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サービス体系の拡充としてサーバリソースをオンデマンド化。サービス提供を開始。

株式会社 アイアイジェイ テクノロジー

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HP Integrity Superdomeの多層的な仮想化技術により基幹系向けのスケーラビリティと高信頼を備えたサービスを実現。

株式会社アイアイジェイテクノロジー(以下IIJ-Techと略)が展開する先進的なリソースオンデマンド型ITサービスソリューション「IBPS」。その体系の中で、サーバリソースに関する本格的なオンデマンド化は長年の課題だった。しかし、2007年8月にブレード型サーバを活用したサービスをリリース。さらに、HP Integrity Superdomeの仮想化技術を活用し、ミッションクリティカル要求に応えるサーバリソースサービスの拡充を図った。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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株式会社アイアイジェイテクノロジー

目的

アプローチ

ネットワーク、ストレージに続くサーバリソースのオンデマンドサービスをさらに強化
スケールアップが可能なHP Integrity Superdomeの採用
仮想化環境で物理的な独立性を確保できるnPartitions技術

システムの効果

ビジネスへの効果

柔軟性と信頼性を兼ね備えたサーバリソースのプール化を実現
仮想サーバの高い独立性と安定性を確保
基幹系システムで要求されるスケーラブルで高信頼なサーバリソースをオンデマンドで提供
サービスメニューの拡充を実現
サービス内容のさらなる進化が可能

お客様背景

ITリソースをオンデマンドのサービスとして提供

株式会社	アイアイジェイテクノロジー 	技術統轄本部統轄本部長補佐	兼IBPS本部本部長	立久井正和 氏
株式会社
アイアイジェイテクノロジー
技術統轄本部統轄本部長補佐
兼IBPS本部本部長
立久井正和 氏
「インターネット」という言葉が国内ではまだ話題にも上らず、主にIT分野の研究者たちのコミュニケーションの手段としてのみひっそりと利用されていたころから、この技術の将来性に注目。
商用利用に道を開く、ISP(Internet Service Provider)としていち早く活動を開始し、日本のインターネット活用をリードしてきたのが株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)だ。そして、 この進取の遺伝子を受け継ぐグループ会社として、1996年に誕生したのがIIJ-Techである。同社は、まだ「データセンタ」という発想がなかった時代にデータセンタビジネスを立ち上げた。そして今、サーバリソースをオンデマンドのユーティリティサービスとして提供するという革新的なビジネスにチャレンジしている。

一般にデータセンタというと、ハウジングやホスティングといったサービスの提供が中心となる。しかしIIJ-Techでは、こうしたサービスを単品で提供するのではなく、ネットワークやサーバリソース、運用管理などに関するサービスをコンポーネント化したうえで、これらを組み合わせ顧客企業が望むシステムとして構築し提供する。SIerとしての能力を備えていることが他のデータセンタ企業とは大きく異なる点であり、同社の最大の強みとなっている。

こうしたビジネスモデルを体現する商品として、IIJ-Techでは1999年から「IBPS(Integration & Business Platform Service)」という一連のソリューションを提供している(図1)。
当初はインターネットを活用したビジネス向けのアウトソーシングソリューションであったが、2002年から企業の基幹系システムを強く意識、エンタープライズシステムならではのニーズに応えられるサービスコンポーネントの拡充を図ってきた。これに先立って、物理的なITリソースをITサービスとして用意し、必要な時に必要なだけ調達でき、不要になったらすぐやめられるオンデマンド型で提供することを構想。

「お客様はシステムを保有したいわけではなく、目標はあくまでビジネスの成功。ITはそのために“利用”できさえすればいいのです。ITリソースをITサービス化することで、お客様はシステムを保有しなくて済むようになり、機器の選定や購入後の運用、保守、リプレースといった負担から解放されます。また、システム構築の期間短縮、サービス品質の確保、リスク削減といったメリットも出てきます」と、同社IBPS本部の立久井正和本部長はその効能を解説する。

