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大規模SCM システムをHP ProLiant + VMwareへ移行

株式会社近鉄エクスプレス

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信頼性、可用性、レスポンスを向上、さらにシステム停止などのリスクを低減

総合物流ビジネスをグローバルに展開する株式会社近鉄エクスプレス(以下、KWE)。その一貫輸送体制を支えているのが、国内外266 拠点とそれらを有機的に結ぶ情報システムだ。2006 年10 月、同社はその中核である大規模SCM システムをHP ProLiant DL585 +VMware に移行。停電や地震によるシステム停止などのリスク回避、信頼性、可用性、レスポンスの向上、そしてIT コストの低減をも実現した。

事例キーワード

業種: 運輸、流通
ソリューション: SCMビジネスコンティニュイティ
製品: HP ProLiant DL585HP StorageWorks EVA4000
ソフトウェア: HP ProLiant Essentials Server Migration PackVMware ESX Server
お客様のチャレンジ
HPのソリューション
ビジネスベネフィット
会社概要
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お客様のチャレンジ

国際航空貨物を軸にトランス・パシフィック・リーダーを目指す

  常務取締役 情報システム部長 牛尾 榮治 氏
常務取締役
情報システム部長
牛尾 榮治 氏
国際航空貨物、国際海上貨物、ロジスティクス、国内貨物を扱う大手国際総合物流企業KWE は、IT・エレクトロニクス関連製品の輸送を強みにビジネスを発展させてきた。今日では、通信機器や自動車関連製品、医療・医薬品などにもフィールドを拡大。世界5極体制のもと、30カ国・179都市に266拠点(2006年9月30日現在)を有し、輸出航空混載貨物のシェアは国内第2位の実績を誇る。さらに同社は環太平洋を最重要地域と位置づけ、「トランス・パシフィック・リーダー」としての地域向上を目指すとともに、2002年に作成した「21世紀KWEグランドデザイン」に基づいて、10年後の売上規模5000億円に向けた事業展開を図っている。

こうしたグローバルなビジネスの基盤となるのが、発地から着地までの輸送を一貫して管理する物流ネットワークと、拠点を有機的に結ぶ情報システムだ。KWE常務取締役情報システム部長の牛尾榮治氏は同社のIT戦略について次のように話す。

「従来、情報システムは各国で個別に構築していましたが、ビジネスのグローバル化によって貨物の輸送状況を把握する必要性が高くなりました。そこで、1996年からグローバルなシステム構築に取り組み、荷物がどの輸送段階にあるのかトータルに把握できるシステムを整えてきました。ITなしにはビジネスができませんので、自前で使いやすいシステムを開発・構築することを基本としてきたのです」

限界にきた独自開発のWMS

  情報システム部 課長 佐藤 尚 氏
情報システム部 課長
佐藤 尚 氏
この基本方針に沿って、KWEは1998年、Windowsベース(SQLServer)のサーバによる倉庫システムを成田地区に開発・展開した。その後2000年にはグローバル化対応のためにパッケージソフトを購入し、自らカスタマイズして独自の倉庫システムUWS(Unified Warehouse System)を構築、維持してき総合物流ビジネスをグローバルに展開する株式会社近鉄エクスプレス(以下、KWE)。その一貫輸送体制を支えているのが、国内外266拠点とそれらを有機的に結ぶ情報システムだ。2006年10月、同社はその中核である大規模SCMシステムをHP ProLiant DL585 +VMware に移行。停電や地震によるシステム停止などのリスク回避、信頼性、可用性、レスポンスの向上、そしてITコストの低減をも実現した。た。情報システム部課長 佐藤尚氏は、その独自開発のWMS(Warehouse Management System)が限界に近づいていた様子を次のように説明する。

