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HP Integrityを基盤に
分析・運用統合の新与信管理システムを構築

株式会社ジェーシービー

導入事例

株式会社ジェーシービー
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世界に5つしかない国際クレジットカードブランドのうち、唯一の“日本発”ブランドである「JCBカード」。全世界で約5,700万人の会員数を誇る株式会社ジェーシービー(以下、JCB)は、いま「決済総合ソリューション企業」を標榜して決済に関する事業領域の拡大を図っている。カードビジネスのコア分野を担う与信管理部門では、SASデータマートによる従来の与信管理システムをHP Integrityサーバへ移行すると共にExperian社のシミュレーションパッケージを導入し、与信システムのコアとなる「与信戦略」の業務への適応の迅速性かつ確実性を向上させた。
事実、「与信戦略」の分析処理時間が3分の1程度に短縮、戦略シミュレーションテストの実行やGUIベースでの「与信戦略」の入れ替えを可能とし「理想の与信業務」に挑む。
お客様のチャレンジ
HPのソリューション
ビジネスベネフィット
会社概要
PDF(638KB)
JCB ロゴ

事例キーワード

業種: 金融業
ソリューション: ファイナンス、データベース
製品: HP IntegrityHP ProLiantHP StorageWorks
ソフトウェア:
HP-UX 11iWindows Server 2003
SASデータマート+Experian与信シミュレーションパッケージ

お客様のチャレンジ

信用企画部長 河野 浩 氏
信用企画部長
河野 浩 氏
クレジットカードは、ショッピングなどの支払いで利用する機能だけでなく、融資機能まで持った現代の第二の通貨といっても過言ではない。会員は様々な生活シーンで計画的にクレジットカードを利用することでキャッシュレスの利便性とポイントサービスなどのメリットを享受することができる。クレジットカード会社が個々の会員に対して利用可能枠や融資枠を設定する「与信業務」では、会員の利便性確保とあわせて支払い能力に応じて適正な与信枠を設定することが重要である。この与信枠の設定について JCBの信用企画部長 河野浩氏は、「“会員の収入に比例して与信枠が決まる”といった単純なものではない」と語る。
「私どもはお客様のニーズに応えて、柔軟な与信を行うことはもちろんですが、一方で、お客様への必要以上の過剰な与信枠の設定を防ぐ必要があります。お客様の収入のみならず、ご利用実績やお支払い能力を正確に把握したうえで適切な与信を行うことは、クレジットカード会社として重要な社会的責任の1つでもあります。最近では、ショッピングに限らず、電気・ガスといった公共料金などの生活に密着した分野でもJCBカードをご利用いただけるようになりましたので、JCBカードをご利用いただく機会が非常に多くなるお客様も増えてまいりました。こういったお客様のご利用に不都合がないようにご利用可能枠なども随時見直す必要があります。一方で、過剰な与信とならないかといったチェックを常に行ない、バランスを見ながら最適な与信業務を行うことが、我々、与信管理部門の最大のミッションです」

こうした与信業務をコントロールする「与信戦略」は、統計モデルの活用と判断基準となる独自のマトリックスに基づいて作られる。この「与信戦略」をいかに“賢く”作り込むかが、カード会社の腕の見せ所である。そこでJCBの信用企画部では、以前からHP 9000サーバとSASデータマートによる与信管理システムを導入し、与信における各種統計モデルの開発と「与信戦略」の実装、計数分析や実装モデルの精度検証に利用してきた。

だが分析対象となるデータ量の増加および戦略の多様化にともなって、ハードウェアのパフォーマンス低下が業務の足かせとなってきたという。JCB信用企画部 企画グループの田中美紗子氏は、次のように述べる。「従来のシステムでは、分析ユーザー数の増加と、取扱うデータ量の増加が重なり、1回の分析用データ加工処理に6、7時間を要すケースも出てきました。新しい「与信戦略」を業務に適応、実装するまでの時間の長期化も懸念されたため、これまで以上に『分析シミュレーション実行⇒「与信戦略」の開発⇒新しい「与信戦略」の業務への反映』という業務サイクルのスピードアップを図ることのできるシステム環境が必要となりました。」

