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4000人が利用するメール基盤を
Microsoft® Exchange Server 2007へ移行

丸紅株式会社
丸紅情報システムズ株式会社

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HPのインテグレーション力とサポート力が支える高信頼のメールシステム

丸紅では、2001年よりMicrosoft Exchange Server 2000をベースにしたメールシステムを運用してきたが、ハードウェアやOSが保守切れを迎えたのを機に、Microsoft Exchange Server 2007への移行を図った。その安定した運用基盤のもとで、Microsoft Identity Lifecycle Manager 2007を用いた一元的なアカウント管理を実現。今後、アジアの各拠点のメールシステムの統合を推し進めていく計画だ。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
PDF(288KB)

丸紅株式会社

目的

アプローチ

ハードウェア老朽化による重大障害の発生や拡張の限界といった問題を解決し、安定かつ信頼性の高いメールシステム基盤を構築する
アジアの各拠点で独自に運用されているメールシステムを国内に統合していく
HP BladeSystemならびにHP StorageWorks EVA8100を導入し、分散化したメール関連サーバを統合する
Microsoft Exchange Server 2007ならびにMicrosoft Identity Lifecycle Manager 2007を導入し、アカウントの一元管理を実現する

システムの効果

ビジネスへの効果

メールシステムの稼働率の大幅な向上を実現した
今後に向けて、アジアの各拠点のメールシステムを統合していく準備が整った
人事異動にも柔軟に対応できるグローバルなメール利用環境を確立した
業務継続性強化のための基礎を築いた

お客様背景

ハードウェア老朽化による問題を解決するためメールシステムの全面刷新に踏み切る

丸紅株式会社 情報企画部 企画推進課長 隅倉 啓介 氏
丸紅株式会社
情報企画部
企画推進課長
隅倉 啓介 氏
丸紅情報システムズ株式会社 ビジネスサービス事業本部 カスタマーサービス部 部長 相澤 俊治 氏
丸紅情報システムズ株式会社
ビジネスサービス事業本部
カスタマーサービス部
部長
相澤 俊治 氏
日本を代表する大手総合商社の一角に位置する丸紅は、「攻めと飛躍に向けて」をサブ・タイトルとする中期経営計画“G”PLANのもと、2007年度決算において5期連続で最高益を更新するなど、好調を持続している。2005年度から2007年度にかけて実行してきた積極的な新規投資が、さまざまな分野で花開いてきた結果と言えよう。

こうした丸紅のビジネスを支えるITシステム強化の一環として進められてきたのが、メールシステムの刷新である。丸紅情報企画部の企画推進課長を務める隅倉啓介氏は、「メールは、丸紅にとってミッションクリティカルな基幹システムそのものです」と前置きし、このように語る。

「国内で活動する約4000人の社員間はもちろん、お客様との間でもメールは欠かせないコミュニケーションツールとなっており、重要度や利用頻度はますます増しています。商社という業態の性格上、海外とのやりとりも非常に多く、かつては主な通信手段としてテレックスが使われてきました。その機能が現在では完全にメールに置き換わっており、ビジネスの生命線となっているのです」

この重要なメールシステムが、ここにきて1つの曲がり角を迎えた。

丸紅は、メールシステムの基盤ソフトウェアとして、2001年にMicrosoft Exchange Server 2000を導入。メールの利用増加に合わせて拡張を図りつつ運用を続けてきたのだが、そうした中でハードウェアの老朽化という問題が浮上してき たのである。丸紅のメールシステムの運用を担っている丸紅情報システムズのビジネスサービス事業本部カスタマーサービス部の部長を務める相澤俊治氏は、その状況を次のように説明する。

「安定性の維持に年々手間がかかるようになり、システムの信頼性に不安を感じていました。また、パフォーマンスの強化やストレージの増設を図ろうにも、拡張は限界を迎えていました。何より切羽詰まっていたのは、メールシステムを構成するハードウェアやOSが保守切れになってしまうことです」

こうして丸紅は、メールシステムを基盤から再構築する「Microsoft Exchange Server 2007導入プロジェクト」をス タートさせたのである。

旧メールシステムのサポート実績などからHPを選定しメール関連サーバを統合

もっとも、メールシステムの基盤ソフトウェアをMicrosoft Exchange Server 2000からMicrosoft Exchange Server 2007へと単にリプレースすることだけが、今回のプロジェクトの目的ではない。丸紅情報企画部企画推進課主任の富永隆志氏は次のように語る。

「今後の構想として、アジアの各拠点で独自に構築され、そこで活動するユーザーが利用しているメールシステムを、運用管理の効率化やサービスレベルの向上といった観点から国内システムに巻き取っていきたいと考えています。その第一歩として、まずは分散化しているメール関連のサーバを1か所に集約する統合基盤を構築することを目標としました。数社から提案を受け、さらにASPサービスの導入も比較検討したのですが、長期にわたって旧メールシステムをサポートしてくれたHPのコンサルティング・インテグレーション部門の経験と当社の業務に関する理解度の高さに信頼をおいていたこと、またハードウェアの導入コストなども含めて総合的に考慮し、やはり今回もHPに任せるのが一番確実だと判断しました」