「顧客ニーズの多様化に伴い、単一倉庫内での業務をはじめ、顧客からの出荷指示のWeb化、また国を越えた複数倉庫の在庫管理など、業務の形態も拡大してきました。そのように、顧客の要求に応じて逐次的かつ短期間にシステムを構築してきた結果、複数の倉庫システムができ上がってしまいました。しかも、その時代の最新の技術に沿って対応、システムの強化をしてきたため、ハードウェアのスペック、OS(WindowsNT/Windows 2000/Linux)、DB(SQLServer/Oracle)のバージョンが異なり、その結果、運用管理・メンテナンス維持・拡張の面で非常に苦労していました。その上、顧客サービスに直結する倉庫システムなので、停電や地震によるシステムダウン、ハードやOSのサポート切れによるリスクを回避するためにも、システムのリニューアルは不可欠となっていたのです」さらに情報システム部主事の秋本倫氏はこう続ける。

「この状況下でサーバ統合を行うためには、サーバ1台1台にOSをインストールすることから始めなければなりません。しかもハードウェアを替えるとアプリケーションの動作確認も必要になり、現在の陣容では作業もままならないことが予想されました。当時、SCMサーバは顧客別、機能別に約50台もあり、1顧客あたりの1日の出荷オーダー数が多いときで500件〜700件、データ量は全顧客合計で2TBに上ります。休日も業務を行うため、サーバを稼働させながらかつ短いメンテナンスの時間内でデータを移行することは至難の業で、どうやってリニューアルしたらいいのか見当がつきませんでした」


HPのソリューション

仮想化ノウハウと実績などを評価してHPを採用

  情報システム部 主事 秋本 倫 氏
情報システム部 主事
秋本 倫 氏
異なるハードウェアやOS、DBを包含するオンライン系システムを移行しようとした場合、手間やコストの面が大きな負担となる。その壁を乗り越えてサーバ統合を実現したのが、VMwareを活用したHPの仮想化ソリューションである。

「きっかけは、データセンターへの移転メンバー(2006年1月に、他の基幹システムはデータセンターへの移設が完了)の『仮想化を検討しよう』という一言でした。そこで2005年12月、VMware によるサーバ統合のソリューションを4社に提案してもらいました。その際、1.サーバの統合だけでなく、バックアップ、障害時の可用性を強化する、2.ベンダによるシステムの構築・移管だけでなく、ユーザである自分たちでも移行および運用ができるような教育支援をRFP に加えました」(秋本氏)

そして4カ月後の2006年3月、同社はHPの仮想化ソリューションの採用を決定。その決め手について佐藤氏はこう語る。「仮想化のメリット・デメリットを正確につかんでいたこと。仮想化のノウハウを私たちが蓄積して運用できる作業環境を構築したプロジェクト提案であったこと。仮想化に対応した幅広い製品ラインナップを持っていることなどが大きな決定理由となりました。また、別の基幹系システムであるフォワーディングシステムのUFS(Unified freight system)に採用しているサーバはすべてHP社製品で、グローバル(15カ国)で運用しているにもかかわらず、トラブルなく安定稼働しているという実績も高く評価しました」(佐藤氏)

HPは、VMwareと親和性が高く、パフォーマンスも高いデュアルコアOpteronプロセッサ搭載のHP ProLiant DL585 × 4台(予備機含む)と、HP StorageWorks EVA4000のBusiness Copy機能を使ったシステム統合を提案。また、データ移行(Windows 上)のために、SMP(HP ProLiant Essentials ServerMigration Pack)の活用を提案した。SMPは、データ移行作業を簡単なユーザインタフェースで自動化し、正確かつ低コストで実現する、サーバベンダーでは唯一の移行支援ツールだ。


ビジネスベネフィット

26台のSCMサーバを3台のHP ProLiant DL585に統合

VM化プロジェクトは2006年3月にスタートし、4〜6月にかけてテスト環境の構築や移行要件の整理、各種設計を実施。7月からはKWEを交えてテスト環境への移行作業を行った。そして9月に本番環境への移設作業が始まり、10月中旬に完了。こうして、コンピュータルームに設置されていた26台のWindows NT/Windows 2000/Linuxのサーバは、データセンターに設置された3台のHP ProLiant DL585に統合されたのである。