HPのソリューション

信用企画部 企画グループ 田中 美紗子 氏
信用企画部
企画グループ
田中 美紗子 氏
そこでJCBでは、2005年5月より与信管理システムの刷新に着手した。このプロジェクトには、JCBをはじめ、HP、SAS、そして与信シミュレーションパッケージを提供するExperianの4社が参加。HPは、システム設計をはじめ、必要なリソースの選定、テスト計画の策定等において中心的な役割を果たした。また、インテル®Itanium®2プロセッサ搭載のHP Integrityサーバに対して既存のSASデータマートのマイグレーションを実施し、同時にSASのアップグレードも行った。

こうしたHPによるサポートは、プロジェクト立ち上げから約8ヶ月という短期間での本番稼働に大きく貢献している。今回の移行のパートナーとしてJCBがHPを選択したきっかけは、HPがJCB向けに開催した与信管理ソリューションの勉強会であったという。こうした活動を通じて、HPが提案したExperianの利便性をはじめ、HPとSASの長年のパートナーシップとサポート体制が高く評価された。「4社の共同作業によるプロジェクトが、8ヶ月という短期間で順調に稼働に至ったのは、HPの適切なソリューションの提案とプロジェクト管理の賜物です。また、HPの24時間体制のサポートサービスは、信頼と安心がサービスの基本となるカード会社にとっては必須のサービスです。」(田中氏)

この新与信管理システムの導入によるSASのマイグレーション効果について、田中氏は次のように述べる。「従来と比べ「与信戦略」の分析処理時間が1/3程度に短縮されました。これは、計数算出よりも思考に時間を割けるようになるというメリットがあります。例えば、今まで2次元の視点でとらえていたデータを、試しに3次元の視点でとらえるというような、より詳細かつ掘り下げた分析を試みることもできます。実際の成果として、SAS社の分析プラットフォームを利用し、数十種類のレポートを多彩な切り口で自動実行できる環境を構築しました。」さらに田中氏は、HPの提案により導入された与信シミュレーションパッケージ、Experianの能力を高く評価する。「SASとExperianの両方が与信管理システムに搭載されたことで、分析から判断、実装までの流れがスムーズになりました。(「与信戦略」を)こう変えてみたらどうなるか、といったテストを事前に実施することもでき、更にGUIベースでの「与信戦略」の入れ替えが可能となりました。与信業務に関わるプロセスの効率化に大きく寄与しています。」(田中氏)
 
新与信システム

ビジネスベネフィット

この新与信管理システムの成功をベースに、JCBではさらなる飛躍を目指そうとしている。まずは、同社のフランチャイズ社(以下FC社)へのカスタマイズされた「与信戦略」の導入だ。

FC社とは、銀行などとの提携により設立され、JCBカードの発行や加盟店契約を行うJCBブランド会社である。JCBでは全国77社のFC社向けに、同社で得たノウハウを元に与信システムを提供している。現状では各FC社に同じ内容の「与信戦略」を実装した与信システムを提供しているが、今後はそれぞれのニーズに応じて異なる「与信戦略」を実装した与信システムを提供していくことを視野に入れているという。「FC各社によって顧客基盤も異なり、ご利用可能枠を積極的に設定したい企業や、保守的に設定したい企業もあります。そこで「与信戦略」のバリエーションを増やし、そこからFC社にお選びいただくということも不可能ではありません。」(河野氏)こうしたきめ細かなサービス提供を通じて、JCBは「理想の与信業務」の実現を目指していく。

お客様のチャレンジ

HPの提供ソリューション

結果

  • データ件数増加、「与信戦略」の複雑化への対処
  • パフォーマンスおよび生産性の低下への対処
  • SASデータマートをHP Integrityサーバへ移行
  • SASを補強する与信シミュレーションパッケージExperianを提案
  • HP+SASのパートナーシップによる サポート体制
  • 「与信戦略」の分析時間が1/3に短縮
  • 約30種類の多彩なレポートが作成 可能に
  • 「与信戦略」改善のための創造性・生産性が向上

会社概要

株式会社ジェーシービー
所在地: 東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア
代表取締役執行役員社長: 信原 啓也
資本金: 66億1,610万円
年間取扱高: 7兆914億円(2006年3月末現在)
従業員数: 2,552名(2006年3月末現在)
設立: 昭和36年1月25日
事業内容: クレジットカード業務、クレジットカード業務に関する各種受託業務、融資業務、信用保証業務、集金代行業務、ギフトカードの発行・販売業務
URL: http://www.jcb.co.jp/

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