サービスコンポーネント
ビジネス上、あるいはシステム上のテーマを達成するために、共通して利用できるサービスの部品のこと。これを組み合わせてソリューションを提供する。
たとえばIBPSの「DC監視運用」ソリューションの中の「監視サービス」では、死活監視やプロセス監視、ログファイル監視をはじめ、数多くのサービスコンポーネントとして用意している。

ITリソース
ITシステムを稼動させるために必要となる要素のこと。具体的には、プロセッサやメモリ、ストレージ、ネットワークなどを指す。

ITサービス
プログラムやソフトウェアなどの単体での機能ではなく、人が行う業務フローの観点から、これを構成する業務プロセスで必要な機能をITシステムで実現したもの。たとえば、ファイル共有サービス、認証サービスなどが挙げられる。SOA(サービス指向アーキテクチャ)では、こうしたITサービスの集合体としてITシステムを構築していく。

ネットワーク、サーバ、ストレージという主要な3つのITリソースのうち、ネットワークとストレージについてはオンデマンドでのサービス提供を2000年からすでに実現している。しかし、サーバリソースのオンデマンド化だけは容易に実現できず、長年の課題になっていた。

「お客様ごとにサーバを用意するという形でのサーバリソース提供はできていたのですが、欲しい時に欲しいだけ、しかもOSの種類やその設定に柔軟性を持たせた上での提供は実現できずにいました」(立久井氏)。

IBPSのサービス体系
図1 : IBPSのサービス体系 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます

ソリューション

ミッションクリティカルな要求に耐え得るサーバサービスを実現する

ITリソースをオンデマンドで提供しようとする時には、必要な量のリソースを切り出だして調達でき、不要になったら戻すことのできるリソースプールをまず用意しなくてはならない。
サーバリソースの場合、そのための方法として、標準化された数多くの小さなサーバをスケールアウトで束ねるやり方と、スケールアップ可能な1つの高性能サーバを利用するやり方とがある。そのうえで、リソースの切り出しや変更の際に、ケーブルの接続を切り替えるなどの物理的作業ではなく、論理的な設定変更だけで済むという仕組みも必要となる。

リソースプール
プロセッサやストレージ、ネットワークといったITリソースは、これまで個別のサーバごとに縦割りで物理的に管理されてきた。これに対し、リソースプールは仮想化技術を使って、複数の物理的なプロセッサやストレージなどを1つの論理的なITリソースとしてコンポーネントごとに束ね、多くのITサービスで共有できるようにした仮想的なリソース。インタフェースやベンダの違いを意識することなく利用でき、ITシステムの柔軟性向上や、ITリソースの利用率アップなどが図れる。

IIJ-Techでは、得意とするネットワーク技術力を生かし、独自にネットワークの仮想化を実現(VLANスタッキング)。これをブレークスルーとして、コスト面から実現性の高かった複数のIAサーバを束ねる方法で、高い管理性・可用性、そして熱対策に優れるHP BladeSystem c-Classを使ったサーバリソースのオンデマンド提供を「サーバマネジメントサービス」という名称でこの8月からついにスタートさせた。しかし、この方法での限界もあった。

株式会社 アイアイジェイテクノロジー	IBPS本部 サービス技術部	シニアテクニカルマネージャ	金田克己 氏
株式会社
アイアイジェイテクノロジー
IBPS本部 サービス技術部
シニアテクニカルマネージャ
金田克己 氏
「基幹系システムのように膨大な処理を一気にこなし、高い信頼性も求められるケースの場合、IAサーバのスケールアウトでは不安が残りました」と、システムを設計した同社IBPS本部サービス技術部シニアテクニカルマネージャの金田克己氏は本音を語る。