「最初に旧サーバからの移行の見本と手順を作ってもらい、それに倣って私たちが移行手順を約2カ月でマスター。最終的には7人がトレーニングを受けています。HPのデータ移行ツール SMPを活用したことで、膨大なデータの移行も容易にできました。HPのプロジェクトチームのメンバーには親身にサポートしてもらい、本当に助かりました」(秋本氏)

「仮想化されたプラットフォームを構築できたことにより、追加のシステム移行、バックアップが容易になったことが大きなメリットです。また、VM環境上に、共有ディスクに透過的にアクセスできるスタンバイ環境を用意しました。これにより、VMが稼動しているサーバにハードウェア障害が発生した際、迅速にスタンバイ機上で業務環境を再起動できるようになりました。そして、データセンターへの一括ハウジングにより、地震や停電などによるシステム停止のリスクが減ったことも大きな成果です。これにより24時間365日にわたってお客様、利用者にサービスを提供することが可能になりました。さらに最新のサーバに移行したことで、サーバの安定性・性能も強化されてレスポンスが向上し、エンドユーザの利便性も高まりました。私たち情報システム部としては、個別のシステムごとにバックアップを取得する必要がなくなり、共通のバックアップアーキテクチャ上で一元的なバックアップを取得することができ、サーバのメンテナンスの負担がかなり減りました。そして、今回のVM化プロジェクトが単なるサーバ統合にとどまらず、VM化の運用ノウハウを私たちに移管していただいたことも評価しているポイントです。それによって、今後のVM化作業がベンダ任せにならず、自ら考え、構築できる技術を身につけることができました」(佐藤氏)

今後はグローバルなシステムにも仮想化を検討

大規模WMSのバーチャルサーバ統合が成功したことをきっかけに、KWEはグローバルなシステム統合への活用も検討しはじめた。

「WMS以外のサーバがまだ残っていますので、来年4月以降にVM 化し、オフィスに併設されたコンピュータルームをなくす計画です。今回の経験でバーチャル化は単なるシステムの延命ではなく、基本的なアーキテクチャとして活用できると考えています。ダラスにある100〜200台のサーバ統合にも活用できるかどうかを検討したいと思います。さらなるバーチャル化のメリットを追求したいので、今後もHPのアドバイスをお願いしたいと考えています」(佐藤氏)

「今後はWMSと輸送システムのインフラを統合することにより、グローバルなSCMシステムへ展開し、国内外の商品在庫状況を瞬時に把握して不良在庫を減らせるようにしたいと考えています」(牛尾氏)


目的

アプローチ

大規模SCM システムの迅速なリニューアル
停電や地震によるシステム停止などのリスク回避
信頼性・可用性の向上
レスポンス向上
拡張性の確保
運用・メンテナンス性の向上
仮想化ソリューションVMware によるサーバ統合
VMwareと親和性の高いHP ProLiant DL585 を採用
HP ProLiant Essentials Server Migration Pack による迅速なデータ移行
お客様自身による仮想化システムの開発・運用体制構築の支援

システムの効果

ビジネスへの効果

サーバ統合による運用負荷軽減
高信頼性・高可用性の実現
高コストパフォーマンスの実現
仮想化システムの開発・運用ノウハウの習得
24時間365日の安定したサービスの提供
業務効率の向上
ITコストの低減
今後のビジネス拡張への柔軟な対応

会社概要

株式会社近鉄エクスプレス
所在地: 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルヂング5F
代表取締役社長: 辻本 博圭
資本金: 72億1千6百万円
従業員数: 1,072名(単体) 7,762名(連結)
設立: 昭和45年1月
事業内容: 1. 内外輸送会社の代理店業・利用航空運送事業
2. 貨物自動車運送事業
3. 通関業
4. 複合一貫輸送業
5. 倉庫業
6. 損害保険代理店業
7. 前各号に関連ある一切の事業
URL: http://www.kwe.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

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