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小規模環境向けのネットワークストレージ

株式会社キーストーンD&S

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HP StorageWorks All-in-One Storage SystemでSANを構築。 データバックアップ体制を一新し、確実なデータ保護を低価格で実現

公共系の電気・ガス・光ファイバー設備管理図面の作成などを手がけるキーストーンD&S。蓄積データの漸増により、データの管理・保護が煩雑化していた。同社はデータ保護の確実化を目指し、HP StorageWorks All-in-One Storage Systemを導入。複数のサーバに分散していたデータをiSCSI接続の共有ストレージ上に統合してSAN環境を構築し、スナップショット機能を活用したバックアップの体制を整えた。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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株式会社キーストーンD&S

目的

アプローチ

数年にわたって蓄積し、サーバ本体の内蔵ハードディスクで運用してきたデータの容易な管理
厳重なデータ保護
データ消失のリスク軽減
Oracle 8i Databaseのデータやアプリケーションのファイルを共有ストレージに統合
iSCSI接続を利用し、ギガビット・イーサネット上にSAN環境を構築
スナップショット機能を活用したデータ保護の強化
上記を実現するソリューションとしてHP StorageWorks All-in-One Storage SystemならびにHP StorageWorks D2D120 Backup Systemを導入

システムの効果

ビジネスへの効果

サーバとストレージの接続をネットワーク化し複数サーバで同じストレージを共有することにより、システム運用管理が容易に
複数世代にわたるバックアップデータの管理性が向上し、万一のトラブル時にも確実かつ早急な復旧が可能
ストレージ管理の負荷が軽減されたことで、システム管理者の本来の業務に割ける時間が増加
内部統制の監査にも耐えられるITシステムの運用体制を確立

お客様背景

データ量の増大によって高まるリスクへの対応が急務

キーストーンD&Sは、古河電気工業のエンジニアリングパートナーとして、公共系の電気・ガス・光ファイバー設備管理図面の作成やGIS(Geographical Information System:地理情報システム)データのファイリングなどを手がけている若い企業だ。大量の重要なデータを扱う小規模企業である同社は、データセンター(サーバルーム)から発生する「熱」をオフィスまで循環させて暖房として利用するなど、企業全体としての省エネ化に向けた積極的な取り組みを見せている。

社会的にも重要な役割を担うその業務の特性から、扱うデータを厳重に保護するための体制構築は同社の常からの課題である。

同社ではここ数年間にわたって蓄積を続けてきたデータ量の増加とともに、その管理が次第に困難になっていた。同社は、地図入力データベース、業務データベース、画像データベースの各DBサーバにおいてオラクルのOracle 8i Databaseを導入し、サーバ本体に内蔵されたローカルディスクを用いて運用してきたが、拡張性、可用性、バックアップなどのあらゆる側面で能力の限界に達しつつあったのである。

アドミニストレータとしてシステム運用を担当している同社の細川周平氏は、その状況を次のように語る。

「最大の懸念だったのはバックアップに関する問題です。外付けのUSBハードディスクを一時的に各サーバに接続し、業務が終了したあと日ごとにWindowsのxcopyコマンドを使って重要データをバックアップしていましたが、その作業は非常に煩雑になり、データの世代管理も複雑化していました。また、万一システムに障害が発生した場合、それらのバックアップデータを使って確実にリカバリできるのだろうかという不安が、常に 頭の片隅から離れませんでした」

こうした声を受け、同社の代表取締役である秋田満氏は、次のような決断を下した。

「当社のビジネスにとってデータの損失や長時間にわたる業務のストップは、取引先をはじめ多方面に大きな損害をもたらしてしまいます。そうしたリスクを極小化するため、システムをインフラから刷新すべく動き出しました」

ソリューション

DASの課題を解決する手段としてiSCSI接続のSANに着目

キーストーンD&Sから課題解決の要請を受け、2007年からシステム・インテグレーションを担当しているリコー販売が提案したのが、HP StorageWorks All-in-One Storage Systemである。同システムは、小規模環境向けサーバの共有ストレージ、ファイルサーバ、さらにはスナップショットによる無停止バックアップなどのデータ保護の機能まで統合した、その名のとおりのオール・イン・ワンのソリューションである。