企業におけるメールシステムの重要性を認識し、安全確実に移行する大切さを充分に理解していることが評価された形である。

選定されたのは、HP BladeSystemおよびHP StorageWorks EVA8100を中心とするハードウェアプラットフォーム。さらに、インフラ構築やサーバ移行を中心としたサービスが導入された。

なお、丸紅ではメールシステムの可用性を高めるため、Microsoft Exchange Server 2007のさまざまな機能を構成する各サーバに対してアクティブ/パッシブのフェイルオーバーを行うクラスタ構成を採用するとともに、メールボックスDBを細かく分割するなど、運用環境の大幅な見直しを行った。万が一トラブルが発生したとしても、その影響範囲を可能な限り小さく抑えるという考えからだ。

ソリューション

Microsoft Identity Lifecycle Manager 2007を用いてアカウントの一元管理を実現

もうひとつ、今回のMicrosoft Exchange Server 2007導入プロジェクトにおける目玉となっているのが、ドメインの全面的な再構築である。

「メールの利用が拡大していく中で、国内と海外が密接に連携するシングルフォレストモデルのドメインを構築してきましたが、海外との時差や管理体制の違いにより、その運用・維持が難しくなっていました。これを機に、今後の組織変革にも柔軟に対応できるようにドメイン全体を最適化しようと考えたのです。そういう意味でも、今回のプロジェクトは、単なるメールシステムのリプレースではありません。丸紅のネットワーク環境の大改革を支える基盤構築に、HPと一緒になって取り組んできました」と隅倉氏は語る。

そうした中で解決を図ってきた課題の1つが、煩雑であったアカウント管理のグローバルなレベルでの最適化と省力化である。

丸紅では、人事システムから取り込んだ社員情報をもとに生成したアカウントを分散した各ドメインに展開する、独自のアカウント管理システムを構築している。この仕組みを新しいメールシステムでも踏襲しつつ、より容易なアカウント管理の実現を目指したのである。

相澤氏は、「丸紅の社内では、社員のメールアドレスを簡単に検索し、利用できるアドレスリストを提供しています。今後、海外拠点のメールシステムを統合していくことを視野に入れ、一元的なアカウント管理を実現することを目指しました。具体的にはActive Directory® を緊密に連係させることで、海外拠点で登録された社員のアカウント情報を相互に交換し、1つのグローバルアドレスとして利用できるようにしたいと考えました」と説明する。

この構想を補完するため、Microsoft Exchange Server 2007とあわせて導入されたのが、Microsoft Identity Lifecycle Manager 2007(以下ILM 2007)である。

ILM 2007は、複数のシステム間で利用するアカウント情報の同期、証明書の発行管理、およびユーザープロビジョニングの機能を提供する。企業内のさまざまなシステムに散在するアカウントに一貫性を持たせることで、不要なアカウントの排除や不適切なアクセス権の付与を防止すると同時に、人事異動などにともなうアカウント情報の更新を各システムに迅速に反映するのである。また、アカウント情報の一元管理が可能となり、管理者の負荷が軽減される。一方でエンドユーザーは、複数のシステムに対して、単一のユーザーアカウントとパスワードが利用可能となる。

新メールシステムにおいて、Active Directoryへのアカウントの登録は、すべてこのILM 2007を介して行われることになるわけだ。

メール利用環境の綿密な移行設計により短期間でプロジェクトを完了

プロジェクトの進捗に関しても、さまざまな苦労がともなった。最大のハードルは、「2008年3月末までにすべての社員の新メールシステムへの移行を完了すること」が義務づけられた非常にタイトなスケジュールである。

「4月には一斉に大量の人事異動が発生します。それにスムーズに対応するため、新メールシステムへの移行を済ませておく必要がありました」と隅倉氏。さらに、相澤氏が次のように振り返る。

「HPの強い協力のお陰で、2007年12月末までにシステムの構築ならびにプレテストを完了することができました。しかしながら、約4000人の社員のドメイン移行やメールボックス移行、クライアントPCの環境設定などの作業に残された時間は3か月弱しかありません。しかも、各自の業務を長時間にわたってストップさせることはできないため、これらの移行作業を行えるのは、土日や祝日のわずかな時間に限られてしまいます。手作業による人海戦術で移行を終えるのは不可能と考えられました」

丸紅情報システムズ株式会社 ビジネスサービス事業本部 アプリケーションサービス部 AS三課 担当課長 田鎖 淳一 氏
丸紅情報システムズ株式会社
ビジネスサービス事業本部
アプリケーションサービス部
AS三課
担当課長
田鎖 淳一 氏
そこで丸紅がとったのが、自動化スクリプトを活用することで、効率的にエンドユーザーのアカウント、クライアントとデスクトップ、メールデータを新メールシステムへ移行するという方法である。