たとえば、基幹系処理を担うミッションクリティカルなデータベースサービスでは、高い信頼性と同時にスケーラビリティも備えたサーバリソースが必要となる。こうしたニーズに応えられるメニューも用意しておく必要があったのだ。

これを実現できるサーバプラットフォームには、高い処理能力を発揮できるよう1つの筐体内でスケールアップが可能で、当然ながらサーバ自体が高い信頼性と可用性を備えていなくてはならない。OSにも同様のことが求められる。また、複数のユーザがサーバを共有して利用するため、仮想化したサーバを分割するパーティションの高い独立性も必要となる。パーティション内でのトラブルが別のユーザの利用するパーティションに影響を与えない、セキュリティ面での不安を払拭するためでもある。

「検討の結果たどりついたのは、HP Integrity SuperdomeとHPUXの組み合わせでした。特に注目したのは、電気的に独立したパーティションを構築できるHPの物理パーティショニング技術nPartitions(nPars)。これを活用すれば、1筐体内に物理的に独立したサーバを複数用意することが可能になり、nParsごとにお客様を割り振ることで、『電気的に独立しているので心配ありません』とお客様にアピールすることもできます」と金田氏はHPの仮想化技術を評価する。

万が一、システムがダウンして再起動が必要になった時も、他のユーザのサーバ環境を気にせず再起動できるため、運用面でのメリットも大きかったと立久井氏は続ける。

こうして高信頼で高いスケーラビリティも実現できるサーバリソースのオンデマンドサービスが、SIのためのサービスコンポーネントとしてこの秋から品揃えに加わった。すでに営業担当者による提案活動も活発に展開されており、お客様からの引き合いも出始めているという。

効果と今後の展望

サービスのパッケージ化とIBPSの全国展開を目指す

サーバリソースのオンデマンド提供が実現したことで、IBPSのITリソースサービスはフルサービスでの提供が可能となった。
そのベースとなるサービス基盤に目をやると、共通するIT機能の共有化・ITサービス化、ITリソースのプール化など、HPが提唱するAdaptive Infrastructure(AI)と多く共通点が見いだせる。「実は、HPのAIというコンセプトが示す方向性を高く評価しており、ビジネス上いろいろな面でヒントにさせてもらっています」と立久井氏。このサービス基盤を駆使し、今後は3つのリソースオンデマンドサービスを目的に応じて組み合わせて提供する 「パッケージサービス」の開発を進めていきたいという。

Adaptive Infrastructure(AI)
HPが提唱するIT基盤としての理想像を示したコンセプト。ITリソースやアプリケーションなどのITサービスを「共有ITサービス」として用意し、全社的に柔軟に提供できるようなIT基盤を構築する。その際に、ITリソースのプール化、これを支える仮想化、運用の自動化といった要素が鍵を握るとしている。AIを実現することで、ビジネス変化に対する柔軟なIT活用、IT投資の効率の最大化を達成することができる。

また、IBPSを次のステージに進める計画も現在、進行中だ。

「IBPSのITリソースサービスのすべてを提供できるのは現状、2つのデータセンタだけです。これを1年後をメドに、まずは離れた地域で提供できるようにしていきたいと考えています」と立久井氏(図2)。

これにより、他の拠点のお客様も自分の会社のすぐ近くでIIJ-Techの高度なデータセンタサービスを利用できるようになるわけだ。さらに、グループ会社も含めIIJ-Techが全国に持っているデータセンタへもIBPS提供を拡大し、将来的には各データセンタ間をつないだ、面での展開も視野に入れている。

「HPには、IBPSを立ち上げる時からずっと関わってもらい、このサービスを共同で育ててきたという印象を持っています。今後も新しいサービス作り、サービス全体のコンセプト作り、そし て新しいお客様作りという3つの面で、グローバルに活躍しているHPとは良い協力関係を続けていければと思います」と立久井氏はHPへの期待を表明する。