ビジネスの成長にともなってサーバのストレージ容量が足りなくなったとき、これまではサーバの内蔵ハードディスクの増設や外付けストレージの導入といった、DAS(Direct Attached Storage)と呼ばれる接続形態での拡張によって対処するのが一般的だった。

しかし、そこでのサーバとストレージの関係は1対1であり、サーバ台数に比例してストレージの容量管理やバックアップ作業などの管理負荷が増加するというキーストーンD&Sと同様の問題に直面することになる。また、稼働中のデータベースの特定時点におけるデータを瞬時に写し取るスナップショットの機能を利用することも困難だ。

こうしたDASの課題を解決する手法として導入が進んでいるのが、SAN(Storage Area Network)構成のストレージである。SANは、サーバとストレージの接続をネットワーク化し、複数サーバでの同じストレージ群の共有化を実現する。これにより、ストレージ管理を効率化するとともに拡張性や可用性を高めるのである。

ただし、SAN環境を構築するためには、ファイバチャネルに対応した高価なネットワーク機器の導入が必要であり、その後の運用管理にも高度な専門知識と経験が求められる。こうした背景から特に中小規模の企業にとって、SANの導入はハードルが高かったといわざるを得ない。

そうした中でHP StorageWorks All-in-One Storage Systemは、iSCSIと呼ばれる新しいテクノロジーを採用。すでに広く普及しているギガビット・イーサネットをそのまま利用し、高価なネットワーク機器などを用いることなく、低コストかつ容易にSAN 環境を構築することを可能としたのである。iSCSIはイーサネットを介して「ブロックI/O」の形態でストレージにアクセスする。これによりiSCSIで接続されたストレージは、OS以上のレイヤーからはDAS接続されたハードディスクドライブとまったく同じに認識されるのである。

既存のサーバ環境に手を加えずに共有ストレージやバックアップの機能を付加する

ソリューション提案にあたったリコー販売のSSC 統括本部ソリューションコーディネートセンター コンサルティング推進室 リカバリマネジメントグループの村田匡史氏は、HP StorageWorks All-in-One Storage System を選択した理由を次のように語る。

「HP StorageWorks All-in-One Storage Systemで最初に注目したのはコスト面です。通常のSANすなわちファイバチャネル接続のSAN(FC-SAN)を構築する場合に比べ、iSCSIを利用したSAN(IP-SAN)であればコストを数分の1に抑えられることに大きなメリットを感じました」

さらに村田氏は、SIベンダーとしてのこんな本音も漏らす。

「新ストレージの導入にあたってはキーストーンD&S様の業務を止めることなく、SAN環境への移行を実現することが大前提となります。ましてや、その過程でデータを遺失することなど一切あってはなりません。したがって、既存のサーバ環境に手を加えることは非常にリスクが大きく、絶対に避けたいことでした。この課題をどう乗り越えるかと考えていたまさにそのとき、HP StorageWorks All-in-One Storage Systemが登場したのです。このストレージを用いれば、SANはもちろんファイルサーバやスナップショットなどの機能を、新たなサービスとして既存のサーバ環境にトータルに提供することが可能です。ユーザーのニーズに100%応えるとともに、システム・インテグレーションの作業を簡素化して確実性を高めるという意味でも、ベストなソリューションでした」

こうしてキーストーンD&Sは、2台のHP StorageWorks All-in-One Storage SystemならびにiSCSIに対応した仮想テープアプライアンス装置(ディスクバックアップ装置)HP StorageWorks D2D120 Backup Systemを導入した。

キーストーンD&Sでは2台のHP StorageWorks All-in-One Storage Systemを、1台をNAS(Network Attached Storage)専門、もう1台をSAN専門として使い分けている。これにより、バックアップをはじめとするデータの管理をよりシンプルに行うことができているという。
ネットワーク構成図
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効果と今後の展望

Oracleデータベースの運用にも高いパフォーマンスを発揮

もっとも、キーストーンD&Sにとって、HP StorageWorks All-in-One Storage Systemの導入にまったく不安がなかったわけではない。同社の渡辺幸雄氏は次のように明かす。

