート部 部長 中村 修也 氏
「実際に、クラスタ構成に比べたら運用サポートの作業は相当軽減されている」(両毛ビジネスサポートの中村部長)。

また、クラスタといった必然的に大規模になってしまう構成ではなく、ブレードサーバの活用やDBサーバへのN+1構成を採用したことで「データセンター内の省スペース化にもつながるし、消費電力の低減にも貢献できる」(両毛システムズの金澤氏)と、導入コストだけでなく運用面でもコストカットにつながるとしている。

システム構成図
図1 : システム構成図 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます

効果と今後の展望

グループ会社への展開は2007年1月から

この構成によりグループ企業向け基幹システムへの「SAPの水平展開」として稼動開始したのが2007年1月。最初は国内グループ企業の10社のうち4社から同システムの利用がスタートした。

「2006年の夏には本社サイトのSAPシステムに対し、能力増強も平行して実施した」(島田氏)ということだが、全社的にシステムの可用性を高めるうえでグループ企業側のシステムレスポンスに問題が無く、本社サイトのシステムに問題が残っていては「経営スピードの向上」という本来の目的は達成できないことになってしまう。

実際にグループ企業側のシステムについては、「これまでグループ企業のユーザからはクレームなどは出ていない」(島田氏)という。

「まだ今年初めから稼動したばかりで、それも4社と少ないので、それだけで評価するわけにはいかないが、今のところ期待したものが期待通りに動いてくれている」(両毛ビジネスサポートの中村部長)と控えめだが、「経営トップからの指示としてグループ企業へのSAP導入に時間をかけるな、とも言われていて、当初2009年までが国内展開という方針を前倒しして、2008年までには全社に展開することになった」(島田氏)のだという。これまでの稼動実績が評価された結果ともいえるだろう。

ミツバ本社およびグループ企業向けのSAPの導入で、現在活用しているSAPのモジュールは、FI(財務会計)およびCO(管理会計)、SD(販売管理)、MM(在庫・購買管理)、PP(生産管理)の5つ。

「SAPについては各社間で相互開示が原則。とくにグループ企業の経営面からみれば、これまではグループ各社内でやりくりしていた原価率などがはっきり見えるようになることで評判はよくないが…」と島田氏は苦笑するが、グループ全体の経営効率を向上させるためにはこうしたデータを把握しておくことが不可欠になる。

今後、グループ企業にSAPを基盤とした同システムの運用が広がることで、確実に経営の意思決定はスピードアップすることになる。

すでに海外への“水平展開”も計画段階に

データセンターに設置した本システムの構成は、「今後5年の間、10社が稼動できる規模に対応している」(入江氏)。

来年初めにさらに4社、来年中には2社が加わり国内10社への水平展開が完了する。その後は海外グループ企業への水平展開が控えている。「すでにフィリピンにあるグループ企業3社を次のターゲットにすることは決めており、2008年にも着手する予定」(島田氏)と、海外展開の具体化も着々と進んでいる様子だ。

ミツバおよびグループ企業での共通インフラを活用した情報連携、標準化した業務プロセスでの事業展開が本格化している。ミツバは、SAPを共通基盤にして管理会計やロジスティックスの効率化、標準化されたオペレーションをグループ全体で回せる体制を構築しつつある。

グローバルな競争がますます激化する中で、コスト競争力を高めるとともに経営スピードの一層の向上を図る仕組みの構築にHPも貢献している。

会社概要

株式会社ミツバ
所在地: 群馬県桐生市広沢町1-2681
代表取締役社長: 阿久戸 庸夫
資本金: 98億85百万円
売上高: 1,384億83百万円(平成18年度実績)
従業員数: 4,126名(男3,259名 女867名)
設立: 昭和21年3月8日
事業内容: 自動車用電装品の製造・販売
URL: http://www.mitsuba.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 製造
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