一方、金田氏は米国HPと定期的に開催している技術面での情報交換が非常に役立っているという。

「米国のIT状況や技術動向に対して、HPがどう対応していこうとしているのか、そのためにどのような技術的戦略を描いているのか。直接、意見交換することは、IBPSの将来構想を考えていくうえで大いに参考になっています」(金田氏)。

データセンタの世界にさらなる革新をもたらすため、IIJ-Techのチャレンジを、HPはこれからもサポートしていく。

発展を続けるCollaboは、組織を横断してさまざまな技術情報の共有を推進するとともに、日本ヒューレット・パッカードのお客様に対して、さらなる高付加価値、高品質のITサービスやITソリューションを提供する基盤となるのである。

IBPSの将来構想
図2 : IBPSの将来構想 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます

HP's Voice

IIJ-Tech様の提供するIBPSとは、そのスタート以来、9年にわたってお付き合いが続いており、この間、サーバをはじめストレージ製品、管理ツール、サポートなどを採用いただいています。今回のHP Integrity Superdomeを導入した案件では、以下の3つのポイントでHPとしての技術的な優位性をご提供できたと考えています。

1)物理と論理、2種類のパーティション
HP Integrity Superdomeの仮想化サーバとして利用するためのパーティショニング技術として、物理的なパーティションを提供するnPartitions(nPars)、および論理的なパーティションのためのVirtual Partitions(vPars)という2種類を採用いただきました。一般にサーバ仮想化技術を提供する多くのベンダでは、論理パーティションしか提供していないことが多く、仮想化に対する漠然とした不安感の原因になっています。
物理と論理、2種類のパーティション
図3 : 物理と論理、2種類のパーティション このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます
2)HP-UXが提供する10年サポート保証
HP Integrity SuperdomeのOSには、HPの商用UNIXであるHP-UX 11i v3を採用いただいています。エンタープライズ用途でHP-UXの大きな魅力の1つといえるのは、リリースから10年にわたってサポートをお約束していることです。短期間で頻繁にバージョンアップを繰り返すOSには、システム移行に伴って発生するリスクがつきまといます。この点、HP-UXなら安心です。
最近はHP-UX上で稼動するミドルウェア(Oracle Databaseなど)も10年サポートを打ち出すベンダが出てきており、特にデータベースのようにシステムを“枯らしたい”というお客様にとってのメリットは大きいでしょう。何より、OSからミドルウェアまで一体で長期間利用できる環境を構築できるということも大きな安心感となるはずです。
HP-UXが提供する10年サポート保証
図4 : HP-UXが提供する10年サポート保証
3)SANブートによるOSの柔軟性確保
今回のシステムでは、OS領域(システムディスク)を共有ディスクであるストレージリソースプール内に格納し、ネットワークを介して起動するSANブートを採用いただきました。従来のようにサーバに固定された内蔵ディスクや外付けディスクにOS領域を格納していたケースに比べ、OSの設定の自由度が高まります。またvParsを使って複数の仮想サーバを構築する場合、従来の固定されたディスクでは、構築できるサーバ数がそのディスク容量によって決まってしまううえ、OSの種類を変更することも容易ではありません。この点SANブートなら、構築したい仮想サーバの数に応じて必要なストレージ容量をリソースプールから調達することが可能になります。また、仮想サーバ上のOS入れ替えなども簡単に実現できるようになります。
)SANブートによるOSの柔軟性確保
図5 : SANブートによるOSの柔軟性確保

会社概要

株式会社 アイアイジェイ テクノロジー
所在地: 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
代表取締役社長: 菊池 武志
資本金: 2,358百万円
売上高: 25,895百万円(2007年3月期)※連結ベース
従業員数: 504名(2007年4月1日現在)※連結ベース
設立: 1996年11月26日
URL: http://www.iij-tech.co.jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: IT
  仮想化アダプティブ・インフラストラクチャ
  HP Integrity Superdome、リソースオンデマンド型ITサービスソリューション「IBPS」

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