「リコー販売から詳しい説明を受けたことで、簡単かつ低コストでSAN環境を構築できるというiSCSIのメリットに共感しました。HP製品に対してもこれまでの利用実績から高い信頼を持っていました。しかし、業務サイドの立場からは、Oracle 8i Databaseのデータをこのストレージの上で共有化し、本当に十分なパフォーマンスを維持できるのかどうか確信が持てなかったのです」

確かにファイバチャネル接続によるSANと厳密に比較した場合、iSCSI接続のSANではTCP/IP プロトコルを処理するオーバヘッドが発生することから、どうしてもパフォーマンスが落ちてしまう。このため、例えば大企業の基幹システムのような、大量のトランザクションが短時間に集中する大規模なデータベースをiSCSI接続のSAN環境で運用しようとしても無理があるだろう。

この点においてHP StorageWorks All-in-One Storage Systemは、最初からiSCSI接続に最適化した設計が施されており、キーストーンD&Sが運用している規模のデータベースであれば、パフォーマンス劣化はほとんど起こさないのである。

「実際に業務で使ってみたところ、従来のDAS接続のハードディスクとまったく同じ操作性、レスポンスのもとでデータベースへアクセスすることができ、当初の不安は一気に解消されました」という渡辺氏の言葉が、そのパフォーマンスの高さを裏付けている。

さらなる事業継続性の強化を求め、今後のシステム拡張を推進する

キーストーンD&Sが、HP StorageWorks All-in-One Storage Systemについてもう一つ高く評価しているのが、その管理機能の使い勝手の良さである。

サーバ管理者の視点で管理画面が設計されているため、ストレージの専門知識を持たずとも容易に容量管理やデータ保護の設定ができる。また、HP StorageWorks D2D120 Backup System上にバックアップされた複数世代のデータについても、それぞれがいつ、どの時点で保存されたものなのか、そこにどんなファイルやフォルダが含まれているのかといった内容を一覧化して確認することが可能だ。これにより、万一システムに何らかのトラブルが発生した場合でも、任意の時点のデータに即座に復旧することができる。

「2007年9月に引渡しを受けて以降、新ストレージの運用管理はほとんど私一人でこなせています。また、各サーバの内蔵ハードディスクで運用してきたデータについて、新ストレージへの移行を段階的に進めてきましたが、この作業も10月中にほぼ完了できました。もし、ファイバチャネル接続のSANを導入していたとしたら、自力で運用することは無理だったかもしれませんし、データの移行についてもおそらく半年から1年以上を要する長期プロジェクトとなっていたでしょう」と細川氏は言う。

さらに、秋田氏は経営サイドから見たHP StorageWorks All-in-One Storage Systemの導入成果を次のように総括する。

「サーバやストレージの運用管理に費やす負荷を軽減できた結果として、アドミニストレータが本来の業務に専念できる時間を増やすことができました。そして何より、当社のビジネスにとって生命線である重要データの一元的な保存と管理を実現し、データ保護やセキュリティ対策のレベルを高められたことで、内部統制の監査にも耐えられるITシステムの運用体制を確立することができました」

同社の取り組みはこれで終わるわけではない。BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)やDR(Disaster Recovery:災害復旧)といった観点から考えると、より確実なデータ保護・管理のためにはまだ解決すべき課題が残っているのである。古河電気工業の関連企業をはじめとする取引先とも足並みを揃えつつ、同社はさらなるシステム拡張に臨む考えだ。

会社概要

株式会社キーストーンD&S
所在地: 東京都新宿区新宿4-3-15レイフラット新宿605
代表取締役: 秋田満
資本金: 300万円
創業: 平成14年10月
事業内容: 電気・ガス・光ファイバー等設備管理図面の作成
コンピュータ障害・点検・保守、デジタルファイリング業務
コンピュータ画像処理
コンピュータデータ処理
CALS申請図書作成
道路・下水道・造成等の調査・測量・図面作成
URL: http://www.keystoneds.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: その他
  HP StorageWorks SANファイルサーバ事業継続・災害対策
  HP StorageWorks 600 All-in-One Storage SystemHP StorageWorks D2D 120 Backup System

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