丸紅情報システムズビジネスサービス事業本部アプリケーションサービス部AS三課の担当課長を務める田鎖淳一氏はこう語る。

「移行期間中は、Microsoft Exchange Server 2000をベースとした旧メール環境とMicrosoft Exchange Server 2007をベースとした新メール環境の両方を並行運用しながら、クライアントとデスクトップ、アカウント、グループアカウントやメールデータを移行することになります。また、中途採用や退職、転勤など日々の人事異動によるアカウントの登録、メールの転送などにも対応しなければなりません。
そうした事情を考慮した移行設計をHPやマイクロソフトのコンサルタントと一緒になって検討するとともに、アカウントを移行するプログラムとメールデータを移行し相互転送を可能とするスクリプトをHP(サーバ部分)とマイクロソフト(クライアント部分)に作成してもらいました。また、人事異動系でアカウントやグループを一元的に管理・連携するILM2007についても、新メール環境への移行後に変更を加えずに済むことを配慮した上で実装しました」

HPはこれまでも、国内外での豊富な先行事例やワールドワイドでのマイクロソフトとの協業の経験を蓄積してきた。この技術力に基づく手厚いサポートがあったため、丸紅の新メールシステムへの移行は時間の壁を乗り越えることができたのだ。

システム概要図
システム概要図
 
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効果と今後の展望

モバイルからのアクセス機能に続いてディザスタリカバリも検討

こうして予定どおりにカットオーバーした新メールシステムは、その後も安定した稼働を続けている。

丸紅株式会社 情報企画部 企画推進課 主任 富永 隆志 氏
丸紅株式会社
情報企画部
企画推進課
主任
富永 隆志 氏
富永氏は、「以前のようなトラブルはほとんどなくなり、メールシステムの稼働率は大幅に向上しました。社員にとって、メールはいつでも使えて当たり前のツールです。この当たり前のことを確実に実現できる基盤を構築できたことは、今回のプロジェクトにおける最大の成果です」と語る。

そして、この先にあるのがメール利用面のさらなる利便性の向上であり、富永氏は次のように言葉を続ける。

「社員が活動するのはオフィスに限らず、社外からもシステムにアクセスできるモバイル環境の整備が急がれています。メールシステムについても、携帯電話やPDA、ノートPCなどの機器からのセキュアな利用を可能とする新機能を2008年の上期に提供する予定です」

また、メールシステムの基盤が強化されたことで、違った観点からの課題も視野に入ってくる。

隅倉氏は、「業務継続性の観点からは、ディザスタリカバリの仕組みの導入が急がれるところです。ビジネスをさらに加速させるためには、ユニファイドコミュニケーション基盤への発展も重要なテーマとなります。実際の運用を通じて経営陣や社員のニーズをしっかり見極めながら、時期を見て的確な拡張を図っていきます」と語る。

もちろん、当初からの目標であるアジアの拠点のメールシステムの統合も、本格的に動き始めることになる。

相澤氏は、「各拠点で導入しているハードウェアやソフトウェアが減価償却を終えるタイミングを見ながら、順次統合を進めていきます。今後も引き続き、HPには的確なアドバイスとサポートを期待しています」と語る。

Microsoft Exchange Server 2007の導入を契機として改革が始まった丸紅のメールシステムは、絶え間ない進化を続けているのである。

会社概要

丸紅株式会社
所在地: 東京都千代田区大手町1丁目4番2号
代表取締役社長: 朝田 照男
資本金: 2,626億8,600万円(2008年3月31日現在)
従業員数: 3,729名(他、海外店・海外現地法人の現地社員1,630名)(2008年3月31日現在)
設立: 1949年12月1日
事業内容: 食料、繊維、資材、紙パルプ、化学品、エネルギー、金属資源、鉄鋼製品、輸送機などの輸出入(外国間取引を含む)・国内取引。
情報・産業システム、電力・プラント、開発建設、金融・物流など広範な分野での商品の取り扱いや各種サービスの提供、また事業投資、開発、運営をグローバルに展開。
URL: http://www.marubeni.co.jp このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

丸紅情報システムズ株式会社
所在地: 東京都渋谷区渋谷三丁目12番18号 渋谷南東急ビル
代表取締役社長: 小川 和夫
資本金: 10億9810万円
従業員数: 786名(2008年4月1日現在)
設立: 1965年(昭和40年)5月19日
事業内容: コンピュータ、ネットワーク、情報システム等における最先端技術を基軸として、あらゆる産業のITライフサイクル全般に対するソリューションを提供。
URL: http://www.marubeni-sys.com/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 流通
  HP StorageWorks EVA8100HP BladeSystem c-Class
  Microsoft Exchange Server 2007、Microsoft Identity Lifecycle Manager 2007、ミッションクリティカル・サービス

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